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神同人作家は陸くんを溺愛する
3/9 PM16:00、22:00
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【三月九日 十六時】
オフ会、といっても仲良しさんが数人集まるっていうもの。計五人がホテルの一室に集合し、再会の乾杯を。半年に一度の逢瀬にみんなでワイワイしながら、サークルガイドを手にして明日のスペースをまわる順番を考察している。
「高西先生、商業番外編が新刊なんでしょ?」
そう声をかけてきたのは姫野さん。美人さんで好きなシチュエーションは『触手』。隣のほんわかしたユミさんは『年下攻め』、九州から参加のクー子さんは『なんでも美味しくいただきます』な人だ。
「うん」
「陸くん、高西先生大好きだもんね。そうそう、永田くんもだよね」
この永田くんは今回初めてイベントに参加する姫野さんの友人で僕とは初対面。僕より少し背の低い男の子で高西先生、と聞いた途端フニャっと笑う。
「はい! 大好きです! 男性であんな素敵な作品を書かれるなんて、きっと素敵な人なんでしょうね。手紙も持って来ましたッ!」
隣に置いていたカバンからスッと分厚い封筒を出してきたので、みんなが驚いた。
「すっごい厚い!」
「わ、ワァ……」
きゃあきゃあとみんなが騒いでいる中、ポンと肩を姫野さんに叩かれた。
「ライバル誕生だわね」
「……ライバルだなんて、高西先生のファンに対してそんなこと……」
見透かされたような気がして僕はドキドキしてしまった。何でだろう、女子たちが高西先生にアタックしても気にならないのに、男子だと心がザワザワしてしまう。
ポメラニアンみたいな永田くんはずっと高西先生の作品の素晴らしさを熱弁していた。
……そんなの、僕が一番知ってるのに!
ドス黒い気持ちが湧いて来て僕は頭を振った。
【三月九日 二十二時】
飲み干したビール缶をゴミ箱に入れて、僕はベッドに入った。明日は早いからもう寝よう。体調万全でイベントに臨みたいし。
とはいえ、寝れるかなあ……
照明を消して枕に顔を向け、目を閉じる。
明日は晴れるみたいだし楽しもう。
高西先生、明日お会いしましょう。
オフ会、といっても仲良しさんが数人集まるっていうもの。計五人がホテルの一室に集合し、再会の乾杯を。半年に一度の逢瀬にみんなでワイワイしながら、サークルガイドを手にして明日のスペースをまわる順番を考察している。
「高西先生、商業番外編が新刊なんでしょ?」
そう声をかけてきたのは姫野さん。美人さんで好きなシチュエーションは『触手』。隣のほんわかしたユミさんは『年下攻め』、九州から参加のクー子さんは『なんでも美味しくいただきます』な人だ。
「うん」
「陸くん、高西先生大好きだもんね。そうそう、永田くんもだよね」
この永田くんは今回初めてイベントに参加する姫野さんの友人で僕とは初対面。僕より少し背の低い男の子で高西先生、と聞いた途端フニャっと笑う。
「はい! 大好きです! 男性であんな素敵な作品を書かれるなんて、きっと素敵な人なんでしょうね。手紙も持って来ましたッ!」
隣に置いていたカバンからスッと分厚い封筒を出してきたので、みんなが驚いた。
「すっごい厚い!」
「わ、ワァ……」
きゃあきゃあとみんなが騒いでいる中、ポンと肩を姫野さんに叩かれた。
「ライバル誕生だわね」
「……ライバルだなんて、高西先生のファンに対してそんなこと……」
見透かされたような気がして僕はドキドキしてしまった。何でだろう、女子たちが高西先生にアタックしても気にならないのに、男子だと心がザワザワしてしまう。
ポメラニアンみたいな永田くんはずっと高西先生の作品の素晴らしさを熱弁していた。
……そんなの、僕が一番知ってるのに!
ドス黒い気持ちが湧いて来て僕は頭を振った。
【三月九日 二十二時】
飲み干したビール缶をゴミ箱に入れて、僕はベッドに入った。明日は早いからもう寝よう。体調万全でイベントに臨みたいし。
とはいえ、寝れるかなあ……
照明を消して枕に顔を向け、目を閉じる。
明日は晴れるみたいだし楽しもう。
高西先生、明日お会いしましょう。
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