誰得☆ラリクエ! 俺を攻略するんじゃねぇ!? ~攻略!高天原学園編~

たねありけ

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第3章 到達! 滴穿の戴天

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 高天原学園の体育館。
 闘神祭の決勝トーナメントが行われるとあって朝から熱気に包まれていた。
 売り子が飲み物やポップコーンなどのお菓子を販売していたり。
 野球観戦さながらだ。

 午前中は高天原学園内の猛者が集うスサノオの部。
 午後は学外も含めた具現化リアライズの技術交流ともいえるフツヌシの部。
 いずれも具現化を駆使した戦闘力、技術力を魅せる舞台となる。

 ラリクエゲームでも主人公たちがこの祭典で闘う。
 ただしAVGパートなので選択肢のみ。
 つまりRPG的なステータスを意識することはない。
 だから対戦相手の攻略方法も選択肢。
 弱点とか癖を見抜いてそこを突く、という表現をされていた。

 だがここは現実。
 先日の結弦の免許皆伝イベントのように実戦闘がある。
 だから日々の訓練も生きてくるし、これまでに得た技術すべてが選択肢になる。

 ――さぁ第2試合! 天の陣あめのしきりは1年A組! 金髪の貴公子、レオン=アインホルン! 白銀の弓取り、九条 さくらのビックネームペアだ!

 アナウンスが響く。
 レオンとさくらが舞台に上がる。
 渾名付きなんて主人公待遇だろ。

 わぁっとあがる歓声が彼らの認知度を物語る。
 歓迎会で目立ったうえに闘神祭での活躍。
 すでに学園のトップカーストに位置する扱いだろう。

 ――対するは原の陣ひろのしきり、こちらもなんと1年生! B組の奇跡の黒乙女、ラティカ=デヴィ!  赤き雷神、ノア=ガルシア=イグレシアスのペアだ!

 対抗に登壇した女の子ふたり。
 こっちも渾名があった。差別じゃなくてよかった。
 ・・・聞き覚えがあるというかラリクエゲームで知ってるよ、このふたり。
 黒乙女のラティカに赤雷神のノア。こいつらサブキャラだ!

 ラティカはインドネシア人で浅黒い肌に黒髪の槍使いで火属性。
 快活なキャラでサブキャラの中では印象が強い。
 ノアはスペイン系アメリカ人で赤髪の水属性の魔法使い。
 雷の魔法を得意とするので『雷神』と揶揄されている。
 彼女も魔法を主体とするキャラでは上位層にいる。

 強いふたりだから勝ち上がったわけね。
 B組にこんな逸材がいたのか。
 よく頑張ってる、モブ的にはこっちを応援したいくらいだよ。


「さくら、頑張れ~!」


 俺の隣で香が声援をあげる。
 その声が届いたのか、さくらが俺たちのほうを向いて手を振っていた。


「弓道部じゃなくて弓術部なんでしょ。あの子の腕前がどうなったか見たいの」

「腕前は十分だよ、実戦訓練も相当やってるから」

「ふふ、そうだよね。私が足元に及ばないくらいに」


 昨日の予選は数が多いため会場が空いた順にあちこちに移動して行われていた。
 だから場所がよくわからず、さくらの試合はよく見られなかったそうだ。
 決勝戦の今日は試合場所が固定なので、よく観覧できる位置を陣取っていた。


「武さん。レオンとさくらはレゾナンスしてるの?」

「あ~、してねぇんじゃねぇかな」


 SS協定のペア同士、懇意にしてるけどレゾナンスしたという話は聞かない。
 そもそもした場合でも言うのか?
 付き合ってるってあまり喧伝しないよな?
 うん、してたとしてもわからん。


「そう。してないならあのふたりには厳しい試合になるかもね」

「え?」


 後ろに座っていた聖女様のお言葉。
 あいつらが苦戦するって?
 そもそもあいつらのAR値を超える奴なんていねぇだろ。
 だからB組なんだし。
 相手側がレオンたちを超える技とか魔法でもあんのかな?


「おお! 具現化リアライズだ! さくら、昨日の弓より立派だね!」


 香が感嘆している。
 見ればさくらが白魔弓ザンゲツを構えていた。
 昨日のアレと比べるとちょっと可哀想。
 こっちが実力なんだから。

 レオンも王者の剣カリバーンを構えていた。
 対するラティカも具現化リアライズ三叉戟トライデントを出す。
 ノアは魔法使いなので空手。互いに距離をとって立ち準備は整った。

 ――両者構え・・・はじめ!

 そして試合が始まった。

 まずラティカが先制した。
 槍のリーチを生かしてレオンの間合いの外から突いている。
 だがその程度はレオンには効かない。
 ぱちん、ぱちんと軽い弾き音が聞こえるだけ。
 両者とも様子見か。

 レオンはそのすべてを軽々と捌きながら彼は前進した。
 するとその後ろから雷撃が飛来した。
 あれは稲妻撃ライトニングボルト
 本物の雷と違うのは視認できるくらいの速度だということ。
 つか、雷魔法をこの世界で初めて見たよ!

 バリバリバリ

 轟音を立てながら稲妻がレオンに迫る。
 彼は冷静に王者の剣カリバーンを避雷針のようにして、その稲妻を受けた。
 ばしゅう、と音がして稲妻撃は消沈した。


「あれ? 剣を伝って電気が来ないの?」

「魔力同士がぶつかると相殺されんだよ。あの大剣も魔力で出来てるからな」

「へぇ! なるほど!」


 香に解説をしてやる。
 俺も無知だったら同じ感想を抱いたしな。

 レオンを援護するためノアに対してはさくらが遠距離で矢を射った。
 ノアも負けじと電撃を飛ばす。
 互いに大技は数秒の集中を要するので隙を晒せない。
 動き回りながら牽制を続けることになっていた。


「はー、すごいねえ。私は実践で弓を人に射るなんてやったことないからさ」

「そのための日々の訓練だからな。躊躇してたら魔物にやられちまうし」

「うん。動きながらあれだけ射ることができるって相当だよ。流鏑馬より難しいはず」


 うんうんと頷きながらさくらを見つめる香。
 ・・・経験者でないと、さくらの凄さはわからないということか。
 もはや俺には理解してやれん。弓の評価は香に任せよう。

 一方、前衛のふたりはばちん、ばちんと軽く斬り結ぶ。
 後衛は膠着状態になっていたので彼らが状況を変えるしかない。
 ばちん、と強めにレオンが弾くとラティカは距離をとった。


「ほらほら! 貴公子さん! そんな実力じゃないでしょ」

「ふむ。では、いくぞ」

「おいで! ぜんぶ受けてあげる!」


 安い挑発に乗り、レオンが突出した。
 王者の剣カリバーンを水平に薙いでラティカに防御させる。

 バリバリバリ!

 具現化リアライズ同士が激しくぶつかる音がした。
 赤い火花が周囲を明るく照らす。
 それだけ衝撃が大きい1撃だった。


「はっ!」


 レオンの気合とともに、王者の剣カリバーンが振り回される。
 それをラティカはバリバリ、バリバリと受け続けた。
 威力で勝る2メートル級の大剣。
 それをあの細身の槍で受けている。
 よく打ち負けないな、大した槍だ。


「なるほど、言葉どおり嘘はないか」

「あは! そうだよ! ほら、もっと強くないと!」


 受けきられたことに驚くレオン。
 彼と闘ったことがある者ならわかる。
 その1撃は軽く受けるだけでも相当な魔力が必要だ。
 それを、数十という回数、何ともなしに受けきったのだから。

 ラティカはレオンの攻撃を受けることが面白かったのかにこにこしている。


「ならばこれはどうだ」


 レオンは王者の剣カリバーンに魔力を流す。
 薄っすらと赤い光をまとっていた剣が、さらに赤みを増して輝き始める。


「――炎撃付与ファイア・エンチャント!」

「わ、すっごいね! そんなに魔力が上乗せできるんだ!」


 ラティカは楽しそうな声をあげる。
 これからその相手をするとは思えない他人事のような発言だ。
 友達の遊びを眺めているかのようだった。


「レオンは本気だ。あそこまで高めるなんて訓練じゃやらない」

「初めて見ますわ。レオン様の炎撃付与ファイア・エンチャント


 よく一緒に訓練している結弦でさえ見たことがないという魔力の高まり。
 ソフィア嬢も初見だと?
 そうか、普段は攻撃力がありすぎるから炎撃付与ファイア・エンチャントを上乗せしないのか。

 それだけ彼が本気だということがわかる。
 ラティカの挑発が功を奏したわけだ。


「いくぞ」

「うん!!」


 炎撃付与ファイア・エンチャントとともに王者の剣カリバーンは燃え上がるように魔力を滾らせる。
 炎の大剣をレオンは大上段に構えた。
 まるで遊んでもらっているかのような表情のラティカは、逃げもせずその槍で受けるよう構えた。
 王者の剣カリバーンなど容易いという意思を示すかのように。

 具現化リアライズ同士の衝突は物理的な攻撃とは異なる。
 魔力武器も魔法も、その魔力が強いほうが弱いほうを打ち消すからだ。

 たとえば具現化リアライズの剣同士で斬り結んだときは、そのぶつかった部分の魔力同士が反応を起こす。
 互いに魔力を打ち消しあい、打ち負けて貫通してしまうとそこで具現化リアライズが瓦解する。
 物理に例えるならば物質を構成する分子の結合が解放されるようなもの。
 つまり魔力が霧散してしまう。
 要するに魔力が魔力を貫通した瞬間に、貫通された側の魔力構成は霧散する。

 だから、あの1撃を受けるならば・・・その魔力を上回らないと不可能だ。


「おおおおお!!」


 王者の剣カりバーンが赤い残滓を飛ばしながら半月の軌跡を描く。
 受け止めるには必要な魔力は、剣の構成魔力に上乗せして炎撃付与ファイア・エンチャントの魔力。レオンのAR値の限界に近い数値のはず。


「おっしゃー! 来い!!」


 ばしいぃぃぃん!

 激突した魔力同士が赤い火花となって飛び散る。
 まるでその場所で打ち上げ花火が破裂してしまったかのよう。
 他人の相殺でここまで激しい魔力衝突を見たのはこれが初めてだった。

 レオンの一撃はそれほどまでに重い。
 結弦やジャンヌでも受け止められず逸らすのが基本。

 だから俺はその光景を信じられなかった。
 いや、この場の誰もがその光景に目を疑った。

 王者の剣カリバーンを、槍の柄で受け止めている。
 歯を食いしばって全力で支えているようではあるが、確かに受け止めている。


「わっ、わっ、すごい! お姉ちゃん、すごいね!」

「このくらいだとAR値60相当ね」

「ええ、60!? そんなに強いの!?」


 先輩が聖女様に教えられて大きな声をあげていた。
 リアルなら自衛隊の火力演習を見ているようなものだ。
 目の前で弾が炸裂すれば誰だって驚くだろう。
 だから驚くのも自然なこと。


「あれを受け止めたの!? まさか!?」

「ちゃんとラティカは受け止めてるね。すごいな~」

「感心してないで! あの女、そんなに魔力が高いの・・・!?」


 ジャンヌとリアム君もびっくりしている。
 
 そして当のレオンも目を見開いていた。
 自分よりもAR値が低い者が、彼のいちばん強い1撃を耐えたのだから。
 格下として侮っていないだろうけど、B組だから自分よりも低いと認識するのは自然。
 だからこその驚きだ。


「信じられん。その槍で受けられるものなのか」

「へへ、すごいでしょ! アタシとノア・・・・・・の力!」

「・・・まさか!?」


 ラティカは驚いたレオンの隙をついて槍を横薙ぎに振った。
 飛び退いて躱したレオンの傍にさくらが駆け寄る。


「レオンさん、やはり!」

「ああ。想定どおりだった」


 レオンとさくらが小声で何か確認をしている。
 だがその隙を逃すふたりではなかった。


「今度はこっちからいっくよー!!」

「!」


 ラティカが槍を振りかぶる。
 防戦一方だと思った彼女が攻撃に転じることで形成は一気に覆った。
 よく見れば彼女の槍には紫色のオーラが浮かんでいる。


「あれ、レゾナンスか!」


 赤と青の共鳴が起こっている証拠だった。
 現実で共鳴してる人が戦ってるところ、初めて見たな。


「ぐっ・・・!」


 槍はさくらを狙って振るわれる。
 必然的にレオンが壁役となって間に割り込むしかない。
 がぎん、がぎんと衝突するたびに、花火の華が咲く。
 それだけ強い魔力の衝突が繰り返されているのだ。
 レオンが防戦一方になってしまうくらいに!

 隙が大きくなってきたところに、ノアが詠唱する声が響いてきた。


「さくら! あの魔法を打たせるな!」

「はい!」


 その攻防の合間に後ろで詠唱を続けていたノア。
 目敏く見逃さないレオンが指示を出す。
 さくらから放たれた矢がノア目掛けて宙を駆けた。


「あっまーい!!」


 矢に呼応し、ラティカは大きく槍を振ってレオンを牽制すると大きく飛び上がった。
 そして槍のリーチを生かしてさくらの矢をばしんと叩き落した。


「ひゃっ!?」

「セーフ! ほらほら、アタシが守るから完成させちゃって!」

「う、うん!」


 眼前まで迫った矢にびっくりして詠唱が止まってしまうノア。
 ラティカはノアを元気づけると再びレオンたちのほうへ向かって行く。
 そのまま態勢を立て直したレオンと、バリバリ、バリバリと斬り結んでいた。


「ラティカちゃん! そこだ!」

「撃てー! ノア」


 B組から声援があがる。
 あのふたりはB組の希望の星だ。
 AR値が絶対のこの学園でA組を打ち破るための!

 さっきの声援に釣られ、ラティカやノアを応援する声が他からもちらほらとあがりはじめた。
 場の雰囲気が彼女らのものになっていく。


「ねぇジャンヌ、レオンたち、大丈夫かな?」

「あんたね、どんだけあたしと結弦が兄貴と訓練したと思ってんのよ」


 防戦一方で苦戦しているように見えるレオン。
 だけどジャンヌは顔色も変えずただ眺めているようだった。


「リアム。ラティカとあたし。どっちが強いと思う?」

「え? そんなのジャンヌだよ! だって槍捌きがぜんぜん違うもん」

そういうこと・・・・・・よ。兄貴はあのくらいじゃ負けないんだから」

「?」


 ジャンヌの言葉を理解できない様子のリアム君。
 ・・・そういうこと。
 散々にジャンヌとも訓練していたレオンだ。
 槍の動きや弱点などよく知っているはず。


「おおおおお!」


 レオンの雄叫びが響いた。
 ばちん、と大きく弾く音。
 強い光が皆の目を眩ませた。


「はぁ、はぁ、はぁ。やるではないか」

「すっごいよレオン! アタシの全部を受け止められるなんて!」

「お褒めの言葉は素直に喜んでおく。だが、これしきで俺は倒せんぞ」

「へぇ、手も足も出なかったのに!」


 息が切れているということは押している。
 そう判断し、会話で身体を休ませないようラティカはふたたび槍を突いた。
 ばちん、と先ほどと同じようにレオンは強く弾く。


「受けるのは飽きた? じゃあ、これでお終いね!」


 今度はさっきの逆だった。
 ラティカが槍の魔力を集め、紫色のオーラを強く放出させていた。
 あの1撃を受けられなければレオンが負けることになる。
 さっき、王者の剣カリバーンはあの三叉戟トライデントを押しきれなかったのだから。

 彼女は三叉戟トライデントを大きく後ろに振りかぶった。


「来い。今度は受けてやる」

「ふふん、お終いだって!」


 そして渾身の力でラティカは槍を横薙ぎに払った。
 あれを受ければ王者の剣カリバーンと言えども打ち負ける。
 そう思わせるくらいの威力を込めて。


「!!」


 その刹那、レオンは飛び上がった。
 王者の剣カリバーンを地面に突き立て、棒高跳びの要領で彼の身長より高く。


「え!?」


 その動きに驚くラティカ。
 だが身体全体で槍を振るっているので反応はできない。

 ばち!

 高い音。
 垂直に突き立てられた王者の剣カリバーンが槍を受け止め弾かれていた。
 レオンが掴んでいた持ち手を支点に回転する。
 そしてその剣先はそのまま、ラティカの頭上へと振り下ろされた。


「きゃあ!!」


 ばちんという音とともに、ラティカのつけている腕輪が外れた。
 闘神祭はこの防御の腕輪が外れてしまったら負けとなる。
 これでラティカの負けが確定した。

 ・・・あれはジャンヌが何度か見せていた、風車という技。
 相手の攻撃力をそのまま相手に返すという槍技。
 それをレオンは大剣でやってのけたのだ。
 間違いなくレオンの技ありだった。


「ラティ! ・・・きゃっ!?」


 そして相方の敗北に気を取られたノア。
 呆気なくさくらの矢が刺さってしまい、膝をついて脱力していた。

 ――勝者、レオン&さくら!

 アナウンスが試合終了を告げた。
 選手同士、互いに握手をして壇上を降りる。

 さすがのふたりだったな。
 そしてレゾナンスした者が強いことも実感。
 レゾナンス・・・『キズナ・システム』と同等の効果があるように思える。
 ほんと、要検討だ。


「すげぇな、レオン! 押し負けるかと思ったぜ」

「なに、いつも俺の剣を受ける結弦とジャンヌの動きを真似たのだ。自分よりも強い威力をどう往なすか、使わせてもらった」

「はは、それをあの一瞬で? とても真似できないな」


 戻って来たレオンを俺と結弦が褒めると満更ではないという様子。
 ずいぶんと嬉しそうな表情をしてる。
 彼にとっても良い試合だったのだろう。


「さくら、すごかったよ! よくあれだけ動きながら射られるね」

「橘先輩、ありがとうございます。動きながらの射法は4月からずっと訓練していましたから」

「そうなんだね~、さっすが!」


 香の褒め言葉にさくらもまた、満更ではない表情をした。
 これ、照れてんな。真面目なぶんだけ可愛い。


 ◇


 こうしてレオンとさくらは無事準決勝まで駒を進めた。
 このままSS協定の誰かが優勝してくれれば。
 この後のことを考え、俺はそう願うのだった。






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