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第2章 亜麻色の光
84 馬鹿力の幼馴染
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「二人ともお疲れ様。勝者はお兄ちゃんだね」
「そうだな」
「ナギサには頑張ったで賞をあげようかな」
「ありがとー」
あまり嬉しくはないけどねー。だってどうせなら勝ちたかったし。久しぶりに誰かに負けた気がするよ。
「……じゃあ俺はお風呂に入ってくるよ」
「待て、ナギサ」
「…………はいはい」
当初の目的を忘れてくれていたりしないかと思ったけど、全然駄目だった。すっごく残念。
「じゃあお二人さんごゆっくり!」
私はもう入ったからね、と俺の部屋……とは逆方向に歩いて行くのを止めて、とりあえずアリスを部屋に連れて行くことにした。前にも一度この宮に来てるし、俺の部屋からそんなに距離はないんだけど、この距離で迷うのがアリスだからね。放っておいたら十秒後には迷子になってそう。
また暗くて狭い場所に迷い込まれたら雅に迎えに行かせようと思う。シスコンだし、どんなところに迷い込んでいたとしても妹のためなら喜んで動くと思う。
「あー……アリス。暇ならそこの棚に入ってる本読んでても良いよ。それから、しないと思うけどあまり部屋を漁らないでね」
「はーい」
見られたら困るものがいっぱいあるし。魔法をかけて隠しておいても良いんだけど、アリスはあれでも常識人だからそれは良いかな。だけどこの宮には見られると困るものが多いから気を付けないとね。特に俺の部屋は。
「で、風呂はどこなんだ?」
「俺の部屋にもあるけどアリスがいるし、別のところに行くよ。話したいことがあるみたいだし」
「大したことではないけどな」
この調子だと長風呂になっちゃうかもね……男同士で語り合うって、本当に何を語り合うって言うの? 俺は話すことなんてないんだけど。
あーあ、精霊達の仕事を引き受けたのと黒幕の件でしばらくはゆっくりできなさそうだし……
「気が乗らないって顔だな」
「だって俺と風呂に入ることの何が楽しいか分からないし。はい、ここだよ。俺は先に入ってるから」
「服は?」
「脱がないよ。濡れないから大丈夫」
体は洗えないけどあとで浄化魔法でもかけておけば良い。本来精霊は湯浴みをする必要なんてないんだからね。
「……よし」
「は、え、ちょ! やめろ雅っ!」
「こんな面白くないことないだろ。裸の付き合いも良いと思うぞ?」
「変態……」
「失礼な。お前、前世では体を動かすことが多かったんだから、絶対良い体してるだろ?」
ダンスの練習をしている時、たまに腹が見えていたからいつかちゃんと見てみたいと思っていたんだよ、なんて馬鹿げたことを言ってくる。
もちろんそんなことを俺が許すはずないし、全力で抵抗するよ。でもさぁ……残念ながら俺は力では雅に負けちゃうんだよね。俺が力が弱いんじゃなくて雅が馬鹿力すぎるから! こんなことで本気のやり合いをするわけにはいかないから魔法も使えないし……!
「そうだな」
「ナギサには頑張ったで賞をあげようかな」
「ありがとー」
あまり嬉しくはないけどねー。だってどうせなら勝ちたかったし。久しぶりに誰かに負けた気がするよ。
「……じゃあ俺はお風呂に入ってくるよ」
「待て、ナギサ」
「…………はいはい」
当初の目的を忘れてくれていたりしないかと思ったけど、全然駄目だった。すっごく残念。
「じゃあお二人さんごゆっくり!」
私はもう入ったからね、と俺の部屋……とは逆方向に歩いて行くのを止めて、とりあえずアリスを部屋に連れて行くことにした。前にも一度この宮に来てるし、俺の部屋からそんなに距離はないんだけど、この距離で迷うのがアリスだからね。放っておいたら十秒後には迷子になってそう。
また暗くて狭い場所に迷い込まれたら雅に迎えに行かせようと思う。シスコンだし、どんなところに迷い込んでいたとしても妹のためなら喜んで動くと思う。
「あー……アリス。暇ならそこの棚に入ってる本読んでても良いよ。それから、しないと思うけどあまり部屋を漁らないでね」
「はーい」
見られたら困るものがいっぱいあるし。魔法をかけて隠しておいても良いんだけど、アリスはあれでも常識人だからそれは良いかな。だけどこの宮には見られると困るものが多いから気を付けないとね。特に俺の部屋は。
「で、風呂はどこなんだ?」
「俺の部屋にもあるけどアリスがいるし、別のところに行くよ。話したいことがあるみたいだし」
「大したことではないけどな」
この調子だと長風呂になっちゃうかもね……男同士で語り合うって、本当に何を語り合うって言うの? 俺は話すことなんてないんだけど。
あーあ、精霊達の仕事を引き受けたのと黒幕の件でしばらくはゆっくりできなさそうだし……
「気が乗らないって顔だな」
「だって俺と風呂に入ることの何が楽しいか分からないし。はい、ここだよ。俺は先に入ってるから」
「服は?」
「脱がないよ。濡れないから大丈夫」
体は洗えないけどあとで浄化魔法でもかけておけば良い。本来精霊は湯浴みをする必要なんてないんだからね。
「……よし」
「は、え、ちょ! やめろ雅っ!」
「こんな面白くないことないだろ。裸の付き合いも良いと思うぞ?」
「変態……」
「失礼な。お前、前世では体を動かすことが多かったんだから、絶対良い体してるだろ?」
ダンスの練習をしている時、たまに腹が見えていたからいつかちゃんと見てみたいと思っていたんだよ、なんて馬鹿げたことを言ってくる。
もちろんそんなことを俺が許すはずないし、全力で抵抗するよ。でもさぁ……残念ながら俺は力では雅に負けちゃうんだよね。俺が力が弱いんじゃなくて雅が馬鹿力すぎるから! こんなことで本気のやり合いをするわけにはいかないから魔法も使えないし……!
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