竜人嫌いの一匹狼魔族が拾った竜人を育てたらすごく愛された。

そら。

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竜人嫌いの魔族、竜人の子供を育てる

16.恋?

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一方、初めてルーフに怒鳴ってしまったシロは、ルカとアリスの元へ戻るとそのまま倒れ込んだ。

「え!?シロ、どうしたの?具合悪いの?」

「シロっ、大丈夫か?」

「…どうしよう。僕、ルーフさんに嫌われたかも…。最悪だ。絶対うざい奴だと思われた」

視界がぼやける。
シロの瞳には涙が溜まっていた。

アリスは「私たちで良ければ話を聞くわ」と言ってシロの背中をさすった。ルカも「そうそう!話せば楽になるぜ」と明るい声を出してシロを励まそうとしている。

2人の優しさにシロの視界はさらにぼやけた。

「…ルーフさんに怒鳴っちゃったんだ。…女の子に格好良いって言われて喜んで話してるルーフさん見てたらなんかモヤモヤしちゃって…僕が言ってもいつも無表情なくせに…」

アリスとルカは目を合わせクスッと笑った。

「あー、分かるわ。好きな人が自分以外にデレてる姿は見たくないもの。シロはルーフに恋をしているのね」

「恋…?」

シロは顔を上げてアリスを見た。

「おいおい、あのルーフに惚れるなんて大変だぞぉ。まあ、確かに強いし頼りになるけどフラフラして酒ばっか飲んでるし特定の付き合いはしないし恋人には向かないタイプだろ」

「惚れる…?ていうか、ルカはなんでルーフの事そこまで知ってるの?」

次はルカの顔を見る。『惚れる』と言われた事も気になったが、ルカの後半の言葉が妙に気に掛かって腹が立った。

「うおっ、睨むなよ。だって俺んち酒場なんだけど、ルーフなんかしょっちゅう飲みに来て適当な奴をお持ち帰りする…」

「ルカっ!余計な事は言わなくていいのっ」

アリスはルカの背中をバシッと叩いた。

「痛っ!アリスだってこの間ルーフの事酒クズって言ってたじゃん!」

「それはシロがルーフに恋してるなんて知らなかったからよ」

「だ・か・らっ!好きな奴のことはちゃんと知っていた方がいいだろ?」

「ちょ、ちょっと待ってよ2人とも!確かに僕はルーフさんが好きだけど、恋だとか惚れるって何言ってるの?僕はただルーフさんの事が…」

(僕がルーフさんに恋をしている?)

言い合う2人の仲裁に入りながらシロはだんだん顔が熱くなり、胸が激しく鼓動を打ち始めた。

ルーフは命の恩人だし優しいし格好良いし大好きだ。何度も助けてくれたし、精神的にも救ってくれた。出来れば一生ルーフの側にいたいし、今度はルーフを守る存在になりたいとも思っている。

でもそれは『恋』とか『惚れてる』じゃなくて、ただ純粋にルーフが好きなだけで…。
でも自分以外の奴がルーフの隣りにいるのは面白くない。思い返せばルーフと妙に親しげなネイトの事も正直あまり好きになれない。

ルーフに対する感情が何なのか分からず、頭がグルグルしだしたシロに対して、アリスは当たり前のように言った。

「だって他の女の子に嫉妬したんでしょ?もうそれって恋愛的に『好き』って事じゃない」

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