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第六話 ワガママ王女の災難 3
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「今なんと言った?」
ザギルモンド王国の王座の間に冷たい声が響く。
王座を前に震えながら膝をつくのは、王女のロゼリアである。
五日前にチルに月光花の依頼をして、あわよくば色仕掛けで世界で唯一と呼ばれる大賢者を手中に収めようとした。
けれど、布地の薄い夜着で迫ったことが、ロゼリアの思惑が、神の逆鱗に触れてしまった。
今思い出しても恐ろしくて震えが止まらなくなる。まるで意識を持つ竜のような雷、自身を責め立てるように激しく吹き付ける雨風。
突然の雷雨はもちろん恐ろしかったけれど、ロゼリアが一番畏怖の念を抱いたのは、明らかな異常事態にも関わらず、全く動じないチルであった。稲光に照らされた表情は薄気味悪く、雷が窓の外を眩く照らすたびに浮かび上がる金色の瞳が、全てを予期していたかのような余裕さえ感じられた。
「大賢者チルに関わるのは、おやめくださいと申しました」
ロゼリアは萎縮しながらも再び父王ロスターに進言する。
「……はあ。またお前の空事か。大賢者チルに手を出せば神様を敵に回す、だったか?」
「は、はいっ! 確かにわたくしは――」
「馬鹿馬鹿しい。たかが年頃の子供一人籠絡できんとは、お前を買い被りすぎていたのかもしれん」
ロゼリアの必死の訴えは、父に一蹴されてしまった。
(お父様は、チル様の恐ろしさを理解しておりませんわ……!)
ギリッと歯を食いしばるロゼリアの顔には薄らとクマが浮かんでいた。
あの日以来、夜な夜な神から警告を受けているのだ。
チルに近付くな。
チルに色目を使うな。
チルを唆せばただではおかぬ。
国一つ滅ぼすことは造作もない。
脳に響く美しい声。
その美しさと裏腹に、声音は冷たく、内容も随分と物騒だ。この警告を受けて、ロゼリアは本当に神々が大賢者チルを加護しているのだと悟った。
せめて、チルに今後一切の手出しをしないようにと必死に訴えるも、聞き耳を持たない父に絶望する。
きっと、近いうちに父は神々の怒りを買うだろう。
自分も見逃してもらえるとは思えない。
せめて、王女の地位を捨てて、修道院に入り、神々へ懺悔の日々を送ろう。
憔悴しきったロゼリアは、かつての自信に満ちた瞳を翳らせ、この世の全ては意のままだと思っていた傲慢さも陰を潜めている。
「もう良い、お前は疲れているのだ。下がって休みなさい」
「……はい。お父様も、くれぐれもお気をつけて」
さっさと立ち去れというように、ひらりと手を振るロスターに、ロゼリアは悲痛な表情を浮かべたままお辞儀をして立ち去った。
「まったく。ロゼリアは欲望に忠実な理想の王女に育っていただけに、残念だ。あれほど心が弱いとは」
ロスターは露骨なため息をついて、王座に肘をついた。
「大賢者チル。お前は必ず我が手中に収めてやる」
誰もいない王座の間には、ロスターの高らかな笑い声だけが響いていた。
◇◇◇
『ハァァ、チル! 会いたかったわ!』
『一ヶ月は長いぞ! どれほど今日が訪れることを待ち焦がれていたことか』
『オレ様はこの一ヶ月、ひたすら修行に明け暮れていたぞ!』
『そうじゃぞ、リーフィンなんぞ、チルに会えるまでの残りの秒数まで指折り数えておったわ』
『キララ⁉︎ なぜそのことを……って、違いますからね! 妾はそんなこと……』
はあ。とうとうこの日が来てしまった。
約束の謹慎一ヶ月が解けて解き放たれた神々は、僕が目を閉じた途端にワッと脳内で騒ぎ始めた。
一ヶ月ぶりで耐性がなくなりつつあった僕は、いつも以上に痛む頭を抱えた。
「あ、そうだ。半月前、ザギルモンド王国での一件。もう二度とあんなことしないって誓ってよ」
『半月前?』
『何のことだか知らんな!』
本当に心当たりがないであろう男神たちは、早々に知らない話題だと白旗を上げている。
一方、女神たちは、不自然なほどに三人とも黙り込んでしまった。ほう、どうやらヴィーナだけの犯行ではなかったようだな。
『ごっ、ごめんなさい! チルに色目をつかう女狐がいたから、つい……』
『そ、そうじゃ。身の程知らずの愚か者に、ちょいと灸を据えてやったのじゃ』
『そうです、あの王女にはチルを掌握した後、チルの力を我がものとして何でも望みを叶えよういう強欲な魂胆が漏れ出ておりました』
「だからってな……あれはやり過ぎだ」
ザギルモンド王国の第一王女という地位をひけらかし、自分の思い通りにならない者は即刻クビにしたり、宝石やドレスの類も買い漁ったりと好き勝手してきたワガママ王女と噂のロゼリアだが、ここ最近はすっかり角がとれたように大人しくしているらしい。パーティやお茶会に明け暮れていたのが一転、自室に篭るようになったようだ。でも、自室ではあの日の夜のことがまざまざと思い起こされるため、王宮からやや離れた塔に引き篭もってしまったという。「ダメ。あのお方に……関わってはダメ」と、譫言のようにブツブツと呟いているのだとか。
「……ねえ、僕の考え過ぎだったら申し訳ないのだけど、あの日以降、ロゼリア王女に迷惑がかかるようなことは、していないよね?」
念のための確認で問いかけると、シーンという沈黙が返ってきた。やったんだな?
『べ、別に……チルに近付くなって、ちょっと直接脳に語りかけただけで……』
『そうじゃ、チルの話題を出そうものなら雷を落としたじゃ』
『そうですよ、精霊たちを使って枕元で警告をしたまでです』
「色々やってんなあ!」
一夜のことでロゼリア王女が塔に引きこもるまでになるわけないもんな。近々王宮を出て修道院で神に懺悔の日々を送るとかいう噂まであるんだぞ。一国の王女になんてことを……
「はあ、あのなあ。別にあんたたちに護ってもらわなくても、僕は自分の力で苦難を乗り越えゆくことができる。それぐらい、師匠のあんたたちならよく知ってるだろう?」
『当然。俺の弟子だからな』
『オレ様が鍛えたんだ、当たり前だな!!』
『うう~……そうだけど。でもでもっ! ムカついちゃったんだもの!』
『むうう。チルにそう言われると弱いのじゃ』
『……わかりました。余程のことがない限り、手出しは無用というわけですね』
「そういうこと。ま、みんなの気持ちは素直に嬉しいよ。いつも大事に想ってくれてありがとう」
『『『『『チル~~~~~~!!!』』』』』
「あーもう、うるさいってば」
毎晩睡眠妨害されるのはキツイけど、なんやかんやで僕も神様たちのことは好きだしね。そんなこと言ったら調子に乗るから言わないけど。
今だって、久々に会話できて楽しいなって思ってしまってる僕がいる。そんなこと言ったらエスカレートするから
言わないけど。
『ああ、そうだわ。これは伝えておかなきゃ』
「ん? どうかしたの? ヴィーナ」
感涙してる神様たちを宥めていると、何かを思い出したらしいヴィーナが口を開いた。
『あのね、あの女狐……ごほん、ロゼリアって王女様のことなんだけど、あの子自身にもチルを手に入れたいって欲望があったのはもちろん、あの子の父親があの子にチルを誘惑して籠絡するように言っていたのよ!』
『なに? その国、滅ぼすか?』
『楽しそうだな! オレ様も混ぜろ!』
『ほう、わっちも手を貸そう』
『そういうことなら、妾も力を貸します』
「だからそういうところ!」
喝を入れつつ、ヴィーナの助言はありがたく頂戴しておく。やっぱりザギルモンド国王の腹は真っ黒だったか。前々から狸だとは思っていたんだよ。
『とにかく! 王女様が失敗したんだから、もっと強引な手でチルを取り込もうと画策してくるかもしれないわ。くれぐれも、気をつけてね』
「ああ、気をつけておこう。ありがとう、ヴィーナ」
『いいのよ~! 可愛いチルのためだもの~! チルがどこかの国に属するつもりはないってよく知っているしね』
『そうじゃな、そうでなければわっちらがチルの奪い合いで争うことになるしのう』
「やめろ。世界が滅びる」
『ま、チルが望まねえことはしない。そう約束したもんな』
「ああ。ま、毎晩こうして寝る間もなく話しかけられるのも望んではいないぞ?」
『それはそれ、これはこれだ!』
「なんでだよ!」
こうして神様とやいやい言い合いをしている間に、朝になっていたのだった。この感じ、久々だな。ああ、眠い。
ザギルモンド王国の王座の間に冷たい声が響く。
王座を前に震えながら膝をつくのは、王女のロゼリアである。
五日前にチルに月光花の依頼をして、あわよくば色仕掛けで世界で唯一と呼ばれる大賢者を手中に収めようとした。
けれど、布地の薄い夜着で迫ったことが、ロゼリアの思惑が、神の逆鱗に触れてしまった。
今思い出しても恐ろしくて震えが止まらなくなる。まるで意識を持つ竜のような雷、自身を責め立てるように激しく吹き付ける雨風。
突然の雷雨はもちろん恐ろしかったけれど、ロゼリアが一番畏怖の念を抱いたのは、明らかな異常事態にも関わらず、全く動じないチルであった。稲光に照らされた表情は薄気味悪く、雷が窓の外を眩く照らすたびに浮かび上がる金色の瞳が、全てを予期していたかのような余裕さえ感じられた。
「大賢者チルに関わるのは、おやめくださいと申しました」
ロゼリアは萎縮しながらも再び父王ロスターに進言する。
「……はあ。またお前の空事か。大賢者チルに手を出せば神様を敵に回す、だったか?」
「は、はいっ! 確かにわたくしは――」
「馬鹿馬鹿しい。たかが年頃の子供一人籠絡できんとは、お前を買い被りすぎていたのかもしれん」
ロゼリアの必死の訴えは、父に一蹴されてしまった。
(お父様は、チル様の恐ろしさを理解しておりませんわ……!)
ギリッと歯を食いしばるロゼリアの顔には薄らとクマが浮かんでいた。
あの日以来、夜な夜な神から警告を受けているのだ。
チルに近付くな。
チルに色目を使うな。
チルを唆せばただではおかぬ。
国一つ滅ぼすことは造作もない。
脳に響く美しい声。
その美しさと裏腹に、声音は冷たく、内容も随分と物騒だ。この警告を受けて、ロゼリアは本当に神々が大賢者チルを加護しているのだと悟った。
せめて、チルに今後一切の手出しをしないようにと必死に訴えるも、聞き耳を持たない父に絶望する。
きっと、近いうちに父は神々の怒りを買うだろう。
自分も見逃してもらえるとは思えない。
せめて、王女の地位を捨てて、修道院に入り、神々へ懺悔の日々を送ろう。
憔悴しきったロゼリアは、かつての自信に満ちた瞳を翳らせ、この世の全ては意のままだと思っていた傲慢さも陰を潜めている。
「もう良い、お前は疲れているのだ。下がって休みなさい」
「……はい。お父様も、くれぐれもお気をつけて」
さっさと立ち去れというように、ひらりと手を振るロスターに、ロゼリアは悲痛な表情を浮かべたままお辞儀をして立ち去った。
「まったく。ロゼリアは欲望に忠実な理想の王女に育っていただけに、残念だ。あれほど心が弱いとは」
ロスターは露骨なため息をついて、王座に肘をついた。
「大賢者チル。お前は必ず我が手中に収めてやる」
誰もいない王座の間には、ロスターの高らかな笑い声だけが響いていた。
◇◇◇
『ハァァ、チル! 会いたかったわ!』
『一ヶ月は長いぞ! どれほど今日が訪れることを待ち焦がれていたことか』
『オレ様はこの一ヶ月、ひたすら修行に明け暮れていたぞ!』
『そうじゃぞ、リーフィンなんぞ、チルに会えるまでの残りの秒数まで指折り数えておったわ』
『キララ⁉︎ なぜそのことを……って、違いますからね! 妾はそんなこと……』
はあ。とうとうこの日が来てしまった。
約束の謹慎一ヶ月が解けて解き放たれた神々は、僕が目を閉じた途端にワッと脳内で騒ぎ始めた。
一ヶ月ぶりで耐性がなくなりつつあった僕は、いつも以上に痛む頭を抱えた。
「あ、そうだ。半月前、ザギルモンド王国での一件。もう二度とあんなことしないって誓ってよ」
『半月前?』
『何のことだか知らんな!』
本当に心当たりがないであろう男神たちは、早々に知らない話題だと白旗を上げている。
一方、女神たちは、不自然なほどに三人とも黙り込んでしまった。ほう、どうやらヴィーナだけの犯行ではなかったようだな。
『ごっ、ごめんなさい! チルに色目をつかう女狐がいたから、つい……』
『そ、そうじゃ。身の程知らずの愚か者に、ちょいと灸を据えてやったのじゃ』
『そうです、あの王女にはチルを掌握した後、チルの力を我がものとして何でも望みを叶えよういう強欲な魂胆が漏れ出ておりました』
「だからってな……あれはやり過ぎだ」
ザギルモンド王国の第一王女という地位をひけらかし、自分の思い通りにならない者は即刻クビにしたり、宝石やドレスの類も買い漁ったりと好き勝手してきたワガママ王女と噂のロゼリアだが、ここ最近はすっかり角がとれたように大人しくしているらしい。パーティやお茶会に明け暮れていたのが一転、自室に篭るようになったようだ。でも、自室ではあの日の夜のことがまざまざと思い起こされるため、王宮からやや離れた塔に引き篭もってしまったという。「ダメ。あのお方に……関わってはダメ」と、譫言のようにブツブツと呟いているのだとか。
「……ねえ、僕の考え過ぎだったら申し訳ないのだけど、あの日以降、ロゼリア王女に迷惑がかかるようなことは、していないよね?」
念のための確認で問いかけると、シーンという沈黙が返ってきた。やったんだな?
『べ、別に……チルに近付くなって、ちょっと直接脳に語りかけただけで……』
『そうじゃ、チルの話題を出そうものなら雷を落としたじゃ』
『そうですよ、精霊たちを使って枕元で警告をしたまでです』
「色々やってんなあ!」
一夜のことでロゼリア王女が塔に引きこもるまでになるわけないもんな。近々王宮を出て修道院で神に懺悔の日々を送るとかいう噂まであるんだぞ。一国の王女になんてことを……
「はあ、あのなあ。別にあんたたちに護ってもらわなくても、僕は自分の力で苦難を乗り越えゆくことができる。それぐらい、師匠のあんたたちならよく知ってるだろう?」
『当然。俺の弟子だからな』
『オレ様が鍛えたんだ、当たり前だな!!』
『うう~……そうだけど。でもでもっ! ムカついちゃったんだもの!』
『むうう。チルにそう言われると弱いのじゃ』
『……わかりました。余程のことがない限り、手出しは無用というわけですね』
「そういうこと。ま、みんなの気持ちは素直に嬉しいよ。いつも大事に想ってくれてありがとう」
『『『『『チル~~~~~~!!!』』』』』
「あーもう、うるさいってば」
毎晩睡眠妨害されるのはキツイけど、なんやかんやで僕も神様たちのことは好きだしね。そんなこと言ったら調子に乗るから言わないけど。
今だって、久々に会話できて楽しいなって思ってしまってる僕がいる。そんなこと言ったらエスカレートするから
言わないけど。
『ああ、そうだわ。これは伝えておかなきゃ』
「ん? どうかしたの? ヴィーナ」
感涙してる神様たちを宥めていると、何かを思い出したらしいヴィーナが口を開いた。
『あのね、あの女狐……ごほん、ロゼリアって王女様のことなんだけど、あの子自身にもチルを手に入れたいって欲望があったのはもちろん、あの子の父親があの子にチルを誘惑して籠絡するように言っていたのよ!』
『なに? その国、滅ぼすか?』
『楽しそうだな! オレ様も混ぜろ!』
『ほう、わっちも手を貸そう』
『そういうことなら、妾も力を貸します』
「だからそういうところ!」
喝を入れつつ、ヴィーナの助言はありがたく頂戴しておく。やっぱりザギルモンド国王の腹は真っ黒だったか。前々から狸だとは思っていたんだよ。
『とにかく! 王女様が失敗したんだから、もっと強引な手でチルを取り込もうと画策してくるかもしれないわ。くれぐれも、気をつけてね』
「ああ、気をつけておこう。ありがとう、ヴィーナ」
『いいのよ~! 可愛いチルのためだもの~! チルがどこかの国に属するつもりはないってよく知っているしね』
『そうじゃな、そうでなければわっちらがチルの奪い合いで争うことになるしのう』
「やめろ。世界が滅びる」
『ま、チルが望まねえことはしない。そう約束したもんな』
「ああ。ま、毎晩こうして寝る間もなく話しかけられるのも望んではいないぞ?」
『それはそれ、これはこれだ!』
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