【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜

文字の大きさ
152 / 295
第2章 亜麻色の光

78 推しカプ

しおりを挟む
「明日は学園休みだけど……どうする? ここに泊まっていく?」
「そうしたいが、今日は父さんが帰ってきてるしな……どうする? アリス」
「うーん……」

 明日、日曜日は学園が休みで明後日は振替休日。どうしよっかなー……魔法講義の件で精霊達には色々手伝ってもらったし、しばらく仕事は俺が代わりにしようか。

「じゃあ今日は泊っていきなよ。しばらくはシルフ達に休みをあげるから、今日じゃなくても会えるでしょ?」
「それならそうさせてもらおうかな。良いよね、お兄ちゃん」
「ああ」
「ルー、おいで」

 今晩の予定も決まったことだし、早速精霊達に伝えてもらおうとルーを呼び出す。するとなぜか大人の姿で眼鏡をかけ、いつもと違う服を身に纏ったルーが疲れ切った顔で現れた。

「はい……」
「あれ、似合ってるけどその格好なに? 可愛いね?」
「色々ありまして、リーに着せ替え人形にされていました。何か御用ですか?」
「後でリーを褒めておこうかな。用事ってほどでもないんだけど、最近は精霊達に色々頑張ってもらっていたから、しばらくは俺が全員分の仕事をやるよ。だからみんなはゆっくり休んでねって、精霊達に伝えておいてくれない?」

 シルフに頼もうと思っていた仕事については俺がしようかな。別にシルフじゃないとできない仕事ってわけではないからねー。

「分かりました。それとナギサ様とアリス様に一つ忠告というか……助言のようなものですが、ミサには気を付けた方が良いですよ。害意はありませんし、どちらかというと好意的ですけど、何というか……」
「ん?」
「えっと、何と言えば良いのでしょうか……ご家族ではないのですが、ナギサ様が前世で常に傍にいらっしゃった……」
「常に傍にいた人……? そんな人いたっけ」
あさひさんじゃない?」
「そうです! 恐らくその方かと」

 旭? 彼がどうかしたのかな。旭って、俺の従者兼護衛だった人のことだよね。いつも一緒にいて家族のような存在だったから、今のルーのような言い方をされるとすぐには分からないんだけど、彼がどうしたんだろうね?

「彼、お仕事以外では『ナギサ様大好き』という感情がすごく強い方だったと思うのですが」
「ナギサの大ファンだったからな」
「ええ。ミサはまさにそんな感じで……ナギサ様とアリス様が親しくしておられるのを見るのが好きだと言っていました。その話を聞いた時の勢いがすごかったので伝えてみたんですけど、聞き流す程度で構わないと思います」

 つまり……どういうこと? ルーの話を聞いた感じ、旭のようにただ俺のファンっていうのは少し違う気がするんだけど。

「あっ、なるほどね」
「アリスは何の話か分かったの? どういうこと?」
「つまり、その子は私とナギサが推しカプってことじゃない?」
「……余計に意味が分からないんですけどー?」

 推しカプ……が何かは大体分かるけどさ。なんで俺たちにそれが当てはまるの? 推されるようなことをした覚えはないよ? 俺達をどんな目で見ていようと彼女の勝手だけど……なんで?
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる

日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」 冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。 一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。 「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」 そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。 これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。 7/25男性向けHOTランキング1位

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~

存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?! はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?! 火・金・日、投稿予定 投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...