九月とラトアの旅日記

郷羅1ー2

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2章 昔話

第六話 想い出の苺

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 パタパタ…!

九月「時雨兄さんに、瀧本君…!
   おかえり時雨兄さん!出張終わったの?」

 突然の来客者に戸惑うも、笑顔で迎える。

時雨「ひ、久しぶり…!九月。
   お土産に、苺買ってきたよ。」

 そう言って、中くらいの紙袋を手渡す男性。この男性は、『時雨 弦』。黒髪の、中学生の割には高身長で、少々臆病な性格をしているが、誰にも優しい。きっと学校で、想いを寄せている女性も、少なくないだろう。

ギュッ
瀧本「九月ー!元気だったかー!?怪我とかしてないか?」

九月「もー、心配しすぎだよ。瀧本くん…!」

 微笑を浮かべ、彼の胸板を押した。すると直ぐに、「あぁ、ごめん」といって、瀧本くんは離してくれた。

 彼は『瀧本 螺土亜』(たきもとらとあ)。クセのある金髪で、明るく、フレンドリーである。だが、モテはしない。そう…。例えるなら、まるで、月と太陽…。いや、キノコと太陽…?といったところか。だが、二人とも、大事な友人である。

…だが、この二人には、普通の友人とは明らかに違う点があったのだ。それは、

九月「…瀧本君こそ、依頼の方は大丈夫だったの?」

瀧本「おう!バッチリ殺したよ!」

 指をつき出す瀧本君。

九月「…時雨兄さんは?ファミリーで、揉み合いとかなかった?」

時雨「…。」
 
 少し考えてから…

時雨「さぁ、なかったんじゃないかな?」

 微笑を含めて口を開いた時雨。

九月「溜めないで‼不安になる‼」

 この二人…

時雨「あはは、冗談だよ。さ、練習始めようか。」

九月「うん!さ、二人とも、上がって!」

瀧本君「そーいえば、最近の九月、日本刀の扱い方上手くなったよなー。」

 …マフィアのボスと、殺し屋の子である。


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