漆黒の法皇 〜黒き聖職者は世界を救う〜

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第一章 伝説の冒険者、登場

第十四話 第二陣、英雄たちは荒ぶる

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第一章 伝説の冒険者、登場

14 本領発揮

第一陣が終わり、すぐさま第二陣になり、さっきの倍以上もの深淵種が出て来た。しかしダレッド達もようやく本気になり、深淵種に向けて総攻撃した。

「大魔法多重詠唱+威力・範囲上昇《地獄で燃え盛る煉獄》ボルケノンインフェルノ《天より降る暴虐の暴雨》タイタンネプトゥヌス《天空を揺らす裁きの雷霆》ガラド・ケラウノス《大地を抉る天災の息吹》ブレスオブテンペスト《咎人を凍らす白氷の世界》ニブルヘイム《生命を滅ぼす大地の怒り》ガイアシェイク《終焉を告げる黙示録の福音》アポカリプスエンド《世界を照らす女神の微笑み》セラフィックジェネシス

ソロモンは基本属性の最上位魔法を放ち、深淵種を一掃した。しかし第二陣という事もあり、出て来る量が第一陣と比べて倍以上だ。しかも出て来ている深淵種が、第一陣に出て来る深淵種は虫型のアビスヴェルデール、第二陣に出て来たのは上位種で人に近い外見をしたアビスアポリープス。アビスヴェルデールの強さを英雄級とすると、アビスアポリープスは大英雄級10人でも対応が出来ない程である。大量に出て来たアビスアポリープスに向かって、ダレッドとバルサ、ガールが攻撃を繰り出した。

「魔剣技『神々を殺す終焉の刃』!」

ダレッドの魔剣技で三分の一を殲滅し、

「闘神拳術『天雷風神撃』!!」

バルサの武術で三分の一を潰し、

「槍術奥義『七星天穿突』!」

最後にガールの槍術で残ったアビスアポリープスを倒した。だが、またすぐにアビスアポリープスが空間の狭間から大量に出て来た。しかもさっきのとは違い、背中に羽が生えていた。羽が生えたアビスアポリープスは、結界の維持と補助をしているフレイと、フレイと一緒にダレッド達を強化していたコウに向けて攻撃を仕掛けたが、突然動きが鈍くなり、そして頭に矢が突き刺さり、地面に落ちていった。

「ふん、身動きが取れない子を狙うなんて、やっぱりクズね。」

「………同感だ。」

その正体はザルバとアランだった。ザルバの状態異常を与える笛の音でアビスアポリープスの動きを封じ、アランの弓で全てのアビスアポリープスにヘッドショットで倒した。そして残ったアビスアポリープスが、魔法を大魔法を発動してダレッド達に向けて放ったが、その魔法はダレッド達には届かなかった。アレンが大楯を構えて、大魔法を防いだ。

「させないよ。」

「サンキュー、アレン。」

そして魔力を大量に消費して、攻撃手段が失ったアビスアポリープスが全体真っ二つになった。

「……剣神流刀術《次元烈斬》」

真っ二つにしたのはタオレドだった。タオレドは常に寝ているので、何が起きているのか全く分かってなさげだが、タオレドはその神の領域とも言える剣術と五感、後は勘でどうにかしているらしい。そうしてアビスアポリープスの勢いが収まり、第二陣が終わった。
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