スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木

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第9話 僕の知らない、皆さんの様子です

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カルアがダンジョンから帰ってから数週間が経過したある日、ギルドの食堂にて。

「なあ、カルアの奴最近強くなってるような気がしないか?」
「あのダンジョンの一件からだろ? それにあいつ……最近いつも楽しそうでよう……くっ!」
日に日に表情に陰が濃くなってゆくカルアを見続けてきた彼らにとって、昔の様に明るくなったカルアを見る事が何よりもうれしい。

「そうそう、そう言えばお前知ってたか? あいつ、回復は誰かに習ったんじゃなくて俺達がやってるのを見て一人で覚えたらしいぞ」
「うえっ、それマジかよ!? あんな難しい魔法、見ただけで使えるようになんてなるもんなのか?」
「少なくとも俺にはそんなの無理だ。なあ、お前はどう思う?」

そう訊いた相手は隣のテーブルで一人で飲んでいる女性冒険者だ。
もちろん彼女もまたこの食堂の常連である。

「そんなのあたしにだって無理に決まってるだろ。こうして何とか使えるようになるまで、回復先生にはどれだけ世話になった事か……」

冒険者の死亡率やケガによる離職率を引き下げる為、冒険者ギルドでは冒険者に回復魔法を教える魔法師を斡旋している。ここヒトツメギルドで斡旋しているのは『ほっほっほ』と笑うのが口癖のおじいちゃん魔法師で、冒険者達からは尊敬と親しみを込めて『回復先生』と呼ばれている。

「やっぱそうだよなあ。そう考えるとカルアって実は昔から凄かったって事か」
「だな。あいつにはこれまで早死にして欲しくなくって『早いとこ諦めたほうがいいんじゃないか』なんて言って来たが、そうすると俺らは随分と余計な世話しちまってたんだなあ」

「まあそれについてはどいつもこいつもみんなそう思ってるだろうさ。――で、最近のカルアの話に戻すんだが、あいつよ、この前半日くらい森に行ってフォレストブルとフォレストボア、それに10頭以上のウルフを狩って帰って来たらしいぞ」
「あーそれ俺も聞いた。解体職員が言ってたんだ、『あんなきれいな状態で持って帰ってきたのは初めて見た』って。一体どんな狩り方してんだろうなあ」

自分の経験から色々想像はしてみたがさっぱり分からない。それも当然だろう、【スティール】一発だなんて想像出来る範囲の遥か外だろうから。

そんな彼だったが、話の流れでふとある事を思い出した。
「ああそうそう、そう言えばその時のカルアが鞄の貸し出し第一号だったらしいな」
「ああアレね、あたしもこの間借りたよ。やっぱり便利だねえ『魔法の鞄』は。行き帰りの荷物なんて全く気にする必要なくなるし、何より獲物を丸ごと全部入れられるってのが本当に最高さ。その場で解体しなくて済むから目一杯狩りに時間を使えるし、何より素材の取りこぼしも無くまるまる全部換金できるんだからね。アレの貸出制度が始まって、あたしは心からこのギルドに所属してて良かったって思ったね」

正式に開始された『魔法の鞄貸し出し制度』は冒険者達にとって非常にありがたい制度で、ヒトツメギルドに所属するほぼ全ての冒険者が既に一度は利用していた。

「だよなあ。後は早く数を揃えてくれるといいんだが。この間全部貸し出し中だった時には、そのまま酒飲んで帰って寝ようかって本気で思ったぜ」
「確かにな。もうアレ無しの狩りには戻りたくないっていうか戻れないっていうか……とにかく魔法の鞄に乾杯だ!」
「「「魔法の鞄に!!」」」

声を揃えて木のコップを高々と掲げ、皆で同時に中の酒をグイっと一気に流し込む。この一体感こそが最高に楽しい瞬間だ。

「でだ、――カルアの奴とピノの嬢ちゃんの仲、何だかいい感じじゃないか?」
「ああ、あいつら見てると背中のあたりがぞわぞわするっていうか、頬のあたりが強張ってくるっていうか、何だか見てるこっちまで甘酸っぱくなるだよなあ」
「分かるぜ。俺も昔隣に住んでた一個上の姉ちゃんが――」
「「いやお前の話はいらん!」」

「だがまあ実際どうなんだろうな。この間は一緒に帰ってたみたいだが、あれってギルマスの指示だったんだろう?」
「まあそれはそれ、って事なんじゃないか? そいつが何かの切っ掛けになる事だってあるだろうし、それにその後もいつも一緒なんだろう?」
「みたいだけどね。けどまだどうも付き合ってるって感じには見えないんだよ。それにピノはまあともかくとして、カルアの方はまだ愛だの恋だのって自覚すらないんじゃないかねえ?」

女性ならではの感性と経験による指摘が中々鋭い。
周りの冒険者も思わず納得の表情を浮かべた。

「ああそうか、確かにそうかもしんねえな」
「まったく、いつまでもぐずぐずしているようだったらあたしがカルアを食っちまおうかねえ」
「だははは、やめとけやめとけ。お前とカルアじゃあ合わねえよ。お前はこうして俺らと酒かっくらって騒いでるのがお似合いってもんだ」

気心の知れた常連同士の遠慮ないツッコミに、当の本人からも思わず苦笑が零れる。
「何だい随分な言い草じゃないか。まあ実際私もそう思ってるたところだけどさ」
「だろう? それに大体そんな事したらピノの嬢ちゃんに怒られるぜ。あの嬢ちゃん、どうにも見たまんまじゃあ無さそうな気がするんだよなあ。嬢ちゃんと話してると時々背中が冷たくなる事があるんだ。まるでギルマスと話す時みたいにな」

その時の事を思い出して軽く身震いするが、女性冒険者はそれを一笑に付した。
「何言ってるんだよ、あんな可愛らしいに。あんた酔っぱらってたんじゃないか?」
「まあそうなんだろうな。ああそうだ、気のせいだ気のせい!」
「よし、じゃあ次はピノの嬢ちゃんに乾杯だ!」
「「「ピノの嬢ちゃんに!!」」」
こうして今日もまた、ヒトツメギルドの夜は更けてゆく。



ここはギルドの解体部屋。
「俺思ったんだけどさ、魔法の鞄の貸し出しが始まってから仕事増えてね?」
若手職員の一人が作業中にそんな事を言い出した。
「ああ。安心しろ。間違いなく増えているぞ」
「それのどこを安心すればいいんだよ……」
二人は顔を見合わせ溜息を吐いた。
「以前はみんな限られた部位だけ持って帰って来てたからなあ。それが今じゃあ誰も彼も一体丸ごと持って帰って来るんだぜ? しかも狩りの時間が増えたからだろうけど、持ち込まれる数まで増えてるんだ。これで仕事が増えない訳ないって」

「「はあ……魔法の鞄の貸し出し、やめてくれないかなあ」」

最近の忙しさにボヤいている二人だったが、その時彼らの後ろから声が掛かった。
「何言っとるんだお前たち」
「あっ、班長」
この解体班のリーダーである班長の登場である。仕事中の無駄話を咎められるのかと思わず身構えた二人だったが、班長の口から出たのはそれとは正反対の言葉だった。
「安心しろ。その辺りはギルマスも分かってて何とかしようと動いてくれとる。用意されとる貸出用の鞄はまだまだあるんだが、当面は貸し出し数を増やすつもりは無いそうだ。増やすのは解体担当の増員が済んでからだと言っとったぞ」

「「よかったぁ」」
「まあもうあと数日辛抱せい。ワシの方でも補充する人員の目途はもう立っとる」
「「はいっ!!」」
見えた希望に二人は思わずハイタッチ。あと数日なら頑張れる!

「しっかし、この間のアレ、いったいどうやって狩ったんだろうなあ」
「ああ、カルアのアレか。体中何処を見ても傷ひとつ付いてなかったんだよなあ」
「そうそう。それなのに何処を探しても魔石が出てこないって、一体何をどうやったらあんな事になるんだろうな。ねえ班長、班長は何か聞いてます?」

「いや、わしも何も聞いとらん。この間もギルマスに訊いてみたんだが、結局はっきりとした事は何も言わんかった。きっと何かまだギルド内でも口に出せん事があるんだろう。とはいえ、そのうち何らかの発表はあると思うがな」
首を捻る三人だったが答えが出る訳も無く、話はそこで終了した。

――と思ったが。
「ところで、ピノちゃんってやっぱカルアと付き合ってんのかな? 俺実は狙ってたんだけど」
「何だお前もかよ、実は俺もなだけど。ピノちゃん可愛いからなあ……来たばっかりの頃はまだ子供って感じだったけど、最近ぐっと女っぽくなってきたっていうか」
「分かるわー。でもその女っぽさを感じさせる時っていうのがカルアと話してる時なんだよなあ……それって、やっぱそういう事なのかなあ」
「ギルマスと三人でよく個室で話してるし、やっぱ公認ってやつ?」
「しょうがない、次の相手を探すかぁ―」

本当にしょうもない話題に突入した二人に対し、とうとう班長の一喝が入った。
「お前らさっきから手が止まっとるぞ! いい加減仕事せいっ!!」
「「すっ、すみません班長!!」」
どうやら解体班は今日もまた残業になりそうだ。



一方こちらはギルドマスターの執務室。
「ところでパルム君、最近ピノ君の様子はどうかね」
「だいぶ落ち着いてますよ。最近はカルアさんの無茶も鳴りを潜めてますから」
「それは何より。ピノ君はあのダンジョンの一件からしばらく荒れていたからな」
「そうですね。まああの一件であの子もやっと自分の気持ちに気付いたんじゃないですか? ただその気持ちが男女のものなのか姉弟的なものなのかは分かりませんけど。ピノ自身にも分かってないんじゃないですかねえ」

「ふむ、そんな感じか。まあ当たり前だが今後どうなるかは本人達次第だな。確かピノ君はここに勤めて3年程だったか」
「そうですね。彼女は冒険者クラスを首席で卒業してからこのギルドに配属されたんでしたよね」

王都の学校にはいくつかのクラスが用意されている。魔法、商業、政治、冒険者など。そこで冒険者クラスに入るのは冒険者の中でも一流を目指す優れた者達だ。そして冒険者ギルドの職員を目指す者もまた冒険者クラス入りし、そんな彼ら彼女らと切磋琢磨するのである。

「私も冒険者クラスの少し上の学年でしたけど、正直あそこの卒業生で首席って化け物ばかりですよ」
「まあそうだな。そもそもあそこの卒業生は全員冒険者ならすぐに上級に上がれる程の力を持った者達ばかりだ。その中での首席なのだからな」

「私もあの学校を卒業してそれなりに強さとかは自信ありますけど、ピノとは絶対敵対しないよう心がけてますよ。まあピノはすっごくいい子だから、そもそもそんな事にはなり得ないんですけど。唯一困るのはカルアさんが来た時にあの子が他の冒険者の応対で手が離せない時ですね。カルアさんの応対をする私に突き刺さるあの子の視線ときたらもう……」ぶるっ

その時執務室の扉がノックされ、扉の向こうから噂の主の声が聞こえてきた。
「ギルマス、ピノですけど今よろしいでしょうか?」
瞬間的に視線を絡ませた二人はどちらからともなく頷いた。
「うむ、構わんぞ。こちらもちょうど今終わったところだ」
「では失礼します」

「それではギルドマスター、先方にはそう伝えておきます。私からは以上です」
「わかった。それで頼む」
一礼して下がったパルムは通りすがりにピノへと一言。
「ピノ、受付はどんな感じだった?」
「ちょうど人の流れが途切れたところです。もう少ししたらまた集中するかもしれません」
「分かったわ。じゃあ先に戻ってるわね」
「はいパルムさん。お願いします」

そしてパルムは部屋を出行った。いたって自然に……

「さて、それでピノ君、どうした?」
「はい、カルア君の事なんですけど」
「うむ、カルア君がどうした?」
「あの……カルア君のご飯の支度をするのって、いつまで続けたらいいですか?」

「いつまで?……む、ああ、そうか……そういう事か」
ピノの言葉に不意を突かれたような表情を見せたギルマスだったが、過去の自分の言葉を思い出したところでピノの言わんとする事が理解できた。
「そういう事?」
「うむ、君の言っているのは、カルア君がダンジョンから帰還した日の指示についてだな。今更申し訳ないのだが、実はあれはその日限りの指示のつもりだったのだ。私としてはその認識でいたのだが、君が誤解して受け取っていたのならすまない事をした」

「……ああっと……、いえ、今思い返してみれば確かにそのような指示だった気がします。そっか……、これは完全に私の思い違いでしたね」
「いや、だがその翌日・翌々日と彼にとって負担の大きい日が続いたからな。君が彼の面倒を見てくれて助かったのも事実だ。それに最近は魔力トレーニングを続けているようだからな。カルア君の事だからきっと無茶なトレーニングをしてるんじゃないか?」

「聞いたところですと起きてる間中ずっとやってるみたいですよ。流石に森に行く日にはやめるよう注意はしてるんですけど」
「何というか実にカルア君らしいな」
「いよいよ目に余るようになってきたらギルマスからも注意して下さいね」
「ははは、了解した」

「それで最初の話に戻るんですけど」
「ああ、いつまでという話だな。私としてはひとり暮らしのカルア君の面倒を君が見てくれるのはとても助かる。彼は今やこのギルドの期待の星だからな。しかし業務としてはもう終了としよう。私の意図したところと違うとはいえ、誤解させてしまった以上は君がこれまで費やした時間・経費等は次回の給金に上乗せしておく。そして今後だが――」
「はい」
「君のやりたいようにしてくれて構わない。ここからは君のプライベートだ」

ギルマスの言葉にピノは軽く目を閉じ、気持ちを整理するように小さく息を吐いてからはっきりと答えた。

「分かりました。では自分の意志でもう暫く続けようと思います」
「そうか……分かった、もし困った事があればすぐに言ってくれ。出来る限り力になろう」
「ありがとうございます、ギルマス」

満足そうに頷いたギルマスだったが、そこでふと心配事を思い出した。
「ところで話は変わるが、一部の者が君とカルア君が男女の付き合いをしているのではと勘違いしているようだが、知っているかね」
「ええ、気づいていますよ」
「そうか、そのあたりも問題があるようなら言ってくれ。こちらで何とかしよう」

そんなギルマスの言葉に、だがピノは挑戦的な笑みを浮かべる。
「そう思わせておいてくれて構いません。私も面倒がなくてちょうどいいですし。私もそのあたりは誘導して利用できるくらい大人の女性なんですよ」
「そうか……。だがカルア君自身も誤解してしまうかもしれんぞ?」
「ふふふ、そうなったらそれはそれでどうしょうもなく嬉しく思えるくらい……私も女の子なんですよ」

「そっ、そうか……」
「はい、では失礼します。ギルマス、相談に乗っていただきありがとうございました」
「う、うむ……では今後も頑張ってくれたまえ」


颯爽とギルドマスターの部屋を出たピノ――だったが、さっきまでの澄ました表情から一転真っ赤な顔で俯き、そして小さく呟いた。
「うわぁー……恰好つけた! 私今すっごくカッコつけた!! どうしよう、ギルマスの事だから絶対気付いてるよね。うわぁ、恥ずかしい!!」

そう悶絶するピノだったが、その時彼女の脳裏にニヒルな笑みを浮かべたあの男が現れ、そして物語の中の名セリフを彼女にそっと語り掛けた。
『誰だって格好つけたくなる事はあるさ。だけどな、格好つけるのは格好悪い事なんかじゃないと思うぜ。それは格好いい自分になる! って周りに宣言してるようなもんだからな。だから格好つけられる奴ってのは無条件で恰好いいもんなのさ』

「カバチョッチョさん……そうですよね、私まだまだ頑張れそうな気がします!」
彼女のバイブルである物語の主人公のセリフに、何とか気を取り直すピノであった。

一方部屋に残ったギルドマスターは――
「ふむ、パルム君と言いピノ君と言い、女性とは怖いものだな」
ピノの想像とは全く違う感想を抱いていた。
まあ大体そんなものである。



こちらはピノの家、カルアに送ってもらったピノを迎え入れた家族の風景。
「なーなーねえちゃん、あれってねえちゃんの彼氏?」
「お姉ちゃんって年下好きだったの?」
「あらあら、ピノったらいつの間に……」
「父さんは認めんぞ! ピノに彼氏なんてまだまだ早すぎる!」

「もうっ! みんなうるさいわよっ! カルア君とはそんなんじゃないったら!」
「あら、カルア君っていうのね。今度正式にご招待しなくっちゃ」
「だからそんなんじゃないって!」
「うふふ、そうよね、分かってるわよピノ。そんなんじゃないのよね」
「もうっ! ホントにもうっ!!」

「それでピノ、晩ご飯は?」
「……カルア君の家で済ませてきた」
「あらあら」
「ちっ、違うのよ? これはあくまでギルドの業務として……」
「そうよね。業務よね」
「ママぁ!!」
目にうっすら涙を浮かべ真っ赤な顔で荒ぶるピノの姿が、そこにはあった。



▽▽▽▽▽▽
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