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竜人の子、旅立つ
11.カップル誕生
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ルーフに抱きついたシロは、ルーフの胸で深呼吸をした。
肺がルーフの匂いで満たされて幸せを感じる。
「おかえり、シロ!」と笑うルーフの顔を見れば、もっと幸せを感じた。
しかしルーフの顔を見た瞬間、ルーフに違和感を感じた。
顔色が悪いわけではないし、魔力不足になってるわけでもない。
「…ルーフ、大丈夫?」
不安になったシロが問うと、ルーフが不思議そうな顔をして「なにが?」と返事をした。
いつもと変わらないルーフの表情。
ルーフの頬や首元に触れたが、熱もない。
(…気のせいか)
シロがルーフを見つめたまま、そう思い直すと、ルカに「おいおい、早速イチャつくなよー」と揶揄われた。
「イチャついてんのはお前らだろ!おい、シロ。こいつら上手くいったらしいぞ」
ルーフはニヤニヤしながら、ルカとアリスを指差した。今度はルカが動揺しながら「あっ、ルーフ!や、やめろよっ」と顔を赤くした。
「え!?ルカ、そうなの!?」
シロは嬉しそうに2人を見ると、真っ赤になったルカが「えっと…、まあ…、その…」と煮え切らない返事をするので、アリスがルカの腕を取った。
「そうなの!無事、お付き合いすることになりました。ね、ルカ?」
嬉しそうな顔をしたアリスに促され、ルカの顔はさらに赤くなって「…うん」と小さな声で答えた。
「そうなんだ!2人ともおめでとう!」
シロはルーフから離れて、ルカたちの方へ駆け寄った。
3人でわいわいと話す姿をルーフが笑って眺めていると、スノウも笑いながらルーフの元へやって来た。
「あはは、可愛いカップルの誕生ですね」
「可愛いというか、生意気なカップルだな。救助活動は終わったのか?」
「はい、無事に終わりました。でもシロ君がいなかったら、まだ酷い状況が続いていたと思います」
スノウは、シロの治癒魔法の適切な処置で多くの人々を助けた事、騎士団が魔力不足になった事、シロの魔力供給で助かった事などをルーフに話した。
「へぇ、やっぱりあの光はシロの魔力だったんだな」
ルーフは深夜に駐屯所から放たれた光を思い出した。
純白に力強く放たれた魔力は、まるでシロそのものを表すような光だった。
「シロ君、魔力の使い方はすべてルーフさんに教わったって感謝してましたよ。いや、魔力だけじゃないですね。ローハン公爵家では攻撃魔法しか教わらなかったけど、ルーフさんに気持ちの伝え方や、生活する術も全部教えてもらったって」
スノウは、シロたちを眺めながら優しく微笑んだ。
「ははっ、そりゃ随分大袈裟だな。あいつが勝手に学んだんだ。俺は何もしてねぇよ」
「いえ、ルーフさんのおかげです。僕たち騎士団では気付かなかった過酷な環境で育ったシロ君を救い、感情の乏しかったシロ君に、生きる楽しさを教えてくれたあなたのおかげです」
スノウはルーフに向き合い、頭を下げた。
「本当に心から感謝申し上げます」
「やめろ、やめろ。竜人に感謝されるなんて気持ち悪くてしょうがねぇよ」
ルーフは両腕を摩って、身震いするフリをした。
「もう、ルーフさんは素直じゃないですよね」
呆れたように笑って顔を上げたスノウだったが、ルーフの顔を見て、目を見開いた。
「ルーフさん、その左目…」
「…なんだよ?」
表情が強張ったスノウを見て、ルーフが眉を顰める。
「ルーフさん、今からアスディアに来てくれませんか?いや、拒否権はありません。これからあなたをアスディアに連れて行きます!」
肺がルーフの匂いで満たされて幸せを感じる。
「おかえり、シロ!」と笑うルーフの顔を見れば、もっと幸せを感じた。
しかしルーフの顔を見た瞬間、ルーフに違和感を感じた。
顔色が悪いわけではないし、魔力不足になってるわけでもない。
「…ルーフ、大丈夫?」
不安になったシロが問うと、ルーフが不思議そうな顔をして「なにが?」と返事をした。
いつもと変わらないルーフの表情。
ルーフの頬や首元に触れたが、熱もない。
(…気のせいか)
シロがルーフを見つめたまま、そう思い直すと、ルカに「おいおい、早速イチャつくなよー」と揶揄われた。
「イチャついてんのはお前らだろ!おい、シロ。こいつら上手くいったらしいぞ」
ルーフはニヤニヤしながら、ルカとアリスを指差した。今度はルカが動揺しながら「あっ、ルーフ!や、やめろよっ」と顔を赤くした。
「え!?ルカ、そうなの!?」
シロは嬉しそうに2人を見ると、真っ赤になったルカが「えっと…、まあ…、その…」と煮え切らない返事をするので、アリスがルカの腕を取った。
「そうなの!無事、お付き合いすることになりました。ね、ルカ?」
嬉しそうな顔をしたアリスに促され、ルカの顔はさらに赤くなって「…うん」と小さな声で答えた。
「そうなんだ!2人ともおめでとう!」
シロはルーフから離れて、ルカたちの方へ駆け寄った。
3人でわいわいと話す姿をルーフが笑って眺めていると、スノウも笑いながらルーフの元へやって来た。
「あはは、可愛いカップルの誕生ですね」
「可愛いというか、生意気なカップルだな。救助活動は終わったのか?」
「はい、無事に終わりました。でもシロ君がいなかったら、まだ酷い状況が続いていたと思います」
スノウは、シロの治癒魔法の適切な処置で多くの人々を助けた事、騎士団が魔力不足になった事、シロの魔力供給で助かった事などをルーフに話した。
「へぇ、やっぱりあの光はシロの魔力だったんだな」
ルーフは深夜に駐屯所から放たれた光を思い出した。
純白に力強く放たれた魔力は、まるでシロそのものを表すような光だった。
「シロ君、魔力の使い方はすべてルーフさんに教わったって感謝してましたよ。いや、魔力だけじゃないですね。ローハン公爵家では攻撃魔法しか教わらなかったけど、ルーフさんに気持ちの伝え方や、生活する術も全部教えてもらったって」
スノウは、シロたちを眺めながら優しく微笑んだ。
「ははっ、そりゃ随分大袈裟だな。あいつが勝手に学んだんだ。俺は何もしてねぇよ」
「いえ、ルーフさんのおかげです。僕たち騎士団では気付かなかった過酷な環境で育ったシロ君を救い、感情の乏しかったシロ君に、生きる楽しさを教えてくれたあなたのおかげです」
スノウはルーフに向き合い、頭を下げた。
「本当に心から感謝申し上げます」
「やめろ、やめろ。竜人に感謝されるなんて気持ち悪くてしょうがねぇよ」
ルーフは両腕を摩って、身震いするフリをした。
「もう、ルーフさんは素直じゃないですよね」
呆れたように笑って顔を上げたスノウだったが、ルーフの顔を見て、目を見開いた。
「ルーフさん、その左目…」
「…なんだよ?」
表情が強張ったスノウを見て、ルーフが眉を顰める。
「ルーフさん、今からアスディアに来てくれませんか?いや、拒否権はありません。これからあなたをアスディアに連れて行きます!」
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