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第81話 私はルピノス!主に愛の戦士だ! #1
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「ここが『本部』……?」
僕達が降り立ったこの最下層、ここもまた建物の中みたいだけど、今度は……壁も床も、それに天井も木と紙で出来てるみたい。
このピカピカに磨かれた木の床、靴のまま歩いたら傷がついちゃいそうだけど、脱いだ方がいいのかな?
……ってここダンジョンだよ!!
危なかった。自分から防御力を下げさせる罠なのか……
人の良心につけ込むなんて許せないよ!
「ふーん、いい感じによく燃えそうなダンジョンね」
「加熱っちゃう?」
あれ? こちらの方々は違う感想のようです?
「へえ、木の家かぁ。落ち着きがあっていいね」
「ああ、素足で歩いたら気持ち良さそうだ」
お、こちらは僕寄りの感想。
ちょっと安心。
「この床とか柱ってすごく綺麗だけど見たこと無い木だなあ。木の板に紙を貼った壁っていうのも面白いね。よし、全部持って帰って建材にしよう。錬成で取り外してっと……」
「む、ならば俺の分も頼む。自宅の一室をこの壁と床にリフォームしたい」
……と思ったら違う意味で物騒だった。
みるみるダンジョンの壁が剥き出しに……本当の意味で根こそぎって感じ。
何だか『母』さんの悲鳴が聞こえてきそうな……
「だったら進みながら全部もらってきましょ。ここ特殊な場所っぽいからもう来れないかもしれないし。さあほら、カルアも見てないで一緒にやる!」
僕も剥ぎ取りへの参加が決定しました。
「何だテメ――」
「作業の邪魔よ」
「【スティール】」
「おいコ――」
「消えて」
「【スティール】」
時々現れるマサとかサブには即退場してもらいつつ、剥ぎ取り作業は順調に進んでゆく。
ちょっと楽しくなってきたかも。
「……これって扉? 防御力とか全然無さそう……っていうか遮る気すら無さそうなんだけど」
アーシュが見つけたのは、透けそうなくらい薄い紙を木の格子に貼った板?
「引き戸かな? 面白いね。よし、まるごとゲット」
張り切るノルトがとっても楽しそう。
消えたその扉の向こうにいたのは、ビックリ顔した雑魚リン。
「ナナナ、何だてめえラ!?」
懐からチャカを取り出してこっちに向――
「うちの壁に穴が空いたらどうするのよ!!」
「チャカ【収納】、からの【スティール】!」
そして部屋の中のアレやコレやももちろん全部収納し、部屋はお洒落なダンジョンの壁打ちっぱなしにリフォームされました。
こんな感じで結構進んできたんだけど、辿り着いたこの場所は今までと何かちょっと雰囲気が違うみたい。
今いる小部屋には何も置いてなくって、その奥の壁に大きな扉がついてる。
「まるで前室……ならあの扉の先は倉庫って事じゃない!? お宝沢山あるかしら?」
うっきうきのアーシュ。
「そーれ! 根っこっそぎっ、根っこっそぎっ、根っこっそぎっ」
ちょっとテンションがおかしいワルツ。
「ここもちょっといい雰囲気だね。ふふふ、部屋ごと持って帰ろうか」
冷静に見えて実は今一番お持ち帰り熱が高いノルト。
「質の良い武具などがあればいいのだが」
こちらは本当に冷静なネッガー。安心する。
そして扉を開けると……
そこはやっぱり倉庫だった。しかももの凄く広い!
部屋中に立ち並ぶ棚には、たくさん陳列された武器、武器、武器……
大きなチャカや小さなチャカ、長いチャカや短いチャカ。
もうチャカチャカチャカとチャカだらけ。
あとは……鞘に入った、剣かな? 細くて少し反ってるけど。
他にもよく分からない物が色々と並んで……
「うん、素晴らしいよね。これならきれいに棚ごと【収納】出来るんじゃない?」
やっぱり持ち帰る気まんまんのノルト。
「んーー、この棚って、共有ボックスの一回分の大きさを越えちゃってるかも……ここのは僕が持ってくよ」
空間把握して、部屋全体を指定して……はい【収納】っと。
これでこの倉庫もすっきりシンプルなお部屋にリフォーム完了!
「じゃあ次行くわよっ!」
足元に転がる倉庫番雑魚リンだけをその場に残して、僕達『お持ち帰り隊』の旅はまだまだ続く……
……やって来ました最後の部屋、つまりボス部屋。
ここさえクリアすれば元の場所に戻れるはず!
部屋には当然扉が付いてるけど、もう僕達に『扉を開ける』という意識はない。
だって、扉だってお持ち帰りの対象だから。
「【収納】!」
そして僕達はボス部屋に突入した。
「オヤジ! 奴らとうとう来やしタ!」
「分かっとル! ゆけぃマサ! お前がワシの最強の鉄砲玉ジャ!」
「ヘイ、オヤジッ! ウオオオオォォォ!!」
「【スティール】」
ドタッ……
「ほゥ、今のが母が警戒しとった能力、カ……。 こうして見ると恐ろしいもんじゃノウ」
こいつ……
雑魚リンを使って【スティール】を確認したのか……
「あんたがここのボスね? 今の呼ばれ方からすると『オヤジゴブリン』でいいのかしら?」
オヤジゴブリン……
がっしりした体格で、ちょっと風格みたいなのもあるかも。
それにしてもアニキの次はオヤジって……もしかしてここのゴブリンって超大家族だったりとか?
「ハッハ、威勢の良い小娘じゃノウ。その通リ、ワシがここのボス、『オヤジゴブリン』ジャ。貴様らはワシらの『地上大侵攻』を阻止しに来た冒険者かノ?」
地上大侵攻? そういえば誰か他のゴブリンもそんな事言ってなかったっけ?
「『地上大侵攻』? 何よそれ?」
アーシュの問いにオヤジゴブリンはニヤリと笑う。
「それこそが母より賜りし我ら地下ゴブリンの悲願ジャ。ニンゲン共を駆逐して地上を我らの物とすル。貴様らもここに来る途中に見ただろウ、母が産み出したあの大量の武器ヲ! 無限に生まれる手下共があの武器を持チ、それを率いるこのワシが地上の王となるのジャ! あれほど大量の武器があれば、ニンゲン共などあっという間に――」
「ああ、あの武器? あたし達が全部貰っといたわよ?」
「――滅ぼして……何じゃト?」
「だ・か・らぁ、あの倉庫の武器は根こそぎ貰っといたって言ってんの! あそこはもう空っぽ、武器どころか棚だって残ってないわ」
僕達が降り立ったこの最下層、ここもまた建物の中みたいだけど、今度は……壁も床も、それに天井も木と紙で出来てるみたい。
このピカピカに磨かれた木の床、靴のまま歩いたら傷がついちゃいそうだけど、脱いだ方がいいのかな?
……ってここダンジョンだよ!!
危なかった。自分から防御力を下げさせる罠なのか……
人の良心につけ込むなんて許せないよ!
「ふーん、いい感じによく燃えそうなダンジョンね」
「加熱っちゃう?」
あれ? こちらの方々は違う感想のようです?
「へえ、木の家かぁ。落ち着きがあっていいね」
「ああ、素足で歩いたら気持ち良さそうだ」
お、こちらは僕寄りの感想。
ちょっと安心。
「この床とか柱ってすごく綺麗だけど見たこと無い木だなあ。木の板に紙を貼った壁っていうのも面白いね。よし、全部持って帰って建材にしよう。錬成で取り外してっと……」
「む、ならば俺の分も頼む。自宅の一室をこの壁と床にリフォームしたい」
……と思ったら違う意味で物騒だった。
みるみるダンジョンの壁が剥き出しに……本当の意味で根こそぎって感じ。
何だか『母』さんの悲鳴が聞こえてきそうな……
「だったら進みながら全部もらってきましょ。ここ特殊な場所っぽいからもう来れないかもしれないし。さあほら、カルアも見てないで一緒にやる!」
僕も剥ぎ取りへの参加が決定しました。
「何だテメ――」
「作業の邪魔よ」
「【スティール】」
「おいコ――」
「消えて」
「【スティール】」
時々現れるマサとかサブには即退場してもらいつつ、剥ぎ取り作業は順調に進んでゆく。
ちょっと楽しくなってきたかも。
「……これって扉? 防御力とか全然無さそう……っていうか遮る気すら無さそうなんだけど」
アーシュが見つけたのは、透けそうなくらい薄い紙を木の格子に貼った板?
「引き戸かな? 面白いね。よし、まるごとゲット」
張り切るノルトがとっても楽しそう。
消えたその扉の向こうにいたのは、ビックリ顔した雑魚リン。
「ナナナ、何だてめえラ!?」
懐からチャカを取り出してこっちに向――
「うちの壁に穴が空いたらどうするのよ!!」
「チャカ【収納】、からの【スティール】!」
そして部屋の中のアレやコレやももちろん全部収納し、部屋はお洒落なダンジョンの壁打ちっぱなしにリフォームされました。
こんな感じで結構進んできたんだけど、辿り着いたこの場所は今までと何かちょっと雰囲気が違うみたい。
今いる小部屋には何も置いてなくって、その奥の壁に大きな扉がついてる。
「まるで前室……ならあの扉の先は倉庫って事じゃない!? お宝沢山あるかしら?」
うっきうきのアーシュ。
「そーれ! 根っこっそぎっ、根っこっそぎっ、根っこっそぎっ」
ちょっとテンションがおかしいワルツ。
「ここもちょっといい雰囲気だね。ふふふ、部屋ごと持って帰ろうか」
冷静に見えて実は今一番お持ち帰り熱が高いノルト。
「質の良い武具などがあればいいのだが」
こちらは本当に冷静なネッガー。安心する。
そして扉を開けると……
そこはやっぱり倉庫だった。しかももの凄く広い!
部屋中に立ち並ぶ棚には、たくさん陳列された武器、武器、武器……
大きなチャカや小さなチャカ、長いチャカや短いチャカ。
もうチャカチャカチャカとチャカだらけ。
あとは……鞘に入った、剣かな? 細くて少し反ってるけど。
他にもよく分からない物が色々と並んで……
「うん、素晴らしいよね。これならきれいに棚ごと【収納】出来るんじゃない?」
やっぱり持ち帰る気まんまんのノルト。
「んーー、この棚って、共有ボックスの一回分の大きさを越えちゃってるかも……ここのは僕が持ってくよ」
空間把握して、部屋全体を指定して……はい【収納】っと。
これでこの倉庫もすっきりシンプルなお部屋にリフォーム完了!
「じゃあ次行くわよっ!」
足元に転がる倉庫番雑魚リンだけをその場に残して、僕達『お持ち帰り隊』の旅はまだまだ続く……
……やって来ました最後の部屋、つまりボス部屋。
ここさえクリアすれば元の場所に戻れるはず!
部屋には当然扉が付いてるけど、もう僕達に『扉を開ける』という意識はない。
だって、扉だってお持ち帰りの対象だから。
「【収納】!」
そして僕達はボス部屋に突入した。
「オヤジ! 奴らとうとう来やしタ!」
「分かっとル! ゆけぃマサ! お前がワシの最強の鉄砲玉ジャ!」
「ヘイ、オヤジッ! ウオオオオォォォ!!」
「【スティール】」
ドタッ……
「ほゥ、今のが母が警戒しとった能力、カ……。 こうして見ると恐ろしいもんじゃノウ」
こいつ……
雑魚リンを使って【スティール】を確認したのか……
「あんたがここのボスね? 今の呼ばれ方からすると『オヤジゴブリン』でいいのかしら?」
オヤジゴブリン……
がっしりした体格で、ちょっと風格みたいなのもあるかも。
それにしてもアニキの次はオヤジって……もしかしてここのゴブリンって超大家族だったりとか?
「ハッハ、威勢の良い小娘じゃノウ。その通リ、ワシがここのボス、『オヤジゴブリン』ジャ。貴様らはワシらの『地上大侵攻』を阻止しに来た冒険者かノ?」
地上大侵攻? そういえば誰か他のゴブリンもそんな事言ってなかったっけ?
「『地上大侵攻』? 何よそれ?」
アーシュの問いにオヤジゴブリンはニヤリと笑う。
「それこそが母より賜りし我ら地下ゴブリンの悲願ジャ。ニンゲン共を駆逐して地上を我らの物とすル。貴様らもここに来る途中に見ただろウ、母が産み出したあの大量の武器ヲ! 無限に生まれる手下共があの武器を持チ、それを率いるこのワシが地上の王となるのジャ! あれほど大量の武器があれば、ニンゲン共などあっという間に――」
「ああ、あの武器? あたし達が全部貰っといたわよ?」
「――滅ぼして……何じゃト?」
「だ・か・らぁ、あの倉庫の武器は根こそぎ貰っといたって言ってんの! あそこはもう空っぽ、武器どころか棚だって残ってないわ」
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