誰得☆ラリクエ! 俺を攻略するんじゃねぇ!? ~攻略!高天原学園編~

たねありけ

文字の大きさ
161 / 175
終章 攻略! 虹色の魔王

154

しおりを挟む
■■九条 さくら's View■■

 薄暗い空間に迸る眩しいほどの閃光。
 少し遅れてばちばちという音。
 それが彼に向かって走る電撃だと気付いたときには手遅れでした。

 ――ああ!! 彼に当たってしまう!!

 間に合わないとわかっていても手を伸ばして地面を蹴りました。
 僅かでも可能性があるなら――!!


「先輩!? きゃあああ!!」

「おわ!? 小鳥遊さん!?」

「美晴!!」


 幸い彼は傷を負うことがありませんでした。
 小鳥遊さんが身を挺して彼を庇ったからです。
 彼女を心配しなければいけないところなのに。
 わたしはほんの一瞬、心の内に喜色を浮かべました。

 ――これでひとりいなくなった!

 決して人に見せることの出来ないどろどろとした黒い感情。
 自分でも忌避すべきその醜さに身震いしました。
 いけない、どうしてこんなことを考えてしまうの!

 頭のもやを振り払い、彼女の安否をと切り替えたときには武さんが彼女を抱き起していました。
 今度はその姿に胸の奥底に熱い煽りを感じます。

 ――彼女でなくわたしを見て!

 その情動にまた困惑しました。
 どうしてこんなに醜い感情を抱いてしまうの?
 彼女は彼を助けてくれたのです。
 わたしに対して邪なことなど考えてもいない。
 感謝こそすれ、妬むなどお門違いなのに!

 理性で押さえつけても黒く熱い澱みが胸の奥底で渦巻きます。
 そのどろりとしたうねりに翻弄されたわたしは身体を動かすことができませんでした。


「くそ、何しやがる!! てめぇ・・・!?」

黄色人種イエローモンキー同士、震えて浄化Reinigungを受け入れておれば良いものを」

「貴様! 弱者に牙を向けるなど言語道断!!」


 間髪入れず、レオンさんが激高してゲルオクに突進しました。
 まるで我を忘れたかのような怒りの形相を浮かべて。


稲妻の草原ブリッツヴィーゼ!」


 ゲルオクは床に電撃を這わせてレオンさんの接近を許しません。
 レオンさんは飛び回りながら接近しようと躍起になっています。
 いつも冷静なはずの彼が鬼気迫る表情をしていることに驚きました。
 それだけ美晴さんのことを気にかけていたのでしょう。
 そのことにもちくりと胸の痛みを感じました。


「貴族の風上にもおけんぞ! 恥を知れ!!」

「はっ! 貴様ならば白人至上主義ホワイト・プライドを解すると思ったが、とんだ期待外れである!」

「ぬかせ! 権力を履き違える貴族主義など願い下げだ!!」


 口上の応酬を重ねながらふたりは飛び回ります。
 先ほどのアルバートと異なり防戦一方となるレオンさん。
 それでも彼にかかりきりになるほどにゲルオクの気を引いていました。
 合間に彼は武さんに送り、武さんが頷きました。

 ふたりの隙を見て武さんは小鳥遊さんをわたしのところまで連れて来ました。
 きっとこの合図だったのです。阿吽の呼吸でした。
 それにもまた、もやもやとしたものを感じてしまいます。


「すまねぇ、さくら! 彼女を見ていてくれ!」


 武さんはレオンさんを援護するつもりなのでしょう。
 闘うために彼女をわたしに任せたいようです。
 いつもならば当然にすぐに承諾するところです。
 だというのに、肯定しようとする言葉が一瞬、喉の奥で詰まりました。
 

「っ・・・わかりました。お気をつけて!」


 武さんは私に微笑みかけるとレオンさんを援護しようと駆けていきました。
 その一瞬の笑顔にもやもやとしたものたちは鳴りを潜めました。

 わたしは小鳥遊さんに塁が及ばないよう距離を置いて見守ることにしました。
 移動するため身体の下に手を入れて持ち上げると小鳥遊さんは苦しそうな表情をします。


「うう・・・」


 背中の火傷が痛むのでしょう。
 それを見て、またどこかで昏いうねりを感じます。
 いけない、わたしは何を考えているの!
 わたしは必死にもやもやしているものを振り払いました。
 そしてポケットから魔力傷薬ポーションを出して彼女の傷の治療を始めました。


 ◇

■■京極 武's View■■

「ぬぐぅ!」

「レオン!!」


 ばちり、と大きく電撃が弾ける音がした。
 レオンが右脚を負傷している。
 くそっ! 助けに入るのが遅かった!


「てめぇ!」

「ふん、汚らわしい黄色人種イエローモンキーに肩入れするなど白色人種コーカソイドの風上にもおけぬ! そのまま朽ちるがよい!」

貴族の義務ノブレスオブリージュを示して初めて貴族たるのだ! お前のような権利にのみ奢る者など貴族を名乗る資格などない!」


 見下す視線をレオンに寄越すゲルオク。
 それを睨み返すレオン。
 殺気立って対峙するふたり。
 それは俺の知らない世界の、高潔なる者、傲慢なる者の対立とも見えた。

 俺はその間隙で考えた。
 レオンの怒りは理解できている。
 俺の可愛い後輩に傷をつけたこいつを許すわけにはいかねぇ。
 だからこの野郎をのしてやることには賛成だ。
 不意打ちをしてくれたんだから不意打ちでやってやりたい。

 そうだ、探究者クアイエレンスはどうなんだ?
 実は使えたりしないのか?
 レオンは失敗していたが俺自身、固有能力ネームド・スキルを試していない。
 やるだけやってみよう。


「――探究者クアイエレンス!」


 ぱきん。
 世界がセピア色に染まり静寂が訪れる。
 おお、できるじゃん! 封印されてねぇ!
 探究者クアイエレンスが特殊なのかな。
 とにかくこれなら何とかできる!

 デフォルメエルフ、ディアナが俺の目の前に現れた。
 どうするの、と問いかけるように首をかしげている。
 そうだよな、この状況をどう調理してくれようか。

 今、必要なのは目の前のこの馬鹿野郎を戦闘不能にすることだ。
 そのためにこの野郎の背後から一撃を食らわせたい。
 具現化リアライズできる場所・・・・・からの遠距離攻撃が望ましい。
 それなら彼の出番だ。
 彼の一撃があれば事は済む。

 感の良い彼女ならきっと、遠目にレオンが闘っているという状況は理解してくれる。
 目の良い彼ならきっと、敵であるこの野郎を戦闘不能になるよう撃ち抜いてくれる。

 彼らは無事で、少し迷ったけれどもここに無事に辿り着く。
 それはこの野郎も、未来予測の権能ユグドラシルも予測不可能なことなんだ。

 さぁ。
 出番だぜ、仲良しのおふたりさん!
 この憎らしい野郎に一撃を!
 彼女の仇を取ってくれ!

 放出された白の魔力が周囲を染め上げていく。
 ディアナが団扇を扇ぐように送り出していくそれは、どこかへと飛んでいく。
 ぱきりぱきりと不思議な音がして何かが変わっていく。
 そして魔力の放出が終わったところで感触を得る。

 上手くいった――!

 ばいばいと笑顔で手を振るディアナ。
 いつも礼を伝えることができないのだけれども、きっと彼女のおかげで効果が出ている。
 いつか言葉で礼を伝えたいな。

 ぱきん。
 世界に色が戻った。


「さぁ、吾輩が引導を渡してやる! 貴様に相応しい浄化Reinigungのっ・・・ぐがああぁぁ!!」

「なに!?」


 レオンに向かって電撃で止めを刺そうとしていたゲルオクが声をあげて倒れた。
 ばちいぃぃぃん! と激しい音がしたことで具現化リアライズによるものだと理解する。


「レオン! 無事!?」

「遅くなってごめ~ん!」

「ジャンヌとリアムか!」


 それは俺たちが入ってきた方角のほぼ反対方向からの攻撃だった。
 ゲルオクの背中にリアム君の神穂の稲妻ブリューナクが刺さったのだ。
 倒れたゲルオクはびくびくと痙攣して泡を吹いている。
 これでしばらくは目を覚ますこともないだろう。


「ナイスタイミングだ、助かったぜ!」

「あはは、武くんが呼んでくれたからだよ~」

「!?」


 リアム君のその言葉に驚く。
 ソフィア嬢も言ってたけ気がするけど、やっぱ探究者クアイエレンスで伝えた意志って伝わっちまうのか?
 でも使うときってどうしても掛け声を入れるからなぁ。


「それで、こいつが黒幕ってわけ?」


 ずっと不快な笑みを浮かべて様子を見ていた教祖をジャンヌがじろりと睨む。
 レオンも立ち上がって横に並んだ。


「くくく、ははははは!! かかったな、ついに見つけたぞ!! 貴様が特異点だな!!」

「あん?」

「『大いなる意志』が示したのだよ! この場でを使った者が、第一に排除すべき者だとな!」


 教祖が俺を指して叫ぶ。
 まさか探究者クアイエレンスのことか!?
 誰も発動したことさえ感知できないはずなのに!

 気付けば暗かったはずの周囲が明るい。
 それは俺の足元が青白く輝いていたからだ。
 そう、ケネスの野郎が仕掛けた罠で、俺がターゲットだと示されているのだ。


「貴様さえ排除すればすべてが計画どおりになる! 死ねぇ!!」

「あれは!? ・・・下がれ武! 王者の剣カリバーン!!」

「おわぁ!?」


 ばちいいいいぃぃぃぃん!!

 赤い魔力の残滓が俺の目の前で飛び散った。
 恐ろしい速度でケネスが斬りかかってきたのだ。
 まるでレオンの王者の剣カリバーンのような、赤黒い巨大な剣を振りかざして。
 それを見たレオンが反射的に王者の剣カリバーンを出して防いだのだ。

 おいおいおい!
 『教祖』らしからぬその速度はなんだよ!
 ふつう、教祖ってヒョロガリで武闘派のお付きの人がいるんじゃねえの!?
 なんでお前がそんなに強ぇんだよ!


「貴様、その剣は!?」

「くくく、触れて理解しただろう! 君のだよ!」


 ばちん、と鍔迫り合いを終わらせて距離を取ったケネスは王者の剣カリバーンを放り投げた。
 そして次に何かをその手に生み出していた。
 あれもまた具現化リアライズ・・・!?


「これはどうかな? 今度こそ死ね!」

「武くん!!」

「ひょわっ!?」


 ばちいいいいぃぃん!!

 今度は茶色の残滓が目の前で弾けた。
 あまりに一瞬の出来事で瞬く間もなくその一瞬で終わっていた。
 ケネスの手には真っ黒な神穂の稲妻ブリューナクらしき銃。
 そこから放たれた弾を、リアム君が反射的に撃ち抜いたのだ。
 俺の顔の目の前で!


「そうら、そうら、そうら!」

「くっ!? は! えい!」

「ぎゃあああぁぁぁぁ!!」


 ばちいいいいぃぃぃぃん!
 ばちいぃぃぃん!
 ばちいいいいぃぃぃぃぃぃん!

 銃弾を銃弾で撃ち抜くなんて、すげぇ!
 すげぇんだけどさ!!
 眼前で防ぐの止めて!!
 こんなん怖いどころじゃねえよ!!
 心臓に悪すぎる!!

 恐怖のあまり腰が抜けそうになってへたり込む俺。
 それを認めたケネスの目がにたりと歪む。
 背筋がぞくりとした。


「ならばこれはどうだ!」

「!! 武! 動いて!!」


 ばちいいいいぃぃぃん!

 文字通り、電光石火だった。
 目の前で紅い火花が散ったことでジャンヌの紅魔槍フィン・マクールと、ケネスの赤黒い槍がぶつかり合ったことを知る。


槍雨ランス・プリュイ!」

「!? 槍雨ランス・プリュイ!」


 そのまま連続で20合近くも打ち合いが続き、紅い火花が舞う。
 その音と光に囲まれて、俺はようやくジャンヌに守られていることに気付いた。

 腰が抜けているわけじゃないけど動けない。
 あまりの激しさに気を持っていかれたからだった。
 槍の応酬が終わって我を取り戻した俺はケネスから距離を取ろうと駆け出した。


「ははは、離れれば逃れられると思っているのかね! 追跡矢チェイス・アロー

「武さん!? 追跡矢チェイス・アロー!」

「はぇっ!?」


 ばちいいいいぃぃぃん!
 
 よたび、具現化リアライズ同士がぶつかり合う音がした。
 音に驚いて振り返った視界に、水色の残滓が俺の背後で散っていた。


「わたしたちの固有能力ネームド・スキルを・・・!!」

「どうなってるの? 属性だって出鱈目じゃない!」

「ははは、『大いなる意志』がもたらす力だよ! 諸君らの力は唯一無二なものではない!」

「くそっ! 武、狙いはお前だ、逃げろ!!」

「逃げろったってよ・・・おわっ!?」


 ばちいいいぃぃぃん!

 ケネスの動きは信じられないくらい俊敏だった。
 まるで凛花先輩が武器を持って襲い掛かってくるかのように。

 逃げ回る俺に対してケネスは武器を変えながら攻撃を繰り返す。
 そのたびにレオンが、ジャンヌが、リアム君が、さくらが守ってくれた。
 あいつらと同等の武器で攻撃されちゃ、防ぎようもねえぞ!?
 なんで技まで真似てるんだよ!
 どうすんだよこいつ!
 なんかよく分からねぇけど体力的、魔力的な疲れも見えねえぞ!

 ・・・もしかして!
 奴は主人公たちの固有能力ネームド・スキルをコピーするために誘い込んだのか!?
 逃げるに逃げられない状況で俺は気付いた。
 そうか、きっとそうだ!
 最も脅威となる主人公の力を模倣できれば対抗策にも成り得るのだから。
 奴は、未来予測の権能ユグドラシルはこいつらの『型』を取ったんだ!!
 最強の手札をコピーしたってことかよ!!

 俺のすぐ目の前で激しい攻防が繰り広げられた。
 ケネスのあまりの強さに4人がかりでなんとかバランスが取れている状況だった。
 くそ、俺が守られる側だなんて・・・こいつを甘く見過ぎていた!!


「はぁ、はぁ、はぁ・・・! こいつ、どうして息も切れないの!?」


 槍の刺突回数で負けたジャンヌは切り傷を負っていた。


「ぐうぅぅ!! 並みの身体能力ではない!!」


 大剣の鍔迫り合いで押し負けたレオンが脚を軽く斬られていた。


「弾数が多すぎるよ~」


 集中力が続かないリアム君が疲れた表情を浮かべていた。


「せめて、武さんだけでも・・・!!」


 ジャンヌの持久力を上回り。
 レオンの腕力や攻撃力を上回り。
 リアム君の連射力を上回り。
 さくらだけが対等に見えたが、これも時間の問題かもしれない。


「ははは、クライマックスに相応しいだろう! どれ、纏めて浄化に導いてやろう!」


 4人とも必死になって闘ってくれているが俺には何もできない。
 焦りばかりが募っていく。
 どうすりゃ、どうすりゃ良い!?
 あいつらが頼りなのにあいつら以上の力なんて・・・!!


「うう・・・絶つんです」

「! 小鳥遊さん?」


 俺の後ろに倒れていた小鳥遊さんの声がした。


「魔力供給を絶つんです」

「・・・お前、アイギスか?」

「はい。聞いてください。ユグドラシルは龍脈に差し込まれた触媒の魔力供給で動いています。あの男はその魔力の一部を受け取っているのです」

「つーことはそれが続く限り、あいつは魔力切れはねぇってことか」

「そうです」


 現実でアイギスと話ができたってのに。
 それを喜ぶ間もなくこの事態を打開する方法を考える必要があった。


「で、どうやって魔力を受け取ってんだ?」

「発生源は龍脈に差し込まれた触媒です。ほら、ここから見て左右の下に菱形で回転している部分が見えますか? あれが触媒と紋様を繋ぐものです」

「わかった。だけどよ・・・」


 対処法がわかったところで目の前の野郎を突破する方法が思いつかねぇ。
 だって4人とも押されてこっちに下がって来てんだから。


「落ち着いて考えてください。貴方にはまだ手札があるはずです」

「手札だぁ・・・?」


 そこまでアドバイスを受けたところで閃光が俺の目の前で弾けた。


「ぐあっ!?」

「きゃあっ!!」

「うわぁ!!」

「皆さん!? ――慈愛のアフェクション・清流ストリーム!!」


 黒い王者の剣カリバーンから放たれた衝撃波が3人を吹き飛ばしていた。
 咄嗟に水の汎用能力コモン・スキルで水の膜を作ってさくらが受け止めていた。
 くそ、皆、消耗しすぎてんぞ! もう持たねえ!!


「くくく、『守護の盾』よ。守護者ディフェンダーどもの言いつけは守れたかね」


 ケネスがにやついた表情のまま俺の横へ視線をやった。
 まさかこれ、アイギスに言ってるのか?


「あなたがたの思いどおりにはなりません。既に世界線は書き換えられました」

「それが何だという。『特異点』と『守護の盾』さえ切り離してしまえば計画は執行できた・・・のだからな」

「! しまった、まさか!」

「気付くのが遅いのだよ。そう、ここは時空プレインズ・結界フィールドの内だ!」

「なんだって!?」


 こいつ、今、なんて言った!
 ここが時空プレインズ・結界フィールド内だって!?
 慌てて薄暗い部屋の壁へ目をやる。
 そこにはどす黒い茶色の澱みが漂っていた。
 確かにあれば結界っぽい魔力・・・!

 いや、それよりも!!
 ここで闘ってる間に時間が過ぎてるって!?
 おい、上の、海上で待つ猶予なんて24時間しかなかったはずだぞ!!


「ははは!! 超人類が計画は成った! 諸君らには特等席の見学を許そう!!」


 憎らしい笑い声を高らかに響かせ、ケネスは蠢く紋様の前に立った。
 そして両手を広げると、ケネスの上にホログラムのように四角い何かが映し出された。
 それは巨大なディスプレイのようなもので映像のように何かが映っていた。


「・・・おい、おい! 馬鹿野郎、こんなん冗談じゃ済まされねえぞ! ふざけんな、ふざけんなよ!!! おい!!!」


 そこに映し出されたものを見て数秒。
 内容を察した俺は、あらんばかりの大声で叫んだのだった。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』

チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。 その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。 「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」 そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!? のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた

ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。 遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。 「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。 「異世界転生に興味はありますか?」 こうして遊太は異世界転生を選択する。 異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。 「最弱なんだから努力は必要だよな!」 こうして雄太は修行を開始するのだが……

処理中です...