変わるつもりだったけど、こんなの聞いてない!

カナリヤ

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異世界にこんにちは

異世界にこんにちは

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「…ふわぁ…」

なんか変な夢みてたな…。道に迷って、かわいいけど不思議な女の子に合って、ヤクザみたいな人に絡まれて…

「お目覚めになりましたか?」

「…え?」

「お嬢様をお呼びいたしますね」そう言うとふすまを開けてまた閉めていく。

「はあ…?」 

あれれ…あれ?

ぼんやりとした頭が徐々にはっきりとしてガバっと布団を剥がして周りを見渡す。

「ここどこ!?なにこれ!?」

布団以外は周りがほぼ御札らしきもので埋め尽くされた部屋だった。明かりも四隅にろうそくがあるだけ。

暗い!てか怖い!なんなんだこの部屋。
いやいや、それよりもなんでこんな所で私は寝ていたのか、何が起きたのか頭の中が混乱してきた。

意味が分からず涙が零れそうになると

先程のふすまから、外の明かりをバックにきらびやかな着物をまとった美少女が現れる。

その佇まいと後ろの明かりが重なった姿は天使かあるいは妖精、あるいは女神のような雰囲気に私は、じっと見つめてしまった。

「おはよぉさん、体は大丈夫?痛いところない?あれま、また泣いとるの?」

美少女は私に近づき、優しく抱きしめ

「大丈夫、大丈夫、もう怖いことないから安心しぃ」

そう言いながら頭を撫でてくれたのだった。


子供をあやすように撫でられ、私はぼろぼろ涙を流し続ける。

涙が止まるまでずっと抱きしめてくれていたものの、涙が止まると急に恥ずかしくなってきた。

「あ、あの…もう大丈夫です…」

「そう?無理したらあかんで~。って無理したうちが言うことちゃうけどね。ふふ」

自分から美少女はそっと離れながら微笑む。

「あ、お腹減ってない?かなりの時間寝てたやろうし、ご飯用意してあるからついておいで」

ご飯と聞くと急にお腹が鳴りはじめ、そのお腹の音にクスクスと笑う美少女。

恥ずかしい気持ちもあったが笑う美少女に見惚れていた。

だが、それと同時に自分は改めて自分の置かれた立場がなんなのか、それにここはどこなのか

冷静に頭が回りだしてくる。聞いてよいのか、恐る恐る聞いてみる。

「あの…なんで私はこんな部屋に居たんですか?個々はどこですか?何が起こってるんてわすか?」

自分で口に出すと改めて自分の状況について頭の中でぐるぐると考えだす。

「言うの忘れてたね、ごめんなあ。
わかりやすく言うと個々は異世界で、気を失ってこの部屋で寝かせてたんよ」

「そして何が起こってるのかよね?出来たら怒らんといて欲しいけど…」

と、そこまでスラスラと話していたが、こっちをじっと見て黙り込む。

「貴女はうちに魅入られたから連れ去られて、そしてもう貴女居た世界には返させへんつもり。」

「異世界にこんにちは、これからうちとこの世界で暮らしていこな♡」
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