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八(立花視点)
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小学校に行くと、 そこには先客がいた。 副校長と何やら言い争いをしている。
「話が違うじゃないか。 私が聞いてたのはすでに死んでる人だよ。 どうして生きている人が来るんだい」
「 あれは手違いがあって」
2人はハッとした顔でこちらを見た。
「 いつのまににいたんですか?」
「 あなた達が犯罪の話をしている時からいましたよ」
「 言いがかりはやめてください今日はどうしたんですか?」
「 本を借りていたので一冊返そうと思いまして」
2人は怪訝そうな顔でこちらを見た。
私は一冊の卒業アルバムを彼に返した。
「葉月さん。 あなたは元々男性でしたね」
沈黙。
「左指の長さ、 顔の幅、 大人になっても変わらない長さの物はあります。 あなたは女性になって今を生きている。 ただしあなたが昔は男性だったと気づく人が現れた。 あなたの愛するパートナー以外にね。 あなたのパートナーは確か昔は女性だったはずだ」
「 子供達がいじめられるの嫌で」
「 柔道で いいとこまで行ってるあなたなら大丈夫でしょう。 ただその腕力を買われて犯罪の片棒を担がされそうになった」
彼女はがっくりと肩を落とした。
「 どうしても寿司屋を成功させたかったの。 いつまでも二番手で 自分の店を出したかった。 でも変な風評被害があるとお客さんが寄り付かないでしょう」
「そこで犯罪の片棒を担ぐ話に乗ったんですか」
「 ラーメンの噂をご存知?」
私は頷いた。
「 私食べたことがあるのよびっくりするくらい美味しかったそれで閃いたのこれお寿司にしたらいいんじゃないかって。 彼らが使う部位はまた違ったから いっぺんに需要と供給が合いそうだったわ」
彼女の話ではこういうことだった。ラーメン屋がフランチャイズを広げて だんだん間に合わなくなってきた。 そこで新しい人間が必要になった。
「小学校の地下を使ったのは何でだったんですか」
「すぐ横に廃墟があるでしょ。 昔は幼稚園だったんだけどね地下通路で繋がっているの。 そこが取引の場所なの」
私は吐き気がした。 人を一体何だと思っているのだろうか。 たとえ命を亡くしているとは言え。 今まで黙っていた副校長が口を開いた。 その場の雰囲気 を一気に変えるくらい明るくあっけらかんとした口ぶりだった。
「 まあ今日はいい日だけどね。 一度に三体も手に入るから しかもイキのいい人間ときた」
私たちは顔を見合わせた。外から入ってきた 男が一瞬にして 私たちの首筋に何かを注射した。
「 何も落ちないようにしろよ。 髪の毛一本から過去四年分の睡眠薬が発見されるからな」
そう大男に話しかける校長の声を耳にしたのが、 昼間に残った最後の記憶だった。
目が覚めると、 保育園のホールに 横にされていた。 周りにはお誕生日のお友達と行った それぞれ似顔絵を描いた下手**な絵が貼ってあったり動物の 絵が描かれた画用紙が貼ってあったりする。 それは心和む光景だった。 かつてはここで子供たちが 遊び笑い、 そして私が今横たわっている布団でお昼寝をしていたのだろう。
横には水瀬と葉月さんがいた。 彼らはまだ寝ている。 寝ているのだと信じたい。 暗闇に目がなれてきて、 入り口に男が座っているのが見えた。 保育園の園児用の小さい椅子に座っている。 彼は何かをじっと待っているようだった。
「待たせたね」
そう言って彼女が入ってきた。 私は彼女を見つめた。 何か声がでかかった。
「 知り合いか?」
「 いいや」
「 今回料理したいのはあの2人だ」
彼女は私たちの方へ歩いてきた。
「 注文が来てる 急いでほしい」
「わかったよ」
彼女は朗らかに行った。 そしてその男をぶちのめした。
男が倒れ、 私は身を起こした。
「 ずいぶん演技が上手じゃない」
「 冗談言わないで男の真似するのなんて久しぶりなんだから」
すぐ横に居る葉月さん も目を覚ました。 彼女が首からかけているネックホルダーを取った。 そこには水瀬が現れた。
「すごいですね、これ。 これかけると本当に僕、葉月さんに見えてたんですよね?」
それは魔法の行員証だった。 預金口座がある人の情報を入力し、行員証をカードリーダーにスライドさせる。 その姿に見せたい人たちに向けて、アプリで通知を送る。 そしてその通知を見た人は、 一軒 パスワード変更のお知らせ「 あなたのパスワードは 推測しやすいものになっています」 あるいは「何日間変更されていません」 で、読み飛ばしてしまう。 しかしそのアプリでの通知を受け取った人は 新しい姿にしか見えなくなってしまうのだ。行員証をかけている限り。 もちろん悪用は厳禁なので、 武器レベルとしては最上、 支店長の許可がないと持ち出せない。
「 一方、水瀬の演技はいまいちだったよ」
「 え、ほんとですか? 仕方ないじゃないですか。俺、女の真似なんてしたことないし」
「 そうじゃないよ。 まるでサイコキラーに言わないでほしいんだよ。 私は料理人として成功はしたいけどそこまで魂を売ったわけじゃないからね」
「子供もいるし。 もう私だけの人生じゃないんだ」
沈黙。 あたりは日が暮れてきたに最後に入る西日の光も もう入らなくなった。
「とりあえずここ脱出しようか」
私たちは頷いた。 男はまだ伸びているのでほうっておくことにした。 階段登ろうとしたが上にはシャッターが降りていた。 私たちは引き返しホールを突っ切って反対側の小学校の方の廊下から出ることにした。 しかしそこにもシャッターが降りていた。
「副校長がシャッターの閉じるボタンを押したのかな」
「 違うこのシャッター壊れてて確か開閉ボタンじゃ あかなかった 修理業者呼んでたのよ」
「 じゃあこのシャッターが閉じるってことは」
火災報知器が鳴りだした。 男の悲鳴が聞こえた。
「火事だ!」
地下街なら 6mごとに地上への出口が設置されている。 しかしここは保育園だ。炎の速さは上に向かっては毎秒三から5m横に向かっては0.2から0.5m。 姿勢を低くして 一刻も早く逃げるのが大事だ。 しかし、 何事にも例外がある。 体は男の子で心は女の子のものもいる。 保育園という場所は 子供が予想外の 行動する。 その時のために秘密の抜け穴がある。
「 なるほど賢いね。こうやって 全部燃やして証拠隠滅するわけか」
「感心してる場合ですか! 死んじゃいますよ!」
「こっちにあるよ」
すると戸棚から 声がした。 私たちは顔を見合わせた。
「××!」
葉月さんが 嬉しそうに駆け寄る。
「 無事だったのか! 怖い思いはしなかった? 怪我は?」
「 ママいっぺんに聞かないでよ」
×× と呼ばれた男の子は嬉しそうに笑っている。
「 何言ってんの? すごい楽しかったんだよ! みんなでここに来て、 いっぱいおいしいもの食べたんだ。 おもちゃもあるし絵本もあるし 天国みたいなとこだよ」
「 ここで何してたの?」
「 布団があって、眠かったから寝てた」
あっけらかんと答える子供。 彼らにとっては何事もゲームなのだ。
「 出口探してるの? こっちにあるよ」
彼が指差した作品は大きな穴があいていた。 私たちはその穴を通って 外へ出た。
「 待て。ひょっとしてあの子もいるかもしれない!」
ただひとり、 何かを叫びながら 炎の中へ消えていく男を除いて。
「話が違うじゃないか。 私が聞いてたのはすでに死んでる人だよ。 どうして生きている人が来るんだい」
「 あれは手違いがあって」
2人はハッとした顔でこちらを見た。
「 いつのまににいたんですか?」
「 あなた達が犯罪の話をしている時からいましたよ」
「 言いがかりはやめてください今日はどうしたんですか?」
「 本を借りていたので一冊返そうと思いまして」
2人は怪訝そうな顔でこちらを見た。
私は一冊の卒業アルバムを彼に返した。
「葉月さん。 あなたは元々男性でしたね」
沈黙。
「左指の長さ、 顔の幅、 大人になっても変わらない長さの物はあります。 あなたは女性になって今を生きている。 ただしあなたが昔は男性だったと気づく人が現れた。 あなたの愛するパートナー以外にね。 あなたのパートナーは確か昔は女性だったはずだ」
「 子供達がいじめられるの嫌で」
「 柔道で いいとこまで行ってるあなたなら大丈夫でしょう。 ただその腕力を買われて犯罪の片棒を担がされそうになった」
彼女はがっくりと肩を落とした。
「 どうしても寿司屋を成功させたかったの。 いつまでも二番手で 自分の店を出したかった。 でも変な風評被害があるとお客さんが寄り付かないでしょう」
「そこで犯罪の片棒を担ぐ話に乗ったんですか」
「 ラーメンの噂をご存知?」
私は頷いた。
「 私食べたことがあるのよびっくりするくらい美味しかったそれで閃いたのこれお寿司にしたらいいんじゃないかって。 彼らが使う部位はまた違ったから いっぺんに需要と供給が合いそうだったわ」
彼女の話ではこういうことだった。ラーメン屋がフランチャイズを広げて だんだん間に合わなくなってきた。 そこで新しい人間が必要になった。
「小学校の地下を使ったのは何でだったんですか」
「すぐ横に廃墟があるでしょ。 昔は幼稚園だったんだけどね地下通路で繋がっているの。 そこが取引の場所なの」
私は吐き気がした。 人を一体何だと思っているのだろうか。 たとえ命を亡くしているとは言え。 今まで黙っていた副校長が口を開いた。 その場の雰囲気 を一気に変えるくらい明るくあっけらかんとした口ぶりだった。
「 まあ今日はいい日だけどね。 一度に三体も手に入るから しかもイキのいい人間ときた」
私たちは顔を見合わせた。外から入ってきた 男が一瞬にして 私たちの首筋に何かを注射した。
「 何も落ちないようにしろよ。 髪の毛一本から過去四年分の睡眠薬が発見されるからな」
そう大男に話しかける校長の声を耳にしたのが、 昼間に残った最後の記憶だった。
目が覚めると、 保育園のホールに 横にされていた。 周りにはお誕生日のお友達と行った それぞれ似顔絵を描いた下手**な絵が貼ってあったり動物の 絵が描かれた画用紙が貼ってあったりする。 それは心和む光景だった。 かつてはここで子供たちが 遊び笑い、 そして私が今横たわっている布団でお昼寝をしていたのだろう。
横には水瀬と葉月さんがいた。 彼らはまだ寝ている。 寝ているのだと信じたい。 暗闇に目がなれてきて、 入り口に男が座っているのが見えた。 保育園の園児用の小さい椅子に座っている。 彼は何かをじっと待っているようだった。
「待たせたね」
そう言って彼女が入ってきた。 私は彼女を見つめた。 何か声がでかかった。
「 知り合いか?」
「 いいや」
「 今回料理したいのはあの2人だ」
彼女は私たちの方へ歩いてきた。
「 注文が来てる 急いでほしい」
「わかったよ」
彼女は朗らかに行った。 そしてその男をぶちのめした。
男が倒れ、 私は身を起こした。
「 ずいぶん演技が上手じゃない」
「 冗談言わないで男の真似するのなんて久しぶりなんだから」
すぐ横に居る葉月さん も目を覚ました。 彼女が首からかけているネックホルダーを取った。 そこには水瀬が現れた。
「すごいですね、これ。 これかけると本当に僕、葉月さんに見えてたんですよね?」
それは魔法の行員証だった。 預金口座がある人の情報を入力し、行員証をカードリーダーにスライドさせる。 その姿に見せたい人たちに向けて、アプリで通知を送る。 そしてその通知を見た人は、 一軒 パスワード変更のお知らせ「 あなたのパスワードは 推測しやすいものになっています」 あるいは「何日間変更されていません」 で、読み飛ばしてしまう。 しかしそのアプリでの通知を受け取った人は 新しい姿にしか見えなくなってしまうのだ。行員証をかけている限り。 もちろん悪用は厳禁なので、 武器レベルとしては最上、 支店長の許可がないと持ち出せない。
「 一方、水瀬の演技はいまいちだったよ」
「 え、ほんとですか? 仕方ないじゃないですか。俺、女の真似なんてしたことないし」
「 そうじゃないよ。 まるでサイコキラーに言わないでほしいんだよ。 私は料理人として成功はしたいけどそこまで魂を売ったわけじゃないからね」
「子供もいるし。 もう私だけの人生じゃないんだ」
沈黙。 あたりは日が暮れてきたに最後に入る西日の光も もう入らなくなった。
「とりあえずここ脱出しようか」
私たちは頷いた。 男はまだ伸びているのでほうっておくことにした。 階段登ろうとしたが上にはシャッターが降りていた。 私たちは引き返しホールを突っ切って反対側の小学校の方の廊下から出ることにした。 しかしそこにもシャッターが降りていた。
「副校長がシャッターの閉じるボタンを押したのかな」
「 違うこのシャッター壊れてて確か開閉ボタンじゃ あかなかった 修理業者呼んでたのよ」
「 じゃあこのシャッターが閉じるってことは」
火災報知器が鳴りだした。 男の悲鳴が聞こえた。
「火事だ!」
地下街なら 6mごとに地上への出口が設置されている。 しかしここは保育園だ。炎の速さは上に向かっては毎秒三から5m横に向かっては0.2から0.5m。 姿勢を低くして 一刻も早く逃げるのが大事だ。 しかし、 何事にも例外がある。 体は男の子で心は女の子のものもいる。 保育園という場所は 子供が予想外の 行動する。 その時のために秘密の抜け穴がある。
「 なるほど賢いね。こうやって 全部燃やして証拠隠滅するわけか」
「感心してる場合ですか! 死んじゃいますよ!」
「こっちにあるよ」
すると戸棚から 声がした。 私たちは顔を見合わせた。
「××!」
葉月さんが 嬉しそうに駆け寄る。
「 無事だったのか! 怖い思いはしなかった? 怪我は?」
「 ママいっぺんに聞かないでよ」
×× と呼ばれた男の子は嬉しそうに笑っている。
「 何言ってんの? すごい楽しかったんだよ! みんなでここに来て、 いっぱいおいしいもの食べたんだ。 おもちゃもあるし絵本もあるし 天国みたいなとこだよ」
「 ここで何してたの?」
「 布団があって、眠かったから寝てた」
あっけらかんと答える子供。 彼らにとっては何事もゲームなのだ。
「 出口探してるの? こっちにあるよ」
彼が指差した作品は大きな穴があいていた。 私たちはその穴を通って 外へ出た。
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