飛竜誤誕顛末記

タクマ タク

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第四章 将軍様一局願います!

第15話 神島と大竜

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俺を乗せたデュマンを中心に、飛竜達の群れが一斉に空へと舞い上がった。
あっという間にバルギー達が離れていく。
これで本当にバルギーとはお別れか・・・。

だけど、空へ飛び立って早々にデュマンが上昇を止めた。
他の竜達も一定の高さで止まって旋回を始める。
前にナルガスと一緒にデュマンに乗った時は、もっと高いところまで一気に飛んだけど今回は違うらしい。
どうしたんだ?
俺の疑問を感じ取ったかのように、デュマンがやれやれと言った感じで口を開いた。
【人間達め、やはり妨害してきたな】
『妨害?』
【あぁ。私たちがこれ以上高く飛ばないように、上空に結界を張っている】
『え、そうなのか?・・・・俺には何も見えないけど』
【魔力の気配で分かる】
デュマンが上空を見上げながら言うけど、あまり危機感は感じてないみたいだ。
『どうするんだ?』
【アイツらがどうにかしてくれる】
アイツら?
上から下へと顔の向きを変えたデュマンに、俺も足元を見る。
『あ・・・うわぁ・・』
見下ろした先の光景に、思わず声が漏れた。
【ははは、ラビクめ。乗り遅れたぶん派手に当たり散らしているな】
馬竜の群れが、兵士達を蹴散らしていた。
兵士を追い回し、咥えては投げ、咥えては投げ・・・・。
なかなかに酷い光景だ。
【あの調子でいけば結界もすぐに壊れる】
デュマンは下の大騒ぎを見て楽しそうだ。
【この結界を張っている術者があの中にいる筈だからな。この規模なら5人程度だろう。そいつらの邪魔をしてやれば結界も消える。あぁ、ほら1人脱落したぞ】
笑うデュマンの言葉と共に、頭上から薄ガラスが割れるような音が聞こえた。
【あ、ダイルとアリ見っけ】
アントも俺の背中から下を覗き込んでいる。
『え、え、どこ?』
人と馬竜達が入り乱れてて、俺には見つけられない。
【今飛竜に張り付いたから、すぐこっちに来るぞ】
アントの言う通り、さっきデュマンに言われて飛び立たなかった飛竜2匹が翼を広げたのが見えた。
大騒ぎの人間達を尻目に、飛竜達はあっという間に飛び立って俺達と合流する。
【ケイター!】
【大丈夫だったかー!】
ダイルとアリが飛竜の尻尾に抱き付いていた。
【ラビクのおじちゃんがなー、すぐに結界を壊してやるって言ってたー】
【さっさと行けだって】
ダイル達の言葉通り、頭上から次々と結界が壊れていく音がする。
そして一際大きな音が響いたと思ったら、旋回飛行していたデュマン達が再び天へと上昇し始めた。
【よし壊れた。行くぞ】
俺達を阻むものは何もなく、どんどんと高度が上がっていく。
下を見れば、バルギー達はもう表情も分からない程に遠く小さくなっていた。
俺たちが昇り始めた事に気づいたのか、馬竜達は人間を追い回すのを止めてこちらを見上げている。
そして。
一人一人の識別も難しい程に距離が離れていても、バルギーだけははっきりと何処にいるか分かった。
ミニチュアみたいに小さくなったバルギーを見つめていれば、遠すぎて見えない筈のコニャックの瞳と目が合った気がした。
何度も断ち切ろうと決心した筈なのに、やっぱり何故だかどうしても心が引っ張られてしまう。
【ケイタ振り返るな。どんなに愛着があろうとも、お前の自由を縛るものに捕われてはいけないよ。後ろではなく前を見るんだ】
俺の未練を分かっているのか、デュマンが静かな声で諭してくる。
『うん・・・』
静かに目を閉じ、バルギーから視線を外す。
そしてもう一度目を開けば、もう人も馬竜も点みたいにしか見えなかった。
それを見て、俺は胸の内に居続ける悲しさや寂しさから目を逸らし、そっと心の中でバルギーに別れを告げた。
バルギーから逃げられて嬉しいとは思えなかった。
何も考えずに自由を喜ぶには、バルギーとの思い出が多すぎたから。


【ほらケイタ、上を見てみろ。もう島の結界近くまで来ているぞ】
『え?・・・あ、うわっ』
近い!
感傷的になりながら下にばっかり気を取られてたせいで気付かなかったけど、上を見上げて驚いた。
常に遠い景色の一部だった神島が、目の前にあったから。
地上から見ていたのとは全く違う、リアルな存在感。
最近はすっかりと島が浮いている景色にも慣れてしまって、正直もう背景の壁紙くらいの認識しかなかったから。
っつーか、思った以上にデッケェ・・・。
下から見ていた時も大きいだろうなぁとは思っていたけど、実際目の前まで来るとその大きさにビビる。
なんで、こんなデカいもんが空に浮いていられるんだ・・・すげぇな。

『デュマン、この後はどうするんだ?俺は結界を通れないわけだけど・・・』
デュマン達は島と一定の距離を保って、再び旋回を始めている。
【待っておれ。結界に人の気配が近寄れば大竜も直ぐに気がつく】
なるほど。
わざと神島のセキュリティに引っかかって、最強の警備員もとい大竜が来るのを待っているのか。
『い、いきなり、撃ち落とされたりしないよな?』
以前見た、口からビームで人間を撃墜していた絵本の大竜を思い出して、ちょっと不安になる。
デュマン達が一緒だから大丈夫・・・・だよな?
【大丈夫だよ。大竜はいきなりそんな乱暴な事をしたりはしない】
デュマンが俺の緊張を軽く笑い飛ばしてくれた。
【あぁ、ほら。いらっしゃったぞ】
『え、え、あ』
デュマンが見上げた先を見て、一気に緊張が高まる。
大きな飛竜が、島からこちらに向かって飛んできているのが見えたからだ。
まだ遠く距離があるはずなのに、既にデカく見える。
そのデカい竜がゆったりと近づいて来れば、その姿は更にどんどんとデカくなる。
そして、さほど時間もかからず目の前まで飛んできた竜に、俺は只々口を開けるしかなかった。

でっっっ・・・・・・・・・・・・・・っかぁっ!

ジャンボジェット機、そんなサイズ感。
もう、生き物のサイズじゃないだろう、これは。
信じられないほど大きくて、そして・・・・とても綺麗だ。
目の前で優雅にホバリングする巨竜は、一言で言うなら荘厳だった。
エメラルドグリーンに輝く鱗を纏った体は、宝石のように美しく。
そして、威厳に満ち溢れた神々しさがあった。
人間達が神に準じるものとして崇めるのも納得だ。
【偉大なる大竜に、ご挨拶申し上げる】
【ご挨拶申し上げます!】
【も、申し上げますっ】
【申し上げますっ】
【申し上げますー】
大竜の荘厳さに口をあんぐり開けて間抜けづらを晒していたら、デュマンが礼儀正しく挨拶を口にし、アントとダイル達も緊張したようにそれに続いた。
他の飛竜達も、口々に挨拶の言葉を上げる。
『え、えっと。偉大な大竜にご挨拶申し上げます』
俺も慌ててデュマンの言葉を真似して、ついでに癖でペコリと頭を下げる。
そんな俺達を見て、大竜の目が面白そうに細められた。

【デュマン。面白いのを連れてきたの】
大きな瞳が俺を見つめている。
【人間が竜の言葉で挨拶をしてくるとは。噂に聞いていた言葉を交わせる人間とはこの者のことか】
どうやら、俺の噂は大竜の耳にもばっちり届いていたらしい。
思った以上に、俺は有名人だな。
【その通りでございます。人間達に虐げられていたので保護しました。大竜、どうかこの者を島に匿ってはくれないでしょうか】
【大竜様、俺達からもお願いします!】
デュマンの言葉に続き、アントも叫ぶ。
【大竜様、お願いっ】
【ケイタは凄く良い奴です!】
【絶対に悪さとかはしないからーっ】
ダイル達も一生懸命お願いしてくれる。
皆・・・・。
【ふむ・・・お前達は随分とその人間を気に入っているのだな】
【この子供は他の人間のような小賢しさはありません。島でも欲を出して悪さをするような事も無いでしょう】
【どれ・・・よく見せてみろ】
デュマンの受け答えに、大竜が首を伸ばしてくる。
本当に凄い近くに大竜の顔がきて、大きな瞳が俺をジッと見詰めてくる。
透き通った瞳に全てを見透かされている様な気がして、緊張から思わず背筋が伸びた。
そうやってしばらく俺を観察していた大竜だけど、ふと何かに気付いたように目を少しだけ大きくして。
それから。
突然笑い出した。

【これは、これは、あっはははははっ】
【だ、大竜?】
楽しそうに笑う大竜に、デュマンもアント達も戸惑ったような様子だ。
俺も、訳が分からず困惑している。
何?
今、俺にそんな笑かし要素なかったよね?
え?
【あぁ、すまんすまん】
戸惑うデュマン達に大竜が笑いを治めるけど、目はまだ面白そうに笑っている。
【デュマンよ、感謝するぞ】
そして、突然の感謝。
【それは、どういう事でしょうか・・・・?】
デュマンも意味がわからないようで、首を傾げている。
【その子を探していたんだ】
『え?』
俺?
どゆこと?
【ケイタを、ですか?】
【あぁ、そうだ。ケイタ・・・・そうか、それがお前の名前か】
大竜の目が柔らかく笑む。
『・・・はい。ケイタと言います』
【そうか、そうか】
何だか、孫を見るみたいな目を向けられている。
【うん・・・・とりあえず島へ行こう。詳しい事を知りたいであろう?】
【えぇ、教えていただけるなら是非とも。それでは、ケイタが島に入る事を許してくださるのですね】
【もちろんだ。その子にはその権利がある】
権利?そうなの?
全然、話が見えてこないぞ。
【ありがとうございます。それでは、結界の解除をお願いいたします】
【いいや、必要ない。その子は結界を通れる】
【・・・・なんと】
大竜の返事に、デュマンが驚いたような驚いてないような反応を返す。
【ついて来なさい】
大竜がゆったりと翼を返し、悠々と泳ぐように島に向かって飛び始めた。
【・・・ケイタ、しっかりと掴まっているんだよ】
結界は大丈夫だと言われたけど、万一の事を考えてなのかデュマンが俺に注意を促し、そして大竜の後を追い始めた。
緊張に唾を飲み込みながら、エリーを抱きしめつつ鞍に全身でしがみついた。
アントも緊張しているのか、俺の背中にギュウっとしがみついている。
【もし弾かれても、落ちる前にちゃんと拾ってやるから。多分、大丈夫だ】
えぇ・・・デュマン、そんな不安になるような事言うなよぉぉ・・・・。
しかも多分て・・・・・。
何も安心できない言葉に、たらりと嫌な汗が流れた。

だけど俺の不安をよそに、どうやら結界とやらはあっさりと通過してしまったらしい。
大竜の後を追っていたデュマンが、途中で【本当に通れたな】と呟いてたのを聞いたからな。
【ケイタ、もう大丈夫だ。見てごらん】
必死で鞍にしがみついてたけど、しばらくしてデュマンが声をかけてくれた。
『・・・わぁ』
体を起こし周りを見て、思わず感嘆の声が漏れた。
眼下に広がっていたのは、何処までも続く広大な森林だった。
見下ろす島は本当に大きくて、中心地には大きな大きな山までそびえ立っていた。
山の天辺には雪が降っているらしく、白い雪化粧を纏っている。
その山を中心に、森の中には大小幾つもの河が走っていて、森林の上を鳥の群れや、竜たちが飛んでいるのも見えた。
空の上に、一つの大きな自然体系が確立されていた。

『す・・・すご・・・』
【うわー・・・島ってこんなんなってたんだぁ・・】
アントも初めての島に興味津々みたいで、俺の背中から下をキョロキョロと見渡している。
【山だーっ】
【見て、雪降ってるー】
【雪だー!久しぶりに見るー】
はは、ダイル達もはしゃいでるな。
分かる。
これはちょっと興奮するわ。
島は所謂お椀形で、上は平らかな大地で、下側はゴツゴツとした岩が根のように突き出た形だ。
下界からは岩肌が剥き出した下部分しか見えなくて、森林の端っこの緑が少し見える程度だった。
島の上は殆ど見えていなかったから、ここまで豊かな自然が広がってたなんて想像もしていなかった。
【こっちだ】
島の壮大な自然に圧倒されていたら、大竜の呼ぶ声が聞こえた。
デュマンは島に来るのが初めてじゃないからか、俺達と違って変に興奮することもなく、落ち着いた様子で大竜が降り立った場所へと続いた。

俺達が降りたのは、山の麓の木が少なく少し開けた場所だった。
デュマンが着地し体を低くしてくれたので、俺は登った時と同様に差し出された腕を伝って下へと降りる。
そして、足裏に土の感触を感じた瞬間。
思わず、ヘタリと腰が抜けてしまった。
【む?どうしたケイタ】
情けなくしゃがみ込んだ俺をみて、デュマンが心配そうに顔を寄せてくる。
『いや・・・はは・・・緊張の糸が切れた・・』
怒涛の展開だったから・・・。
だって、多分あの部屋を脱出してから此処に来るまで、2~3時間程度しか経っていないと思う。
その短時間の間に、あの騒ぎだ。
必死の覚悟で部屋を逃げ出し、ナルガスに見つかって、バルギーにも見つかって、捕まりかけて、それから竜達の助けで脱出して、大竜と対峙して、気が付けば神島の上だ。
心が折れてビービー泣いてた時には考えてもいなかった急展開だった。
正直、歩くのも辛いほどに体力の落ちた体には、いささかハード過ぎた。
眩暈がするほどデカイ大竜が側に居るというのに、緊張感が保たなかった。
【だいぶ弱っているのだな】
へたる俺に、大竜も少し心配げな声だ。
『すみません大竜・・・少し休ませてください・・・』
【あぁ、勿論だ。慌てることは無い】
大竜は鷹揚に頷いてくれた。
【ケイタ、大丈夫か?】
アントが労るように頬を舐めてくれる。
【ケイター、どうした?】
【やっぱりまだ辛いのか?】
【体が冷たいぞ】
他の飛竜達と一緒に降りてきたダイル達も続々と集まってきて、冷え切った俺の体を温めるように体を寄せてきた。
【ケイタ、無理はしなくていい。少し横になると良い】
大竜の許しをもらって、俺はエリーを抱きしめながら倒れるように体を横たえた。
なんかもう・・・めちゃくちゃに疲れた。
心も体も。

【それで・・・大竜、ケイタを探していたとはどういう意味ですか】
横たわる俺の側で、デュマンも腰を下ろす。
【それに、なぜケイタは島の結界を通れたのですか】
それな。
俺も何でなのか知りたい。
【あぁ、何、難しいことでは無い】
大竜も俺達の側にドシリと腰を落ち着ける。
そして、軽い調子でとんでも無いことを言い放った。

【結論から言えば、ケイタは竜だ。人間では無い】
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