オナニー愛好家と肉ディルド

兎卜 羊

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オナニー愛好家が肉ディルドを手に入れるまで

「ふっ…ん」

 ズルリとアナルからチンコが抜かれる感触に快感を拾ってしまい、ブルリと背筋が震える。
 あれから足を抱え上げられ、何度も何度も突き上げられて、そこからの記憶は曖昧だけど、兎に角ヨガリまくってイキまくってガックガクに痙攣したのは覚えている。
 今なお快感の余韻がくすぶって体がヒクついて力が入らない。それを無理やり肘を付いて頭を起こし、俺の足の間でコンドームを外す古町さんを見る。
 Lサイズチンコには合ってないせいでコンドームがパツンパツンで外しにくそうだ。
 あんなご立派なチンコが俺のナカに入ってたのかと感慨深い。

 兎に角、滅茶苦茶気持ち良かった。自分でスルとどうしても加減したり逃げてしまうのを、押さえ付けて責められ、追い上げられるという行為がこれほどまでにも快感に繋がり、こんなに感じたのは初めてだった。
 さっきまでの快感に浸っていると、ふと、俺は超気持ち良くって大満足だったけど、古町さんはどうだったんだろうという疑問が過った。

「古町さん。俺は、すっげぇ気持ち良かったですけど、古町さんは気持ち良かったですか?」

 まだ、思考がフワフワしているのか、疑問に思った事をそのまま明け透けに聞いてしまった。
 でも、聞いてしまったのは仕方ないと、コンドームの口を結ぶ古町さんを眺める。

「ええ、僕もとても気持ち良かったですよ。廣邊君が、思っていた以上にいやらしくて敏感で……楽しかったですしね」
「へ~、俺って気持ちいいんだ」

 今だ童貞でバイブは使ってもオナホは使った事のない俺には突っ込む感覚ってのは分からないけど、俺のアナルって気持ち良いのか。
 そう言われて悪い気はしない。
 正常位で俺に突っ込んで腰を振ってたアレは気持ち良かったのか、と正面から突かれた時の快感と一緒に思い出し、背中がゾクリとした。

 正面からで、あんなに気持ち良かったんだったら、バックから突かれたら?
  腰を掴まれて奥をガンガン突かれたら、どれだけ気持ち良いんだろう?

 チラリと古町さんのチンコを見て、ゴクリと喉が鳴る。
 後ろから突かれる自分を想像したら急激にムラムラしてアナルも疼き出して来た。
 もう、そうなってくると我慢できないし、ここまでヤっといて我慢する意味が分からない。
 俺はメスイキでイキまくったけど、古町さんはまだ一回しか出してないはずだし。
 広げ過ぎた股関節でガクガクしながら体を起こし、枕元に放置したままのコンドームを一つ取り出す。

「古町さん」

 呼べば、俺の行動をずっと見ていたらしい古町さんとすぐに目が合う。
 男の子という者はヤリたくなったら止まれないものだ、と四つん這いになり、古町さんに向かって尻を高く上げて振り返る。
 目を大きく見開いて、いちいち示す反応が可愛い古町さんに笑いが込み上げる。そんな古町さんに手に持ったコンドームを差し出して自分の欲求に忠実にお願いしてみる。

「あのさ、今度は後ろから突いて欲しいんですけど、ダメ? さっきみたいに、奥をいっぱい突いて滅茶苦茶気持ち良くして欲しいんですけど。ね、お願い」

 バチンと音がするほど片手で自分の顔を押さえた古町さんが、もう片方の手で俺からコンドームを受け取る。

「廣邊君は、いつもこうなんですか?」
「こうとは?」

 再度、キツそうにコンドームを被せながら、問われた言葉に俺は尻を上げた情けない格好のまま考える。
 『こう』とは何を指しているのか。エッチで気持ちが良い事が好きな事だろうか? それとも直ぐにもう一回シたくなる事だろうか? もしかしてアヘアヘ喘ぎまくった事?
 なんだろうと考えたが、どれも答えはイエスなので、頷くしかなかった。

「うん、概ねそうですね。でも、今日はちょっと羽目を外しちゃってるかも」
「………そうですか」

 腰を掴まれ、ローションを塗りたくったチンコがアナルの皺をクニクニと捏ねる感覚に息を吐いて来たる快感に俺は身構えた。




 結果として、バックからガンガン突かれるのも最高だった。
 太腿を震わせながら、突かれる度に精液をタラタラと垂れるチンコを四つん這いの体の下から見てしまった時は、自分の事ながら「エッロ!!」と興奮してしまった。
 アンアン嬌声あげて何度もトコロテンして、最後の方は善がりすぎて半泣きだった。
 正面から突かれるのも良かったけど、バックもまた色々違ってどちらも甲乙付け難いほどに良い。
 ただただ、気持ち良くって。いつも見てたエロ動画みたいにケツをガンガン掘られて、古町さんが抜けた俺のアナルは、今ジーンと痺れて感覚が無い。
 
 さらに言うと、なんか……

「ポッカリ開いてる様な気がする」
「え?」

 いまだ快感の名残でヒクつく体をベッドに投げ出したままな俺の呟きを律儀に拾い上げた古町さんが、自分のチンコからコンドームを外しながら顔を上げる。
 やはり、ギチギチになったコンドームは外しにくいらしく苦戦していた。
 俺は自分のアナルに手を伸ばし、アナの状態を確認する。良かった閉じてた。

「何を…してるんですか?」
「ここが、古町さんの形にポッカリ開いちゃったんじゃないかと思って」
「んんっ…すいません、無理させちゃいましたか?」
「ううん、全然。すんごい気持ち良かったし、大満足です。今日は連続イキしたい気分だったから大満足」
「そうですか‥‥‥…あっ」

 古町さんの零した声に顔を向けると、外している途中でコンドームが破れたらしく中の精液が垂れていた。

「ああ、すいません。ベッドを汚してしまいました」

 申し訳なさそうにする古町さんに心の中で、今さらだろ、と突っ込む。
 だって、もうすでにベッドの上はローションだか体液だかなんだか分からない物でグチャグチャになってるんだけど。

「俺も盛大に出しまくってベッド汚してるし、下に防水シーツ張ってるんで大丈夫ですよ」

 なので、俺のベッドはいつでも、どれだけオナニーしまくって汚しても、マットレスは無事なのだ。

「はぁ……なるほど」

 古町さんは溜息と一緒に納得の言葉を吐いたが、どこか呆れた様なニュアンスで肩をすくめ、破れたコンドームをティッシュに包みゴミ箱へ投げ捨てる。
 それら全てを片膝を立てて座った状態で行い、汗で張り付いた髪を後ろに撫で付け、露わになった鋭い切れ長の目と堂々とした姿勢からは、ガンガンに男の色気を感じさせる。
 その姿からは数時間前の古町さんからは想像も付かない。
 大きな上背を正座で縮こませて座っていた古町さんは一体どこへ行ってしまったのだろうか………

「あのぉ…古町さんって、どっちのキャラが本当? なんですか? 最初は、凄く大人しい? 感じの方だった、ような……それに、エッチな事も凄い上手いし……」
「え……キャラ?……ぇ? あ……ああっ!! すっすみません!」

 ずっと気になっていた事をそのまま聞いてみた途端、古町さんは姿勢を正し正座になって顔を両手で覆ってしまい、数時間前の古町さんに戻ってしまった。

「え? そっちが本来のキャラ?」
「いや…あの、キャラっていうか…その…僕は、とんでもない事をぉ!!」
「いやいやいやいや、えええええ?」

 土下座再び。
 最初の挨拶の時に見た深々と頭を下げる古町さんを再び目の当たりにして俺は頭を抱えた。
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