短い話

みあ

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叶わない願い

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赤い夕日と血が白い君を染め上げる。
「ナインズ...」
これで何度目だろうか。殺すたびに罪を負い、自分を苦しめ、嘘をつく。
苦しくても、悲しくても何があっても感情を心の底に押し込む。
「ポット...司令部に報告を...しばらく一人にしてほしい。」
「了解:司令部に報告及び、この場から脱離」
ポットが離れていくのを確認して、9Sの唇に触れる。冷たく、反応がない。感情が溢れて、9Sの顔を濡らしていく。
「ごめん...ごめんね...」
謝ってもこの罪は消えない。また、出会い同じ事を繰り返す。
はじめましてを何回も繰り返し、何度も次も2Bが僕の事を殺してくださいと約束をする。
「ナインズこれでいいんだよね...」
約束は守れても、願いは叶わない。真実を知らないように警告しても、司令部に不信に思われないようにしても結果は同じ2Eとして9Sを処刑する運命で手を赤く染める。
冷たい義体にたった一つの願いを囁く
「ずっと、一緒に居たい...2Eとしてじゃなく2Bとして...」
叶わない願いは虚しく空へと消えていった。







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