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終章 攻略! 虹色の魔王
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「先輩」
戦艦えちごの甲板で打ちひしがれる俺に小鳥遊さんがそっと寄り添ってくれた。
声色だけを聞いても気遣ってくれていることがわかる。
だけど俺は乱暴にそれを払い退けてしまった。
「・・・!!」
悲鳴じみた声を押し殺すのが聞こえる。
だが視線を甲板に落としたままの俺にそれを気遣う余裕はなかった。
何が「できることはやる」だ。
俺ができることは逃げ回ることだけじゃねぇか。
こんだけ身体を張って逃がしてもらって、自分だけのうのうと生き延びる?
そんなん許容できるわけねぇ!
そもそも俺が残ってんのはあいつらを、俺が知ってる皆を助けるためだ。
全人類を、とかいう不特定多数じゃねえ。
俺と交流してくれたやつらだからこそ頑張ろうと思ってんだ。
なのにその近しいレオンたちでさえ助けられねぇとしたら何のために残ってんだよ。
これじゃ自己満足にもならねぇ。
すぐに帰らねぇで頑張ったって言いたいってか?
俺の力で出来ることなんざ知れている。
アイギスに入れ知恵されてここの突破方法を知ってるってだけ。
それさえ実行できるか怪しいというのに。
「くっそぉぉぉ!!」
ふたたび拳を甲板に打ち据えた。
タン、と弾力のある素材が俺の自己嫌悪を気の抜けた音にしてしまう。
今の俺にぴったりだと言わんばかりだ。
ぐんぐんと速度を上げる戦艦えちご。
このまま取り返しのつかない後悔をあそこに残したままにするのか。
俺にはどうにもできないのか。
――目の前にあるように具体的に、今にも起こりそうなくらいの期待感で――
アイギスに示された俺の固有能力、探究者の本来の使い方。
でも実際にどうやって、どのくらいのタイミングで、どう発動するのかわからない。
ぶっつけ本番でやれってことか。
でもよ。
流されてる今にこそ俺には必要なんだ。
ならチャレンジしねぇ手はない。
「探究者」
ぱきん。
セピア色の世界が広がる。
甲板に両手をついたままの俺。
視界には甲板だけ。
時間が止まれば身動きも取れず視線も動かせない。
俺は今、何が起これば良いと思ってるんだ?
俺は今、何が起これば嬉しいんだ?
俺に今、必要なことは何なんだ?
今、俺があってほしいと思っていること。
今、俺が起こると嬉しいこと。
彼らを救うために、迎えるために。
俺の考え得る道筋を想像する。
すぐ近くにある部品を組み合わせて――
あいつとあいつがこう話して。
あいつがこう言って、こう動いて。
だからこうなる。そうすれば体制が整う。
それが今の俺の望みだ!
そうなってくれ――――!!
思い描いたストーリー。
魔力が流れ出て行く感覚。
何かへ働きかける探究者の力を感じる。
そうだ、こうなるべきなんだ――――!!
視界が白く染まった。
俺から放たれる魔力の濃度が上がったのだろう。
視界の端でデフォルメエルフのディアナが舞っていた。
何やら頑張っている様子だった。
そして――――
ぱきん。
世界に色が戻る。
まるで白昼夢を見ていたかのような感覚だった。
はっとした俺は顔を上げた。
怯えた表情の小鳥遊さんがすぐ隣にいた。
俺は彼女が倒れて投げ出されてしまわないよう、その手をぐっと掴んだ。
「せ、先輩・・・?」
戸惑う彼女にひとつ頷き俺は立ち上がる。
小鳥遊さんは急に気力の戻った表情になった俺に吃驚しているようだった。
俺は甲板の手摺をぐっと掴み、これから来るであろう船の傾斜に備えた。
ふたりの体重をしっかりと支えられるように。
◇
全長320メートル、艦幅45メートル。
50センチ砲を備えた巨大戦艦。
歴史上でも世界最大だというこの戦艦は艦対艦誘導弾を装備をしていない。
それはこの戦艦が対人類でなく対魔物戦に特化したものだからだ。
「取り舵いっぱい!!」
山城艦長の声が突如としてスピーカーから響き渡った。
「掴まれーー!! 右へ傾くぞ!! 投げ出されるなーー!!」
ノーベルト副会長がそれに合わせて声を張り上げた。
甲板に残っていた学生たちは叫び声や悲鳴をあげながらも咄嗟に近くにあるものにしがみついた。
どんどん傾斜が増していき掴まっていなければ滑り落ちるくらいになった。
えちごは最大戦速のまま左へ急旋回した。
おおよそ船で感じるべきではない遠心力が船体を襲う。
ぐぐぐと外側へ身体を引っ張る力に逆らう。
およそ15度の傾斜が平衡感覚を刺激した。
「落ちる! いつまで曲がるんだ!?」という悲鳴が聞こえてくるほどだった。
進んでいた方向からほぼ90度まで船首を向けたところで徐々に傾斜が戻っていく。
船速が弱まり左舷にアトランティスの陸地が見えるようになった。
「主砲、撃ち方用意ーー!!」
ふたたびスピーカーから響き渡る。
逃げているはずのえちごが突如として戦闘態勢へと移行していた。
「離脱するんじゃないのか!?」「待って! 主砲を撃つと甲板が危ないんじゃない!?」
事情を知らぬ者たちが驚きの声をあげる。
だがそれに付き合っている暇はない。
海岸から数百メートルの位置でえちごは停まった。
砲塔が回転してアトランティス大陸へ照準を合わせる。
砲身を船体から70度横に向け会長と凛花先輩が戦っている場所へ向けていた。
――魔物には物理兵器は効果がない――
そんな常識は皆が知っている。
この砲撃の意味は魔物を倒すことではない。
必要なのは時間と距離を稼ぐこと。
それが主砲に託された意味であり本来の使用方法だ。
えちごの砲撃で大地を抉り地面ごと魔物を吹き飛ばす。
直接の衝撃で倒せないとしても衝撃波で四散させることは可能だ。
魔物も衝撃を直接に緩和することはできないから大きく吹き飛ばされる。
会長と凛花先輩がその隙に海側へ逃げてくるために。
俺の描いたシナリオ。
それは山城艦長とノーベルト副会長の申し合わせだ。
彼らはアレクサンドラ会長からの俺を逃がすための指示を受けた。
だが彼らはその指示を上辺だけ受け取り自身の信条を加えて解釈した。
このえちごの離岸は逃亡や敗走ではなく一時の緊急避難であると。
その難から逃れ、彼らの誇りに従い闘うべしと。
その信条は俺のそれと一致するものだった。
「アレクサンドラ会長の第一の指示は果たした! 我らは『守るために立つ』!!」
「「「おお!!」」」
ノーベルト副会長のその言葉に、会長たちを置き去りにしたと後悔する者たちに希望の掛け声が重なる。
苦難の道であろうそれを迷わず選択できる彼らは立ち上がった。
声を掛け合い、隊列を組み直し、武器を構え、指揮を執る副会長の号令を待つ。
その姿を見て俺はぶるりと震えた。
この選択は彼らにとって死地に飛び込む可能性さえあるもの。
だが誰も文句のひとつも零さずに指示に追従していた。
むしろ笑顔を浮かべる者さえいる。
彼らはそれだけの覚悟を以ってこの場にいるのだ。
仲間の、家族の、同胞の、名も知らぬ誰かの命を守るために闘う。
それが高天原学園に入った者に、最初に叩き込まれる心構え。
先輩方が部活で声高に繰り返し叫ぶ「守るために立て!」という言葉。
訓練を重ねるごとにそれは信条となり、やがてそれは学園生の自負となり誇りとなる。
俺はその真髄をここに見た。
3年生の誰もがその背中に背負っているのだ、その言葉を。
その一丸となった志の美しさに圧倒された。
「『無事に帰還せよ』という指示に従う! 残った者の無事を図る!」
俺がちらりと漏れ聞いた会長の指示は『速やかに離岸し無事に帰還せよ』だった。
ならば拡大解釈も可能だと俺は描いた。
彼らは泣き言ひとつ言わず居残った4人を助けるため策を練った。
その初手がこの砲撃なのだ。
「狙いはあの乱戦の奥手! サイレンの後、主砲3連!」
「主砲、狙点固定! 」
山城 一勢艦長の指示が響き、砲塔が動きを止める。
波打ち際では搭乗できなかったレオンとデイジーさんが並んで戦っている。
彼らは先ずは会長と凛花先輩をあそこまで下がらせるのを目標としているようだった。
「小型揚陸艇、着水!」
陸と反対側、右舷よりホバー型小型揚陸艇が着水されていた。
なるほど、あれならすぐに海岸まで駆けつけ彼らを乗せて離脱できる。
この状況での撤退手段にもってこいだ。
「良いか、主砲発射時は強い衝撃波と炎が噴き出す! 甲板で作戦に当たるものは必ず魔法盾を展開せよ!」
「「「イエス・サー!!」」」
ノーベルト副会長が指示を飛ばす。
本来であれば主砲砲撃時は反動で弾き飛ばされないためにも総員が船内にいるべきだ。
だが学園生たちはそのための防御ができる。
発射後に空を飛んで近付いてくる魔物を迎撃するためにも船内へ退避はできない。
迎撃要員として数十名が甲板に残っていた。
「先輩! 室内に入りましょう!」
「いや、俺も盾を張ってここに残る。小鳥遊さんは俺にしがみついて」
「! わ、わかりました!」
密着することに少しだけ躊躇した小鳥遊さんだったが意を決して俺の腰に手を回した。
そして俺は魔法盾の詠唱に入る。
「――其の隔絶の齎す安寧よ、ここに! 魔法盾!」
「総員、対火耐衝撃防御展開! サイレン鳴らせ!!」
――ウウウウウウーーーー
サイレンが響き渡る。
会長や凛花先輩にできる合図はこれだけだ。
この作戦はこの音に戦闘中の彼女らが気付くことにかけるものだった。
「主砲発射まで、ご、よん、さん、に、いち・・・」
周囲で複数の魔法盾が張られる。
結界との違いは魔力を拒絶するのか、物理的なものを拒絶するのかの違いだ。
水と土の属性を重ねないと炎と衝撃波を打ち消せないので、どれも2人掛けの2重盾だ。
俺だけは単一ですべてを弾く白銀の盾。
こうして防ぐだけなら白魔法の独壇場だ。
「撃てーー!!」
「きゃあ!」
視界が紅蓮の炎に包まれる。
どうん、という全身を震撼させる轟音。
衝撃波を魔法盾で防いでいたとしても完全には音を消しきれない。
腹の底を抉るかのようなその音と同時に船体が軽く5度ほど傾く。
急旋回時ほどではないが急な動きのため少しふらついた。
小鳥遊さんの悲鳴も轟音でほとんど聞こえなかった。
発射された主砲。
弾速マッハ2を超える砲弾は1秒かからずして着弾した。
ごうん、という衝撃音に爆散した大地が周囲の森ごと大きく飛び散った。
集合していた魔物を巻き上げ、砂煙を巻き上げ、見える範囲に瓦礫の雨が降り注ぐ。
まるで隕石が落下したかのような光景だ。
当然、その場にいた魔物たちも弾き飛ばされていった。
「会長、凛花先輩――!!」
砲撃を見切って利用して逃げ出して来てくれ――!!
思い描いたシナリオを辿るよう強く祈る。
何の躊躇いもなく副会長たちがこの作戦を選んだんだ。
彼女らがわかってくれると判断しているはず。
会長ならば適切な作戦が何かということを察することができるだろうという信頼。
何より会長であればこちらの意図を汲んでくれるという期待さえあっただろう。
果たして粉塵が収まらぬ間に、その中から影が飛び出してきた。
ぼろぼろになったアレクサンドラ会長を、お姫様抱っこで抱きかかえた凛花先輩だった。
「――やったぞ!!」
ノーベルト副会長の声に皆が安堵の歓声をあげた。
作戦が功を奏したことに誰しも喜色を浮かべていた。
祈りが通じた!
ありがとう、神様、仏様!
先輩たちが無事に逃げられたよ!
俺もその例に漏れず信仰心の破片は役に立ったのだと自画自賛した。
粉塵からはまだ魔物は追ってきていない。
彼らが皆で逃げるならばこの隙に、だ。
「うわぁ、出た!?」
「迎撃しろ!!」
遠くに見えるアトランティスの脱出劇に注視していたところで。
後方から悲鳴じみた声が聞こえ銃や魔法を放つ掛け声がした。
驚いて振り向くと空中に胴の太さ以上の吸盤のついた大きな脚。
まさかクラーケン! と俺が認知したときには闘いが始まっていた。
「あ、先輩!?」
「そこで待ってて!」
ホバー艇はどうなった、と俺は反対側まで走った。
するとどうだ、数本のイカの脚がえちごをふたたび掴まんとしている。
「ああ、ホバー艇が!」
誰かが叫んだ。
魔法や銃に切り裂かれながらもイカの脚が大きく曲がろうとしていた。
海面に降ろされた唯一の救出手段であるホバー艇を掴もうとしているのだ。
そしてそれは俺の視界のすぐ真下だった。
あれが奪われると海岸に近付けないえちごでは4人を助けられなくなる!
誰もあれを逃がせねぇじゃねえか!
攻撃されても平然と動き続けるイカの脚。
あれは、まずい。
「待ちやがれぇぇぇ!!」
「先輩、駄目、待って!!」
咄嗟にホバー艇へ向かって飛び込んだ俺。
甲板から30メートル近い落下。
半分は弾力性のある物質で作られたホバー艇はぐにゃりと曲がって俺を受け止めてくれた。
やった、と思った次の瞬間に足元がぐにゃりと曲がって俺は反動で空中に軽く押し出される。
「おわっ!?」
「きゃぁ!」
同じく飛び込んできた小鳥遊さんが俺の後ろにいた。
何故、と口まで出かかったところで、それどころではないことに気付く。
イカの脚が真上から迫って来たのだ。
「ぎゃあああぁぁ!!」
叫びながら頭は高速で状況判断していく。
エンジンはかかっている。
操作方法は――。
アクセルらしきペダル。
車のようなハンドル。
ギアらしきサイドバー。
今は、とにかく前へ・・・!!
飛びついてハンドルを握り、ペダルを踏み抜く。
2機のプロペラが轟音を立てて回転を始め船首が大きく浮いた。
「ひっ!」
「掴まれぇ!!」
間一髪でイカの脚を躱したホバー艇は凄まじい勢いで前進を始めた。
ふたたび腰にしがみついた小鳥遊さんが滑り落ちそうなほどだ。
ホバー艇はえちごの脇を抜け海原に躍り出る。
慌ててハンドルを切ると氷上を滑るかのように船体が流された。
プロペラ左右の回転数が変わって船首が向きを変えても船体が得た慣性はなかなか消えない。
まるでじゃじゃ馬のバイクだ。
「行くぞ!!」
「は、はい!」
俺を助けるはずの作戦で俺は何をやってんだ。
そう突っ込むほど思考に余裕もなかった俺は衝動のまま突き進む。
彼らの覚悟を見たならば今度は俺が返礼する番だ。
待ってろレオン。耐えてくれ凛花先輩。
無我夢中で俺はアトランティスの海岸へと戻る道を選んだのだった。
戦艦えちごの甲板で打ちひしがれる俺に小鳥遊さんがそっと寄り添ってくれた。
声色だけを聞いても気遣ってくれていることがわかる。
だけど俺は乱暴にそれを払い退けてしまった。
「・・・!!」
悲鳴じみた声を押し殺すのが聞こえる。
だが視線を甲板に落としたままの俺にそれを気遣う余裕はなかった。
何が「できることはやる」だ。
俺ができることは逃げ回ることだけじゃねぇか。
こんだけ身体を張って逃がしてもらって、自分だけのうのうと生き延びる?
そんなん許容できるわけねぇ!
そもそも俺が残ってんのはあいつらを、俺が知ってる皆を助けるためだ。
全人類を、とかいう不特定多数じゃねえ。
俺と交流してくれたやつらだからこそ頑張ろうと思ってんだ。
なのにその近しいレオンたちでさえ助けられねぇとしたら何のために残ってんだよ。
これじゃ自己満足にもならねぇ。
すぐに帰らねぇで頑張ったって言いたいってか?
俺の力で出来ることなんざ知れている。
アイギスに入れ知恵されてここの突破方法を知ってるってだけ。
それさえ実行できるか怪しいというのに。
「くっそぉぉぉ!!」
ふたたび拳を甲板に打ち据えた。
タン、と弾力のある素材が俺の自己嫌悪を気の抜けた音にしてしまう。
今の俺にぴったりだと言わんばかりだ。
ぐんぐんと速度を上げる戦艦えちご。
このまま取り返しのつかない後悔をあそこに残したままにするのか。
俺にはどうにもできないのか。
――目の前にあるように具体的に、今にも起こりそうなくらいの期待感で――
アイギスに示された俺の固有能力、探究者の本来の使い方。
でも実際にどうやって、どのくらいのタイミングで、どう発動するのかわからない。
ぶっつけ本番でやれってことか。
でもよ。
流されてる今にこそ俺には必要なんだ。
ならチャレンジしねぇ手はない。
「探究者」
ぱきん。
セピア色の世界が広がる。
甲板に両手をついたままの俺。
視界には甲板だけ。
時間が止まれば身動きも取れず視線も動かせない。
俺は今、何が起これば良いと思ってるんだ?
俺は今、何が起これば嬉しいんだ?
俺に今、必要なことは何なんだ?
今、俺があってほしいと思っていること。
今、俺が起こると嬉しいこと。
彼らを救うために、迎えるために。
俺の考え得る道筋を想像する。
すぐ近くにある部品を組み合わせて――
あいつとあいつがこう話して。
あいつがこう言って、こう動いて。
だからこうなる。そうすれば体制が整う。
それが今の俺の望みだ!
そうなってくれ――――!!
思い描いたストーリー。
魔力が流れ出て行く感覚。
何かへ働きかける探究者の力を感じる。
そうだ、こうなるべきなんだ――――!!
視界が白く染まった。
俺から放たれる魔力の濃度が上がったのだろう。
視界の端でデフォルメエルフのディアナが舞っていた。
何やら頑張っている様子だった。
そして――――
ぱきん。
世界に色が戻る。
まるで白昼夢を見ていたかのような感覚だった。
はっとした俺は顔を上げた。
怯えた表情の小鳥遊さんがすぐ隣にいた。
俺は彼女が倒れて投げ出されてしまわないよう、その手をぐっと掴んだ。
「せ、先輩・・・?」
戸惑う彼女にひとつ頷き俺は立ち上がる。
小鳥遊さんは急に気力の戻った表情になった俺に吃驚しているようだった。
俺は甲板の手摺をぐっと掴み、これから来るであろう船の傾斜に備えた。
ふたりの体重をしっかりと支えられるように。
◇
全長320メートル、艦幅45メートル。
50センチ砲を備えた巨大戦艦。
歴史上でも世界最大だというこの戦艦は艦対艦誘導弾を装備をしていない。
それはこの戦艦が対人類でなく対魔物戦に特化したものだからだ。
「取り舵いっぱい!!」
山城艦長の声が突如としてスピーカーから響き渡った。
「掴まれーー!! 右へ傾くぞ!! 投げ出されるなーー!!」
ノーベルト副会長がそれに合わせて声を張り上げた。
甲板に残っていた学生たちは叫び声や悲鳴をあげながらも咄嗟に近くにあるものにしがみついた。
どんどん傾斜が増していき掴まっていなければ滑り落ちるくらいになった。
えちごは最大戦速のまま左へ急旋回した。
おおよそ船で感じるべきではない遠心力が船体を襲う。
ぐぐぐと外側へ身体を引っ張る力に逆らう。
およそ15度の傾斜が平衡感覚を刺激した。
「落ちる! いつまで曲がるんだ!?」という悲鳴が聞こえてくるほどだった。
進んでいた方向からほぼ90度まで船首を向けたところで徐々に傾斜が戻っていく。
船速が弱まり左舷にアトランティスの陸地が見えるようになった。
「主砲、撃ち方用意ーー!!」
ふたたびスピーカーから響き渡る。
逃げているはずのえちごが突如として戦闘態勢へと移行していた。
「離脱するんじゃないのか!?」「待って! 主砲を撃つと甲板が危ないんじゃない!?」
事情を知らぬ者たちが驚きの声をあげる。
だがそれに付き合っている暇はない。
海岸から数百メートルの位置でえちごは停まった。
砲塔が回転してアトランティス大陸へ照準を合わせる。
砲身を船体から70度横に向け会長と凛花先輩が戦っている場所へ向けていた。
――魔物には物理兵器は効果がない――
そんな常識は皆が知っている。
この砲撃の意味は魔物を倒すことではない。
必要なのは時間と距離を稼ぐこと。
それが主砲に託された意味であり本来の使用方法だ。
えちごの砲撃で大地を抉り地面ごと魔物を吹き飛ばす。
直接の衝撃で倒せないとしても衝撃波で四散させることは可能だ。
魔物も衝撃を直接に緩和することはできないから大きく吹き飛ばされる。
会長と凛花先輩がその隙に海側へ逃げてくるために。
俺の描いたシナリオ。
それは山城艦長とノーベルト副会長の申し合わせだ。
彼らはアレクサンドラ会長からの俺を逃がすための指示を受けた。
だが彼らはその指示を上辺だけ受け取り自身の信条を加えて解釈した。
このえちごの離岸は逃亡や敗走ではなく一時の緊急避難であると。
その難から逃れ、彼らの誇りに従い闘うべしと。
その信条は俺のそれと一致するものだった。
「アレクサンドラ会長の第一の指示は果たした! 我らは『守るために立つ』!!」
「「「おお!!」」」
ノーベルト副会長のその言葉に、会長たちを置き去りにしたと後悔する者たちに希望の掛け声が重なる。
苦難の道であろうそれを迷わず選択できる彼らは立ち上がった。
声を掛け合い、隊列を組み直し、武器を構え、指揮を執る副会長の号令を待つ。
その姿を見て俺はぶるりと震えた。
この選択は彼らにとって死地に飛び込む可能性さえあるもの。
だが誰も文句のひとつも零さずに指示に追従していた。
むしろ笑顔を浮かべる者さえいる。
彼らはそれだけの覚悟を以ってこの場にいるのだ。
仲間の、家族の、同胞の、名も知らぬ誰かの命を守るために闘う。
それが高天原学園に入った者に、最初に叩き込まれる心構え。
先輩方が部活で声高に繰り返し叫ぶ「守るために立て!」という言葉。
訓練を重ねるごとにそれは信条となり、やがてそれは学園生の自負となり誇りとなる。
俺はその真髄をここに見た。
3年生の誰もがその背中に背負っているのだ、その言葉を。
その一丸となった志の美しさに圧倒された。
「『無事に帰還せよ』という指示に従う! 残った者の無事を図る!」
俺がちらりと漏れ聞いた会長の指示は『速やかに離岸し無事に帰還せよ』だった。
ならば拡大解釈も可能だと俺は描いた。
彼らは泣き言ひとつ言わず居残った4人を助けるため策を練った。
その初手がこの砲撃なのだ。
「狙いはあの乱戦の奥手! サイレンの後、主砲3連!」
「主砲、狙点固定! 」
山城 一勢艦長の指示が響き、砲塔が動きを止める。
波打ち際では搭乗できなかったレオンとデイジーさんが並んで戦っている。
彼らは先ずは会長と凛花先輩をあそこまで下がらせるのを目標としているようだった。
「小型揚陸艇、着水!」
陸と反対側、右舷よりホバー型小型揚陸艇が着水されていた。
なるほど、あれならすぐに海岸まで駆けつけ彼らを乗せて離脱できる。
この状況での撤退手段にもってこいだ。
「良いか、主砲発射時は強い衝撃波と炎が噴き出す! 甲板で作戦に当たるものは必ず魔法盾を展開せよ!」
「「「イエス・サー!!」」」
ノーベルト副会長が指示を飛ばす。
本来であれば主砲砲撃時は反動で弾き飛ばされないためにも総員が船内にいるべきだ。
だが学園生たちはそのための防御ができる。
発射後に空を飛んで近付いてくる魔物を迎撃するためにも船内へ退避はできない。
迎撃要員として数十名が甲板に残っていた。
「先輩! 室内に入りましょう!」
「いや、俺も盾を張ってここに残る。小鳥遊さんは俺にしがみついて」
「! わ、わかりました!」
密着することに少しだけ躊躇した小鳥遊さんだったが意を決して俺の腰に手を回した。
そして俺は魔法盾の詠唱に入る。
「――其の隔絶の齎す安寧よ、ここに! 魔法盾!」
「総員、対火耐衝撃防御展開! サイレン鳴らせ!!」
――ウウウウウウーーーー
サイレンが響き渡る。
会長や凛花先輩にできる合図はこれだけだ。
この作戦はこの音に戦闘中の彼女らが気付くことにかけるものだった。
「主砲発射まで、ご、よん、さん、に、いち・・・」
周囲で複数の魔法盾が張られる。
結界との違いは魔力を拒絶するのか、物理的なものを拒絶するのかの違いだ。
水と土の属性を重ねないと炎と衝撃波を打ち消せないので、どれも2人掛けの2重盾だ。
俺だけは単一ですべてを弾く白銀の盾。
こうして防ぐだけなら白魔法の独壇場だ。
「撃てーー!!」
「きゃあ!」
視界が紅蓮の炎に包まれる。
どうん、という全身を震撼させる轟音。
衝撃波を魔法盾で防いでいたとしても完全には音を消しきれない。
腹の底を抉るかのようなその音と同時に船体が軽く5度ほど傾く。
急旋回時ほどではないが急な動きのため少しふらついた。
小鳥遊さんの悲鳴も轟音でほとんど聞こえなかった。
発射された主砲。
弾速マッハ2を超える砲弾は1秒かからずして着弾した。
ごうん、という衝撃音に爆散した大地が周囲の森ごと大きく飛び散った。
集合していた魔物を巻き上げ、砂煙を巻き上げ、見える範囲に瓦礫の雨が降り注ぐ。
まるで隕石が落下したかのような光景だ。
当然、その場にいた魔物たちも弾き飛ばされていった。
「会長、凛花先輩――!!」
砲撃を見切って利用して逃げ出して来てくれ――!!
思い描いたシナリオを辿るよう強く祈る。
何の躊躇いもなく副会長たちがこの作戦を選んだんだ。
彼女らがわかってくれると判断しているはず。
会長ならば適切な作戦が何かということを察することができるだろうという信頼。
何より会長であればこちらの意図を汲んでくれるという期待さえあっただろう。
果たして粉塵が収まらぬ間に、その中から影が飛び出してきた。
ぼろぼろになったアレクサンドラ会長を、お姫様抱っこで抱きかかえた凛花先輩だった。
「――やったぞ!!」
ノーベルト副会長の声に皆が安堵の歓声をあげた。
作戦が功を奏したことに誰しも喜色を浮かべていた。
祈りが通じた!
ありがとう、神様、仏様!
先輩たちが無事に逃げられたよ!
俺もその例に漏れず信仰心の破片は役に立ったのだと自画自賛した。
粉塵からはまだ魔物は追ってきていない。
彼らが皆で逃げるならばこの隙に、だ。
「うわぁ、出た!?」
「迎撃しろ!!」
遠くに見えるアトランティスの脱出劇に注視していたところで。
後方から悲鳴じみた声が聞こえ銃や魔法を放つ掛け声がした。
驚いて振り向くと空中に胴の太さ以上の吸盤のついた大きな脚。
まさかクラーケン! と俺が認知したときには闘いが始まっていた。
「あ、先輩!?」
「そこで待ってて!」
ホバー艇はどうなった、と俺は反対側まで走った。
するとどうだ、数本のイカの脚がえちごをふたたび掴まんとしている。
「ああ、ホバー艇が!」
誰かが叫んだ。
魔法や銃に切り裂かれながらもイカの脚が大きく曲がろうとしていた。
海面に降ろされた唯一の救出手段であるホバー艇を掴もうとしているのだ。
そしてそれは俺の視界のすぐ真下だった。
あれが奪われると海岸に近付けないえちごでは4人を助けられなくなる!
誰もあれを逃がせねぇじゃねえか!
攻撃されても平然と動き続けるイカの脚。
あれは、まずい。
「待ちやがれぇぇぇ!!」
「先輩、駄目、待って!!」
咄嗟にホバー艇へ向かって飛び込んだ俺。
甲板から30メートル近い落下。
半分は弾力性のある物質で作られたホバー艇はぐにゃりと曲がって俺を受け止めてくれた。
やった、と思った次の瞬間に足元がぐにゃりと曲がって俺は反動で空中に軽く押し出される。
「おわっ!?」
「きゃぁ!」
同じく飛び込んできた小鳥遊さんが俺の後ろにいた。
何故、と口まで出かかったところで、それどころではないことに気付く。
イカの脚が真上から迫って来たのだ。
「ぎゃあああぁぁ!!」
叫びながら頭は高速で状況判断していく。
エンジンはかかっている。
操作方法は――。
アクセルらしきペダル。
車のようなハンドル。
ギアらしきサイドバー。
今は、とにかく前へ・・・!!
飛びついてハンドルを握り、ペダルを踏み抜く。
2機のプロペラが轟音を立てて回転を始め船首が大きく浮いた。
「ひっ!」
「掴まれぇ!!」
間一髪でイカの脚を躱したホバー艇は凄まじい勢いで前進を始めた。
ふたたび腰にしがみついた小鳥遊さんが滑り落ちそうなほどだ。
ホバー艇はえちごの脇を抜け海原に躍り出る。
慌ててハンドルを切ると氷上を滑るかのように船体が流された。
プロペラ左右の回転数が変わって船首が向きを変えても船体が得た慣性はなかなか消えない。
まるでじゃじゃ馬のバイクだ。
「行くぞ!!」
「は、はい!」
俺を助けるはずの作戦で俺は何をやってんだ。
そう突っ込むほど思考に余裕もなかった俺は衝動のまま突き進む。
彼らの覚悟を見たならば今度は俺が返礼する番だ。
待ってろレオン。耐えてくれ凛花先輩。
無我夢中で俺はアトランティスの海岸へと戻る道を選んだのだった。
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病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
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僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
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