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しおりを挟む男性の使用人を呼び、正装に着替えたミケラウスは以前まで引きこもっていたのが嘘のように、周りに明るく振舞った
それは誰もが見惚れる程の立ち居振る舞いで……
通りすがる誰もが足を止め、振り返った
庭園へ向かう途中、顔色の悪かったリエンナがミケラウスとすれ違う
「ミ……あっ……」
呼びかけようとした乳母を無視するミケラウス、だがリエンナのその表情は恍惚として、膝から崩れ落ちていた
その姿を見てからは、いよいよおかしいとニールはその背中に手を掛けた
「殿下、無理をされては……」
「ここで止まるな。リエンナまで巻き込みたくはない。なぁ……私は無理をしてきた。もう……いいだろう?」
いい、とは?
ミケラウスの思考に理解が追いつけず、ニールは曖昧な笑顔でしか返すことができなかった
何故か通りすがった洗濯係や使用人達が後ろから付いてくるのをなんとか護衛に指示を出し、防ぐも、相手が女性しかいないため、執事にミケラウスを見ていない女性使用人達を集めさせ、食い止めさせる
遠回りだとミケラウスは眉を顰めたが、普段通らない道へ無理に誘導した
その間にミケラウスの周りだけでもパーティーの給仕を男に替えるよう指示を仰いでいたのだが
「……母上」
執事とのやり取りで前方を見ていなかったニールは、ハッとしてミケラウスの視線を辿った
いつの間にか庭園までたどり着いていた
既に庭園には客人達が集まり、その中央で王妃が微笑んでいる
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