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第18話 モリスさんが泣いてしまいました
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「さあ、次は【探知】行ってみよー!」
時空間魔法、超楽しい。
どれも簡単に出来るのに自由度が凄く高いから、応用っていうか奥が深い。
モリスさんはきっと超基本の使い方だけ教えて『後は自分で色々工夫してみなさい』って教え方なんだろうな。
その期待に応えられるように、がんばって僕に合った使い方を色々見付けよう。
という事で今からやるのは【探知】。
まずは把握した範囲の空間から魔物を探すんだったよね。
さっきあちこち視点を動かしてラビットとかボアを見付けたけど、きっとそれとは違う。『範囲内のを一度に全部見付ける』のが正解なんだ。
だって最終形が『空間は把握せずに方角だけ指定して見付ける』だから。
じゃあどういうイメージになるんだろう。うーん……
あっ、そう言えば……
「さっき視点を上げた時に木を消したり見えるように出来たじゃん。あれって全部の木が一度に出たり消えたりしたよね。って事は【俯瞰】したらもう範囲内の全部が把握出来てるって事じゃない?」
僕がそれを認識出来ていなかっただけで、【俯瞰】魔法自体は初めから全部見付け出しているんだとしたら!
「ラビットだけ表示して!」
わっ、ホントに出来た! ラビット以外は全部消えた。木も草も、それに地面も!
今僕に見えているのはラビットだけ。
……逆に分かりづらいんだけど。
「ええと、まず地面は表示しよう」
土とラビット。
地面の上の緑の点々は草の根元かな? それで太くて丸い薄茶色が木の切り株だね。年輪もあるし……ってこれじゃ地面って言うより『地面の高さでスライスした画像』だよ。
「草は表示して、木は半透明に」
おお、一気に森の中っぽくなった。
そうか分かったぞ。何となくでやってたけど、これはつまり種類ごとにまとめて指定出来るって事だ。僕のイメージで操作出来るから、僕が『木』とか『草』って認識している集団がそのまま反映されるって事なんだ。
それなら!
「今度は薬草だけ表示!」
ああ、やっぱり思った通りだった……
範囲内の薬草だけが全部表示されてる。
どうしよう、これ使えば僕「薬草採取の神様」なんて呼ばれちゃうよ!
「ん? 待てよ……これまで『時空間魔法の景色』と『目で見た景色』を別々にしてたけど、もしかして重ね合わせる事も出来るんじゃない?」
早速やってみよう。
まずは表示をラビットだけに戻す。そしてそれを目で見た景色にぴったり重ね合わせると……
「おおー凄いコレ! 普通の景色なのにラビットの位置が分かる! 茂みや木立の向こうに隠れているラビットだって全部見える!」
そう言えばこの間の森でギルマスが見てた景色、あれってこんな感じなのかな?
でもギルマスのは時空間魔法じゃないって言ってたっけ。じゃあどんな魔法なんだろう……それとも魔法じゃない別の何か!?
取り敢えずギルマスの事は置いといて、今は練習練習! さあ【探知】の続きだ。
把握した範囲内で探すのは出来るようになったから、次は方角を指定して探す方法だったよね。
……範囲じゃなくって方角? うーん、どうやればいいんだろう?
よく分からないならまずは分かるやり方で。て事で今までみたいに周りをぐるっと範囲にするんじゃなくって、範囲を真っ直ぐ前に伸ばしてみよう。
幅は肩幅くらいでいいかな?
「目の前真っ直ぐ肩幅で」
うわぁ、凄い遠くまで見える! 一番先までの距離って……大体1kmくらい?
そこからさっきみたいにラビットだけ指定すると……
この方向にはいないみたい。残念。
ちょっと向きを変えたら見付かるかな。ほんのちょっとだけ……右!
僕が少し右を向くと細い探知の道も右に動く。少し左に向きを変えると今度は左に動く。……そうか、さっき「目の前真っ直ぐ」って指定したからだ。
あれ? じゃあもしかして、このまま探知の方向をぐるっと一周させれば、1km先まで全部見えるってこと? それって普通に自分を中心とした範囲を把握するよりもずっと少ない魔力でずっと遠くまで見えるんじゃない?
どうしよう、工夫するのが楽しすぎる!
それにしてもこれ『自分の周り』って言うよりも『遠くの様子』を見てるんだよね?
それってもう別の魔法じゃない?
そう言えば確か『遠くを見る』魔法って……ん? 『見る』? ……そう言えばこの魔法、視覚とは関係ないよね? なのに見えるだけ……?
んー、そんな事無いんじゃないかな……だって『空間を把握』する魔法なんだから。だったらその空間内の音とか匂いが分かるのも当たり前の事なんじゃない?
「うん、気になったのならやってみる!」
今度はこの周りのもう一度把握して、さっき近くに見付けたボアに神経を集中する。
「ボアの周りの音も!」
すると――頭の中にボアが草を踏む音や土をほじくり返す音が響き始めた。やった!
音は聞こえた。だったら匂いは……
うん、こっちも出来た。これボアの匂いだ。獣臭っ!
あれ? ちょっと待って、僕。
今やってたこれってさ、相手に気付かれずに遠くから姿を見て声を聞いて……
って、これじゃ冒険者じゃなくてスパイだよ!
気付いてよかった……この魔法、超取扱注意だ。
悪用ダメ、絶対!
「さてオートカ、あの扉が出口って事でいいんだよね? それと後ろの床にひっそりと現れた階段、あれが例の下に行けるかもしれないって階段かな。あの階段は後でカルア君と一緒に降りるんだよね? なら今は放置でいいね。あと地面に転がってるさっきまで魔物だったこの残骸、これはもう全部放置でいいよね。すぐに消えるだろうし」
「そうですね。このまま置いておけばきっとリポップの栄養源になるでしょう。さっきのスティールの実験で得たふたつの魔石は後で詳しく調査するので持ち帰ります。カルア君のとの違いも調べたいですし」
「そうだね、じゃあ今のうちに渡しとくよ。はいこれ」
モリスが先ほど得た透明な魔石ふたつをオートカに渡すと、オートカはそれを鞄にしまってからメンバーの様子を窺った。どうやら皆、部屋を出る準備は整っているようだ。
オートカはモリスに向かって『もう行けるよ』と頷いた。
「じゃあこれで魔物部屋とはサヨナラだ。ダンジョン君、後片付けは頼んだよ。またすぐに来るから全部綺麗にして次の魔物達も用意しておいてくれよ? いいかい、ホントにすぐ来るからね。もし片付いてなかったら僕怒っちゃうかもしれないよ?」
去り際にそんな事を言い放つとは何と迷惑な客であろうか。
もしここがダンジョンではなく何かの店であったなら、見送る店員は心の中でさぞ嫌な顔をしているに違いない……
調査団を引き連れるようにモリスが扉を出ると、聞いていた通りそこは転送の間であった。
「いやあホントに入口の横が魔物部屋だんだねえ。こんなにも悪戯好きなダンジョンだったなんて僕はもうビックリだよ。実はここってただの初心者向きなダンジョンじゃなかったりしてね。『初心者から上級者までお楽しみいただけるよう上級者コースもご用意しました』なんて看板がどこかに立っていないかい?」
そうモリスはオートカに振り返った。
「この部屋は隅から隅まで調査しましたが、そんな看板はありませんでしたね」
「……君、相変わらず真面目に返すねえ。まあそのあたりがまた君の良いところでもあるんだけどさ……っと、さてじゃあじゃあもう外に出るよ? いいよね?」
「ええ構いません。トラップが反応する事さえ分かれば他にはもう調査が必要な点は無いでしょうから」
ダンジョンの外に転移された一行。あたりは先程までいたダンジョンの中とは違い森の匂いに満ち溢れている。モリスは大きく息を吸い込むと両のこぶしを天高く突き上げ、力いっぱい伸びをした。
「うーーん、ダンジョンから出た時のこの解放感、やっぱりいいよね! まあこれで雨だったりしたら目も当てられないんだけどさ。あっそうだ、ダンジョンの出入り口に屋根を付けるよう言ってみようか。これだって立派なインフラだって言い切っちゃえば僕の権限で実現出来そうだ。ついでにダンジョンのプロフィールとか出てくる魔物の説明とか、そんなの書いた看板も用意したらお客さんもっと増えるかな?」
「何と言うか冒険というよりも何かのアトラクションのような雰囲気になりそうですね。逆にそれでやる気を減少させる冒険者もいるのでは?」
「どうなんだろう……ああそうかもしれないね。つまり何事も程々が一番って事かな……おっとあんな所にカルア君がいるね。馬車の中に飽きちゃったのかな、外がこんなにいい天気ならそれも当然だよね。おーーーーい、カルアくーーん!」
あ、モリスさんの声が聞こえる。どうやらあちらは終わったみたいだ。
ダンジョンの方に目を向けると、みんなで僕の方に歩いて来るところだった。
「皆さんお疲れ様です。」
「ただいまカルア殿。お待たせしました」
「いやー、僕でもちゃんと魔物部屋に招待してくれたよ。オートカの仮説は多分正しいって事だろうね。それでオートカ、君の事だから次は発動する適性の閾値を探る調査に移るんだろう? 戻ったら技術部から何人か来させるよう手配しておくよ」
「ええ、是非お願いします」
流石モリスさん、ただ騒がしいだけじゃなくって役に立つ事だって言うんだね……何て言ったら怒られちゃうかな。
……いや多分そんな事じゃ怒らないだろうな。むしろ嬉しそうな顔で笑い出しそうだ。
「オッケー任せといて。……という事で僕の方の調査はこれでお終い。それでカルア君、時空間魔法の訓練はどんな感じだい?」
「少し出来るようになりましたよ。最初の訓練は空間の把握でしたよね。やっぱり光の適性を調べた時のあれがそうでした。それにその時よりも今日の方が広い範囲が見えたんです」
「いいね。2回目で早くも慣れてきたって事かな。一歩ずつ着実に進歩してるっていうのが実に素晴らしいね」
「なので次はそこから範囲を広げて見たんです。そうしたら2倍は問題なく出来たんですけど、じゃあ次って事で更に倍に広げたら急に魔力の減りが早くなっちゃって。なのでこれは無理だと思って2倍に戻しました」
「えっ、広さ指定も出来るようになったの? 随分才能あるんだねえ君」
ふふっ、こんな簡単な事が出来たくらいで褒めてくれるなんて。
そうか、これが『褒めて伸ばす』ってアレだ。やっぱりモリスさんも室長とかやってるだけあって、相手のやる気を出させるのが上手なんだなあ。
「そしたら今度は木が邪魔で奥が見えなくって。で、それ何とかならないかなって思ったら急に木がパッと消えて。ビックリして『あれ?』って思ったらまたパッと出てきて。それで表示したり消したり出来るんだって分かって色々試したんですけど、半透明くらいで表示しておくのが一番見やすかったです。あれって便利ですよねー」
「え、ちょっとそれ結構な高等技術だよ? もう出来ちゃっの?」
「はい、何か普通に出来ましたよ? 上空の視点から見下ろした時もすごく役に立ったし」
「……今サラッと言ったけど視点を上げるのも出来たの!?」
「はい。『あがれー』ってやったらギューンって感じで上がって、そこから向きを変えたり高さを変えたりして。そうだ、斜め後ろもいいですよね。自分が操り人形になったみたいな感覚に最初ちょっと戸惑いましたけど、見渡せる感じがとっても気に入りました」
「…………」
「それで今度は目を開けたままでの『俯瞰』に挑戦したんですけど……あれって難しいですよね。やってみたらもの凄く混乱しちゃって」
「っ!! うん、うんうん! そうだよ。そうじゃなくちゃ! やっぱりそんな簡単じゃないよね。難しいよね!」
「ホント難しかったですよ。自分が視覚と【俯瞰】のどっちを見てるのか分からなくなる事もあるし、動き回ると視点の位置が真後ろからずれちゃうし」
「……『動き回る』? ……斜め後ろをやってたんだよね? え? 『視点の位置』? 『ずれちゃう』って動きに視点の位置を合わせてるって事? 今日始めたばかりでもう視点の追従を!?」
「それで何度も繰り返しやってみたんですけど、結局激しい動きにもぴったり合うようになるまで1時間も掛かっちゃって。それでも時々ガクガクしちゃうし、まだまだ練習を続けなきゃ」
「…………」
「それで今度は気分を変えて【探知】の練習に移ったんですけど……でも【探知】っていまいち良く分からないんですよ」
「っ!! 分からないんだね!? よし、よしよし! じゃあ僕が相談に乗ろうじゃないか。どんなところがよく分からなかったんだい?」
「分からなかったのは【俯瞰】で把握せずに探すっていうのです。まず最初はやっぱり把握した範囲内のものを探すのを試してみようって。でやってみたんですけど、これは【俯瞰】の応用だったからすぐに出来たんです。なので今度は『方向を決めて見つける』っていうのをやろうとして、でもその意味がよく分からなかったから、試しに肩幅くらいの幅で真っ直ぐ前に向かって把握してみたんです」
「…………うん」
「そのやり方だったら大体1kmくらい先まで把握出来たんですけど、でもモリスさんが言ってた『把握しないで見つけ出す』ってのがどうしても分からなくって」
「ソレ、デキテルヨ?」
「えっ、でも把握してましたよ?」
「ああーっと……これは僕の言い方が悪かったね。自分の周りをぐるっと把握するんじゃなくって、方向を指定して把握する。初歩としてはそれで合ってるんだ。そしてそれを突き詰めていくと、途中を省いて遠く離れた場所だけを把握出来るようになってくんだよ。これがその次の魔法、【遠見】だね」
そっか、あのやり方で会ってたんだ。よかったぁ。
「よーし、じゃあもっともっと練習して早く【遠見】も出来るように頑張りますね」
「ああ……そうだね、頑張ればいい事が待ってるよ。何たって【遠見】した場所に自分を移動させる魔法が【転移】だからさ。時空間魔法は全部が繋がってるんだよ」
そうなんだ……全部が繋がってる……だから……
モリスさんの教えてくれる順番にもちゃんと意味があったんだ!
やっぱりモリスさんて凄い時空間魔法師なんだ!
「あ、そうだ。それで思ったんですけど、もしかして見るだけじゃないのかなって。音や匂いも同じなんじゃないかなって。それで試してみたらちゃんと音とか匂いも分かったんです。凄い便利ですね把握って。でもこれって覗き見とか盗み聞きとかだって出来ちゃうから怖いですよね。『悪用厳禁!』ですよ」
「ちょっ……ちょちょちょちょっと待って!? カルア君、君把握した範囲で音とか匂いも感知出来たって言った!?」
「ええ、まだ教えてもらう前ですけど試したら出来ちゃいました。もしかして僕って本当に才能あったりして……なーんてそんな事無いですよねー。あはははは」
「カルア君……それってつまりさ、君は1km先の音だって聞く事が出来る、ってそういう事だよね?」
「そうですね。さっき試したのは周りの森にいたボアでしたけど、距離が延びても同じように出来るんじゃないかな」
「そうか……」
何だろう……さっきからモリスさんの様子がおかしい。
モリスさんにしては口数が少ないし、難しいとか分からないとかって時だけ妙に嬉しそうだし。
あ、もしかして教えるのが好きだからかな?
「いいかいカルア君、これは是非聞いて欲しいんだけどさ……僕の知る限り、これまで把握した範囲内の音や匂いを感知出来るなんて話は誰からも聞いた事が無いんだ。かく言うこの僕も出来ない――いや試した事が無いと言ったほうが正しいか。知らず知らずのうちに【遠見】は『見る』魔法だって先入観に凝り固まっていたって訳だ。僕は君の柔軟性を評価していたけど、それでもまだ随分と過小評価だったみたいだ。それに習得速度もだよ? 例えもの凄く才能がある子だとしても、この短時間で習得するのは視点を上に移動させられるあたりまでなんだ」
モリスさん、それ絶対大げさに言ってるよね!?
育成の『モリスマジック』ってやつだよね?
だって今日やったのってどれも初歩の初歩で、思っただけで出来ちゃうような簡単なのばかりだったし。
でも……こんなふうに言ってもらえると、すごく嬉しい!
「あーー、流石に他にはもう無いよね? 大丈夫だよね?」
「ああそうだ、もうひとつだけやったのが『目で見る景色とまったく同じ視点で重ね合わせる』のだったんです。目で見る景色はそのままに把握の方の表示をラビットだけにしたら、視覚の映像の中にラビットが映し出されるようになりました」
「うんうん、そうかそうか…………」
見ると、モリスさんの目にはうっすらと涙が……
「ねえカルア君、君さ……もう時空間魔法の上級者だよ!!」
会ったばかりの僕の事で泣く程喜んでくれるなんて、モリスさんって何ていい人なんだろう。
「ああごめんよオートカ。カルア君の公表出来ない秘密、僕が増やしちゃったみたいだ。どうしよう……彼、あまりに想定外過ぎだよーー!」
▽▽▽▽▽▽
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時空間魔法、超楽しい。
どれも簡単に出来るのに自由度が凄く高いから、応用っていうか奥が深い。
モリスさんはきっと超基本の使い方だけ教えて『後は自分で色々工夫してみなさい』って教え方なんだろうな。
その期待に応えられるように、がんばって僕に合った使い方を色々見付けよう。
という事で今からやるのは【探知】。
まずは把握した範囲の空間から魔物を探すんだったよね。
さっきあちこち視点を動かしてラビットとかボアを見付けたけど、きっとそれとは違う。『範囲内のを一度に全部見付ける』のが正解なんだ。
だって最終形が『空間は把握せずに方角だけ指定して見付ける』だから。
じゃあどういうイメージになるんだろう。うーん……
あっ、そう言えば……
「さっき視点を上げた時に木を消したり見えるように出来たじゃん。あれって全部の木が一度に出たり消えたりしたよね。って事は【俯瞰】したらもう範囲内の全部が把握出来てるって事じゃない?」
僕がそれを認識出来ていなかっただけで、【俯瞰】魔法自体は初めから全部見付け出しているんだとしたら!
「ラビットだけ表示して!」
わっ、ホントに出来た! ラビット以外は全部消えた。木も草も、それに地面も!
今僕に見えているのはラビットだけ。
……逆に分かりづらいんだけど。
「ええと、まず地面は表示しよう」
土とラビット。
地面の上の緑の点々は草の根元かな? それで太くて丸い薄茶色が木の切り株だね。年輪もあるし……ってこれじゃ地面って言うより『地面の高さでスライスした画像』だよ。
「草は表示して、木は半透明に」
おお、一気に森の中っぽくなった。
そうか分かったぞ。何となくでやってたけど、これはつまり種類ごとにまとめて指定出来るって事だ。僕のイメージで操作出来るから、僕が『木』とか『草』って認識している集団がそのまま反映されるって事なんだ。
それなら!
「今度は薬草だけ表示!」
ああ、やっぱり思った通りだった……
範囲内の薬草だけが全部表示されてる。
どうしよう、これ使えば僕「薬草採取の神様」なんて呼ばれちゃうよ!
「ん? 待てよ……これまで『時空間魔法の景色』と『目で見た景色』を別々にしてたけど、もしかして重ね合わせる事も出来るんじゃない?」
早速やってみよう。
まずは表示をラビットだけに戻す。そしてそれを目で見た景色にぴったり重ね合わせると……
「おおー凄いコレ! 普通の景色なのにラビットの位置が分かる! 茂みや木立の向こうに隠れているラビットだって全部見える!」
そう言えばこの間の森でギルマスが見てた景色、あれってこんな感じなのかな?
でもギルマスのは時空間魔法じゃないって言ってたっけ。じゃあどんな魔法なんだろう……それとも魔法じゃない別の何か!?
取り敢えずギルマスの事は置いといて、今は練習練習! さあ【探知】の続きだ。
把握した範囲内で探すのは出来るようになったから、次は方角を指定して探す方法だったよね。
……範囲じゃなくって方角? うーん、どうやればいいんだろう?
よく分からないならまずは分かるやり方で。て事で今までみたいに周りをぐるっと範囲にするんじゃなくって、範囲を真っ直ぐ前に伸ばしてみよう。
幅は肩幅くらいでいいかな?
「目の前真っ直ぐ肩幅で」
うわぁ、凄い遠くまで見える! 一番先までの距離って……大体1kmくらい?
そこからさっきみたいにラビットだけ指定すると……
この方向にはいないみたい。残念。
ちょっと向きを変えたら見付かるかな。ほんのちょっとだけ……右!
僕が少し右を向くと細い探知の道も右に動く。少し左に向きを変えると今度は左に動く。……そうか、さっき「目の前真っ直ぐ」って指定したからだ。
あれ? じゃあもしかして、このまま探知の方向をぐるっと一周させれば、1km先まで全部見えるってこと? それって普通に自分を中心とした範囲を把握するよりもずっと少ない魔力でずっと遠くまで見えるんじゃない?
どうしよう、工夫するのが楽しすぎる!
それにしてもこれ『自分の周り』って言うよりも『遠くの様子』を見てるんだよね?
それってもう別の魔法じゃない?
そう言えば確か『遠くを見る』魔法って……ん? 『見る』? ……そう言えばこの魔法、視覚とは関係ないよね? なのに見えるだけ……?
んー、そんな事無いんじゃないかな……だって『空間を把握』する魔法なんだから。だったらその空間内の音とか匂いが分かるのも当たり前の事なんじゃない?
「うん、気になったのならやってみる!」
今度はこの周りのもう一度把握して、さっき近くに見付けたボアに神経を集中する。
「ボアの周りの音も!」
すると――頭の中にボアが草を踏む音や土をほじくり返す音が響き始めた。やった!
音は聞こえた。だったら匂いは……
うん、こっちも出来た。これボアの匂いだ。獣臭っ!
あれ? ちょっと待って、僕。
今やってたこれってさ、相手に気付かれずに遠くから姿を見て声を聞いて……
って、これじゃ冒険者じゃなくてスパイだよ!
気付いてよかった……この魔法、超取扱注意だ。
悪用ダメ、絶対!
「さてオートカ、あの扉が出口って事でいいんだよね? それと後ろの床にひっそりと現れた階段、あれが例の下に行けるかもしれないって階段かな。あの階段は後でカルア君と一緒に降りるんだよね? なら今は放置でいいね。あと地面に転がってるさっきまで魔物だったこの残骸、これはもう全部放置でいいよね。すぐに消えるだろうし」
「そうですね。このまま置いておけばきっとリポップの栄養源になるでしょう。さっきのスティールの実験で得たふたつの魔石は後で詳しく調査するので持ち帰ります。カルア君のとの違いも調べたいですし」
「そうだね、じゃあ今のうちに渡しとくよ。はいこれ」
モリスが先ほど得た透明な魔石ふたつをオートカに渡すと、オートカはそれを鞄にしまってからメンバーの様子を窺った。どうやら皆、部屋を出る準備は整っているようだ。
オートカはモリスに向かって『もう行けるよ』と頷いた。
「じゃあこれで魔物部屋とはサヨナラだ。ダンジョン君、後片付けは頼んだよ。またすぐに来るから全部綺麗にして次の魔物達も用意しておいてくれよ? いいかい、ホントにすぐ来るからね。もし片付いてなかったら僕怒っちゃうかもしれないよ?」
去り際にそんな事を言い放つとは何と迷惑な客であろうか。
もしここがダンジョンではなく何かの店であったなら、見送る店員は心の中でさぞ嫌な顔をしているに違いない……
調査団を引き連れるようにモリスが扉を出ると、聞いていた通りそこは転送の間であった。
「いやあホントに入口の横が魔物部屋だんだねえ。こんなにも悪戯好きなダンジョンだったなんて僕はもうビックリだよ。実はここってただの初心者向きなダンジョンじゃなかったりしてね。『初心者から上級者までお楽しみいただけるよう上級者コースもご用意しました』なんて看板がどこかに立っていないかい?」
そうモリスはオートカに振り返った。
「この部屋は隅から隅まで調査しましたが、そんな看板はありませんでしたね」
「……君、相変わらず真面目に返すねえ。まあそのあたりがまた君の良いところでもあるんだけどさ……っと、さてじゃあじゃあもう外に出るよ? いいよね?」
「ええ構いません。トラップが反応する事さえ分かれば他にはもう調査が必要な点は無いでしょうから」
ダンジョンの外に転移された一行。あたりは先程までいたダンジョンの中とは違い森の匂いに満ち溢れている。モリスは大きく息を吸い込むと両のこぶしを天高く突き上げ、力いっぱい伸びをした。
「うーーん、ダンジョンから出た時のこの解放感、やっぱりいいよね! まあこれで雨だったりしたら目も当てられないんだけどさ。あっそうだ、ダンジョンの出入り口に屋根を付けるよう言ってみようか。これだって立派なインフラだって言い切っちゃえば僕の権限で実現出来そうだ。ついでにダンジョンのプロフィールとか出てくる魔物の説明とか、そんなの書いた看板も用意したらお客さんもっと増えるかな?」
「何と言うか冒険というよりも何かのアトラクションのような雰囲気になりそうですね。逆にそれでやる気を減少させる冒険者もいるのでは?」
「どうなんだろう……ああそうかもしれないね。つまり何事も程々が一番って事かな……おっとあんな所にカルア君がいるね。馬車の中に飽きちゃったのかな、外がこんなにいい天気ならそれも当然だよね。おーーーーい、カルアくーーん!」
あ、モリスさんの声が聞こえる。どうやらあちらは終わったみたいだ。
ダンジョンの方に目を向けると、みんなで僕の方に歩いて来るところだった。
「皆さんお疲れ様です。」
「ただいまカルア殿。お待たせしました」
「いやー、僕でもちゃんと魔物部屋に招待してくれたよ。オートカの仮説は多分正しいって事だろうね。それでオートカ、君の事だから次は発動する適性の閾値を探る調査に移るんだろう? 戻ったら技術部から何人か来させるよう手配しておくよ」
「ええ、是非お願いします」
流石モリスさん、ただ騒がしいだけじゃなくって役に立つ事だって言うんだね……何て言ったら怒られちゃうかな。
……いや多分そんな事じゃ怒らないだろうな。むしろ嬉しそうな顔で笑い出しそうだ。
「オッケー任せといて。……という事で僕の方の調査はこれでお終い。それでカルア君、時空間魔法の訓練はどんな感じだい?」
「少し出来るようになりましたよ。最初の訓練は空間の把握でしたよね。やっぱり光の適性を調べた時のあれがそうでした。それにその時よりも今日の方が広い範囲が見えたんです」
「いいね。2回目で早くも慣れてきたって事かな。一歩ずつ着実に進歩してるっていうのが実に素晴らしいね」
「なので次はそこから範囲を広げて見たんです。そうしたら2倍は問題なく出来たんですけど、じゃあ次って事で更に倍に広げたら急に魔力の減りが早くなっちゃって。なのでこれは無理だと思って2倍に戻しました」
「えっ、広さ指定も出来るようになったの? 随分才能あるんだねえ君」
ふふっ、こんな簡単な事が出来たくらいで褒めてくれるなんて。
そうか、これが『褒めて伸ばす』ってアレだ。やっぱりモリスさんも室長とかやってるだけあって、相手のやる気を出させるのが上手なんだなあ。
「そしたら今度は木が邪魔で奥が見えなくって。で、それ何とかならないかなって思ったら急に木がパッと消えて。ビックリして『あれ?』って思ったらまたパッと出てきて。それで表示したり消したり出来るんだって分かって色々試したんですけど、半透明くらいで表示しておくのが一番見やすかったです。あれって便利ですよねー」
「え、ちょっとそれ結構な高等技術だよ? もう出来ちゃっの?」
「はい、何か普通に出来ましたよ? 上空の視点から見下ろした時もすごく役に立ったし」
「……今サラッと言ったけど視点を上げるのも出来たの!?」
「はい。『あがれー』ってやったらギューンって感じで上がって、そこから向きを変えたり高さを変えたりして。そうだ、斜め後ろもいいですよね。自分が操り人形になったみたいな感覚に最初ちょっと戸惑いましたけど、見渡せる感じがとっても気に入りました」
「…………」
「それで今度は目を開けたままでの『俯瞰』に挑戦したんですけど……あれって難しいですよね。やってみたらもの凄く混乱しちゃって」
「っ!! うん、うんうん! そうだよ。そうじゃなくちゃ! やっぱりそんな簡単じゃないよね。難しいよね!」
「ホント難しかったですよ。自分が視覚と【俯瞰】のどっちを見てるのか分からなくなる事もあるし、動き回ると視点の位置が真後ろからずれちゃうし」
「……『動き回る』? ……斜め後ろをやってたんだよね? え? 『視点の位置』? 『ずれちゃう』って動きに視点の位置を合わせてるって事? 今日始めたばかりでもう視点の追従を!?」
「それで何度も繰り返しやってみたんですけど、結局激しい動きにもぴったり合うようになるまで1時間も掛かっちゃって。それでも時々ガクガクしちゃうし、まだまだ練習を続けなきゃ」
「…………」
「それで今度は気分を変えて【探知】の練習に移ったんですけど……でも【探知】っていまいち良く分からないんですよ」
「っ!! 分からないんだね!? よし、よしよし! じゃあ僕が相談に乗ろうじゃないか。どんなところがよく分からなかったんだい?」
「分からなかったのは【俯瞰】で把握せずに探すっていうのです。まず最初はやっぱり把握した範囲内のものを探すのを試してみようって。でやってみたんですけど、これは【俯瞰】の応用だったからすぐに出来たんです。なので今度は『方向を決めて見つける』っていうのをやろうとして、でもその意味がよく分からなかったから、試しに肩幅くらいの幅で真っ直ぐ前に向かって把握してみたんです」
「…………うん」
「そのやり方だったら大体1kmくらい先まで把握出来たんですけど、でもモリスさんが言ってた『把握しないで見つけ出す』ってのがどうしても分からなくって」
「ソレ、デキテルヨ?」
「えっ、でも把握してましたよ?」
「ああーっと……これは僕の言い方が悪かったね。自分の周りをぐるっと把握するんじゃなくって、方向を指定して把握する。初歩としてはそれで合ってるんだ。そしてそれを突き詰めていくと、途中を省いて遠く離れた場所だけを把握出来るようになってくんだよ。これがその次の魔法、【遠見】だね」
そっか、あのやり方で会ってたんだ。よかったぁ。
「よーし、じゃあもっともっと練習して早く【遠見】も出来るように頑張りますね」
「ああ……そうだね、頑張ればいい事が待ってるよ。何たって【遠見】した場所に自分を移動させる魔法が【転移】だからさ。時空間魔法は全部が繋がってるんだよ」
そうなんだ……全部が繋がってる……だから……
モリスさんの教えてくれる順番にもちゃんと意味があったんだ!
やっぱりモリスさんて凄い時空間魔法師なんだ!
「あ、そうだ。それで思ったんですけど、もしかして見るだけじゃないのかなって。音や匂いも同じなんじゃないかなって。それで試してみたらちゃんと音とか匂いも分かったんです。凄い便利ですね把握って。でもこれって覗き見とか盗み聞きとかだって出来ちゃうから怖いですよね。『悪用厳禁!』ですよ」
「ちょっ……ちょちょちょちょっと待って!? カルア君、君把握した範囲で音とか匂いも感知出来たって言った!?」
「ええ、まだ教えてもらう前ですけど試したら出来ちゃいました。もしかして僕って本当に才能あったりして……なーんてそんな事無いですよねー。あはははは」
「カルア君……それってつまりさ、君は1km先の音だって聞く事が出来る、ってそういう事だよね?」
「そうですね。さっき試したのは周りの森にいたボアでしたけど、距離が延びても同じように出来るんじゃないかな」
「そうか……」
何だろう……さっきからモリスさんの様子がおかしい。
モリスさんにしては口数が少ないし、難しいとか分からないとかって時だけ妙に嬉しそうだし。
あ、もしかして教えるのが好きだからかな?
「いいかいカルア君、これは是非聞いて欲しいんだけどさ……僕の知る限り、これまで把握した範囲内の音や匂いを感知出来るなんて話は誰からも聞いた事が無いんだ。かく言うこの僕も出来ない――いや試した事が無いと言ったほうが正しいか。知らず知らずのうちに【遠見】は『見る』魔法だって先入観に凝り固まっていたって訳だ。僕は君の柔軟性を評価していたけど、それでもまだ随分と過小評価だったみたいだ。それに習得速度もだよ? 例えもの凄く才能がある子だとしても、この短時間で習得するのは視点を上に移動させられるあたりまでなんだ」
モリスさん、それ絶対大げさに言ってるよね!?
育成の『モリスマジック』ってやつだよね?
だって今日やったのってどれも初歩の初歩で、思っただけで出来ちゃうような簡単なのばかりだったし。
でも……こんなふうに言ってもらえると、すごく嬉しい!
「あーー、流石に他にはもう無いよね? 大丈夫だよね?」
「ああそうだ、もうひとつだけやったのが『目で見る景色とまったく同じ視点で重ね合わせる』のだったんです。目で見る景色はそのままに把握の方の表示をラビットだけにしたら、視覚の映像の中にラビットが映し出されるようになりました」
「うんうん、そうかそうか…………」
見ると、モリスさんの目にはうっすらと涙が……
「ねえカルア君、君さ……もう時空間魔法の上級者だよ!!」
会ったばかりの僕の事で泣く程喜んでくれるなんて、モリスさんって何ていい人なんだろう。
「ああごめんよオートカ。カルア君の公表出来ない秘密、僕が増やしちゃったみたいだ。どうしよう……彼、あまりに想定外過ぎだよーー!」
▽▽▽▽▽▽
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紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――
銀雪 華音
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「レベル15か? ゴミだな」
世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。
魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。
彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。
一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。
構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。
彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。
「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」
暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。
管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。
これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。
※アルファポリスで先行で公開されます。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
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「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
中年オジが異世界で第二の人生をクラフトしてみた
Mr.Six
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仕事に疲れ、酒に溺れた主人公……。フラフラとした足取りで橋を進むと足を滑らしてしまい、川にそのままドボン。気が付くとそこは、ゲームのように広大な大地が広がる世界だった。
訳も分からなかったが、視界に現れたゲームのようなステータス画面、そして、クエストと書かれた文章……。
「夢かもしれないし、有給消化だとおもって、この世界を楽しむか!」
そう開き直り、この世界を探求することに――
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
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夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
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転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
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又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
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ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
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不死王はスローライフを希望します
小狐丸
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気がついたら、暗い森の中に居た男。
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そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
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暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。
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