16 / 25
第七話 チルと海と魔物 4
しおりを挟む
「ふう、いっぱい食べて遊んだね」
「ん! 楽しかった」
「そう。よかった」
翌日も一日中無人島で遊び倒したレオンと僕は、二日目の夕方にようやく我が家へと帰還した。余程疲れたのか、倒れるようにベッドに突っ伏したレオンは、間も無く規則正しい寝息を立て始めた。
「――さて」
レオンの幸せそうな寝顔を見て自然と綻んだ頬を引き締めて、僕は再び外套を羽織った。
「少し行ってくるね」
レオンのふわふわの髪を撫で、僕は転移魔法を使った。目的地は、ザギルモンド王国。
人目につかない物陰に転移した僕は、認識阻害魔法をかけて城内を堂々と歩いていく。
城内の地図は以前目にして記憶していたので、迷わずに進んでいく。
まもなく、衛兵が二人警備する一際豪華な扉の前に到着した。認識阻害魔法により、衛兵二人は僕に気付かない。僕は二人の間を通って、扉に手を添えた。衛兵が立っているということは、部屋の主は中にいるということだ。
「『透過』」
僕は自らの身体を透明化して、するりと扉を通り抜けて室内へと侵入した。
「どっこいしょ。ふう、今日もあっさりと解決した、か。太古のクラーケン如きでは、大賢者の遊び相手にもならんとは……面白い」
豪奢なソファにデンッと腰掛けるガウン姿の中年男性は、ザギルモンド王国の国王ロスターだ。
「さてさて……次は何を仕組むとするか。砦周辺の魔物の活性化、クラーケンの解放……あの小僧は生意気にも多少の事件や事故では動かんからな」
ザギルモンド国王は、ワインが注がれたグラスを持ち上げ、手首を回してワインの香りを楽しみながら、悪巧みをするようにタプタプの顎肉で遊んでいる。
「やっぱり、ここのところザギルモンド王国からの依頼が多かったのは、自作自演だったんだね」
「な、だ、誰だ!」
国王の正面に立って声をかけると、彼はピョンと飛び上がってビクビク震えながら辺りを忙しなく見回した。
僕は認識阻害魔法を解除して、彼の前に姿を現した。
「お、お前……いや、あなたは大賢者殿ではないか」
僕を目にしてホッと息を吐いたザギルモンド国王は、下品な笑みを貼り付けながら手をこまねいた。
「取り繕わなくてもいいよ。聞いていたから」
「は……? な、なにを言っているのだね」
尚も言い逃れしようとするザギルモンド国王に、僕はニッコリ笑いかける。
「砦の一件から不思議に思ってはいたんだよ。あとから砦周辺を調べたら、魔物たちが押し寄せる前に魔寄せの草が燃やされた痕跡があった。それに、支援物資をギリギリにして窮地に陥るように操作していたんでしょう? 昨日のクラーケンだってそう。海底深くにいるはずのクラーケンがあんな浅瀬の島に住み着くなんておかしい。あえて封印されて力の弱まったクラーケンを解放することで、自分の国への被害は最小限に、僕への依頼の足がかりを作った。そう、全部僕への依頼を作るためにあなたが仕組んだんだ」
一息に言い切ると、もう言い逃れはできないと悟ったのか、ザギルモンド国王は貼り付けていた笑顔をスッと引っ込めた。
「ククク……そこまで分かっているのならば、話は早い。そうだ、私はお前を手中に収めたいと思っている。回りくどいことは終わりだ。どうだ? お前のその力、世界を支配するために使おうとは思わんか? 我が手駒となり、世界の覇権を握るために手を尽くすのだ」
「はぁ……ばっかじゃないの」
本性を表したザギルモンド国王には呆れて物も言えない。世界を支配? 世界の覇権を握る? たかが一国の王が何を傲慢な夢を抱いているのだろう。
「いいかい。世界を統べるには確かに力は必要だ。だけどね、世界の頂点に立つために一番必要なのは、世界をより良くしたい、人々の生活に安寧を与えたいと願う慈悲の心の深さだよ。僕は縁あって各界の神様と知り合いだけど、みんな自らが治める世界をより良いものにしようと民を守り続けている。ところが君はどうだ? 自分の私利私欲のために民を危険に晒し、強者の力を利用しようとしている。そんな愚かな男に統治は無理だ。さっさと退位でもすればどう?」
「ぐ……好きに言わせておけば不敬な奴め!」
ザギルモンド国王はギリリと歯を食いしばり、こめかみには血管が浮き上がっている。
「不敬も何もないよ。神が認める大賢者。その称号を手にした僕は、たかだか一国の王よりも上位の人間だからね。いいか? 今日は忠告をしに来たんだ。これ以上不要な騒ぎを起こすな。僕は依頼があれば対応するし、どの国を贔屓するつもりも傘下に降るつもりもない。悠々自適な生活が守られればそれでいい」
「ふん、世迷言を」
尚も反抗的な目をしているザギルモンド国王には、釘を刺しておく必要がありそうだ。
「――いいかい? 今ここであんたの息の根を止めることも、あんたの国を消滅させることだって造作もないんだよ。僕が忠告している間に考えを改めることだ」
「くそ……」
吐き捨てるように呟くザギルモンド国王だけれど、二の句を継げないようで黙り込んでいる。
「じゃあ、僕は帰るね。ああ、自作自演じゃない困りごとなら、今まで通り請け負ってあげるから」
僕は、「さよなら」と手を振ると、転移魔法で我が家へと戻った。
◇◇◇
チルが立ち去った後、ロスターは浅い呼吸をしながらその場に崩れ落ちた。
最後の忠告時、いつもにこやかで掴み所のない雲のようなチルが見せた冷たく鋭い視線。彼が言っていることが間違いではないことは、流石のロスターにも理解できた。けれども、たかだか齢十五の子供に遅れをとったことが、ロスターのちっぽけな誇りをぐちゃぐちゃに踏み潰した。
「く……生意気なガキめ! こうなったら……おい、誰かいないのか!」
ロスターはバァン! と勢いよく扉を開け、衛兵が驚き戸惑っている中、廊下に向かって叫んだ。
「どうされたのですか」
その時、廊下の向こうから文官のエリックが目を丸くしながら姿を現した。
これは都合がいい。ロスターは、今から用意させようと考えていたものを知る人物を捕まえたことに歓喜した。
「あれを持ってこい!」
「は……? あれ、とは」
察しの悪いエリックに、ロスターは苛立ちながら地団駄を踏む。
「あれと言ったらあれだ! 古の厄災を封じたという魔封じの壺! 最も危険なあれを持ってくるのだ!」
ロスターの言葉を聞き、エリックの顔からサァッと血の気が引いた。
「お、おやめください! あれは、先々代の賢者様がその身をとして封印した厄災……! 我らの手に負えるものではありません!」
「ええい! うるさい! 解放してやる礼ぐらいは聞くだろう! それに、『賢者』という存在を恨んでいるのならば都合がいい。あの生意気な小僧の息の根を止められるのは、もはやあれしか思いつかん!」
エリックは絶句した。今、目の前の男はなんと言ったのか。
たかだか自らの手に追えなかった一人の少年のために、世界を滅ぼしかねない厄災を解き放とうというのか。
「ククク……ああ、きっとうまくいく。そうだ、あのガキがいつも連れている小娘。そうだそうだ、あの小娘を殺してしまいばいい」
「なっ……⁉︎ 何をおっしゃいますか!」
「ククッ。無惨に殺された小娘の亡骸を前に、己の傲慢さと無力さに泣き崩れるがいい! そうだ、やはり小僧を殺すのは勿体無い。心を絶望に染め、今度こそ我が手中に収めるのだ」
ロスターの耳にはもはやエリックの言葉は届いていない。前々から強欲な王だとは思っていたが、まさかここまで愚かな男だったとは。
「よし、今すぐ解き放ってやろうと思っていたが、一晩考えればもっと良い案が浮かぶかもしれん。あの小僧が一番絶望し、心を殺す方法を。お前は明日の朝食後、あれを持って王座の間に来るように」
ロスターは不気味な笑みを浮かべながら、エリックに指示を出して自室へと消えていった。その後も立ち尽くしたままのエリックの耳には、時折妙案が浮かんで歓喜するロスターの不快な笑い声がこびりついていた。
「チル様……どうか、どうか、王の暴走を止めてください」
エリックは覚悟を決めたように顔を上げると、魔封じの壺が保管されている城の地下へと向かった。
自分が取りに行かず抵抗しようとも、最後には自ら壺を取りに行くに違いない。ならば、ここは指示通り明朝壺を差し出して、歴代最強と謳われる今代の大賢者の力を借りよう。
きっと、規格外の彼ならば、古の厄災にも打ち勝つことができる、そう信じて――
「ん! 楽しかった」
「そう。よかった」
翌日も一日中無人島で遊び倒したレオンと僕は、二日目の夕方にようやく我が家へと帰還した。余程疲れたのか、倒れるようにベッドに突っ伏したレオンは、間も無く規則正しい寝息を立て始めた。
「――さて」
レオンの幸せそうな寝顔を見て自然と綻んだ頬を引き締めて、僕は再び外套を羽織った。
「少し行ってくるね」
レオンのふわふわの髪を撫で、僕は転移魔法を使った。目的地は、ザギルモンド王国。
人目につかない物陰に転移した僕は、認識阻害魔法をかけて城内を堂々と歩いていく。
城内の地図は以前目にして記憶していたので、迷わずに進んでいく。
まもなく、衛兵が二人警備する一際豪華な扉の前に到着した。認識阻害魔法により、衛兵二人は僕に気付かない。僕は二人の間を通って、扉に手を添えた。衛兵が立っているということは、部屋の主は中にいるということだ。
「『透過』」
僕は自らの身体を透明化して、するりと扉を通り抜けて室内へと侵入した。
「どっこいしょ。ふう、今日もあっさりと解決した、か。太古のクラーケン如きでは、大賢者の遊び相手にもならんとは……面白い」
豪奢なソファにデンッと腰掛けるガウン姿の中年男性は、ザギルモンド王国の国王ロスターだ。
「さてさて……次は何を仕組むとするか。砦周辺の魔物の活性化、クラーケンの解放……あの小僧は生意気にも多少の事件や事故では動かんからな」
ザギルモンド国王は、ワインが注がれたグラスを持ち上げ、手首を回してワインの香りを楽しみながら、悪巧みをするようにタプタプの顎肉で遊んでいる。
「やっぱり、ここのところザギルモンド王国からの依頼が多かったのは、自作自演だったんだね」
「な、だ、誰だ!」
国王の正面に立って声をかけると、彼はピョンと飛び上がってビクビク震えながら辺りを忙しなく見回した。
僕は認識阻害魔法を解除して、彼の前に姿を現した。
「お、お前……いや、あなたは大賢者殿ではないか」
僕を目にしてホッと息を吐いたザギルモンド国王は、下品な笑みを貼り付けながら手をこまねいた。
「取り繕わなくてもいいよ。聞いていたから」
「は……? な、なにを言っているのだね」
尚も言い逃れしようとするザギルモンド国王に、僕はニッコリ笑いかける。
「砦の一件から不思議に思ってはいたんだよ。あとから砦周辺を調べたら、魔物たちが押し寄せる前に魔寄せの草が燃やされた痕跡があった。それに、支援物資をギリギリにして窮地に陥るように操作していたんでしょう? 昨日のクラーケンだってそう。海底深くにいるはずのクラーケンがあんな浅瀬の島に住み着くなんておかしい。あえて封印されて力の弱まったクラーケンを解放することで、自分の国への被害は最小限に、僕への依頼の足がかりを作った。そう、全部僕への依頼を作るためにあなたが仕組んだんだ」
一息に言い切ると、もう言い逃れはできないと悟ったのか、ザギルモンド国王は貼り付けていた笑顔をスッと引っ込めた。
「ククク……そこまで分かっているのならば、話は早い。そうだ、私はお前を手中に収めたいと思っている。回りくどいことは終わりだ。どうだ? お前のその力、世界を支配するために使おうとは思わんか? 我が手駒となり、世界の覇権を握るために手を尽くすのだ」
「はぁ……ばっかじゃないの」
本性を表したザギルモンド国王には呆れて物も言えない。世界を支配? 世界の覇権を握る? たかが一国の王が何を傲慢な夢を抱いているのだろう。
「いいかい。世界を統べるには確かに力は必要だ。だけどね、世界の頂点に立つために一番必要なのは、世界をより良くしたい、人々の生活に安寧を与えたいと願う慈悲の心の深さだよ。僕は縁あって各界の神様と知り合いだけど、みんな自らが治める世界をより良いものにしようと民を守り続けている。ところが君はどうだ? 自分の私利私欲のために民を危険に晒し、強者の力を利用しようとしている。そんな愚かな男に統治は無理だ。さっさと退位でもすればどう?」
「ぐ……好きに言わせておけば不敬な奴め!」
ザギルモンド国王はギリリと歯を食いしばり、こめかみには血管が浮き上がっている。
「不敬も何もないよ。神が認める大賢者。その称号を手にした僕は、たかだか一国の王よりも上位の人間だからね。いいか? 今日は忠告をしに来たんだ。これ以上不要な騒ぎを起こすな。僕は依頼があれば対応するし、どの国を贔屓するつもりも傘下に降るつもりもない。悠々自適な生活が守られればそれでいい」
「ふん、世迷言を」
尚も反抗的な目をしているザギルモンド国王には、釘を刺しておく必要がありそうだ。
「――いいかい? 今ここであんたの息の根を止めることも、あんたの国を消滅させることだって造作もないんだよ。僕が忠告している間に考えを改めることだ」
「くそ……」
吐き捨てるように呟くザギルモンド国王だけれど、二の句を継げないようで黙り込んでいる。
「じゃあ、僕は帰るね。ああ、自作自演じゃない困りごとなら、今まで通り請け負ってあげるから」
僕は、「さよなら」と手を振ると、転移魔法で我が家へと戻った。
◇◇◇
チルが立ち去った後、ロスターは浅い呼吸をしながらその場に崩れ落ちた。
最後の忠告時、いつもにこやかで掴み所のない雲のようなチルが見せた冷たく鋭い視線。彼が言っていることが間違いではないことは、流石のロスターにも理解できた。けれども、たかだか齢十五の子供に遅れをとったことが、ロスターのちっぽけな誇りをぐちゃぐちゃに踏み潰した。
「く……生意気なガキめ! こうなったら……おい、誰かいないのか!」
ロスターはバァン! と勢いよく扉を開け、衛兵が驚き戸惑っている中、廊下に向かって叫んだ。
「どうされたのですか」
その時、廊下の向こうから文官のエリックが目を丸くしながら姿を現した。
これは都合がいい。ロスターは、今から用意させようと考えていたものを知る人物を捕まえたことに歓喜した。
「あれを持ってこい!」
「は……? あれ、とは」
察しの悪いエリックに、ロスターは苛立ちながら地団駄を踏む。
「あれと言ったらあれだ! 古の厄災を封じたという魔封じの壺! 最も危険なあれを持ってくるのだ!」
ロスターの言葉を聞き、エリックの顔からサァッと血の気が引いた。
「お、おやめください! あれは、先々代の賢者様がその身をとして封印した厄災……! 我らの手に負えるものではありません!」
「ええい! うるさい! 解放してやる礼ぐらいは聞くだろう! それに、『賢者』という存在を恨んでいるのならば都合がいい。あの生意気な小僧の息の根を止められるのは、もはやあれしか思いつかん!」
エリックは絶句した。今、目の前の男はなんと言ったのか。
たかだか自らの手に追えなかった一人の少年のために、世界を滅ぼしかねない厄災を解き放とうというのか。
「ククク……ああ、きっとうまくいく。そうだ、あのガキがいつも連れている小娘。そうだそうだ、あの小娘を殺してしまいばいい」
「なっ……⁉︎ 何をおっしゃいますか!」
「ククッ。無惨に殺された小娘の亡骸を前に、己の傲慢さと無力さに泣き崩れるがいい! そうだ、やはり小僧を殺すのは勿体無い。心を絶望に染め、今度こそ我が手中に収めるのだ」
ロスターの耳にはもはやエリックの言葉は届いていない。前々から強欲な王だとは思っていたが、まさかここまで愚かな男だったとは。
「よし、今すぐ解き放ってやろうと思っていたが、一晩考えればもっと良い案が浮かぶかもしれん。あの小僧が一番絶望し、心を殺す方法を。お前は明日の朝食後、あれを持って王座の間に来るように」
ロスターは不気味な笑みを浮かべながら、エリックに指示を出して自室へと消えていった。その後も立ち尽くしたままのエリックの耳には、時折妙案が浮かんで歓喜するロスターの不快な笑い声がこびりついていた。
「チル様……どうか、どうか、王の暴走を止めてください」
エリックは覚悟を決めたように顔を上げると、魔封じの壺が保管されている城の地下へと向かった。
自分が取りに行かず抵抗しようとも、最後には自ら壺を取りに行くに違いない。ならば、ここは指示通り明朝壺を差し出して、歴代最強と謳われる今代の大賢者の力を借りよう。
きっと、規格外の彼ならば、古の厄災にも打ち勝つことができる、そう信じて――
10
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
愛しい義兄が罠に嵌められ追放されたので、聖女は祈りを止めてついていくことにしました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
グレイスは元々孤児だった。孤児院前に捨てられたことで、何とか命を繋ぎ止めることができたが、孤児院の責任者は、領主の補助金を着服していた。人数によって助成金が支払われるため、餓死はさせないが、ギリギリの食糧で、最低限の生活をしていた。だがそこに、正義感に溢れる領主の若様が視察にやってきた。孤児達は救われた。その時からグレイスは若様に恋焦がれていた。だが、幸か不幸か、グレイスには並外れた魔力があった。しかも魔窟を封印する事のできる聖なる魔力だった。グレイスは領主シーモア公爵家に養女に迎えられた。義妹として若様と一緒に暮らせるようになったが、絶対に結ばれることのない義兄妹の関係になってしまった。グレイスは密かに恋する義兄のために厳しい訓練に耐え、封印を護る聖女となった。義兄にためになると言われ、王太子との婚約も泣く泣く受けた。だが、その結果は、公明正大ゆえに疎まれた義兄の追放だった。ブチ切れた聖女グレイスは封印を放り出して義兄についていくことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる