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アウローラ・ロレーヌの華麗なる復讐計画 ~皆様、仲良く地獄へ落ちましょう!~
10 暴れる悪魔
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◇
突如、爆発音のようなものが響いた。場所はロレーヌ伯爵邸の敷地内にある森の方向。森とは反対側にある食堂で夕食を取っていたロレーヌ伯爵達にも聞こえたのだ、当然屋敷全体に響いているはずであり、使用人達は早速パニックを起こしている。
「ちょっとお父様、何の音ですか!?」
悲鳴を上げるマリーを落ち着かせ、使用人に様子を見てくるように命じたその瞬間、頭から血を流した男が大きな音を立てて食堂に駆け込んできた。彼はアウローラの監視を命じたロレーヌ家の護衛騎士だ。本来ここにいるのはおかしい存在。だがそれよりも、なぜこの男が頭から血を流しているのだ。身体能力が高いあの娘の監視役だからと念のため優秀な者を選んだはずだ。そもそも怪我をするタイミングなど無い安全な仕事のはずなのに、一体何があればこのような怪我を……
「お食事中申し訳ありませんが旦那様、森がめちゃくちゃに……!」
「何があった!?」
「お嬢様が……アウローラ様が、暴れておられます!!」
何を言っているのかと、一瞬食堂が静まり返った。その空気を破ったのは愛娘であるマリーだ。『意味が分からないわ!』と叫んでいるのを必死に宥める妻。そんなことをしている間にも爆発音のような大きな音はやまない。自分の目でも確認しなければと急いで席を立ったロレーヌ伯爵は、傍にいた使用人に騎士の手当てを命じてアウローラの部屋へ走った。少し遅れて妻であるロレーヌ伯爵夫人とマリーもついてきている。
アウローラの部屋に辿り着き、躊躇なく押し入れば、バルコニーへ繋がる窓は大きく開け放たれていた。最低限光を遮断することしかできないカーテンは、夜の冷たい風に触れて踊るようにはためいている。
「アウロー……ラ……ッ!」
バルコニーに出たロレーヌ伯爵は絶句した。綺麗に整備されていたはずの木々は何本も倒されており、残ったものも傷だらけ。地面はそこら中に大きな穴が開いている。ロレーヌ伯爵の声が聞こえたのか、信じられないことに武器のひとつも持っていないアウローラが、ゆらりとバルコニーに立つ家族を見上げた。
今宵は満月だ。青白い光に照らされた彼女の顔には何の表情もなく、風に靡く真っ赤な髪と夜景にほぼ同化している青い瞳も相まってか、人間を誘惑する悪魔のようにも見える。
突如、爆発音のようなものが響いた。場所はロレーヌ伯爵邸の敷地内にある森の方向。森とは反対側にある食堂で夕食を取っていたロレーヌ伯爵達にも聞こえたのだ、当然屋敷全体に響いているはずであり、使用人達は早速パニックを起こしている。
「ちょっとお父様、何の音ですか!?」
悲鳴を上げるマリーを落ち着かせ、使用人に様子を見てくるように命じたその瞬間、頭から血を流した男が大きな音を立てて食堂に駆け込んできた。彼はアウローラの監視を命じたロレーヌ家の護衛騎士だ。本来ここにいるのはおかしい存在。だがそれよりも、なぜこの男が頭から血を流しているのだ。身体能力が高いあの娘の監視役だからと念のため優秀な者を選んだはずだ。そもそも怪我をするタイミングなど無い安全な仕事のはずなのに、一体何があればこのような怪我を……
「お食事中申し訳ありませんが旦那様、森がめちゃくちゃに……!」
「何があった!?」
「お嬢様が……アウローラ様が、暴れておられます!!」
何を言っているのかと、一瞬食堂が静まり返った。その空気を破ったのは愛娘であるマリーだ。『意味が分からないわ!』と叫んでいるのを必死に宥める妻。そんなことをしている間にも爆発音のような大きな音はやまない。自分の目でも確認しなければと急いで席を立ったロレーヌ伯爵は、傍にいた使用人に騎士の手当てを命じてアウローラの部屋へ走った。少し遅れて妻であるロレーヌ伯爵夫人とマリーもついてきている。
アウローラの部屋に辿り着き、躊躇なく押し入れば、バルコニーへ繋がる窓は大きく開け放たれていた。最低限光を遮断することしかできないカーテンは、夜の冷たい風に触れて踊るようにはためいている。
「アウロー……ラ……ッ!」
バルコニーに出たロレーヌ伯爵は絶句した。綺麗に整備されていたはずの木々は何本も倒されており、残ったものも傷だらけ。地面はそこら中に大きな穴が開いている。ロレーヌ伯爵の声が聞こえたのか、信じられないことに武器のひとつも持っていないアウローラが、ゆらりとバルコニーに立つ家族を見上げた。
今宵は満月だ。青白い光に照らされた彼女の顔には何の表情もなく、風に靡く真っ赤な髪と夜景にほぼ同化している青い瞳も相まってか、人間を誘惑する悪魔のようにも見える。
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