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第32話 ロベリーさんは甘い苺の香でした #3
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「見て下さいピノさん! 武器と防具のお店がありますよ!」
「カルア君、実は武器と防具のお店は私一番のお薦めがあるの。そこって職人が製造直売やってる店だから、品質もお値段もとってもいい感じなのよ」
「おおっ! じゃあそこに行きましょう!」
「ええ。でもそこのお店も色々と種類がありそうだから、ちょっとだけ見てく?」
「はいっ」
そして店の中をぐるっと……
「どう? 良いのあった?」
「ええ。でもどれも結構高くって……」
「そうね。やっぱり高いよね。……じゃあそろそろお薦めのお店に行きましょうか」
ピノさんの案内で大通りから一本奥の道へ。
たったそれだけなのに、人通りは急にまばらになった。
でもベルベルさんのお店の周りみたいに怪しい雰囲気はないなあ。
「この辺りはね、職人さん達が集まっているエリアなの」
「そうなんだ……でも言われてみれば並んでる建物ってどれも『職人』って感じかも」
「でしょう?」
そして暫く歩くと、ピノさんは一軒の無骨な建物の前で足を止めた。
「ここがお薦めのお店、『武器工房マイケル』よ」
そう言ってピノさんが扉を開けた瞬間――
辺りに金属と金属がぶつかる大きな音が響き渡る!
「うわっ!?」
「今作業中みたいね。終わるまで店の中を見せてもらいましょうか」
僕とピノさんは急いで中に入って扉を閉めた。
凄いや。
店に並んでる武器――どれもこれも作りはシンプルなんだけど、見るからに『逸品』って雰囲気を漂わせてる。
こんな武器を作れるんだから、きっと凄い職人さんなんだろうなあ……
吸い込まれるように店中に並ぶ武器を見て――いや見惚れていると、いつのまにか結構時間が経っていたみたい。
気付けば金属を叩く音はもう止んでいた。
そして奥から出てきたのは――
「ミッチェルさん!?」
そう、あのガラス工房のミッチェルさん――
「なんじゃ、おぬし、弟を知っとるのか?」
じゃない!?
「ええっ、弟ぉ!?」
驚く僕にピノさんからも――
「ビックリしたでしょ? こちらのマイケルさんは、あのミッチェルさんのお兄さんなのよ」
ここに来て何このサプライズ……
暫く固まっていた僕に、ミッチェルさんのお兄さん――マイケルさんは困ったような表情で話し掛けてきた。
「お主、そんなに驚くことはないじゃろう? つーか逆にこれだけ似とって赤の他人じゃって方が驚きじゃと思うんじゃが……」
「そう言われてみれば確かに」
そんな気がしてきた。
うん、似てるから兄弟。これ普通。
「それでミッチェルを知っとるっちゅう事はお主、ヒトツメから来たんか?」
「ええ。ヒトツメの街で冒険者をやってるカルアです。ミッチェルさんには錬成を教わったり色々お世話になってるんです」
「ほうかほうか。じゃあおぬしもある程度は錬成が出来るっちゅう事じゃな? ここに置いてある武器は、鍛冶で作ったもんと錬成で作ったもんが半々くらいじゃ。まあ気に入ったもんがあったら買ってってくれたらいいし、何じゃったら自分で作るってのもいいもんじゃぞ」
「そうなんですね。……あの、鍛冶で作るのと錬成で作るのって、何か違いがあるんですか?」
特性が変化したりとか……?
「うん? 違いは――無いな。多分ミッチェルも言うとったと思うんじゃが、温度と魔力のどちらを使うかっちゅうだけの差じゃ。っちゅうても、どっちにもそれぞれに適した技術があるから、結局は職人の腕次第じゃがな」
「なるほど……」
面白そう!
「はっはっは。お主カルアと言ったか……『作ってみたい』と顔に書いてあるぞ。鍛冶は鍛冶場が必要じゃが錬成じゃったら家でも出来る。どうじゃ? やってみるんならインゴッドを分けてやるぞ」
「やってみたいです! 分けてもらっていいですか?」
「構わんよ。弟の弟子となりゃあ金なんぞ取る訳にはいかん。それに何たってピノの嬢ちゃんの紹介じゃしな。ほら、こいつをやるから持って帰るがええ」
マイケルさんはそう言ってずっしりと重いインゴッドを渡してくれた。
「ありがとうございます!!」
「うむ、じゃあ気を付けて帰れよ。わしは作業に戻るでな」
「次は防具屋さんですね。カルア君、お薦めの防具屋さんはすぐそこですよ」
「へぇ、マイケルさんのお店の隣なんですね」
「ええ。『防具工房ミヒャエル』よ」
ははっ、もうオチが見えちゃった。これ絶対気のせいじゃないよね。
その店にいたのは――うん、予想通りミッチェルさんと同じ顔のドワーフ。
「何じゃ、おぬしミッチェルを知っとるんか? ミッチェルはわしの兄貴で――」
ですよねー。
そしてミヒャエルさんはアクセサリーに使う金属を分けてくれました。
▽▽▽▽▽▽
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「カルア君、実は武器と防具のお店は私一番のお薦めがあるの。そこって職人が製造直売やってる店だから、品質もお値段もとってもいい感じなのよ」
「おおっ! じゃあそこに行きましょう!」
「ええ。でもそこのお店も色々と種類がありそうだから、ちょっとだけ見てく?」
「はいっ」
そして店の中をぐるっと……
「どう? 良いのあった?」
「ええ。でもどれも結構高くって……」
「そうね。やっぱり高いよね。……じゃあそろそろお薦めのお店に行きましょうか」
ピノさんの案内で大通りから一本奥の道へ。
たったそれだけなのに、人通りは急にまばらになった。
でもベルベルさんのお店の周りみたいに怪しい雰囲気はないなあ。
「この辺りはね、職人さん達が集まっているエリアなの」
「そうなんだ……でも言われてみれば並んでる建物ってどれも『職人』って感じかも」
「でしょう?」
そして暫く歩くと、ピノさんは一軒の無骨な建物の前で足を止めた。
「ここがお薦めのお店、『武器工房マイケル』よ」
そう言ってピノさんが扉を開けた瞬間――
辺りに金属と金属がぶつかる大きな音が響き渡る!
「うわっ!?」
「今作業中みたいね。終わるまで店の中を見せてもらいましょうか」
僕とピノさんは急いで中に入って扉を閉めた。
凄いや。
店に並んでる武器――どれもこれも作りはシンプルなんだけど、見るからに『逸品』って雰囲気を漂わせてる。
こんな武器を作れるんだから、きっと凄い職人さんなんだろうなあ……
吸い込まれるように店中に並ぶ武器を見て――いや見惚れていると、いつのまにか結構時間が経っていたみたい。
気付けば金属を叩く音はもう止んでいた。
そして奥から出てきたのは――
「ミッチェルさん!?」
そう、あのガラス工房のミッチェルさん――
「なんじゃ、おぬし、弟を知っとるのか?」
じゃない!?
「ええっ、弟ぉ!?」
驚く僕にピノさんからも――
「ビックリしたでしょ? こちらのマイケルさんは、あのミッチェルさんのお兄さんなのよ」
ここに来て何このサプライズ……
暫く固まっていた僕に、ミッチェルさんのお兄さん――マイケルさんは困ったような表情で話し掛けてきた。
「お主、そんなに驚くことはないじゃろう? つーか逆にこれだけ似とって赤の他人じゃって方が驚きじゃと思うんじゃが……」
「そう言われてみれば確かに」
そんな気がしてきた。
うん、似てるから兄弟。これ普通。
「それでミッチェルを知っとるっちゅう事はお主、ヒトツメから来たんか?」
「ええ。ヒトツメの街で冒険者をやってるカルアです。ミッチェルさんには錬成を教わったり色々お世話になってるんです」
「ほうかほうか。じゃあおぬしもある程度は錬成が出来るっちゅう事じゃな? ここに置いてある武器は、鍛冶で作ったもんと錬成で作ったもんが半々くらいじゃ。まあ気に入ったもんがあったら買ってってくれたらいいし、何じゃったら自分で作るってのもいいもんじゃぞ」
「そうなんですね。……あの、鍛冶で作るのと錬成で作るのって、何か違いがあるんですか?」
特性が変化したりとか……?
「うん? 違いは――無いな。多分ミッチェルも言うとったと思うんじゃが、温度と魔力のどちらを使うかっちゅうだけの差じゃ。っちゅうても、どっちにもそれぞれに適した技術があるから、結局は職人の腕次第じゃがな」
「なるほど……」
面白そう!
「はっはっは。お主カルアと言ったか……『作ってみたい』と顔に書いてあるぞ。鍛冶は鍛冶場が必要じゃが錬成じゃったら家でも出来る。どうじゃ? やってみるんならインゴッドを分けてやるぞ」
「やってみたいです! 分けてもらっていいですか?」
「構わんよ。弟の弟子となりゃあ金なんぞ取る訳にはいかん。それに何たってピノの嬢ちゃんの紹介じゃしな。ほら、こいつをやるから持って帰るがええ」
マイケルさんはそう言ってずっしりと重いインゴッドを渡してくれた。
「ありがとうございます!!」
「うむ、じゃあ気を付けて帰れよ。わしは作業に戻るでな」
「次は防具屋さんですね。カルア君、お薦めの防具屋さんはすぐそこですよ」
「へぇ、マイケルさんのお店の隣なんですね」
「ええ。『防具工房ミヒャエル』よ」
ははっ、もうオチが見えちゃった。これ絶対気のせいじゃないよね。
その店にいたのは――うん、予想通りミッチェルさんと同じ顔のドワーフ。
「何じゃ、おぬしミッチェルを知っとるんか? ミッチェルはわしの兄貴で――」
ですよねー。
そしてミヒャエルさんはアクセサリーに使う金属を分けてくれました。
▽▽▽▽▽▽
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