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四姉妹狂騒曲
アブストラクト・シンフォニー【途中稿】
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「アブストラクト・シンフォニー」(多分自由課題)
ついに長姉・真理子から深刻な内容を突きつけられ、仕方なく応じる
図版
三姉妹の姿形/セミナールーム内装/ClubOnカード画像(王都私物)
落雷写真
春野家一同
康子(31):よ◯もとの営業担当者。ほぼヒラ
里美(33):ゼネコン総合職。転職検討中
真理子(36):通信管理会社役員。社畜邁進中
◯都心某所・天文台付近(夕方)
集中豪雨降りつける一角。
路上に置かれていた赤橙色のコーンが、
置かれなくても旅を、している。
◯中央区内のキレイで人気のある某ビジネスホテル・最上階の3~4人向けセミナールーム(夜)
T「2024年10月22日」
真理子から里美へ、小さな包みを手渡す。中にはメッセージカードと硬くて見栄えのする小箱が一つ。
真理子「お誕生日イブだけどフライングで。早いけどおめでとう。そしてこないだの件はゴメンね🙏」
里美、目にジワリと涙を浮かべはじめ、鼻をすする、
里美「マリ姉からこんなことされたの多分はじめて。。。。ズルッ……」
里美M「“こないだの件”とは、ワタシがマリ姉宅へ押しかけかけたのを、必死の形相で止められたこと」
康子、突然大げさに慌てはじめ、
康子「ちょ、ちょっ……ナニこの展開!?」
真理子と里美、互いに顔を見合わせながらニンマリ微笑む。
里美の顔色が、打って変わって陰りだし、
里美N「……実は、今回ワタシがマリ姉から仰せつかったのは、彼女がヤスコへ伝えておきたい大切な確認事の証人。相当ヤバいからなアノ件は」
と言いつつ、少し“てへぺろ”している自分を想像し、吹き出し笑いするのを避ける里美。
ーーーーーーーーーー
里美N「[国内ロマンス詐欺]かいつまめば、マリ姉が康子推しイカレ男に騙され婚姻したが、後日その嘘が白日のもとに晒され、マスメディア対応をもする羽目になった「春野家黒歴史第二号」。マリ姉にとって結婚そのものの存在が身震いするほど恐怖の対象になってしまった話。あの野郎ガチでタヒね…………💥あ、そう言えば同黒歴史第三号はワタシだわ。おまゆう案件かw」
ーーーーーーーーーー
康子、顰め面しながらボヤくように、
康子「なんでヤスコに告らなかったんだアノ腐れ外道は?」
真理子、康子に向かっていつになく大きな声を荒げ、
真理子「ホント、母ちゃんの世話くらいしないと罰当たるわ。ヤスコ」
本当に肩身を狭めてしょげる康子。しかし……
康子「ヤスコはお母さんのとこには頻繁に行ってて、家事やったり全部の部屋を掃除したりたまに長~い北海道内の高原ハイキングや同じく自転車ツーリングまでしてるよ!お母さんとヘトヘトに疲れるまで……それにお母さんから求められたら雑談や愚痴もなるべく受けとめながら聞いてきたし。それでもっとしろって・・・マリコお姉こそ会社のことへ逃げてなかなか北海道に来ない!ガチで鬼畜!!!!」
真理子「そんな戯言、多方からのひっきりなしだった悪質かつしつこかったクレームに比べれば余裕で序の口。なあんも響かない」
真理子、康子をキツく睨んでさらに勢いよく、
真理子「あとね、あんたからは“あのこと”でまだ全然謝罪されてない。だからその一点で私はあんたをまだ許せない」
悲しみあふれた目をしながら沈黙し続ける康子。
真理子「いい?これから私が話すことは血肉になるまでちゃんと聞いて。私はずっと我慢してきたけど、これからはヤスコが改めない限りずっと言うよ。それが嫌なら、言える腹づもりが整ったときに言って。会社勤め出来てるくらい常識があるなら、いつかは言えるよね?」
康子、ようやく口を開き、
康子「本当に……ありがとう。いつか言う。もう少し待ってほしい。かならず言うから……」
✕ ✕ ✕
三人なりに神経を中心に休めた。
里美と真理子、ほとんど同時にゆっくりと、
二人「ど ん な の ?」
康子、少し焦らすように黙っていたが、
康子「花ことばをモジッて酒ことば。ちな(みに)ノブオ語。アホでしょ?」
里美、シンプルに、
里美「聞くなりわかってイイ」
康子、ちょっとだけ頬を赤らめ、
康子「サトミお姉から褒められるのレアすぎ☺️」
追って、真理子からも、
真理子「ノブくんらしくて笑えた」
酒ことばの例
ついに長姉・真理子から深刻な内容を突きつけられ、仕方なく応じる
図版
三姉妹の姿形/セミナールーム内装/ClubOnカード画像(王都私物)
落雷写真
春野家一同
康子(31):よ◯もとの営業担当者。ほぼヒラ
里美(33):ゼネコン総合職。転職検討中
真理子(36):通信管理会社役員。社畜邁進中
◯都心某所・天文台付近(夕方)
集中豪雨降りつける一角。
路上に置かれていた赤橙色のコーンが、
置かれなくても旅を、している。
◯中央区内のキレイで人気のある某ビジネスホテル・最上階の3~4人向けセミナールーム(夜)
T「2024年10月22日」
真理子から里美へ、小さな包みを手渡す。中にはメッセージカードと硬くて見栄えのする小箱が一つ。
真理子「お誕生日イブだけどフライングで。早いけどおめでとう。そしてこないだの件はゴメンね🙏」
里美、目にジワリと涙を浮かべはじめ、鼻をすする、
里美「マリ姉からこんなことされたの多分はじめて。。。。ズルッ……」
里美M「“こないだの件”とは、ワタシがマリ姉宅へ押しかけかけたのを、必死の形相で止められたこと」
康子、突然大げさに慌てはじめ、
康子「ちょ、ちょっ……ナニこの展開!?」
真理子と里美、互いに顔を見合わせながらニンマリ微笑む。
里美の顔色が、打って変わって陰りだし、
里美N「……実は、今回ワタシがマリ姉から仰せつかったのは、彼女がヤスコへ伝えておきたい大切な確認事の証人。相当ヤバいからなアノ件は」
と言いつつ、少し“てへぺろ”している自分を想像し、吹き出し笑いするのを避ける里美。
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里美N「[国内ロマンス詐欺]かいつまめば、マリ姉が康子推しイカレ男に騙され婚姻したが、後日その嘘が白日のもとに晒され、マスメディア対応をもする羽目になった「春野家黒歴史第二号」。マリ姉にとって結婚そのものの存在が身震いするほど恐怖の対象になってしまった話。あの野郎ガチでタヒね…………💥あ、そう言えば同黒歴史第三号はワタシだわ。おまゆう案件かw」
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康子、顰め面しながらボヤくように、
康子「なんでヤスコに告らなかったんだアノ腐れ外道は?」
真理子、康子に向かっていつになく大きな声を荒げ、
真理子「ホント、母ちゃんの世話くらいしないと罰当たるわ。ヤスコ」
本当に肩身を狭めてしょげる康子。しかし……
康子「ヤスコはお母さんのとこには頻繁に行ってて、家事やったり全部の部屋を掃除したりたまに長~い北海道内の高原ハイキングや同じく自転車ツーリングまでしてるよ!お母さんとヘトヘトに疲れるまで……それにお母さんから求められたら雑談や愚痴もなるべく受けとめながら聞いてきたし。それでもっとしろって・・・マリコお姉こそ会社のことへ逃げてなかなか北海道に来ない!ガチで鬼畜!!!!」
真理子「そんな戯言、多方からのひっきりなしだった悪質かつしつこかったクレームに比べれば余裕で序の口。なあんも響かない」
真理子、康子をキツく睨んでさらに勢いよく、
真理子「あとね、あんたからは“あのこと”でまだ全然謝罪されてない。だからその一点で私はあんたをまだ許せない」
悲しみあふれた目をしながら沈黙し続ける康子。
真理子「いい?これから私が話すことは血肉になるまでちゃんと聞いて。私はずっと我慢してきたけど、これからはヤスコが改めない限りずっと言うよ。それが嫌なら、言える腹づもりが整ったときに言って。会社勤め出来てるくらい常識があるなら、いつかは言えるよね?」
康子、ようやく口を開き、
康子「本当に……ありがとう。いつか言う。もう少し待ってほしい。かならず言うから……」
✕ ✕ ✕
三人なりに神経を中心に休めた。
里美と真理子、ほとんど同時にゆっくりと、
二人「ど ん な の ?」
康子、少し焦らすように黙っていたが、
康子「花ことばをモジッて酒ことば。ちな(みに)ノブオ語。アホでしょ?」
里美、シンプルに、
里美「聞くなりわかってイイ」
康子、ちょっとだけ頬を赤らめ、
康子「サトミお姉から褒められるのレアすぎ☺️」
追って、真理子からも、
真理子「ノブくんらしくて笑えた」
酒ことばの例
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