彩香スペシャル~タコ怪人の秘密 小説自動生成ソフト七度文庫が自動生成したシナリオを元に書き下ろした長編小説

七度柚希

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超電磁ブラジャーの実験台にさせられた彩香ちゃんと有紀。小さなゴム人形が合体したタコ怪人の赤ちゃんのおかげで何とか逃げ出した。

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あらすじ
 超電磁ブラジャーの実験台にさせられた彩香ちゃんと有紀。小さなゴム人形が合体したタコ怪人の赤ちゃんのおかげで何とか逃げ出して彩香ちゃんの部屋に戻った。

「君たちもこれから実験に協力してもらうからね」と良一君が言い出したので、彩香ちゃんはぎくっと顔を上げて良一君を睨みつけた。きっと目の前の女の子達よりも酷い目に遭わせる気に違いない。
「おい、あれもう出来てるだろう、今から実験だ」と良一君が側にいた男の子に命じた。
 奥の部屋から男の子がもってきたのは、大きなピンク色のブラジャーらしい形をしてるけどなんだか変だ。形が半円形で、普通のブラジャーとは形が変だし肩ひもが随分と太い。
「これはね、新開発の超電磁ブラジャーなんだよ、GPSブラジャーの30倍の高性能でね」と良一君が説明してくれたけどやっぱり変だ。
「何が30倍高性能なんですか」と彩香ちゃんも気になったらしくて聞いてみた。
「もちろん30倍気持ちがいいんだよ、それに超電磁バリアーの機能もついてる最新式だ」と良一君に聞かされて彩香ちゃんは訳が分からないといった顔をしてる。
「君たちにも実験に参加してもらうからね。気持ちよくなりたいだろう女の子なんだから」と良一君が言うと男の子達が超電磁ブラジャーを広げて、彩香ちゃんに近づいてきた。
「おい、これじゃ、サイズが合わないぜ」と男の子の一人が困った顔で口走った。
 彩香ちゃんは中学生では特大のFカップだ。普通のブラジャーなんかじゃ、とてもサイズが足りない。
「今もってきます、最新型の超電磁ブラジャーがもう出来てますから」と男の子が言うと奥から、また一回り大きなブラジャーを持ってきた。いくらなんでも、こんなブラジャーをさせられたらたまったもんじゃない。なんとか逃げ出す口実はないかと有紀は上手い口実を思いついた。
「あの、私夕方塾に行かないといけないんです」と有紀が恐る恐る言ってみた。
 これでうまくここから帰して貰えるなら、なんとも都合がいい。
「あたしも、ピアノのレッスンがあるからもう帰らないと」と彩香ちゃんも調子を合わせた。
「君たち、実験が終わるまでは帰れないんだよ、そう約束してくれたじゃないか」と良一君が当たり前のような顔で言い返した。
「そんな約束してません」と有紀がか細い声で抵抗すると「さっき、協力するっていったじゃないか、もちろん、実験に協力してもらうってことだよね」と随分な話し。これじゃ何を言っても無駄。
 なんとか逃げだそうと思って、有紀は彩香ちゃんの手を掴んで出口の方に歩きかけた。だが男の子達がすぐ有紀の両手を掴んで、超電磁ブラジャーをブラウスの上から着けてしまった。おっきなブラジャーは、胸がきつくしまって息が詰まりそう。
 彩香ちゃんの大きなFカップの胸にも超電磁ブラジャーが取りつけようと男の子達が近づいた。彩香ちゃんはなんとか逃げだそうと辺りを見回すと火災報知器のスイッチを見つけた。
 すこしづつ火災報知器の前まで後ずさりすると「ねえ、あたし勇二君のでなくちゃいや、気持ちよくなるなら、勇二君が気持ちよくして」と精一杯の甘えた声でささやいた。勇二君の身体がぴくっと動いて、目つきが変わったのが有紀にも判った。
「ねえ、勇二君、私ね、勇二君だったら何もされてもいいの、お願い」と彩香ちゃんが今にも泣き出しそうな顔で訴えると勇二君ももう我慢できない様子。
 ここで一押しすればなんとかなると思って、今度は有紀が「いやん、勇二君は私の方がいいわよね」と甘えた声でちょっと膝を屈めて拗ねたそぶりを見せた。すると今度は彩香ちゃんが胸を両手で押し上げてゆすりながら「だめ、勇二君は私のほうがいいでしょう」と泣き出しそうな声で誘った。こうなったら男だったら我慢できるはずなんか無い。
 勇二君は彩香ちゃんの目の前まで歩み寄ると、彩香ちゃんを抱きしめようと手を伸ばした。一瞬彩香ちゃんの姿が消えた。
 しゃがみこんで、勇二君の足首を掴もうとしたんだ。だがそれよりも早く、素早いうごきで勇二君がしゃがみ込むと彩香ちゃんの足首を掴んだ。彩香ちゃんが前屈みになったところを、勇二君が頭で向きを突き上げるようにして立ち上がった。勇二君はオタクの癖に意外と身のこなしが素早い。次の瞬間には彩香ちゃんの身体は後ろ向きに倒れ込んだ。あっという間に勇二君の身体が彩香ちゃんを後に押し倒してしまった。
 彩香ちゃんの身体が床に倒れ込む前に他の男の子達が彩香ちゃんの背中を持って支えた。男の子達は彩香ちゃんの胸に、手際よく超電磁ブラジャーを取り付けた。そのまま静かに彩香ちゃんの身体が床に寝かされると、彩香ちゃんは何が起きたのか判らずに茫然とした顔をしてる。
「おい、スイッチを入れるんだ、最初は強くするなよ」と良一君が男の子達に指示した。
 超電磁ブラジャーに電流が流れると、まるでバイブレータみたいに振動しながら大きくなったり小さくなったりを繰り返し始めた。彩香ちゃんは眉を歪めて苦しそうな顔をしたが、すぐに気持ちよくなって眉毛がつり上がった顔になった。有紀の両手も男の子達にひっぱられて動けなくなった。
「おい、スイッチいれるんだ」と良一君が男の子達に命じた。有紀の胸に着けられた超電磁ブラジャーにもすぐ電流が流れ出した。
 最初はくすぐったいような感触が胸全体を包み込むと、次第に胸が勝手に揺れ始めた。痺れるような感触が胸全体を包み込むと、今度は急に熱くなったりピクンと飛び跳ねたりと勝手に動き出す。
 息が苦しくなって、目を閉じると「勇二君、勇二君」と彩香ちゃんの叫ぶ声が耳に飛び込んだ。彩香ちゃんの身体は床の上で、くねりながら上下に揺れてる。
「勇二君早く、勇二君」とうわごとのように勇二君の名前を呼んでる。彩香ちゃんの様子をじっと見ていた勇二君が彩香ちゃんに歩み寄った。もう我慢しきれないのか、足元が震えてよろけそうになってる。
 もう一度彩香ちゃんが「勇二君早くー」と泣きながら叫ぶと勇二君はもう我慢しきれない様子で彩香ちゃんの足元に立った。勇二君がズボンを降ろそうとしてるのを見て有紀はこれは大変だと気がついた。
「だめー」と叫んで、有紀が勇二君の背中を突き飛ばそうと駆け寄ると、勇二君の姿が有紀の目の前から消えた。今度は勇二君、横に身体を倒して足をかけて有紀の身体を倒したのだ。有紀が前のめりになって、彩香ちゃんの身体の上に倒れかかった。彩香ちゃんが「勇二君」と叫んで有紀の身体にしがみついてきた。彩香ちゃんの超電磁ブラジャーをしたFカップの胸が、有紀の胸に押しつけられて潰れそうになった。
 彩香ちゃんが「うぎゃー」と声にならない叫び声を上げると、有紀のすぐ後から勇二君が身体を重ねてきた。だめと有紀が思ったとき不思議な感触が有紀の身体を突き抜けた。
 何かがふと身体の中から抜け出すような気持ちいい感触がして急に身体の力が抜けた。彩香ちゃんの身体も、有紀と一緒に動かなくなった。グローパーが彩香ちゃんと有紀の身体から同時に飛び出して合体すると勇二君にぶつかった。
 今までずっと気が付かなかったけど、いつのまにかグローパーが彩香ちゃんと有紀の体にも取り付けてあったんだ。
「ぐえーー」と今度は勇二君が大声で叫ぶ声が有紀の耳元に響いた。勇二君の身体は、まるでロケットが噴射でもしたように急に飛び上がると一回転してすぐ目の前の壁にぶつかった。勇二君はグローパーを股間に近づけられるのを怖がってたけど、その理由はこの事だったんだ。
 女の子の場合は、変なことされると気持ちよくなっちゃって生命エネルギーを少しづつグローパーが吸収して成長するけど、男の子の場合は爆発したみたいに一気に生命エネルギーを奪っちゃうらしい。あまりに爆発の勢いが凄いので、身体が吹き飛ばされて宙返りまでしてしまうんだ。
 勇二君と彩香ちゃんは、さっきから二人でずっとラブラブモードに突入してたから、二人とも生命エネルギーが溜まっててこんな凄い爆発になっちゃったんだ。勇二君の足が火災報知器にぶつかったらしくて「りりりーーん」と火災報知器のベルが鳴ると秘密基地の電気が一斉に消えて真っ暗になった。ベルの音はすぐ止んだ。パソコンは非常電源に切り替わって、そのまま動き続けてる。
「超電磁バリアー復帰中」と男の子の声が部屋に響いた。
「まずい、早く復帰しろ、急ぐんだ」と良一君が怒鳴りつけた。
「復帰中です、復帰中です、5パーセント回復」と男の子が慌てた声で返事をしてる。
 勇二君の目の前には、有紀と彩香ちゃんから飛び出して合体したグローパーが大きな固まりになって宙に浮いてる。急に目の前の床に黒い穴が開くと、一気に広がって大きくなった。
 魔界の入り口が開いたんだ。
 穴から冷たくて生暖かい風が吹き上げると、グローパーが入っていたガラス瓶が揺れて床に落ちた。床に飛び散らかったグローパーは今度は勇二君の前に浮いている大きな固まりに次から次へと宙を飛んでつながっていく。あっというまにグローパーが集まって小さなタコの赤ん坊の形になった。
 するっとタコの赤ん坊の手が伸びてGPSブラジャーを着けて床に寝ころんでいる女の子達を拾い上げると、そのまますぐ黒い穴に飛び込んだ。女の子達をここから助け出すつもりらしい。
「超電磁バリアー復帰します」とまた男の子の怒鳴る声が聞こえた。
 超電磁バリアーがもとに戻ったら、この魔界に通じる穴はすぐにふさがっちゃうはず。そうなったらここから逃げるなんてもうできなくなっちゃう。このまま秘密基地にいたら、また今度はどんな実験台にされるか判ったものじゃない。
 逃げ出すにはいますぐこの魔界の入り口から逃げるしかない。魔界に通じる穴は見てる間にどんどん小さくなって、今にも消えてしまいそう。有紀は彩香ちゃんの手を引っ張って、大急ぎで穴に飛び込んだ。ふわっと空中に浮いた感触のあと、すとんとお尻から穴の真下に落ちたけど床は柔らかでゴムみたい。すぐ先にさっきのタコの赤ん坊が女の子を抱えて地下道を急いで進んでる。女の子達を助けてくれたんだから、きっと有紀と彩香ちゃんの事も助けてくれるはずと思って二人は必死でタコの赤ん坊に追いつこうとした。
 だけど二人が近づくと、それよりも早くタコの赤ん坊は駆けだしていってとても追いつけない。まるで逃げてる見たいと思ったとき、有紀は胸の超電磁ブラジャーに気がついた。
 彩香ちゃんも同じ超電磁ブラジャーを胸につけてるけど有紀のよりも一回り大きい。
「もしかして、この超電磁ブラジャーのせいじゃないかしら」と有紀が言うと、彩香ちゃんも頷いてる。超電磁バリアーで魔界とつながる穴が塞がったんだから、この超電磁ブラジャーを魔界のタコの赤ん坊が怖がってるというのはたしかにありそうだ。
 しばらくいくと魔界の地下道が二手に分かれていてどっちに行っていいのか判らない。たぶん下に降りれば良いんだろうと思って右手に行くと、また分かれ道。しばらく進むと、今度は地下道が登り道になっていて一番上まで上がるとさっきの秘密基地の床が下から透けて見えた。
 道に迷ってもとの場所にもどって来ちゃったらしい。下から秘密基地の様子を見上げてみると、なんだか大変なことになってる。勇二君が倒れたまま、周りを男の子達が取り囲んで助けようとしてるみたい。超電磁バリアーも復帰してるので、もう秘密基地には戻れない。
 どうしようかと思って、ふと床を見ると勇二君がもってた魔界センサーが落ちてるのを見つけた。勇二君がタコの赤ん坊にはじき飛ばされたときに穴に落ちたらしい。拾ってみると画面には赤いマークが一杯表示されてる。
 さっきタコの赤ん坊に連れ去られた女の子達のいる場所は、あの代々木公園の地下らしい。由美ちゃんも同じ場所にいるから、希美ちゃんも一緒に違いない。他にも出入り口はないかと調べてみると、ちょうど彩香ちゃんの部屋にも魔界の地下道が通じてる。これは都合がいいと思って、魔界探知機の示す方角に行ってみた。しばらく歩くと、彩香ちゃんの部屋が下から透けて見えた。
 彩香ちゃんの家は、もっと遠いはずだけど魔界の地下道は空間が歪んでるからワープしてすぐ着いちゃったみたい。さっそく坂になった道を登ると真上にぽっかりと穴が開いて、彩香ちゃんの部屋に出た。やれやれこれで助かったと思ってると魔界に通じる穴はすぐに閉じてしまった。彩香ちゃんは疲れた様子で、ベッドに潜り込むと疲れが出たのかすぐに寝てしまった。有紀も彩香ちゃんの隣に寝るとすぐ眠くなった。
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