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キアンに案内されるがまま、森の奥へと進む。
しばらくすると森が拓かれ、月明かりに照らされた大きな岩がゴロゴロと転がっている場所に出る。その中で真ん中にぽっかりと空洞のある岩の前で止まった。
「洞窟ですか……?」
「あっ、いえ……こちらに。足元に気を付けてください」
洞窟の中ではなく岩の横に寄り添うように生えている木へと向かう。その後ろには木の幹の色を模した、麻紐に木の枝や葉を絡ませた幕が張ってあった。
狭くなっていく巨岩の間を通りながら、いくつかあるその麻紐を持ち上げて進むと渓谷下へ降る、舗装された道が現れた。
崖を削って広げたらしいその壁には魔法石が所々に嵌め込まれ、仄かに足下を照らしている。
「昔、御偉い方達が古代のドラゴンの骨を探しに来たとか……上にあった巨岩もドラゴンのメテオストームだそうで……この道はそのお偉方の置き土産です」
とキョロキョロしていた私に男性は教えてくれた。
その道を下り切ると、風がざわざわと騒がしく聞こえだす。
「すぅ、あっち。くるしんでるみたい!」
その村は山の麓の渓谷にあり、坂道が終わると森の木々の間からチラチラと明かりが見え始めた。コハクは下ってきた方向とは反対の山側の方を指差し、深い森の方へ行こうとする。
「こっちの方は狼が出ますっ!危ないですからっ…お嬢さん達には治療をっ……」
と男性が必死に止めるので、スイレンは明るい笑顔を向けた。
「大丈夫ですっ! あそこが村ですね! すぐに追いかけるので先に行って待っててくださいっ」
「ですがっ…!」
「念願のウィンドウルフ……しかも群れ……ふふふっ……堪能でき…… あっ、本当に大丈夫なので任せてくださいっ」
なにやら不穏な笑みでブツブツと言っていたスイレンを見て、不安な顔を見せるキアン。そんなキアンにスイレンは親指を立てた拳を見せるとコハクへと向き直り、森へと入っていった。
しばらくすると森が拓かれ、月明かりに照らされた大きな岩がゴロゴロと転がっている場所に出る。その中で真ん中にぽっかりと空洞のある岩の前で止まった。
「洞窟ですか……?」
「あっ、いえ……こちらに。足元に気を付けてください」
洞窟の中ではなく岩の横に寄り添うように生えている木へと向かう。その後ろには木の幹の色を模した、麻紐に木の枝や葉を絡ませた幕が張ってあった。
狭くなっていく巨岩の間を通りながら、いくつかあるその麻紐を持ち上げて進むと渓谷下へ降る、舗装された道が現れた。
崖を削って広げたらしいその壁には魔法石が所々に嵌め込まれ、仄かに足下を照らしている。
「昔、御偉い方達が古代のドラゴンの骨を探しに来たとか……上にあった巨岩もドラゴンのメテオストームだそうで……この道はそのお偉方の置き土産です」
とキョロキョロしていた私に男性は教えてくれた。
その道を下り切ると、風がざわざわと騒がしく聞こえだす。
「すぅ、あっち。くるしんでるみたい!」
その村は山の麓の渓谷にあり、坂道が終わると森の木々の間からチラチラと明かりが見え始めた。コハクは下ってきた方向とは反対の山側の方を指差し、深い森の方へ行こうとする。
「こっちの方は狼が出ますっ!危ないですからっ…お嬢さん達には治療をっ……」
と男性が必死に止めるので、スイレンは明るい笑顔を向けた。
「大丈夫ですっ! あそこが村ですね! すぐに追いかけるので先に行って待っててくださいっ」
「ですがっ…!」
「念願のウィンドウルフ……しかも群れ……ふふふっ……堪能でき…… あっ、本当に大丈夫なので任せてくださいっ」
なにやら不穏な笑みでブツブツと言っていたスイレンを見て、不安な顔を見せるキアン。そんなキアンにスイレンは親指を立てた拳を見せるとコハクへと向き直り、森へと入っていった。
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