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最終章 姉妹の選択
黒い布
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「わわわわ、どうしよう! 魔法使いさんが来ちゃうよ……」
階段を駆け下りてくる足音に、ルルは慌てながらもナナへと尋ねた。
「そんなこと言われても……魔女さんがこんなことになってるとは思わなかったから……」
魔女さんが椅子に縛り付けられてるとは思わなかった。これでは椅子ごと担いで外に行くしか方法はないのか……いや、それでは魔法使いさんと遭遇してしまう。
もしかすると、魔法使いさんと衝突してしまうのは避けられないのではなかろうか。
「だからあなた達だけでも逃げなさ――」
「「ヤダ!!」」
魔女さんが言い終わるのを待たずに、姉妹は顔をしかめながら答えた。そんな姉妹の頑固な声を聞いた魔女さんは、深くため息を吐いた。
「もう、どうなっても知らないんだから」
いつの間にこんな頑固になってしまったのだろうと、魔女さんは呆れた口元を浮かべた。
そんな魔女さんのことなど気にする素振りも見せない姉妹は、「うーん」と唸りながら解決策を考えていた。
すると、ルルがパッと顔を上げた。
「良いこと思いついた!」
これと似たセリフを何度も聞いたことのあるナナは、いぶかしげな表情を見せる。
「なに、また危ないこと?」
「またって! ひどい!」
ルルは大袈裟に身を引いてみせるが、ナナの表情が変わることはないと気が付き、思い付いたことを喋り始めた。
「とりあえず聞いて! こうなったら魔法使いさんに直接攻撃するしかない!」
「直接攻撃?」
「そう! 火の魔法か雷の魔法で!」
良い案だと思っているルルは、魔女さんとナナの顔を交互に見ながら言った。
「攻撃してどうするの?」
魔女さんが問うと、ルルは鼻息を荒くしながら答える。
「痛い思いすれば許してくれるかも!」
それを聞いた魔女さんとナナは、「はぁ」と同時にため息を吐いた。
「え、ダメかな?」
首を傾げるルル。
だが、魔法使いさんの足音はとっくに階段を下り終え、今度は廊下を進む音が鳴り始めている。
「うーん、他に何もないからねぇ……何もやらないよりは良いと思うのだけれど……ナナはどう?」
「まあ、何もやらないよりは……」
あまり乗り気でなさそうなのは痛い程に伝わるが、それを聞いたルルは力強く頷くと、胸の前に手を突き出して魔法を唱え始めた。
「お姉ちゃん、どっちの魔法使うの?」
「簡単だから火!」
ルルがそう言ったと同時、手には小さな火が灯った。その光で部屋の中が一気に明るくなる。
「わ、お姉ちゃん、明るさで火の魔法使ってることが魔法使いさんにバレちゃう……!」
「あ、そっか!」
ルルはそう声を上げると、手に灯っていた火が暗闇の中へと消えていった。
「えー、どうしよう、雷の魔法も手の辺りが光るよ?」
「あ、そうだったね」
これはまた考え直す必要があるだろうか。そう思ったルルが次の作戦を考えようとした時、ナナがポンと手を叩いた。
「そうだ、雷の魔法って手が光るだけで、遠くで雷が落ちるんだよね?」
「うん、そうだけど」
「ならさ、手を布か何かで覆えば良いんじゃない?」
そうか、そうすれば光を上手く隠せるかもしれない。でもこんなにも暗い所で、全ての光を隠すのは至難の業だろう。
「うーん、黒い布があったら上手くいきそう」
「それなら出来るだけ光が隠せそうだね。でも黒い布かぁ……」
こんなことになるとは思っていなかったので、黒い布なんて持ってきているはずがない。
そう思ったのだが、ふと同時に、姉妹は黒い布を持っている人を思い出した。
「黒い布あるじゃん!」
「あるねぇ」
姉妹はそう言うと魔女さんへと視線を向ける。
魔女さんはいつも黒い服に身を包んでいるのだ。その布を使えば、上手く光を隠せるだろう。
「な、なによ二人とも……」
視線を向けられた魔女さんは、ルルとナナを交互に見ている。その瞳は、嫌な予感がしていることを隠しきれていない。
「魔女さん、その服って高い?」
ルルはいきなりそんなことを尋ねた。
「いや、そんなに高くないけれど……」
「じゃあ大丈夫だね!」
「いやいや、服は大丈夫だけれど私が大丈夫じゃないわよ……」
口元を歪ませている魔女さんだが、そんなことなどお構いなしの様子の姉妹は、ジリジリと魔女さんの服へと手を伸ばす。
「これは生きるためだからしょうがないんだよ!」
「そうだよ魔女さん。どうせ服脱いでも下着でしょ?」
使命感に駆られている姉妹の口調を聞き、椅子に拘束されて動けない魔女さんは、背筋をゾクリとさせた。
「待って! いやよ! それじゃ下着姿じゃない!」
魔女さんの声を抑えた叫びも虚しく、姉妹の手は黒い服へと伸びて行ったのだった。
======
「もう……お嫁に行けないわ……」
完全に放心状態の魔女さんは、黒い服を姉妹の手で引き裂かれ、下着姿になっていた。
「大丈夫! 私が貰ってあげるから!」
「ナナもナナも、新婚旅行の場所考えとくね」
ナナはそんなことを口にしながら、突き出されたルルの手に魔女さんの着ていた服を掛けた。それを目で確認したルルは、頭の中に魔法陣を思い浮かべ始める。
その数秒後、ルルの手が黒い布越しに薄らと光る。
「うーん、やっぱり少しだけ光ってるね」
「そうだねぇ、これじゃ私たちの持ってるハンカチでも変わらなかったかも」
「ねえ! せっかく私を脱がせたのだからそういうこと言わないの!」
魔女さんの小さな叫び声が響くと、こちらへ近づいてくる足音がすぐそこまで迫っているのに気が付いた。
「でもこれでやるしかないよね! よーし、雷打つぞー」
ルルがそう言った直後、何かを思い出したような表情を浮かべた。
「な、なにその顔……」
ナナが短く尋ねると、ルルは苦笑いを浮かべながら口を開いた。
「えっと……暗すぎてどのタイミングで魔法打てば良いか分からなくなっちゃった……」
完全に盲点だった。暗くて魔法使いさんの方から見えずらい代わりに、こちらも魔法使いさんのことが見えないのだ。
「えぇ、今から作戦変更は――」
「大丈夫よ」
ナナの言葉を遮ったのは魔女さんだった。
「私が「今」と合図をするから、そうしたら十メートル先に魔法を打ちなさい」
「え? なんで魔女さん分かるの?」
「前にも言ったでしょ? 私には全てがサーモグラフィーのように見えているの」
それを聞いた姉妹は揃って「あ!」と声を上げた。だがナナだけは、すぐに首を傾げる。
「そう言えば、魔力が全部無くなったのにそれは見えるの?」
「えぇ、これは師匠が掛けた魔法ですから」
「あ、そういえばそんなこと言ってたね」
自分の魔力は全て吸い取られたが、掛けられた魔法は無事だったのか。もし、その魔法までも奪われていたら、三人の運命はここで終わっていただろう。
「ルル、あいつが来たわ。今は三十メートル先をゆっくりと歩いてる」
「うん、分かった」
唐突な魔女さんからの言葉に、ルルは慌てながら魔法を唱え直すと、黒い布に包まれた手がほんのりと光り出す。
あと二十メートル。魔女さんからの合図があった後、全てはルルの手に掛かっている。
階段を駆け下りてくる足音に、ルルは慌てながらもナナへと尋ねた。
「そんなこと言われても……魔女さんがこんなことになってるとは思わなかったから……」
魔女さんが椅子に縛り付けられてるとは思わなかった。これでは椅子ごと担いで外に行くしか方法はないのか……いや、それでは魔法使いさんと遭遇してしまう。
もしかすると、魔法使いさんと衝突してしまうのは避けられないのではなかろうか。
「だからあなた達だけでも逃げなさ――」
「「ヤダ!!」」
魔女さんが言い終わるのを待たずに、姉妹は顔をしかめながら答えた。そんな姉妹の頑固な声を聞いた魔女さんは、深くため息を吐いた。
「もう、どうなっても知らないんだから」
いつの間にこんな頑固になってしまったのだろうと、魔女さんは呆れた口元を浮かべた。
そんな魔女さんのことなど気にする素振りも見せない姉妹は、「うーん」と唸りながら解決策を考えていた。
すると、ルルがパッと顔を上げた。
「良いこと思いついた!」
これと似たセリフを何度も聞いたことのあるナナは、いぶかしげな表情を見せる。
「なに、また危ないこと?」
「またって! ひどい!」
ルルは大袈裟に身を引いてみせるが、ナナの表情が変わることはないと気が付き、思い付いたことを喋り始めた。
「とりあえず聞いて! こうなったら魔法使いさんに直接攻撃するしかない!」
「直接攻撃?」
「そう! 火の魔法か雷の魔法で!」
良い案だと思っているルルは、魔女さんとナナの顔を交互に見ながら言った。
「攻撃してどうするの?」
魔女さんが問うと、ルルは鼻息を荒くしながら答える。
「痛い思いすれば許してくれるかも!」
それを聞いた魔女さんとナナは、「はぁ」と同時にため息を吐いた。
「え、ダメかな?」
首を傾げるルル。
だが、魔法使いさんの足音はとっくに階段を下り終え、今度は廊下を進む音が鳴り始めている。
「うーん、他に何もないからねぇ……何もやらないよりは良いと思うのだけれど……ナナはどう?」
「まあ、何もやらないよりは……」
あまり乗り気でなさそうなのは痛い程に伝わるが、それを聞いたルルは力強く頷くと、胸の前に手を突き出して魔法を唱え始めた。
「お姉ちゃん、どっちの魔法使うの?」
「簡単だから火!」
ルルがそう言ったと同時、手には小さな火が灯った。その光で部屋の中が一気に明るくなる。
「わ、お姉ちゃん、明るさで火の魔法使ってることが魔法使いさんにバレちゃう……!」
「あ、そっか!」
ルルはそう声を上げると、手に灯っていた火が暗闇の中へと消えていった。
「えー、どうしよう、雷の魔法も手の辺りが光るよ?」
「あ、そうだったね」
これはまた考え直す必要があるだろうか。そう思ったルルが次の作戦を考えようとした時、ナナがポンと手を叩いた。
「そうだ、雷の魔法って手が光るだけで、遠くで雷が落ちるんだよね?」
「うん、そうだけど」
「ならさ、手を布か何かで覆えば良いんじゃない?」
そうか、そうすれば光を上手く隠せるかもしれない。でもこんなにも暗い所で、全ての光を隠すのは至難の業だろう。
「うーん、黒い布があったら上手くいきそう」
「それなら出来るだけ光が隠せそうだね。でも黒い布かぁ……」
こんなことになるとは思っていなかったので、黒い布なんて持ってきているはずがない。
そう思ったのだが、ふと同時に、姉妹は黒い布を持っている人を思い出した。
「黒い布あるじゃん!」
「あるねぇ」
姉妹はそう言うと魔女さんへと視線を向ける。
魔女さんはいつも黒い服に身を包んでいるのだ。その布を使えば、上手く光を隠せるだろう。
「な、なによ二人とも……」
視線を向けられた魔女さんは、ルルとナナを交互に見ている。その瞳は、嫌な予感がしていることを隠しきれていない。
「魔女さん、その服って高い?」
ルルはいきなりそんなことを尋ねた。
「いや、そんなに高くないけれど……」
「じゃあ大丈夫だね!」
「いやいや、服は大丈夫だけれど私が大丈夫じゃないわよ……」
口元を歪ませている魔女さんだが、そんなことなどお構いなしの様子の姉妹は、ジリジリと魔女さんの服へと手を伸ばす。
「これは生きるためだからしょうがないんだよ!」
「そうだよ魔女さん。どうせ服脱いでも下着でしょ?」
使命感に駆られている姉妹の口調を聞き、椅子に拘束されて動けない魔女さんは、背筋をゾクリとさせた。
「待って! いやよ! それじゃ下着姿じゃない!」
魔女さんの声を抑えた叫びも虚しく、姉妹の手は黒い服へと伸びて行ったのだった。
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「もう……お嫁に行けないわ……」
完全に放心状態の魔女さんは、黒い服を姉妹の手で引き裂かれ、下着姿になっていた。
「大丈夫! 私が貰ってあげるから!」
「ナナもナナも、新婚旅行の場所考えとくね」
ナナはそんなことを口にしながら、突き出されたルルの手に魔女さんの着ていた服を掛けた。それを目で確認したルルは、頭の中に魔法陣を思い浮かべ始める。
その数秒後、ルルの手が黒い布越しに薄らと光る。
「うーん、やっぱり少しだけ光ってるね」
「そうだねぇ、これじゃ私たちの持ってるハンカチでも変わらなかったかも」
「ねえ! せっかく私を脱がせたのだからそういうこと言わないの!」
魔女さんの小さな叫び声が響くと、こちらへ近づいてくる足音がすぐそこまで迫っているのに気が付いた。
「でもこれでやるしかないよね! よーし、雷打つぞー」
ルルがそう言った直後、何かを思い出したような表情を浮かべた。
「な、なにその顔……」
ナナが短く尋ねると、ルルは苦笑いを浮かべながら口を開いた。
「えっと……暗すぎてどのタイミングで魔法打てば良いか分からなくなっちゃった……」
完全に盲点だった。暗くて魔法使いさんの方から見えずらい代わりに、こちらも魔法使いさんのことが見えないのだ。
「えぇ、今から作戦変更は――」
「大丈夫よ」
ナナの言葉を遮ったのは魔女さんだった。
「私が「今」と合図をするから、そうしたら十メートル先に魔法を打ちなさい」
「え? なんで魔女さん分かるの?」
「前にも言ったでしょ? 私には全てがサーモグラフィーのように見えているの」
それを聞いた姉妹は揃って「あ!」と声を上げた。だがナナだけは、すぐに首を傾げる。
「そう言えば、魔力が全部無くなったのにそれは見えるの?」
「えぇ、これは師匠が掛けた魔法ですから」
「あ、そういえばそんなこと言ってたね」
自分の魔力は全て吸い取られたが、掛けられた魔法は無事だったのか。もし、その魔法までも奪われていたら、三人の運命はここで終わっていただろう。
「ルル、あいつが来たわ。今は三十メートル先をゆっくりと歩いてる」
「うん、分かった」
唐突な魔女さんからの言葉に、ルルは慌てながら魔法を唱え直すと、黒い布に包まれた手がほんのりと光り出す。
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