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第八章 知らない笑顔
その日の昼食会は、最初から最後まで完璧だった。
料理の温度も、客人の席順も、庭園へ出る流れも、何ひとつ乱れなかった。
南棟の暖炉はきちんと直っていて、窓辺の花も季節に合っている。茶葉の順番まで抜かりなく整えられていた。
誰が見ても、ルーヴェン侯爵家のもてなしは見事だっただろう。
そして、その全部を整えたのはリディアだった。
「前菜はそのままお出しして」
「はい」
「カーティス夫人のお席には、もう一枚ひざ掛けを。風が入ると冷える方だから」
「かしこまりました」
「お茶は最後に薔薇を。最初から香りを強くしすぎると好みが分かれます」
使用人たちは迷いなく動く。
リディアが言えば、屋敷の空気はぴたりと整う。
こういうことなら、もう考えなくてもできた。
人の流れを見ること。
気まずい組み合わせを避けること。
誰が何を求めているか、口に出される前に察すること。
侯爵家の奥方として必要なことは、全部身につけてきた。
「奥様、ヴァレンタイン家の馬車が到着いたしました」
その名を聞いた瞬間、胸の奥がわずかに強張る。
「お迎えを」
リディアは表情を変えずに答えた。
正面玄関へ向かう。
侯爵夫人の笑みを整え、背筋を伸ばし、客人を迎える顔になる。
そして、最後のほうで止まった馬車から、セシリアが降りてきた。
今日も、息をのむほど綺麗だった。
淡い蜂蜜色のドレス。陽を受けてきらめく金の髪。白い肌。
ただそこに立つだけで、周囲の視線をさらっていく。
男だけではない。
女たちでさえ、まず彼女を見る。
「ごきげんよう、リディア様」
セシリアは花がほころぶように笑った。
「本日はお招きありがとうございます」
「ようこそお越しくださいました、セシリア様」
何も知らない奥方の顔で、リディアは礼を返す。
セシリアは一歩近づき、親しげに声を落とした。
「先日は侯爵様に大変お世話になりましたの。学院の件、本当に助かってしまって」
先日。
昼の訪問。
薔薇の髪飾り。
あのことが一瞬で脳裏をよぎる。
「それは何よりですわ」
リディアは微笑んだ。
ちゃんと笑えたはずだった。
昼食会が始まると、客人たちはすぐに華やいだ。
学院への寄付、春の夜会、最近のドレスの流行色、王都で評判の菓子店。話題はいくらでもある。
リディアは客人たちの会話をうまく繋ぎながら、料理の進み具合にも目を配った。
誰の皿が遅れているか。
誰が少し疲れてきているか。誰と誰を少し離したほうが空気がよくなるか。
そういうことなら、すぐに分かる。
「さすがリディア様ですわ」
「ルーヴェン侯爵家の会は、本当に落ち着いていますわね」
夫人たちがそう言って笑う。
褒められている
それは分かる
でも、それはいつも同じだった。
落ち着いている。
滞りがない。
行き届いている。
どれも侯爵夫人としては正しい褒め言葉だ。
ただ、そのどれもが、女としての言葉ではなかった。
食後、客人たちは庭園へ出た。
まだ本格的な花の季節ではないが、ルーヴェン侯爵家の庭は十分に見応えがある。白い小道、低く刈り込まれた生垣、整えられた薔薇の枝。
春の始まりの光が、やわらかく落ちていた。
リディアは数人の夫人たちと庭を歩きながら、植え替えの話や、今年の剪定の工夫を説明していた。
その途中で、少し先にレオンハルトの姿が見えた。
胸がひとつ、重くなる。
彼の隣には、セシリアがいた。
二人は何か話していた
セシリアが顔を上げて笑う
するとレオンハルトも、静かに、やわらかく笑った。
その笑顔を見た瞬間、リディアの足がわずかに止まりそうになる。
また、それだった。
穏やか、ではない。
礼儀の笑み、でもない。
もっと自然で、もっと近い顔。
私は、その顔を知らない。
「まあ……」
隣の夫人が小さく息を漏らす。
「本当に絵になりますこと」
別の夫人が、扇の陰で微笑む。
「ええ。侯爵様もセシリア様もお美しいから」
「並ぶと華やかで、つい見てしまいますわね」
誰もはっきり「お似合い」とは言わない。
でも、そう言っているのと同じだった。
リディアは唇に笑みを置いたまま歩く。
侯爵夫人だから。
ここで立ち止まるわけにはいかない。
「セシリア様は本当にお綺麗ですもの」
自分の声が耳に入る。
驚くほど落ち着いていた。
「街を歩けば、誰だってまず目を奪われるでしょう」
それは皮肉ではなく、本当のことだった。
だからこそ、つらい。
そのとき、庭園に少し強い風が吹いた。
セシリアの肩にかかっていた薄いショールが滑り落ちる。
ほんの小さなことだった。
でもレオンハルトは、すぐに手を伸ばした。
落ちかけたショールを取り、当然のように彼女の肩へ掛け直す。
あまりにも自然な仕草だった。
そこに迷いはなかった。
ためらいもなかった。
触れることを、躊躇わなかった。
リディアの喉が詰まる。
旦那様は、そういうふうに触れられるのだ。
誰にも触れない人ではない。
最初から、そうだったのではない。
ただ私には、しなかっただけだ。
「奥様」
すぐそばでエマが小さく呼ぶ。
「少し、お休みになりますか」
「いいえ」
ほとんど反射のように答えていた。
ここで下がるわけにはいかない。
下がったら、何かを認めることになる。
周囲に気づかせるわけにはいかない。
侯爵夫人は、こんなことで取り乱さない。
少なくとも、そう見せなければならなかった。
リディアはまた歩き出した。
夫人たちの話にうなずき、庭の説明を続ける。
視線の端に、レオンハルトとセシリアの姿が入っても、見ないふりをした。
けれど耳は、どうしてもあの笑い声を拾ってしまう。
客人たちが帰り始めたのは、夕方近くだった。
侯爵家の玄関ホールには柔らかな西日が差し込み、磨かれた床に長い光を落としている。
リディアは最後まで侯爵夫人として完璧だった。
見送りの言葉も、返礼も、疲れを見せない笑顔も、ひとつも乱さなかった。
「本日も素敵なおもてなしでしたわ」
「またぜひお招きくださいませ」
そう言われて微笑みを返す。
それが終われば、また一日が閉じる。
最後の客人が去り、玄関ホールに静けさが戻ったとき、レオンハルトがこちらを見た。
「今日も助かった」
やはりその言葉だった。
「君がいると、本当に滞りがない」
リディアは一瞬だけ目を伏せた。
「当然のことをしたまでです」
声は静かだった。
けれど、少しだけ冷たかったかもしれない。
レオンハルトがわずかに眉を寄せる。
「疲れたのか」
「少しだけ」
「今日はもう休んだほうがいい」
「……はい」
また、優しい言葉だった。
でもその優しさは、今日のリディアには何の慰めにもならなかった。
滞りがない。
助かる。
安心できる。
旦那様が私に言うのは、いつもそういう言葉だ。
屋敷を整える人間として。
侯爵夫人として。
役に立つ奥方として。
でも、さっき彼が自然に手を伸ばしたのは、私ではなかった。
私に向けられるのは気づかいで、
あの人に向けられるのは、もっと別のものだった。
レオンハルトに一礼して、その場を離れる。
背中に彼の視線を感じたが、振り返らなかった。
自室へ戻る前に、リディアは廊下の窓辺で立ち止まった。
夕暮れの庭は静かだった。
ついさっきまで笑い声に満ちていた場所が、もう何事もなかったように薄く暗くなっている。
胸の奥が、じくじくと痛んだ。
今日、はっきり分かった。
旦那様は私を必要としている。
屋敷を回すために。
体面を守るために。
問題を起こさない、都合のいい妻として。
でも、旦那様が自然に笑う相手は私ではない。
手を伸ばす相手も、目で追う相手も、気にかける相手も。
全部、私ではない。
それなのに私は、まだどこかで期待していた。
優しい旦那様なら、いつかは、と。
白い結婚でも、この静かな日々の先に何かがあるのではないかと。
けれど今日、それはひどくみじめな期待だったのだと思い知った。
お似合いだと囁かれる二人を見ながら、
私はようやく分かってしまった。
私は最初から、旦那様の「妻」ではなかったのだ。
ただ、侯爵夫人の席に座っていただけだった。
その事実が、夕暮れの冷たい空気よりもずっと、胸にしみた。
料理の温度も、客人の席順も、庭園へ出る流れも、何ひとつ乱れなかった。
南棟の暖炉はきちんと直っていて、窓辺の花も季節に合っている。茶葉の順番まで抜かりなく整えられていた。
誰が見ても、ルーヴェン侯爵家のもてなしは見事だっただろう。
そして、その全部を整えたのはリディアだった。
「前菜はそのままお出しして」
「はい」
「カーティス夫人のお席には、もう一枚ひざ掛けを。風が入ると冷える方だから」
「かしこまりました」
「お茶は最後に薔薇を。最初から香りを強くしすぎると好みが分かれます」
使用人たちは迷いなく動く。
リディアが言えば、屋敷の空気はぴたりと整う。
こういうことなら、もう考えなくてもできた。
人の流れを見ること。
気まずい組み合わせを避けること。
誰が何を求めているか、口に出される前に察すること。
侯爵家の奥方として必要なことは、全部身につけてきた。
「奥様、ヴァレンタイン家の馬車が到着いたしました」
その名を聞いた瞬間、胸の奥がわずかに強張る。
「お迎えを」
リディアは表情を変えずに答えた。
正面玄関へ向かう。
侯爵夫人の笑みを整え、背筋を伸ばし、客人を迎える顔になる。
そして、最後のほうで止まった馬車から、セシリアが降りてきた。
今日も、息をのむほど綺麗だった。
淡い蜂蜜色のドレス。陽を受けてきらめく金の髪。白い肌。
ただそこに立つだけで、周囲の視線をさらっていく。
男だけではない。
女たちでさえ、まず彼女を見る。
「ごきげんよう、リディア様」
セシリアは花がほころぶように笑った。
「本日はお招きありがとうございます」
「ようこそお越しくださいました、セシリア様」
何も知らない奥方の顔で、リディアは礼を返す。
セシリアは一歩近づき、親しげに声を落とした。
「先日は侯爵様に大変お世話になりましたの。学院の件、本当に助かってしまって」
先日。
昼の訪問。
薔薇の髪飾り。
あのことが一瞬で脳裏をよぎる。
「それは何よりですわ」
リディアは微笑んだ。
ちゃんと笑えたはずだった。
昼食会が始まると、客人たちはすぐに華やいだ。
学院への寄付、春の夜会、最近のドレスの流行色、王都で評判の菓子店。話題はいくらでもある。
リディアは客人たちの会話をうまく繋ぎながら、料理の進み具合にも目を配った。
誰の皿が遅れているか。
誰が少し疲れてきているか。誰と誰を少し離したほうが空気がよくなるか。
そういうことなら、すぐに分かる。
「さすがリディア様ですわ」
「ルーヴェン侯爵家の会は、本当に落ち着いていますわね」
夫人たちがそう言って笑う。
褒められている
それは分かる
でも、それはいつも同じだった。
落ち着いている。
滞りがない。
行き届いている。
どれも侯爵夫人としては正しい褒め言葉だ。
ただ、そのどれもが、女としての言葉ではなかった。
食後、客人たちは庭園へ出た。
まだ本格的な花の季節ではないが、ルーヴェン侯爵家の庭は十分に見応えがある。白い小道、低く刈り込まれた生垣、整えられた薔薇の枝。
春の始まりの光が、やわらかく落ちていた。
リディアは数人の夫人たちと庭を歩きながら、植え替えの話や、今年の剪定の工夫を説明していた。
その途中で、少し先にレオンハルトの姿が見えた。
胸がひとつ、重くなる。
彼の隣には、セシリアがいた。
二人は何か話していた
セシリアが顔を上げて笑う
するとレオンハルトも、静かに、やわらかく笑った。
その笑顔を見た瞬間、リディアの足がわずかに止まりそうになる。
また、それだった。
穏やか、ではない。
礼儀の笑み、でもない。
もっと自然で、もっと近い顔。
私は、その顔を知らない。
「まあ……」
隣の夫人が小さく息を漏らす。
「本当に絵になりますこと」
別の夫人が、扇の陰で微笑む。
「ええ。侯爵様もセシリア様もお美しいから」
「並ぶと華やかで、つい見てしまいますわね」
誰もはっきり「お似合い」とは言わない。
でも、そう言っているのと同じだった。
リディアは唇に笑みを置いたまま歩く。
侯爵夫人だから。
ここで立ち止まるわけにはいかない。
「セシリア様は本当にお綺麗ですもの」
自分の声が耳に入る。
驚くほど落ち着いていた。
「街を歩けば、誰だってまず目を奪われるでしょう」
それは皮肉ではなく、本当のことだった。
だからこそ、つらい。
そのとき、庭園に少し強い風が吹いた。
セシリアの肩にかかっていた薄いショールが滑り落ちる。
ほんの小さなことだった。
でもレオンハルトは、すぐに手を伸ばした。
落ちかけたショールを取り、当然のように彼女の肩へ掛け直す。
あまりにも自然な仕草だった。
そこに迷いはなかった。
ためらいもなかった。
触れることを、躊躇わなかった。
リディアの喉が詰まる。
旦那様は、そういうふうに触れられるのだ。
誰にも触れない人ではない。
最初から、そうだったのではない。
ただ私には、しなかっただけだ。
「奥様」
すぐそばでエマが小さく呼ぶ。
「少し、お休みになりますか」
「いいえ」
ほとんど反射のように答えていた。
ここで下がるわけにはいかない。
下がったら、何かを認めることになる。
周囲に気づかせるわけにはいかない。
侯爵夫人は、こんなことで取り乱さない。
少なくとも、そう見せなければならなかった。
リディアはまた歩き出した。
夫人たちの話にうなずき、庭の説明を続ける。
視線の端に、レオンハルトとセシリアの姿が入っても、見ないふりをした。
けれど耳は、どうしてもあの笑い声を拾ってしまう。
客人たちが帰り始めたのは、夕方近くだった。
侯爵家の玄関ホールには柔らかな西日が差し込み、磨かれた床に長い光を落としている。
リディアは最後まで侯爵夫人として完璧だった。
見送りの言葉も、返礼も、疲れを見せない笑顔も、ひとつも乱さなかった。
「本日も素敵なおもてなしでしたわ」
「またぜひお招きくださいませ」
そう言われて微笑みを返す。
それが終われば、また一日が閉じる。
最後の客人が去り、玄関ホールに静けさが戻ったとき、レオンハルトがこちらを見た。
「今日も助かった」
やはりその言葉だった。
「君がいると、本当に滞りがない」
リディアは一瞬だけ目を伏せた。
「当然のことをしたまでです」
声は静かだった。
けれど、少しだけ冷たかったかもしれない。
レオンハルトがわずかに眉を寄せる。
「疲れたのか」
「少しだけ」
「今日はもう休んだほうがいい」
「……はい」
また、優しい言葉だった。
でもその優しさは、今日のリディアには何の慰めにもならなかった。
滞りがない。
助かる。
安心できる。
旦那様が私に言うのは、いつもそういう言葉だ。
屋敷を整える人間として。
侯爵夫人として。
役に立つ奥方として。
でも、さっき彼が自然に手を伸ばしたのは、私ではなかった。
私に向けられるのは気づかいで、
あの人に向けられるのは、もっと別のものだった。
レオンハルトに一礼して、その場を離れる。
背中に彼の視線を感じたが、振り返らなかった。
自室へ戻る前に、リディアは廊下の窓辺で立ち止まった。
夕暮れの庭は静かだった。
ついさっきまで笑い声に満ちていた場所が、もう何事もなかったように薄く暗くなっている。
胸の奥が、じくじくと痛んだ。
今日、はっきり分かった。
旦那様は私を必要としている。
屋敷を回すために。
体面を守るために。
問題を起こさない、都合のいい妻として。
でも、旦那様が自然に笑う相手は私ではない。
手を伸ばす相手も、目で追う相手も、気にかける相手も。
全部、私ではない。
それなのに私は、まだどこかで期待していた。
優しい旦那様なら、いつかは、と。
白い結婚でも、この静かな日々の先に何かがあるのではないかと。
けれど今日、それはひどくみじめな期待だったのだと思い知った。
お似合いだと囁かれる二人を見ながら、
私はようやく分かってしまった。
私は最初から、旦那様の「妻」ではなかったのだ。
ただ、侯爵夫人の席に座っていただけだった。
その事実が、夕暮れの冷たい空気よりもずっと、胸にしみた。
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*ゲームを題材にしたの初めてですが、あんまりその要素は強くないかも(;'∀')。あと、少しですが不自然にコメディタッチが出てきます。作者がシリアスだけだと耐えれないので、精神安定の為に放り込む場合がありますm(__)m。
*他サイトにも投稿していく予定です。(カクヨム、なろう)