【完結済作品の短編集】

月咲やまな

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近くて遠い二人の関係

新婚生活(烏丸透・談)

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「——進まないぃぃぃっ!」

 俺の、嫁である烏丸奈々美からすまななみが二人の仕事部屋の中で先程からずっと雄叫びをあげている。『あ』に濁点までつけて悲鳴を上げたり、頭を抱えて机に突っ伏したり。ここ最近では無かったレベルで、相当お悩みのご様子だ。インターネット万歳な我ら二人は揃いも揃ってもう一ヶ月程の期間ずっと家に篭りっきりになっていたから、そろそろ気分転換が必要なのかもしれない。新居である高層マンションの窓から見える外の景色は昼夜問わず相当綺麗だが、実際に外を歩くのとでは全然違うもんな。

(それとも、またスランプにでも陥ったのか?)

 奈々美が『スランプになったから壁ドンを経験させろ!』と俺に迫って来た遠い日を思い出し、口元が勝手に緩んだ。また何か協力出来る事がないだろうか、やれる事があるなら何だって協力したい。だって、俺は奈々美の夫なのだから!

「新作のプロットが進まないのか?」

 先程淹れて来た珈琲の入るカップを作業机の端っこに置き、天板の上に突っ伏している奈々美の背中にブランケットを掛けてやった。長年かけて着倒してくたっとしたフリーサイズのパーカーとスキニー姿が今日も俺を安心させる。運動を欠かしていないおかげですっかり細くてスラッとした体型になりやがったから、彼女を人目から隠す必要性を感じ始めていた。だが、服に気を使わないままであってくれるならアホみたいに全方位に対して警戒せずに済みそうだ。

(まぁ、そもそも一人で外には行かせないんだけどな)

「烏丸ぁ…… 」
 少しだけ顔を上げてこちらに向ける半べそ顔は可愛いが、すんっと冷めた視線を向けて「とおる、だ」と訂正を入れる。まだたまに夫である俺の事を苗字で呼ぶ癖が消えないみたいだ。
「何をさっきから悩んでんだ?そうだ、五段に重ねたパンケーキでも作って来てやろうか。バターと蜂蜜たっぷりかけて、糖分を摂ったら少しは良い案が浮かぶかもだぞ?バニラアイスも添えてさ」
 同じ部屋の中にある俺の作業用の椅子を持って来て、横並びに座る。すると奈々美は「食べる!」と可愛く元気に答えはしたが、またすぐに眉間に皺を寄せた。
「でも、三時までは待つよ。お昼前に食べる軽食の量ではないからね。——ところで…… から、透は一体いつ仕事してんの?」
 天板に頬を置いたままなせいでベシャリと崩れた状態になった顔もすごく可愛い。絵として残しておきたいが、今ペンタブをいじり始めたら『質問の最中だろう⁉︎』と言って怒るだろうか。
「奈々美が仕事してる時に、俺も仕事してるぞ?」
「…… そっちは順調なん?」

「まぁな。リモートでアシスタントしてくれている人達に原稿を渡し済みだし、金で解決出来る作業は全て丸投げしてる」
「大御所かよ!」

 即座にツッコミを入れてくる元気はあるみたいでひとまず安心した。
「え?狡くない?私はほぼ一人でやってんだよ?資料集めも、ネタ探しも、書く作業も!」
「文章だと、そんなもんだろう?他の人に小説を書かせたら、それはもうゴーストライターを雇った事になっちゃうから別人の作品になるだろ」
 資料集めをするアシスタントを別で雇ったりする人もいるが、奈々美はそこまで売れてないもんなぁ。
「そ、そうだけど…… 」
「俺に言ってくれれば資料でも何でも集めてやるぞ?」
 もっともっと甘やかしてやりたいと思っていたから、願ったり叶ったりだ。

「うぅ、でも、最近書きたいネタが浮かばなくって、資料以前の問題なんだよ。監禁ネタはマンネリ気味だし、学生モノは前作でやったから連続は飽きられそうでちょっと嫌だし、叔父と甥、魔王と勇者…… 社会人モノも散々書き倒したネタだからなぁ」
 スタートから転んでいる一番マズイ事態に陥っている様だ。これは思った以上の難題である。主軸となるネタが決まってすらいないとアドバイスのしようも無い。
「このままじゃ無収入になっちゃう…… 」
 口をアヒルみたいに尖らせてボソッこぼす。
「貯金はあるんだし、それに俺の収入だけでも困ってはいないだろう?俺の方はアニメ化も決まって関連グッズの収入も期待出来るしさ。この部屋は親からのプレゼントなおかげで管理費と修繕積立金の支払いだけ。食費だって水道光熱費だって意外とそんなにかかってないから、何も心配はいらないと思うけど」
「ニートは嫌なの!好きでやってる仕事なわけだし。…… いいなぁ、アニメ化。私のキャラも動いて喋って欲しいぃ!」
「でも…… 奈々美が書くのは、執着系のBLだろ?難しくないか?」

「神作品を書ければ、私にもワンチャンあると思うの!時代は今ボーイズラブに優しい世界になってきているもん!どエロい漫画もテレビアニメ化したり、実写ドラマや映画化した作品も結構あるでしょう?だから、面白ければいける!」

 ぐっと両の拳を握り、奈々美が瞳を輝かせて天井を仰ぎ見る。彼女の主張は全くもってその通りなのだが、『別に君は売れなくても』と考えてしまって言葉にしないままそっと口を閉じた。作品が面白いか否かは残念ながら書き手が決めるんじゃなくて世間が決める事だから、俺がどうこう口を挟める事じゃないしな。
「って、まずはその『面白いネタ』を考えないと何だけどねぇ…… 」
 奈々美の瞳から輝きが消え、くたっと再び天板の上に溶けていった。これではまるで今はまだ人型をしていようがスライムだ。

「…… じゃあ、身近なところからアイディアを得たらどうだ?」
「身近なとこ?」
「ほら、夫婦ネタとか。丁度此処に新婚夫婦が居るわけだし、たまには執着系BLから離れてみたら、また違う世界が書けるんじゃないか?」
「幸せな夫夫ふうふモノか。確かに…… 書いた事は、無いけど…… 」
 そう言って、奈々美が黙ってしまった。

(や、何で黙る?)

 一つの案として口にした深い意味の無い言葉だったのだが、何か気に障ったんだろうか?
「いや、さぁ」とこぼし、奈々美が改まった顔をして言葉を続ける。

「そもそも、新婚生活って…… 何⁉︎」
「——はぁ⁉︎」

 新妻が口する言葉としては不適切ではないか?と思ったせいで、大きな声が出てしまった。
「いやいやいや。だって、考えてもみてよ!朝昼夜と透の作ったご飯を食べて、仕事中には透の淹れた珈琲飲んで、三時のオヤツには手作りのお菓子が出てくるのよ?じゃあせめて嫁として掃除でもしようとしても自動掃除機が部屋を走り回り、トイレも風呂場も常に綺麗!——仕事以外、私は何もやってないんですけど⁉︎コレはどう考えたって、絶対に『新婚生活』ってやつじゃない。『何も出来ないお嬢様と執事』・『家事能力の無い作家とアシスタント(世話焼き担当者でも可)』・『ニートな娘と有能おかん』でしかないわ!」
 言い得て妙だなと納得してしまう。夜の営みの頻度は別として、僕らはそもそも幼馴染だからって事もあってか、確かに新婚感はちょっと薄いかもしれない。
「…… まぁ確かに?」
 だからって、何か問題が?と思いながら首を傾げると、額をぎゅゅーっと指で強く押された。全面的にお前が悪いと責めているのかもしれない。だけど奈々美の書く執着系粘着ヤンデレ男達は軒並み家事も仕事も完璧に全てこなし、ネコ役にはベッドに拘束したまま快楽攻めするくらいの囲い込み様だから、自分も色々やって欲しいのかと思ったのに、違うのか。

「じゃあ、突然ですが、第一回・新作プロット会議を始めます!」

 仕事机の上に真っ白な紙と数本のペンを置き、奈々美が天板を拳で叩く。突拍子もない行動だが、いつもの事なので慣れっこだ。
「確定ではないけど、さっき透が出した『ラブラブ新婚夫夫ふうふモノ』を書くと仮定して、まずは双方の案を出してみましょう」
「わ、わかった。んじゃ、キャラ案は適当にこんな感じで…… 」と呟きながら、白紙にネコ役の男キャラとタチ役を描いていく。所詮は(仮)でしかないのでどっちもお互いに似せてみた。

「…… ねぇ、額縁って家に余ってたっけ?」
「ラフ画は飾るな」
「えー。でも資料としてファイルに保存くらいは良いよね?ラミネートで加工していい?」
「どうせ断っても無駄なんだろう?」と呆れ顔で言うと、無言で頷きだけが返ってきた。

「よし!じゃあまずは、『そもそも、新婚生活とはなんぞや?』から出していこう」

 キャラ案(仮)を描いた紙とは別の紙に、奈々美がお題を書いていく。ラフ画の描いてあるものはそのままの状態にしておきたいみたいだ。
「新婚…… か。そうだなぁ、お玉片手にエプロン姿の妻が、夫の耳元で『朝だよ、起きて♡』とか?」
「昭和の夫婦か?無料で読める古い漫画でも読んだばっかりなのかい?透君は」
「よくわかったな。何十年経とうが名作はな、いつ読んでも面白いんだよ。寝室にまでお玉を持って行く理由は謎のままだけどな」
「汁が垂れるから置いてこいって感じだもんね」
「ホントそれな」

 新婚生活について再びきちんと考える。まずは身近な夫婦として、自分の両親の生活を思い出してみた。
「そういや、ウチの父さんは実際に毎朝食事の用意が終わった後には母さんを起こしに行って、しばらく寝室から出て来なかったな…… 」
 両親の寝室は完全防音な上に鍵付きの部屋だからナニかをいたす音を聞いた事は無いが、心配性な父さんは多分毎朝愛を押し付けていたに違いない。父さんはすっきりとした表情だったのに、母は寝起きのはずなのに毎度少し疲れていそうだったから。
「あのね、親のソレは深く考えちゃダメだよ?子供は黙ってスルーしてあげようね?」

 無言で頷き合い、次のパターンを探す。
「王道なのは、仕事へ行くシーンだよね。『いってきます』っていつもの荷物を持って仕事に行こうとするタチ君。ネコ君は、彼がテーブルに忘れていたお弁当を持って玄関まで駆けて行き、『弁当、忘れてるぞ』と言ってそれを渡す。『ごめんごめん。ありがとう』と言って、いってらっしゃいのチュウ、とか?」
 そのシーン説明を聞きながら黙々と紙に描いていく。タチの手にゴミ袋を持たせると、「そんなリアル、描かなくていらないから」と後頭部にツッコミを喰らった。

「裸エプロン…… も、新婚っぽいかもな」
「そうかなぁ、聞いた事はないよ?ガチでアレをやりましたって夫婦のお話。もっと若いカップルとかの方が面白がってやりそうなイメージかな。もしくは、創作物で終わりのネタだよね。火を使う場所だから実際には危ないし」
 顔を少し逸らしてチッと舌打ちをすると、「まさか、君はやりたいのか⁉︎」と顔を真っ赤にして叫ばれてしまった。

(ん?一押ししたら、ヤレるんじゃないのか?コレは)

「わ、私はやらないからね。あ、でも、裸エプロン姿のせいで勃起が隠せず、前に先走りでシミができる姿はエロそう」
 ちらっと期待に満ちた視線を奈々美が向けてくる。
「まさか…… 俺にやれと?」
 心底嫌だという感情をそのまま顔に出す。だが、「私の書いている作品はBLだよ?男性のえろい姿を文章にする為には、透にやってもらった方が参考になると思うの!」と興奮気味に言われたが当然即座に断った。背中や脚だけなら全然見られても平気だが、エプロンからケツが見えている自分の姿は想像すらしたくない。

「他にとなると…… 風呂ネタ?」
「王道過ぎて、私はちょっと乱用気味だわ」
「エロシーンを展開しやすいしな」

「じゃあ、トイレでは?」
「…… 家の?新婚が?んー…… 望まぬ結婚。初夜が嫌で逃げた先には家のお手洗いくらいしかなかった。鍵を閉めて個室に篭ろうとしたけどタッチの差で新郎に追い付かれ、そのままその場で蓋のしてある便器の上に押し倒されて強引に処女を散らすって感じ?なんかもうソレって、エロ漫画であってBLじゃないと思うな。夫君がどんなに彼を一方的に愛していても、ラブ要素が伝わらないと思う」
「やっぱトイレだったら駅とか会社とかじゃないと、盛り上がりに欠けるな」

「「授業中なのに、学校のトイレでってのも捨て難い!」」

 お互いの顔を軽く指差し、二人の叫んだ言葉が綺麗に被った。だけどすぐに揃って真顔になる。
「なぁ、『新婚生活とは?』のテーマから離れてないか?」
「私もそう思う。ただのエロシチュ話になってるよね」

 腕を組み、軽く唸りながら椅子の背もたれに背中を深く預ける。
「でもな、新婚夫婦の間にエロは外せないワードだと思うんだ」
「まぁ、そこを否定出来ないのは確かだね」
 奈々美も納得顔でうんうんと何度も頷く。
「新婚、日常生活、ソファーでエッチ?いや、普通に誰でもするから新婚要素としては何か違うか。じゃあ、歯磨き?」

(ソファーでえっちは誰でもする。OK任せろ)

 頭の中のメモ帳に『奈々美がしたい事チェック表』に新しい項目を追加する。考えに熱中し出すとボロボロと秘めた欲望をお漏らししてくれるのがありがたい。だが、“歯磨き”って、エロや新婚ネタへ発展出来る要素があるのか?悲しいかな、俺には何もネタが浮かばなかった。
「歯磨き?」
「うん、歯磨き。タチ君がネコ君を膝枕してあげて、子供みたいに歯を磨いてあげるーとか。口内を濯ぐ水は口移しであげるの。濯いだ後の水はもちろんタチ君再度受け取り、喜んでゴックンするよ!」
「最後でいきなり変態っぽくなったな」
「それが良いんだよ!」

「…… だけど、ソレって新婚か?」
「違いますね、はい」

 自分でもよくわかっていたみたいで安心した。だが、言葉では『変態か?』と返しはしたが、実は俺とやってみたいとこの後頼まれたら即了解してやろうと思う。
「あ!一緒のタイミングで洗面台を使って、歯磨きとかスキンケアをしてるうちに何となーくその場でジャレ合いになってさ、そのままそこで洗面台に手をついて後ろからとか、洗濯機の上に座らされて対面でとか、ラブラブな新婚っぽくない⁉︎」
「んで、勢い余って初めて避妊せずにやっちまうパターンに発展、とか。…… アリだな」

(ってか、ヤリたいんですが、ソレ。今すぐに)

 いくら考えたって、『これこそが新婚生活です』なんて定義は人それぞれだ。断言して言えるのは、『結局、新婚夫婦って隙を見てはヤリまくりですよね』くらいなもんだろう。丁度もう軌道修正を図ろうがエロネタしかお互いに口にしなくなってきたって事は、奈々美側もその気なんじゃないのか?と期待してしまう。だが、もし違ったら?本気で仕事のネタを挙げているのだとしたら、夫としては足を引っ張りたくない。

「…… ね、ねぇ」
「ん?」

「ど、どんな感じ…… なの、かな。その…… 洗面所とか、その、ベッドやソファーみたいに拠り所の無い空間で、スルのって…… 」

 そっと俺の服の袖を掴み、脚を軽くもじっとさせつつ奈々美が俯きながら訊いてきた。黒髪からちらっと覗く耳は真っ赤で、手がちょっと震えている。あぁ、このやり取りこそが『新婚っぽいな』と思いながらそっと耳に顔を寄せ、「試してみるか?」と低めの声で囁きかけた。
 昼御飯の用意がまだだが、三時に出す予定だったパンケーキを昼ご飯として出したって充分腹は満たせるだろう。今日は担当者と電話での打ち合わせも無い日だし、アシスタントさんとのやり取りは夕方以降で問題無い。よし、奈々美の望むまま、色々なパターンの新婚生活ってヤツをたっぷり実演してやる時間はたっぷりあるな!

 もちろん、俺の裸エプロン案だけは無かった事にするが。


【完結】
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