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第1章 幕開けは復讐から
32 ランスロット・リーメントと、慕われるナギサ
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「それで、なんでお前は何も言わないんだ? 気にする性格ではないのは分かっているが」
「ランスロットが気にすることはありません。ナギサ様でなければ僕だって距離を置くくらいはします」
俺が言っていた『面白そうなこと』、それは学園に一年間だけ通うこと。セインくんの反応は期待していた通りだったね。俺は今放課後の教室に残ってセインくんとランスロットくんと一緒に三人だけでいる。初日から授業を聞かずに居眠りしていた俺に先生は注意したけど早々に諦めたみたいだね。授業に参加させようとしたのか、何度か問題に答えろと起こされたけど、学園で学ぶ内容が俺に解けない問題であるはずがないし、前世にはなかった問題も俺の宮にある書庫で勉強してたから全く難しくなかったよ。
最初は偶然だと思ったようだけど授業を聞いてなくても内容は理解していると分かったらしく、なんで俺が入学したのかと首をひねっていた。まあただの遊びのようなものだからねぇ。
「ねぇ……君は朝、公爵令息だからセインくんは敬われるべきだと言ってたけど、この学園って身分を振りかざすのは基本的に良い顔されないよねぇ?社交界の縮小版のようなもの、というのは分かるけどさ」
「それでも最低限の礼儀はあるだろ! 俺も一応公爵令息だぞ」
「でもさぁ、それって君が何かしたわけではないよね? 親の身分でしょ。君自身が爵位を持ってるなら俺も敬ったかもだけどー」
嘘だけどね? だって国王陛下にでさえこの話し方を変えない俺が爵位を持ってるってだけで国王より下の身分の人を敬うわけなくない? そういう話をしているわけじゃないのは分かってるし、常識的に考えれば丁寧に接する必要があることも分かってるよ。でも初対面でいきなり突っかかってくる人は珍しいからさ、ちょっと揶揄って遊んでるだけ。
それにそれで言うなら人間や他の種族の中でも一番敬われるべきは俺だし。俺がまともな態度で話す相手は極一部の人だけだよー。
「それでも俺が親に言えばお前の未来はなくなるぞ」
なんか頭の悪い会話みたいだね。次席なんじゃなかったの?
「まあやりたいなら好きにしな。何と言われても俺が態度を変える義理はないからね。話はそれだけ? 俺はもう帰るよ」
「お時間取らせてしまい申し訳ございません、ナギサ様。また明日お会いしましょう」
「うん。明日は勉強教えてあげるよー。じゃあね」
「あっ、おい!」
宮ではアルフォンスくんが待ってるから早く帰らないとね。精霊たちとも直ぐに仲良くなってくれたし、ゆっくり有意義な時間を過ごせているようだよ。核を使った浄化は犯人を捕まえて精霊の核を取り戻してからになるから完全な浄化はまだ出来ないんだけど、それでも鎮静効果がある水の宮だからか顔色は良い。
俺にも懐いてくれてると思うし、もうしばらくは一緒にいることになるかなー。やっぱり子供は良いよね。癒されるからさ。
「ただいま」
「ナギサ様ぁ? おかえりなさい!」
「ウンディーネ、来てたんだねぇ」
「うん。ナギサ様が今日から学園? に行ってるって聞いたから待ってたの。前に言ってた面白そうなこと、本当に実行したんだねぇ」
「そーだよ」
ナギサ様ってほんと変なことばっかり考えるよねぇ、と呆れられた。そこは『変なこと』じゃなくて『面白いこと』って言ってほしいんだけどなー。俺は別に変人ではないからね?ただ面白そうなことを思いついたらすぐに実行したくなるだけだよー。
「あの男の子……えっとアルフォンスくん、だっけ? ナギサ様がいない間、少しだけ具合が悪そうだったから一時的な効果しかないけど、シルフが浄化しに来てくれたんだよぅ」
「そうなの? 今は大丈夫そう?」
「うん。眠ってるよぅ」
わざわざシルフが来てくれたんだ。あとでお礼を言っておかないとだねぇ。
◇
「ねむー……」
「おはようございます、ナギサ様」
「おはよ、セインくん」
精霊は寝なくて良いけど俺は寝るのが好き。それで今朝も遅くまで寝てたんだけど遅刻しますよ! ってルーに起こされちゃったんだよねぇ。なんかもう人間みたいな体質になっちゃってるよね、俺。前世は人間で間違いないんだけどさ。
最近ルーに人間になったらどうですか? って言われるんだよ。だからってわけではないけど、こうして人間のふりはしてるんだよね。でも別に人間になりたいわけじゃないんだよ?精霊の方が絶対楽だしさー。
「あーあ、ほんとに眠いや。今日も授業中は睡眠時間になりそう」
「おはよう、ナギサ。挨拶ぐらいはするべきだろう」
「あれ? ごめんね、眠すぎて気付かなかったよ。おはよー」
「…………」
欠伸しながら歩いてたからセインくんの隣にいたランスロットくんに気付かなかったよ。おかげで睨まれちゃったねぇ。でも嫌ってる相手にもしっかり挨拶するあたり育ちが良いよね。
ふとしたところに育ちの良さって言うのは出るものだからさぁ。マナーって大事だよね。
まあ、誰に対しても敬語を使わない俺がこんなこと言うのもなんだけど。
「ナギサ様、おはよう!」
「おはようございますナギサ様!」
「はよ! いい朝だな」
「おはよー! 今日も三人一緒か? 仲が良いな!」
校門をくぐり、学園内に入ると多くの生徒が親しげにナギサに挨拶する。貴族が多いこの学園で平民であるナギサがここまで慕われるのは話していると気が抜けるとか、容姿が整っているからなど理由は様々。ただ、滲み出る育ちの良さが只者ではないと思わせている。それに加えてずっと笑顔を浮かべてるから気が抜けると言う者もいる。
もちろん身の程をわきまえろと思っている人もいるが、ほとんどの生徒や先生たちまでナギサと親しくしているので表立って批判できない。入学してきてまだ日が浅いと言うのにナギサは学園に馴染んでいた。
本人は自分が育ちが悪いかのような言い方をするが、前世での仕草や立ち居振る舞いが染みついているので王侯貴族と並んでも遜色ない。
裕福な家庭で生まれたナギサは自由にしながらも、無意識にそういうところは気を使っていたのである。
と、まあそんな感じで日々ナギサを慕う人やファンも増えていく。批判しづらい状況下で周りの目を気にせずナギサに意見するランスロットも一部から尊敬の眼差しを向けられるようになったり、セインも友人と呼べる相手が増えていた。
「みんなおはよー」
話しかけてくれた人たちに手を振って挨拶すると、男女問わず悲鳴が上がった。俺はいつからアイドルみたいになったんだろうねぇ。人気があるかは置いといて、悲鳴がアイドルのライブみたいだよ。行ったことないけど。
「今日は何の授業があるんだっけ」
「今日は試験ですよ。基本教科と全四種族について、それから運動系やダンス」
「俺もちゃんと参加した方が良いやつ?」
「そうですね」
「お前、たまにはちゃんと授業に参加しろよ。良くそれで一組に入れたな。授業中はちゃんと参加するものだと、赤子でも分かるぞ」
「乳幼児にそんなこと分からないでしょー」
「例えの話だよ!」
あはは、なんかもうこういうやり取りも慣れてきたね。ランスロットくんも俺に言うだけ無駄って分かったのか最初の頃ほど騒がないし。友人を心配する面倒見の良い男って周りからは思われてるみたいだよ? 言ったら殺されそうだけどね。
でも意外と良い人だもんね。嫌われ役っぽいところがあるかと思ってたけど、俺以外のちゃんとしてる人たちには好かれてるみたいだし、穢れは感じないしねー。何より見ていて面白いよ、彼。俺に突っかかって来ながら百面相してる。良い観察対象だねぇ。
「でも残念だなぁ。今日はいつも以上に眠いから授業中は俺の睡眠時間になるはずだったのに。いっそ試験もさぼろっかな?」
「試験で赤点を取るとクラス落ち、一点も取れなければ退学だぞ。頭を下げてお願いするなら試験の範囲を教えてやっても良い」
「別にいいよー。俺、勉強しなくても満点以外取ったことないから」
正確に言うなら学校で勉強しなくても、だけどね。前世は家で、今世は宮の書庫でしっかり勉強してるから。知ってる内容だとしても楽しいから何度も復習するんだよ。そうすると自然と頭に入ってくる。しっかり勉強してれば満点取るのって案外簡単なものなんだよー?
すぐに結果が出るわけではないけど努力すれば出来ないことなんて基本的にはないんだからさ、毎回満点取れるんだからやっぱり簡単だと思うんだけどなぁ。
「どこかの学校に通ってたわけではないですよね……? なのに満点?」
「あ、なんでもないよ」
危ない危ない。当然だけど今世で学校なんて通ってないし、転生者だなんて言えるわけがないから……
「ランスロットが気にすることはありません。ナギサ様でなければ僕だって距離を置くくらいはします」
俺が言っていた『面白そうなこと』、それは学園に一年間だけ通うこと。セインくんの反応は期待していた通りだったね。俺は今放課後の教室に残ってセインくんとランスロットくんと一緒に三人だけでいる。初日から授業を聞かずに居眠りしていた俺に先生は注意したけど早々に諦めたみたいだね。授業に参加させようとしたのか、何度か問題に答えろと起こされたけど、学園で学ぶ内容が俺に解けない問題であるはずがないし、前世にはなかった問題も俺の宮にある書庫で勉強してたから全く難しくなかったよ。
最初は偶然だと思ったようだけど授業を聞いてなくても内容は理解していると分かったらしく、なんで俺が入学したのかと首をひねっていた。まあただの遊びのようなものだからねぇ。
「ねぇ……君は朝、公爵令息だからセインくんは敬われるべきだと言ってたけど、この学園って身分を振りかざすのは基本的に良い顔されないよねぇ?社交界の縮小版のようなもの、というのは分かるけどさ」
「それでも最低限の礼儀はあるだろ! 俺も一応公爵令息だぞ」
「でもさぁ、それって君が何かしたわけではないよね? 親の身分でしょ。君自身が爵位を持ってるなら俺も敬ったかもだけどー」
嘘だけどね? だって国王陛下にでさえこの話し方を変えない俺が爵位を持ってるってだけで国王より下の身分の人を敬うわけなくない? そういう話をしているわけじゃないのは分かってるし、常識的に考えれば丁寧に接する必要があることも分かってるよ。でも初対面でいきなり突っかかってくる人は珍しいからさ、ちょっと揶揄って遊んでるだけ。
それにそれで言うなら人間や他の種族の中でも一番敬われるべきは俺だし。俺がまともな態度で話す相手は極一部の人だけだよー。
「それでも俺が親に言えばお前の未来はなくなるぞ」
なんか頭の悪い会話みたいだね。次席なんじゃなかったの?
「まあやりたいなら好きにしな。何と言われても俺が態度を変える義理はないからね。話はそれだけ? 俺はもう帰るよ」
「お時間取らせてしまい申し訳ございません、ナギサ様。また明日お会いしましょう」
「うん。明日は勉強教えてあげるよー。じゃあね」
「あっ、おい!」
宮ではアルフォンスくんが待ってるから早く帰らないとね。精霊たちとも直ぐに仲良くなってくれたし、ゆっくり有意義な時間を過ごせているようだよ。核を使った浄化は犯人を捕まえて精霊の核を取り戻してからになるから完全な浄化はまだ出来ないんだけど、それでも鎮静効果がある水の宮だからか顔色は良い。
俺にも懐いてくれてると思うし、もうしばらくは一緒にいることになるかなー。やっぱり子供は良いよね。癒されるからさ。
「ただいま」
「ナギサ様ぁ? おかえりなさい!」
「ウンディーネ、来てたんだねぇ」
「うん。ナギサ様が今日から学園? に行ってるって聞いたから待ってたの。前に言ってた面白そうなこと、本当に実行したんだねぇ」
「そーだよ」
ナギサ様ってほんと変なことばっかり考えるよねぇ、と呆れられた。そこは『変なこと』じゃなくて『面白いこと』って言ってほしいんだけどなー。俺は別に変人ではないからね?ただ面白そうなことを思いついたらすぐに実行したくなるだけだよー。
「あの男の子……えっとアルフォンスくん、だっけ? ナギサ様がいない間、少しだけ具合が悪そうだったから一時的な効果しかないけど、シルフが浄化しに来てくれたんだよぅ」
「そうなの? 今は大丈夫そう?」
「うん。眠ってるよぅ」
わざわざシルフが来てくれたんだ。あとでお礼を言っておかないとだねぇ。
◇
「ねむー……」
「おはようございます、ナギサ様」
「おはよ、セインくん」
精霊は寝なくて良いけど俺は寝るのが好き。それで今朝も遅くまで寝てたんだけど遅刻しますよ! ってルーに起こされちゃったんだよねぇ。なんかもう人間みたいな体質になっちゃってるよね、俺。前世は人間で間違いないんだけどさ。
最近ルーに人間になったらどうですか? って言われるんだよ。だからってわけではないけど、こうして人間のふりはしてるんだよね。でも別に人間になりたいわけじゃないんだよ?精霊の方が絶対楽だしさー。
「あーあ、ほんとに眠いや。今日も授業中は睡眠時間になりそう」
「おはよう、ナギサ。挨拶ぐらいはするべきだろう」
「あれ? ごめんね、眠すぎて気付かなかったよ。おはよー」
「…………」
欠伸しながら歩いてたからセインくんの隣にいたランスロットくんに気付かなかったよ。おかげで睨まれちゃったねぇ。でも嫌ってる相手にもしっかり挨拶するあたり育ちが良いよね。
ふとしたところに育ちの良さって言うのは出るものだからさぁ。マナーって大事だよね。
まあ、誰に対しても敬語を使わない俺がこんなこと言うのもなんだけど。
「ナギサ様、おはよう!」
「おはようございますナギサ様!」
「はよ! いい朝だな」
「おはよー! 今日も三人一緒か? 仲が良いな!」
校門をくぐり、学園内に入ると多くの生徒が親しげにナギサに挨拶する。貴族が多いこの学園で平民であるナギサがここまで慕われるのは話していると気が抜けるとか、容姿が整っているからなど理由は様々。ただ、滲み出る育ちの良さが只者ではないと思わせている。それに加えてずっと笑顔を浮かべてるから気が抜けると言う者もいる。
もちろん身の程をわきまえろと思っている人もいるが、ほとんどの生徒や先生たちまでナギサと親しくしているので表立って批判できない。入学してきてまだ日が浅いと言うのにナギサは学園に馴染んでいた。
本人は自分が育ちが悪いかのような言い方をするが、前世での仕草や立ち居振る舞いが染みついているので王侯貴族と並んでも遜色ない。
裕福な家庭で生まれたナギサは自由にしながらも、無意識にそういうところは気を使っていたのである。
と、まあそんな感じで日々ナギサを慕う人やファンも増えていく。批判しづらい状況下で周りの目を気にせずナギサに意見するランスロットも一部から尊敬の眼差しを向けられるようになったり、セインも友人と呼べる相手が増えていた。
「みんなおはよー」
話しかけてくれた人たちに手を振って挨拶すると、男女問わず悲鳴が上がった。俺はいつからアイドルみたいになったんだろうねぇ。人気があるかは置いといて、悲鳴がアイドルのライブみたいだよ。行ったことないけど。
「今日は何の授業があるんだっけ」
「今日は試験ですよ。基本教科と全四種族について、それから運動系やダンス」
「俺もちゃんと参加した方が良いやつ?」
「そうですね」
「お前、たまにはちゃんと授業に参加しろよ。良くそれで一組に入れたな。授業中はちゃんと参加するものだと、赤子でも分かるぞ」
「乳幼児にそんなこと分からないでしょー」
「例えの話だよ!」
あはは、なんかもうこういうやり取りも慣れてきたね。ランスロットくんも俺に言うだけ無駄って分かったのか最初の頃ほど騒がないし。友人を心配する面倒見の良い男って周りからは思われてるみたいだよ? 言ったら殺されそうだけどね。
でも意外と良い人だもんね。嫌われ役っぽいところがあるかと思ってたけど、俺以外のちゃんとしてる人たちには好かれてるみたいだし、穢れは感じないしねー。何より見ていて面白いよ、彼。俺に突っかかって来ながら百面相してる。良い観察対象だねぇ。
「でも残念だなぁ。今日はいつも以上に眠いから授業中は俺の睡眠時間になるはずだったのに。いっそ試験もさぼろっかな?」
「試験で赤点を取るとクラス落ち、一点も取れなければ退学だぞ。頭を下げてお願いするなら試験の範囲を教えてやっても良い」
「別にいいよー。俺、勉強しなくても満点以外取ったことないから」
正確に言うなら学校で勉強しなくても、だけどね。前世は家で、今世は宮の書庫でしっかり勉強してるから。知ってる内容だとしても楽しいから何度も復習するんだよ。そうすると自然と頭に入ってくる。しっかり勉強してれば満点取るのって案外簡単なものなんだよー?
すぐに結果が出るわけではないけど努力すれば出来ないことなんて基本的にはないんだからさ、毎回満点取れるんだからやっぱり簡単だと思うんだけどなぁ。
「どこかの学校に通ってたわけではないですよね……? なのに満点?」
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