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アウローラ・ロレーヌの華麗なる復讐計画 ~皆様、仲良く地獄へ落ちましょう!~
17 獅子の飼い主
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「私が家族にされたことについて、先に軽く話しておきましょう。暴言・暴力、体罰、毒物混入、殺人未遂。これらが主になります」
「アウ──」
「ですが皆様は親しくしている姿しか見たことがないでしょうから信じがたい話でしょうね。ですので先ほど同様、証拠映像を用意しておりますのでどうぞご覧くださいませ」
口で説明するよりも一度映像で証拠を見てもらった方が早い。隣にいたフェリクスに目配せし、新しい映像をスクリーンに流した。今までの映像はすべてアウローラが隠し持っていた機械で撮影した証拠になるが、家族のものに関しては本当に一部だけフェリクスにも協力してもらっている。フェリクスは辺境伯という職業柄隠密行動を得意としているので、嫌な予感がした日にこっそり屋敷内に忍び込むよう頼み、証拠を撮るのはそう難しくなかったのだ。
断罪のためには第三者視点の証拠も欲しかった。だが婚約者や使用人はタイミングが予想できても、家族に関してはどこで何をされるか完全にランダムだったのだ。そうなると事前に機械を仕込むことはできない。アウローラの財力では高価なこの道具を複数購入することも不可能だったのである。
『七月十八日、ロレーヌ伯爵による暴行。全身打撲、一時的な失明、指二本の骨折』
アウローラは証拠を撮影する際、必ず日付けとされたことを口頭で記録していた。虚偽の情報でないことを証明するために自分自身の姿を映しながら。
今流れていたのは特に酷かった日のものだ。普段はすぐに状況説明をするのだが、この時は数日動けなかったために後日記録したのだ。結局、失明は二週間ほど続き、今も右目は少しだけ視力が低下したまま。それはそうと、この時は必死で気付かなかったが、数日経過しても醜い傷跡だらけで酷い見た目だ。今この映像を見ている人達も何人かは目を逸らしてしまっている。だがアウローラ本人ですらそのひとりなので、軽く悲鳴を上げた者を責める気は全くない。
「…………」
「フェリクス」
「……分かってるよ、ローラ」
隣から強烈な殺気を感じた。一瞬でビリビリと緊張感のある空気になり、その場の全員が身を固くする。そんな中で唯一、アウローラだけはぐずる赤子を宥めるような声色で彼の名を呼び、いとも簡単に窘めてしまった。もっとも、これは家族を守るためではなく自ら手を下したいがための制止なのだが。
その後もアウローラが説明した以上の長い証拠映像をすべて公開し、主に上座の国王が座っているあたりで険しい空気が流れ始めたところで、ようやくアウローラからの証拠提示が終了した。
「アウ──」
「ですが皆様は親しくしている姿しか見たことがないでしょうから信じがたい話でしょうね。ですので先ほど同様、証拠映像を用意しておりますのでどうぞご覧くださいませ」
口で説明するよりも一度映像で証拠を見てもらった方が早い。隣にいたフェリクスに目配せし、新しい映像をスクリーンに流した。今までの映像はすべてアウローラが隠し持っていた機械で撮影した証拠になるが、家族のものに関しては本当に一部だけフェリクスにも協力してもらっている。フェリクスは辺境伯という職業柄隠密行動を得意としているので、嫌な予感がした日にこっそり屋敷内に忍び込むよう頼み、証拠を撮るのはそう難しくなかったのだ。
断罪のためには第三者視点の証拠も欲しかった。だが婚約者や使用人はタイミングが予想できても、家族に関してはどこで何をされるか完全にランダムだったのだ。そうなると事前に機械を仕込むことはできない。アウローラの財力では高価なこの道具を複数購入することも不可能だったのである。
『七月十八日、ロレーヌ伯爵による暴行。全身打撲、一時的な失明、指二本の骨折』
アウローラは証拠を撮影する際、必ず日付けとされたことを口頭で記録していた。虚偽の情報でないことを証明するために自分自身の姿を映しながら。
今流れていたのは特に酷かった日のものだ。普段はすぐに状況説明をするのだが、この時は数日動けなかったために後日記録したのだ。結局、失明は二週間ほど続き、今も右目は少しだけ視力が低下したまま。それはそうと、この時は必死で気付かなかったが、数日経過しても醜い傷跡だらけで酷い見た目だ。今この映像を見ている人達も何人かは目を逸らしてしまっている。だがアウローラ本人ですらそのひとりなので、軽く悲鳴を上げた者を責める気は全くない。
「…………」
「フェリクス」
「……分かってるよ、ローラ」
隣から強烈な殺気を感じた。一瞬でビリビリと緊張感のある空気になり、その場の全員が身を固くする。そんな中で唯一、アウローラだけはぐずる赤子を宥めるような声色で彼の名を呼び、いとも簡単に窘めてしまった。もっとも、これは家族を守るためではなく自ら手を下したいがための制止なのだが。
その後もアウローラが説明した以上の長い証拠映像をすべて公開し、主に上座の国王が座っているあたりで険しい空気が流れ始めたところで、ようやくアウローラからの証拠提示が終了した。
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