むっちゃんとお星様の涙

江上蒼羽

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むっちゃんとお星様の涙【1】

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むっちゃんは、お絵描きが大好きな5歳の男の子。



お誕生日にパパとママからプレゼントされたクレヨンで、毎日沢山の絵を描きます。





「ぐ~るぐ~るぐ~る………わはぁ…じょうずにかけたぁ~」





毎日沢山の絵を描くので、画用紙はすぐになくなってしまいます。



ある日、むっちゃんはママと一緒にお買い物に出掛けました。


ママは、ご飯の材料を買うついでに、むっちゃんの画用紙も買ってくれました。





「ママ、ありがとう!」





むっちゃんはニッコニコ。



お買い物が終わり、お散歩ついでに遠回りでお家に向かっていると……



ふと、ママが言いました。





「あら?ここにもお店が出来るのね」





通り掛かった道の向こう側では、大きなトラックやクレーンがガタンガタンと賑やかな音を立てながら動いていました。



ヘルメットを被った人も沢山います。




「ママ、なんのおみせができるのー?」





むっちゃんが聞くと、ママは言います。





「コンビニが出来るみたいね」


「こんびにー?」





首を傾げるむっちゃんに、ママが優しく教えてくれました。





「朝も夜もずっとやってるお店の事よ」


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