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第92話 久しぶりの教室に超緊張してます #2
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どうしよう、変に思われてない……?
そおっと中のみんなを見ると――
「カルア遅い! ほら、今いいところなんだから早くこっちに来なさいよ!」
アーシュを取り囲んだクラスのみんなが、そのアーシュの冒険談に聞き入っているところだった。
ははっ、なぁーんだ。
前と全然変わらない、いつもどおりの光景だ……
緊張して損し――いや安心したよ!
そうこうしているうちにホームルームの時間。
レミア先生がやってきて――
「はぁーーーい、みんあさぁーーーん、おはようございまぁーーーーす!」
……うんそうそう、この感じこの感じ。
何だか今『帰ってきた』って実感しちゃったよ。
毒されてるなあ……
「はぁい、今日からまたぁ、アーシュちゃんとワルツちゃん、それにカルア君とノルト君とネッガー君が戻ってきましたよぉーーー。はい、みなさんご挨拶ぅーーーー」
「「「「「お帰りーーーーーいっ!!」」」」」
そんなみんなの笑顔と声にニコニコ顔のレミア先生が――
「はい、じゃあアーシュちゃん達もぉーー」
って僕達に視線を向けてきたから、僕達は顔を見合わせ苦笑して――
「「「「「ただいまーーーーーっ!!」」」」」
こうして僕達は、やっとこのクラスに帰ってこれたんだ。
……なんてね。
そして始まる朝のホームルーム。
「さてみなさぁーーん、2年生の夏のお楽しみって言えばぁ……はいモブロンくん、何だと思いますかぁ」
「はっはい、ええっと……夏休みですか?」
「んーー、それもとっても楽しみですけどぉ、その前にもぉ何かあったでしょう? じゃあ次はぁ……サラモブィさん」
「あの、もしかして合宿授業、ですか?」
「はいサラモブィさんせいかぁーーい、ぱちぱちぱちぃ……。と言うことでぇ、今年はですねぇ」
と、ここでレミア先生がグッと溜めて――
「……海合宿に決まりましたぁ!」
「「「「「おおおおっ!!」」」」」
えっ?
合宿授業? 海? 合宿? えっ?
一体何の話……?
そんな完全に周りについていけてない僕の様子に気付いたのか、アーシュがそっと教えてくれた。
「毎年夏になると、2年生と3年生は合宿で短期詰め込みの実技訓練をやるの。行き先はその年によって山だったり海だったりするのよ」
成程、そう言う事か。
それであまり行く機会のない海に行ける事になってみんな喜んでるって感じか。
「そうなんだね、ありがとうアーシュ」
「ふふん、知らない事とかあったらいつでも訊きなさいよね」
「という事でぇ、海合宿は3週間後、場所はヨツツメ郊外の合宿所でーーっす! 自由時間もありますからぁ、忘れずに水着とかも用意しておきましょうねぇ」
「「「「「はぁーーーーい」」」」」
おおっ、みんな心からの「はぁーーい」だ!
初めて見たかも。
「特に女の子はぁ、去年買った水着でいいやなんて油断しちゃあ、だめだめですよぉ。みなさんはぁ、今イロイロと成長期の真っ只中なんですからねぇ」
水着……海とか行った事ないから持ってないや。買っておかなきゃ。
……でも、どこで?
「ねえアーシュ、水着ってどこで買えるの?」
「そうねぇ、私は家に出入りしてる商会が持ってきた中から選んでたけど、そう言えばあの商会ってどこに店を構えてるのかしら。家で聞いとくわ」
「よろしく。ちなみに何ていう商会?」
「確か、チョオーテ商会……だったかしら」
チョオーテ商会……超大手の商会だからチョオーテ――なんてね、そんな訳無いか。
「むふふふふ、思わぬチャンス、到来」
隣でワルツが何か嬉しそうに呟いてる。
あっそうか、ヨツツメってワルツの出身地だ。
「隙を見て、カル師ご招待。父と母にお披露目」
何だか凄く楽しそうだ。きっと自分の街に行けるのが楽しみなんだろうなあ。
午前中の座学は特に何もなく終わって、お昼は久し振りの昼食フォーメーション。久し振りのピノさん伝説だね。
そしてお昼ご飯が終われば午後の授業――魔法実技!
さて今日はどの属性を選ぼうかな……ってあれ? 校長先生?
「今日の時空間魔法は私が受け持ちますから」
そう言いながら、その視線はまっすぐ僕に向けられてて――
ついでに手招きも。
……今日は時空間魔法に決まりみたいだ。
校長先生の前に移動すると……あれ? アーシュも時空間魔法を?
「校長先生に教わるなんて滅多に無い機会だもの、あたしも今日は時空間魔法にするわ。一体どんな事を教えてくれるのかしら」
アーシュの他には……もう誰も来ないみたいだ。って事は参加者は僕達二人だけ?
そう言えば前にベルベルさんが言ってたっけ、時空間適性がある人は少ないんだって。凄く便利な魔法なのにね。
「そうそう、クーラ先生から聞きましたよ。校外授業では二人とも大活躍だったみたいじゃないですか」
「ふふん、まあね。ダンジョン精霊のお姉さまとお兄ちゃんっていったら、あたし達の事よ」
アーシュ、そんなまるで二つ名みたいに……
「はは、それを聞いた時には本当に驚きましたよ。でもそれ、他では絶対に言わないで下さいね。大変な事になりかねませんから」
「そんなの勿論よ。ま、カルアと一緒にいるとそんな事ばっかりだから、もう慣れたものだわ」
「……アーシュ」
否定は出来ないけど、言い方……
「なら大丈夫ですね、安心しました。と言ったところで早速授業を始めましょうか。さて、アーシュさんは現在どれくらい時空間魔法を使えてますか?」
「空間を【把握】してからの【俯瞰】、あと少しだけど【遠見】、他には【収納】ってところよ」
「ほほう、この短期間でもう【収納】まで……アーシュさんは実に優秀ですね」
「そうかしら? コレ見てるととてもそう思えないんだけど」
「その気持ち、よぉーーっく分かります!」
指ささないで?
こっち見ないで?
「まあそれは気にせず行きましょう。そもそもカルア君を比較の対象として考えること自体、間違ってますから」
「……そうね、全くその通りだわ」
……全部聞こえてるんだけど。
「ご理解いただけたところで、そんなアーシュさんにはこれを覚えてもらいましょう。【姿鏡】」
「わっ何これ……鏡?」
あっこの魔法、前に見たやつだ。
「これは【俯瞰】による視点変更を応用した魔法です。投影している鏡のようなものは【界壁】に近いイメージですね。どうです? 空間系に馴染むのにはいい教材だと思いますが」
「面白そうね、やってみるわ!」
アーシュの課題が決まったら、次はもちろん僕の番っ!
「さて、次はカルア君ですが――」
そおっと中のみんなを見ると――
「カルア遅い! ほら、今いいところなんだから早くこっちに来なさいよ!」
アーシュを取り囲んだクラスのみんなが、そのアーシュの冒険談に聞き入っているところだった。
ははっ、なぁーんだ。
前と全然変わらない、いつもどおりの光景だ……
緊張して損し――いや安心したよ!
そうこうしているうちにホームルームの時間。
レミア先生がやってきて――
「はぁーーーい、みんあさぁーーーん、おはようございまぁーーーーす!」
……うんそうそう、この感じこの感じ。
何だか今『帰ってきた』って実感しちゃったよ。
毒されてるなあ……
「はぁい、今日からまたぁ、アーシュちゃんとワルツちゃん、それにカルア君とノルト君とネッガー君が戻ってきましたよぉーーー。はい、みなさんご挨拶ぅーーーー」
「「「「「お帰りーーーーーいっ!!」」」」」
そんなみんなの笑顔と声にニコニコ顔のレミア先生が――
「はい、じゃあアーシュちゃん達もぉーー」
って僕達に視線を向けてきたから、僕達は顔を見合わせ苦笑して――
「「「「「ただいまーーーーーっ!!」」」」」
こうして僕達は、やっとこのクラスに帰ってこれたんだ。
……なんてね。
そして始まる朝のホームルーム。
「さてみなさぁーーん、2年生の夏のお楽しみって言えばぁ……はいモブロンくん、何だと思いますかぁ」
「はっはい、ええっと……夏休みですか?」
「んーー、それもとっても楽しみですけどぉ、その前にもぉ何かあったでしょう? じゃあ次はぁ……サラモブィさん」
「あの、もしかして合宿授業、ですか?」
「はいサラモブィさんせいかぁーーい、ぱちぱちぱちぃ……。と言うことでぇ、今年はですねぇ」
と、ここでレミア先生がグッと溜めて――
「……海合宿に決まりましたぁ!」
「「「「「おおおおっ!!」」」」」
えっ?
合宿授業? 海? 合宿? えっ?
一体何の話……?
そんな完全に周りについていけてない僕の様子に気付いたのか、アーシュがそっと教えてくれた。
「毎年夏になると、2年生と3年生は合宿で短期詰め込みの実技訓練をやるの。行き先はその年によって山だったり海だったりするのよ」
成程、そう言う事か。
それであまり行く機会のない海に行ける事になってみんな喜んでるって感じか。
「そうなんだね、ありがとうアーシュ」
「ふふん、知らない事とかあったらいつでも訊きなさいよね」
「という事でぇ、海合宿は3週間後、場所はヨツツメ郊外の合宿所でーーっす! 自由時間もありますからぁ、忘れずに水着とかも用意しておきましょうねぇ」
「「「「「はぁーーーーい」」」」」
おおっ、みんな心からの「はぁーーい」だ!
初めて見たかも。
「特に女の子はぁ、去年買った水着でいいやなんて油断しちゃあ、だめだめですよぉ。みなさんはぁ、今イロイロと成長期の真っ只中なんですからねぇ」
水着……海とか行った事ないから持ってないや。買っておかなきゃ。
……でも、どこで?
「ねえアーシュ、水着ってどこで買えるの?」
「そうねぇ、私は家に出入りしてる商会が持ってきた中から選んでたけど、そう言えばあの商会ってどこに店を構えてるのかしら。家で聞いとくわ」
「よろしく。ちなみに何ていう商会?」
「確か、チョオーテ商会……だったかしら」
チョオーテ商会……超大手の商会だからチョオーテ――なんてね、そんな訳無いか。
「むふふふふ、思わぬチャンス、到来」
隣でワルツが何か嬉しそうに呟いてる。
あっそうか、ヨツツメってワルツの出身地だ。
「隙を見て、カル師ご招待。父と母にお披露目」
何だか凄く楽しそうだ。きっと自分の街に行けるのが楽しみなんだろうなあ。
午前中の座学は特に何もなく終わって、お昼は久し振りの昼食フォーメーション。久し振りのピノさん伝説だね。
そしてお昼ご飯が終われば午後の授業――魔法実技!
さて今日はどの属性を選ぼうかな……ってあれ? 校長先生?
「今日の時空間魔法は私が受け持ちますから」
そう言いながら、その視線はまっすぐ僕に向けられてて――
ついでに手招きも。
……今日は時空間魔法に決まりみたいだ。
校長先生の前に移動すると……あれ? アーシュも時空間魔法を?
「校長先生に教わるなんて滅多に無い機会だもの、あたしも今日は時空間魔法にするわ。一体どんな事を教えてくれるのかしら」
アーシュの他には……もう誰も来ないみたいだ。って事は参加者は僕達二人だけ?
そう言えば前にベルベルさんが言ってたっけ、時空間適性がある人は少ないんだって。凄く便利な魔法なのにね。
「そうそう、クーラ先生から聞きましたよ。校外授業では二人とも大活躍だったみたいじゃないですか」
「ふふん、まあね。ダンジョン精霊のお姉さまとお兄ちゃんっていったら、あたし達の事よ」
アーシュ、そんなまるで二つ名みたいに……
「はは、それを聞いた時には本当に驚きましたよ。でもそれ、他では絶対に言わないで下さいね。大変な事になりかねませんから」
「そんなの勿論よ。ま、カルアと一緒にいるとそんな事ばっかりだから、もう慣れたものだわ」
「……アーシュ」
否定は出来ないけど、言い方……
「なら大丈夫ですね、安心しました。と言ったところで早速授業を始めましょうか。さて、アーシュさんは現在どれくらい時空間魔法を使えてますか?」
「空間を【把握】してからの【俯瞰】、あと少しだけど【遠見】、他には【収納】ってところよ」
「ほほう、この短期間でもう【収納】まで……アーシュさんは実に優秀ですね」
「そうかしら? コレ見てるととてもそう思えないんだけど」
「その気持ち、よぉーーっく分かります!」
指ささないで?
こっち見ないで?
「まあそれは気にせず行きましょう。そもそもカルア君を比較の対象として考えること自体、間違ってますから」
「……そうね、全くその通りだわ」
……全部聞こえてるんだけど。
「ご理解いただけたところで、そんなアーシュさんにはこれを覚えてもらいましょう。【姿鏡】」
「わっ何これ……鏡?」
あっこの魔法、前に見たやつだ。
「これは【俯瞰】による視点変更を応用した魔法です。投影している鏡のようなものは【界壁】に近いイメージですね。どうです? 空間系に馴染むのにはいい教材だと思いますが」
「面白そうね、やってみるわ!」
アーシュの課題が決まったら、次はもちろん僕の番っ!
「さて、次はカルア君ですが――」
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