2 / 44
2:友達100人もいたら鬱陶しいから1人だけいれば良いと強がるのも大事
しおりを挟む
数年後、宗太ことセリム・ヴェルグは順調に育ち五歳になった。この歳もなると色々と世界の事についても知ることが出来た。
・この世界はやはり地球とは違うと言う事。
・この世界にはファンタジーではよくある魔法が存在すると言う事。
・そしてこの世界の人物は、皆がステータスと言うものを持ち、頭の中で念じると表示可能だと言う事。
そしてこれが一番大事。
・どうやら俺は男だったようだ。
女性同士がいちゃいちゃするのも興味はあるけど、やはり見るだけでは満足は難しい。まぁ、童貞なので経験はないのだか…だか、やはり男に生まれて良かった。前世で成し遂げられなかったことが出来るかもしれない。あくまで"かも"なのだが。
顔立ちは普通な感じで髪はシトリアに似たようで黒い。白髪も憧れはあるが、若白髪なんぞバカにされそうだ。
それは置いとくとして、ステータスに関してなのだがどうやらかなり重要な役割が有るらしく、それにより就ける職業などが変わるようだ。ゲームのようだなという非凡な感想を思ったのが第一印象だった。
この世界の歴史について多少ではあるが知ることがあった。家にあった本に書かれていたのだ。その時に読んだ内容は、この世界に存在するスキルの事が書かれてあったので読んでみた。
神敵スキルーー大罪スキルとも呼ばれているーーと言うのがあるらしく、神を殺す為のスキルとして危険と書かれていた。
神を貶めたりする名がついていたりするスキルが、それに該当すると書かれていた。なお、大罪スキルは現在七つ発見されているそうだ。
どれもこれも相当強力な効果があるらしく一対一で戦える者は数える程しかいないらしい。Sランク冒険者でも援護魔法ーーステータス上昇系ーーを掛けてもらい、束でかかってようやく戦いになるのだそうだ。それでも勝てないらしい。
「一体どんなバケモノだよ。つか、どこでも存在するのかね、大罪なんてのは…」
そんな事を他人行儀感満載で一人ごちるが、生憎と無関係でいられたのは己のスキルを知るまでの間だった。
名前 セリム・ヴェルグ
種族:人族
年齢:5歳
レベル:1
体力 :10
魔力 :4
筋力 :3
敏捷 :1
耐性 :3
スキル
神喰 LV1
そう、これを見ても分かる通り神を喰うなんて大層な名前が付いている。現在確認されている神敵スキルは七つだ。
・傲慢
・憤怒
・嫉妬
・怠惰
・強欲
・暴食
・色欲
この七つとされている。が見事に神を冒涜している。というか、神を喰うってどのスキルよりも神敵感満載だ。
神敵スキル保持者はその存在が知られれば酷い目に合うとされている。しかし具体的な事は書かれておらず、逆にそれが恐ろしい。
「そんなにその本面白いか?」
そう問いかけてきたのは父親のハンスだった。
この世界の事を知ろうと読んでいるだけなので面白いとは感じないが、自分にとってはかなり重要なことが書かれていた為に他にもないかと探していたのだ。
「まぁまぁだよ」
「本を読むのもいいが偶には外で遊んだらどうだ?」
「…分かった」
「あなた、良いじゃないですか。好きで読んでるんだから」
そう言ってシトリアが晩御飯を運んできた。
ハンスは俺が本ばかり読んでいて友達がいないのではと心配してかなりの頻度で外で遊んだらと言うのだ。友達くらいいるわっ!
「そうなんだか…危険が多いこの世界では男の子には強く育って貰いたいし、さすがに友達がいないってのはな…リアもそう思うだろ」
「それは…確かに一人もいないのはね…」
「一人位いるよ! 隣の家のルナと偶に遊ぶし…」
言っていて段々声が小さくなっていくのを自分でも感じる。我ながら友達が今のところ一人だけ…厳しいな現実は。
・この世界はやはり地球とは違うと言う事。
・この世界にはファンタジーではよくある魔法が存在すると言う事。
・そしてこの世界の人物は、皆がステータスと言うものを持ち、頭の中で念じると表示可能だと言う事。
そしてこれが一番大事。
・どうやら俺は男だったようだ。
女性同士がいちゃいちゃするのも興味はあるけど、やはり見るだけでは満足は難しい。まぁ、童貞なので経験はないのだか…だか、やはり男に生まれて良かった。前世で成し遂げられなかったことが出来るかもしれない。あくまで"かも"なのだが。
顔立ちは普通な感じで髪はシトリアに似たようで黒い。白髪も憧れはあるが、若白髪なんぞバカにされそうだ。
それは置いとくとして、ステータスに関してなのだがどうやらかなり重要な役割が有るらしく、それにより就ける職業などが変わるようだ。ゲームのようだなという非凡な感想を思ったのが第一印象だった。
この世界の歴史について多少ではあるが知ることがあった。家にあった本に書かれていたのだ。その時に読んだ内容は、この世界に存在するスキルの事が書かれてあったので読んでみた。
神敵スキルーー大罪スキルとも呼ばれているーーと言うのがあるらしく、神を殺す為のスキルとして危険と書かれていた。
神を貶めたりする名がついていたりするスキルが、それに該当すると書かれていた。なお、大罪スキルは現在七つ発見されているそうだ。
どれもこれも相当強力な効果があるらしく一対一で戦える者は数える程しかいないらしい。Sランク冒険者でも援護魔法ーーステータス上昇系ーーを掛けてもらい、束でかかってようやく戦いになるのだそうだ。それでも勝てないらしい。
「一体どんなバケモノだよ。つか、どこでも存在するのかね、大罪なんてのは…」
そんな事を他人行儀感満載で一人ごちるが、生憎と無関係でいられたのは己のスキルを知るまでの間だった。
名前 セリム・ヴェルグ
種族:人族
年齢:5歳
レベル:1
体力 :10
魔力 :4
筋力 :3
敏捷 :1
耐性 :3
スキル
神喰 LV1
そう、これを見ても分かる通り神を喰うなんて大層な名前が付いている。現在確認されている神敵スキルは七つだ。
・傲慢
・憤怒
・嫉妬
・怠惰
・強欲
・暴食
・色欲
この七つとされている。が見事に神を冒涜している。というか、神を喰うってどのスキルよりも神敵感満載だ。
神敵スキル保持者はその存在が知られれば酷い目に合うとされている。しかし具体的な事は書かれておらず、逆にそれが恐ろしい。
「そんなにその本面白いか?」
そう問いかけてきたのは父親のハンスだった。
この世界の事を知ろうと読んでいるだけなので面白いとは感じないが、自分にとってはかなり重要なことが書かれていた為に他にもないかと探していたのだ。
「まぁまぁだよ」
「本を読むのもいいが偶には外で遊んだらどうだ?」
「…分かった」
「あなた、良いじゃないですか。好きで読んでるんだから」
そう言ってシトリアが晩御飯を運んできた。
ハンスは俺が本ばかり読んでいて友達がいないのではと心配してかなりの頻度で外で遊んだらと言うのだ。友達くらいいるわっ!
「そうなんだか…危険が多いこの世界では男の子には強く育って貰いたいし、さすがに友達がいないってのはな…リアもそう思うだろ」
「それは…確かに一人もいないのはね…」
「一人位いるよ! 隣の家のルナと偶に遊ぶし…」
言っていて段々声が小さくなっていくのを自分でも感じる。我ながら友達が今のところ一人だけ…厳しいな現実は。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる