【完結】神様、ちょっと黙ってて! 〜神様に愛されすぎた最強賢者は毎晩寝不足〜

水都 ミナト

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第一話 大賢者チルの悩み

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「ふわあぁ……」

 町外れの小高い丘の上で、濃紺の外套をはためかせながら大きな欠伸をする一人の少年。
 陽の光を反射して煌めく銀髪を後ろにまとめておさげにし、気怠げな目は黄金に輝いている。子供ながらに端正な顔立ちをしているが、残念なことに目の下には深いクマが刻まれている。

 十五歳ほどに見える少年の眼下には小さいながらも活気よく栄えた町が広がっていた。

「あのー……大賢者様? 大丈夫なのでしょうか?」

 不安げな顔で少年に尋ねるのは、白髪混じりの壮年の男性。この町の長である。後ろに小間使いを従えて、ソワソワと落ち着きがない。

「十年は破られない対魔結界を、だったっけ?」
「は、はい。可能でございましょうか?」

 町長が不安げなのも仕方がない。
 なにせつい先日、流れの魔法使いに依頼して張ってもらった結界は、だったの一回魔物の侵攻を抑えただけで破れてしまった。もし今すぐにでも魔物の群れが降りてきたら、町はひとたまりもないだろう。藁をも縋る思いなのだ。

「うーん、ここは四方を深い森に囲まれているから、魔物が集まりやすいみたいだね。ふぁあ……眠いしサクッと張っちゃおうか」

 町長がチラチラ周囲の森に視線を投げている。魔物はいつ何時襲ってくるかわからない。

 そんな危機的状況を分かっているのかいないのか。

 少年は再び大きな欠伸をすると、ゆっくりと杖を天高く掲げた。
 ブゥン、と町をぐるりと取り囲むように金色の光の輪が現れ、瞬く間に魔法陣を描いていく。
 少年が杖を振り下ろすと同時に、魔法陣はカッと光の柱を立ち上らせた。

「はい、おしまい」
「え……? もう、ですか?」

 光の粒子が空気中に溶けるように消えたことを確認し、少年はくるりと振り向いて町長に向き合った。

「うん。百年は破られないと思うよ」
「ひゃ、ひゃく……⁉︎」

 サラッと少年が発した言葉に、町長は目を剥いて驚く。後ろで控える小間使いは訝しげに少年を見据えている。

「うん。ってことで、僕はもう眠さの限界だから帰るね。ああ、依頼料は金融ギルドに振り込んどいて。これ、僕の口座管理番号だから」
「は、はい」

 町長が視線で合図を送ると、慌てた小間使いの男が少年から番号が記された紙切れを受け取った。

「じゃあ、また何か困り事があったら、依頼して」
「あ、ありがとうございます!」

 少年は後ろ手を振りながら森に向かって歩いていき、シュンッと何もない空間に消えていった。

「い、今のは……」
「……転移魔法だな」

 突然少年が消えたことに驚嘆の声を上げる小間使いの男に、呆気に取られたまま町長が答えた。

「それにしても、あんな少年の言うことを信頼してもいいのですか? 百年破られない結界だなんて、嘘っぱちもいいところでは?」
「ば、ばっかもん!」

 小間使いの男が不満げに溢した言葉に、町長は目を剥いて叱責した。

「あのお方のことを知らんのか⁉︎」
「え、あ……はい。すみません」

 小間使いの回答に、信じられないといった様子で頭を抱える町長。この国、いや、この世界で最も威厳ある存在を知らないなんて、教育のし直しが必要かもしれない。
 町長は深いため息をつきながら、無知な小間使いに説明する。

「いいか。あのお方は『大賢者チル』殿だ。大賢者の称号は世界各国から認められた叡知ある者が得られる尊き証。あの方こそまさに、その尊いお方なのだ」


 大賢者。


 この世のことわり全てを知り尽くし、あらゆる魔法に精通する唯一無二の存在を指す称号。世界でたった一人だけに与えられる尊き証。

 その証を有する者が先ほどの幼気な少年だなんて、俄には信じられない。

「大賢者、といえば……あらゆる世界の神々に愛され、その加護を受けるお方ですよね?」
「ああ、そうだ。だから、あのお方を謀ろうものなら、神々による鉄槌が下されるだろう」

 天界、魔界、海底界、仙界、妖精界。

 この世界には、人間界の他に五つの世界が存在し、互いに影響しあっている。各界を統べる者は神と崇め奉られ、世界に恵みをもたらしてくれる。
 そんな神々の元で修行をし、あらゆる魔法を習得した少年、それがチルだと言われている。

「ただの子供にしか見えなかったけどな……」

 小間使いの男は、チルが消えた場所を不思議そうにただ眺めていた。






 ◇◇◇

「ああ、眠い!」

 僕は依頼を終えて我が家へ戻ると、倒れ込むようにベッドに飛び込んだ。

 もう無理、一歩も動けないし動きたくない。
 睡眠不足のせいでさっきの依頼も消化不良だ。
 体調万全なら、五百年は持つ結界を張れたのに……

「悪いことしたなー……」

 睡眠と食事。
 健康において欠かせないこれらのうち、明らかに睡眠が不足している。

 そりゃあ、僕だって眠れるものなら眠りたい。
 けれど、諸事情があってなかなか夜にぐっすりと眠れないんだよ。最強賢者だって尊ばれている僕の悩みが睡眠不足だなんて、誰が信じる?
 こうして昼寝をして何とか睡眠時間を稼いでいるけれど、なかなか慢性的な寝不足は解消されない。

 チラリと視線だけ窓の外に向ける。
 まだ日は高い。寝るなら今がチャンスだ。

「ああ、朝まで熟睡したい……!」

 枕に顔を埋めると、限界に近かった僕の意識は泥のように沈んでいった。







「う……」

 意識を浮上させたのは、すっかり日も暮れた頃。
 のそりと体を起こして窓の外を見た僕は深いため息を吐いた。

「まだ夜じゃん……」

 残念ながら朝までぐっすりとはいかなかったようだ。

 とりあえずお腹が減ったので何かつまめるものを探す。
 氷の魔石を嵌め込んだ保冷庫を開けると、新鮮な野菜や加工された肉が入っていた。
 適当にいくつか取り出して台所に移動する。
 料理にはまな板も包丁もいらない。
 持っていた食材を宙に浮かせ、しゅるしゅると風魔法で皮を剥いていく。その間に鍋に水を張って火魔法で沸騰させる。一口サイズに刻んだ野菜とベーコンを鍋に放り込んで一煮立ち。最後に塩胡椒で味を整えれば胃に優しい野菜スープの完成だ。

「いただきまーす」

 フーフーと息を吹きかけて野菜スープを味わう。

 はあ、沁みる……

 ゆっくり噛み締めるようにスープを飲み干すと、風呂釜に湯を張っていく。
 ちょうどいい湯加減になったので服を脱いで湯船に飛び込む。
 静かに耳を澄ませていると、虫の鳴く声やフクロウの声が聞こえてくる。森の奥深くに構えた自作の家は自然に溶け込んでいて、とても気に入っている。

 肩まで湯にどっぷり浸かって身体を温めながら、ちゃぷんと左腕を湯から引き上げる。
 一糸纏わぬ僕の左手には五つの指輪が嵌められている。
 かつての約束の証であり、僕の睡眠不足の原因でもあるそれらをじとりと睨み付けると、答えるように指輪がキラリと輝きを放つ。

「はぁー……」

 ザバンと頭から湯を浴びて髪と体を洗ってから浴室を出た。浴室を出るまでの数歩で、温かな風によって僕の体も髪もすっかりほこほこに乾いている。

 さて、お腹も膨れたし体も温まった。

 寝支度を整えて再びベッドに向かった僕は、覚悟を決めて布団を被り、ギュッと目を瞑る。



 頼むから、今夜はそっとしておいてくれ――



 そんな僕の切なる願いは一瞬で打ち砕かれる。




『チルぅ、今度はいつ遊びに来てくれるの? 明日? 明後日? それとも今夜?』
『おい、うるさいぞヴィーナ。チルは俺のところに来てひと勝負するんだよ。おい、チル。いつでも宴の準備はできているぞ』
『いや! オレ様の元で夜通し拳で語らうのだ! 魚たちもオレ様たちの戦いを待ち侘びているぞ!』
『これ、チルはそんな野蛮なことはせん。わっちと茶を飲みながらのんびりしようではないか。ほれ、わっちのふわふわの尻尾を好きにしてよいのじゃぞ』
『勝手に話を進めないでちょうだい。チルは妾と世界樹観察に出かけるのです』
『なによお! チルは私と!』
『俺と!』
『オレ様と!』
『わっちと!』
『妾と!』
「ああああああ! うるさいうるさいうるさいうるさーい!」

 頭の中でワンワンと響くのは、各界の神様の声。

「毎晩毎晩毎晩……! 啓示をこんなことに使うなって言ってるだろう!」
『きゃぁぁあ! チルの声よ!』
『元気そうだな。息災だったか?』
『おお、チル! もっと腹から声を出さねばならんぞ』
『はぁ……チルの声が聞けてわっちは今日も幸せじゃ』
『相変わらず可愛い声です』

 チッ……白々しい。
 毎晩話しかけてくるくせに!

『仕方ないじゃない。私たちの世界とあなたの世界は時間の流れ方が違うのだもの。私たちからしたら毎晩チルと繋がれることがどれほど楽しみなことか……』
「おい、考えを読むな!」
『そうだ。おい、チル。お前が去ってから、俺はまた新たな技を身につけたぞ。早く手合わせしよう』
「だから、人の話を――」
『なに⁉︎ リヴァルド、抜け駆けは許さんぞ! オレ様の百の妙技を――』
「ちょっと――」
『まったく、男は血の気が多くて敵わん。のう、チル。こんな奴らと話していては疲れるであろう? 仙界でのんびり過ごさないか? そろそろ桃源郷の桃が実るのじゃ。好きじゃったろう?』
「だから――」
『あら、妖精界で精霊たちと安らぎのひとときを過ごす方がいいと思いますわ』
「がああああああ! 人の話を! 聞け!」

 さっきから僕の頭の中で好き勝手話しているのは、各界の神様であり――僕の師匠たち。

 天界を統べる女神、大天使ヴィーナ。
 魔界の王、魔王リヴァルド。
 海底界の支配者、海神アトラス。
 仙界の統率者、妖狐のキララ。
 精霊界の女王、エルフのリーフィン。

 まだ僕が大賢者と呼ばれる前、世界のことわりを知り、あらゆる魔法の習得を求める知的好奇心の塊だった僕は、各界の神様に弟子入りし、百年ずつ修行を積んだ。

 天界では、治癒魔法、バフとデバフ、状態異常耐性を習得した。
 魔界では、骨まで焼き尽くす獄炎魔法、魔物召喚、魔力耐性、基本的な剣技を習得した。
 海底界では、水属性魔法、水中呼吸と水中歩行、魚を使役する力、体術の基礎を習得した。
 仙界では、木属性魔法、土属性魔法、風属性魔法、雷属性魔法、状態異常付与魔法、千里眼を習得した。
 精霊界では、光魔法、闇魔法、精神魔法、鑑定、精霊魔法を習得した。

 百年といっても、各界での時間の流れは人間界とは異なる。それに、人間界に戻ってからの生活を考慮してくれた神々によって、異界にいる間、僕の肉体の時は止められていた。そのため、僕は未だに十五歳というわけだ。

 永き刻を生き、代わり映えのしない毎日に退屈していた神々の気まぐれで弟子入りを許された僕。
 もちろん修行の日々は大変だったし、その分とても充実していた。それは僕だけではなく、神様たちにとっても同じだったようで、僕は愛弟子としてそれはもう可愛がられた。ただ、溺愛されすぎて、修行を終えてさあ人間界に帰るぞという時がまあ大変だった。

 悲しみに暮れる神様の影響で、天には雷雲が轟き、海は大いに荒れた。

 僕との別れを惜しむ神様に同情してしまった僕は、ついうっかり、情に流されて、とある約束をしてしまったのだ。

 僕の左手に嵌められた指輪。
 これは各界の神様との繋がりを表している。
 何かあった時に神様の力を借り受ける代わりに、夜寝る前のひと時、僕と交信できるという代物だ。

 これが僕の不眠の原因。

 唯一僕と繋がれる就寝時、待ってましたとばかりに神様たちが頭の中に語りかけてくる。神様ってもっと寡黙で荘厳な印象を持っていたけれど、実際の彼らはおしゃべり好きのとんだ構ってちゃんだった。

 毎晩毎晩、自分の治める世界に遊びに来いだの、やれ勝負だ、今日はこんなことがあった、チルは何をして過ごしていたの、チルは何を食べたの、誰とどんな話をしたのなどなど、五人が五人とも遠慮なんて知らないもので、我先にと僕の頭の中で騒ぎ立てる。

 頭に直接語りかけてくるから耳を塞いでも無駄で、眠りたくてもうるさすぎて眠れやしない。ギャーギャー騒いでいる間に夜が明けて、制限時間を迎えて静かになるまでマシンガントークが止まらない。

 つまり、僕は僕のことが好きすぎる神様たちのせいで慢性的な寝不足なのである。

「頼むから、たまにはゆっくり眠らせてくれって言ってるだろう! こう毎日語りかけてこなくてもいいじゃないか!」
『いやん、怒らないで。私が子守唄を歌ってあげましょうか?』
『おい! ヴィーナ、よせ! お前の歌は死人が出る!』
『ガハハ! ヴィーナの歌は死者鎮魂の効果があるからな。うっかりチルの魂が召されては困るぞ!』
『そうじゃ。だから、わっちの尻尾を貸してやろうと言っておるのだ。寝心地最高じゃぞ? のう、仙界に来て共に眠ろうぞ』
『なっ……! この女狐め。妾のチルを誘惑するのはやめるのです!』
『なんじゃと!』
「あああああ! うるさいうるさい!」

 ぐああ! と頭を掻きむしるが何の効果もない。

 今日こそうるさい神様たちを黙らせて安眠を手に入れるんだ――!

 と、意気込んではみたものの。



 翌朝――



「一睡もできなかった……」

 結局夜通し頭の中はお祭り騒ぎ。自らの睡眠すらまともに保証できないなんて、最強賢者の名が泣く。僕の心は泣いている。

 のそりとベッドから重たい体を起こした僕は、窓の外に視線を投げる。麗らかな日差しが差し込むとてもいい一日の幕開けだ。ピーチチチ、と小鳥の囀りまで聞こえてくる。くそう。

 フラフラしながら洗面台に向かうと、鏡に映ったのは目の下のクマを濃くした自分の顔。
 バシャリと顔を洗って改めて鏡に向き合う。

 ひどい顔だ。

 頭もボーッとするし、視界もダブって見える。
 もう流石に限界が近いことは自分でもよくわかる。

 睡眠が足りなさ過ぎて心臓が軋み始めている。
 騙し騙し治癒魔法をかけているけれど、そろそろ騙し切れない気がしてきた。心が折れたら終わりな気がする。

 最強賢者の死因が睡眠不足だなんて笑えない。

 今日は依頼もないし、魔の森で薬草探しをしよう。導眠効果のあるハーブでハーブティーにしてみようか。
 なんてことを考えながら、今日も大きな欠伸をしながら朝食の準備に取り掛かった。
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