竜人嫌いの一匹狼魔族が拾った竜人を育てたらすごく愛された。

そら。

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竜人嫌いの魔族、竜人の子供を拾う。

7.雑用係

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「おーし、熱も完全に下がったな。」

シロを保護して3日目の朝、熱は平熱に戻っていた。

「…えっと、はい。でも、…ちょっとまだ怠いです…。」

シロはベッドの上に座ったまま動こうとしない。

「嘘つけ。昨日なんて家中の掃除してたじゃねぇか。魔力不足だって回復してんだろ?」

ルーフに完全に見透かされてしまったシロは、落ち込んで下を向いた。

(体調が良くなったら出て行かなくちゃいけない。
まだここにいたいな…。前の生活には戻りたくない。でもこのまま体調の悪いフリをし続ける事だって出来ない…。)

シロは諦めたような目でルーフを見上げた。

「…?なんだよ。」

ルーフは腕を組んで首を傾げた。

「…ごめんなさい。嘘つきました。体調も魔力ももう大丈夫です。」

「ふん。だろうな。」

シロは勇気を出して、ベッドから降りてルーフの前で土下座した。

「ルーフさん、これからも僕をここに置いてくれませんか?何でもしますっ。だから、ここに置いてくださいっ!」

断られるのは覚悟の上だ。
この数日ルーフを見てきたが、彼は1人でいるのが好きな性格だ。きっと断られる。
でも、もしかしたら…。

シロは目を強く瞑って、祈るように額を床に付けた。

「いいぜ。」

「へ?」

「言っただろ?雑用係が欲しかったって。ここに住みたいなら俺の雑用係になれ。条件は、2つ。俺の言うことは絶対に聞くこと。俺の行動に干渉しないこと。」

ルーフはニヤッと笑って、指を2本立てた。

凄くシンプルで横暴な条件だが、今までの暮らしに比べればかなりマシだ。
それに無理だと思ったら、また逃げ出せばいい。

「あ、ありがとうございます!なんでもやります!」

「ん。じゃ俺は出掛けるから、後は頼むな。」

「え、ルーフさん出掛けるんですか?それなら僕も一緒に…。」

「飲みに行くだけだから、ガキは付いてくんな。」

そう言ってルーフは、さっさと出掛けてしまった。

「朝から飲みに行くなんてダメな大人だな…。」

部屋に残されたシロはポツリと呟き、ベッドの上に寝転んだ。

目を瞑って深呼吸をする。

静かな部屋とルーフの匂い。
外からは鳥の鳴き声が聞こえる。

慣れない場所なのに、心地良い。

「…こんなに穏やかな日々、初めてだ。」

シロは、自分の手に残る古傷を眺めた。
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