前向き時々後ろ向き

江上蒼羽

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10月2日

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10月2日(水)


相当暇なのか、LINEが何件も送られてきた。

肺なので食事制限が特にないのがありがたい。

とはいえ、病院食はやはり味気ないというか、何というか。

不味くはないけど……という感じらしい。

旦那はよく食べる人なので、普通の量で足りるのかと心配だったけれど、意外と足りている模様。

年齢の所為か食が細くなりつつあった所の、食欲不振。

体力の低下が心配。

私より痩せないで欲しいとひたすら願うのみ。

この日は、針筋電図(?)という検査をしたらしい。

手の親指の付け根と腕とふくらはぎの真ん中辺りに針を刺して力を入れると筋肉の状態が分かるんだそう。

この検査で、間質性肺炎の原因が分かれば治療を開始するという事だった。

しかし、結果は異常なし。

逆に「いい筋肉してるね。スポーツやってるの?」と、脚の筋肉を褒められたという。

その他採血して、この日の検査は終了。

私がネットや本で調べて得た知識として、間質性肺炎には、病気を引き起こす原因が分かるものと原因不明のものとあるという事が分かってる。

原因不明のものを特発性間質性肺炎と呼ぶのだけれど、こちらは予後が特に悪いらしい。

原因不明な為、どの方面から治療すれば最適か探りながら行わないといけないだろうし、その治療が的外れな場合があるのかもしれないと私なりに解釈してみた。

逆に服用している薬や、何らかの病気が関係して間質性肺炎を引き起こしているのが分かれば、薬の服用を止めたり、原因となる病気を治療する事で間質性肺炎の症状を緩和出来るから、予後は特発性に比べて良好らしい。

だから変な話だけれど、針筋電図に異常なしという結果に落胆した。

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