前向き時々後ろ向き

江上蒼羽

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10月3日

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10月3日(木)


この日、上の娘が部活の大会だった。

応援に行く為に、1日休みを取っていた。

一度様子を見に行ったものの、トーナメント形式な上、シードで2回戦からの参加だった為、出番は当分後と娘に言われ、退却。

その足でハローワークへと向かった。

旦那の入院が一月以上で、退院してもすぐ働くのは困難だと思われるから、当分は私が柱にならないといけない。

そうなると、私の少ない手取りでは生活が苦しいので、土日も働こうかと考えた。

一応会社にはWワークの申請はしてある。

事務員さんから「無理しないでよ、大丈夫なの?」と心配されたけれど、体だけは丈夫だと返しておいた。

今の仕事はかなりハードワークなので、なるべく体に負担の少ない仕事がいいと探したけれど、希望する条件に合った求人はなかなかない。

早く何とかしないと……と、焦りつつある。

娘の試合を見届け、旦那の元へと向かった。

余程暇だったのか、私1人だけのお見舞いでも喜んでくれた。

この日は、胃カメラと皮膚科を受診したそうだ。

人生初の胃カメラは、かなり辛かったとの事。

気管支鏡検査の時より太い管を入れられ、おえっと嘔吐えずいてしまったらしい。

綺麗な胃をしていると褒められたそうだけれど、胃カメラは二度とやりたくないと、すっかりトラウマ化。

皮膚科でも異常なし。

ただ、手の指の第一関節と第二関節の間がカサついているのが気になると言われたそう。

確かに両手共、どの指もその部分だけ色が変わっている。

仕事の所為かと思っていたけれど、どうも違うらしい。


時間を見て家に戻り、いつも通り義父のご飯を用意し、洗濯とゴミ出しの準備等のやる事をやって、娘達を連れて再び旦那の元へと向かった。

いつもは20分程度の面会だけれど、少し早く家を出られたので1時間家族の時間を過ごせた。

それでも1時間はあっという間。

エレベーターまで見送ってくれた旦那に手を振り、病院を出る頃には、旦那からLINEが入っていて


『いつも時間がない中来てくれてありがとう。気を付けて帰ってね』


というメッセージを見て、普段”ありがとう”なんて滅多に言わない癖にと思いながら精一杯涙を堪えた。

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