23 / 54
第二十一話 討伐
しおりを挟む
「ペンタか。無事だったようだな」
「時々死にかけたけどね」
トカゲから降り、ペンタに近づくとすぐ抱きつかれた。
「おいおい」
「えへへ」
胸に顔を埋め、甘えたような顔をするペンタ。コイツこんなキャラだったか?
「は、初めまして、クロノ殿」
声をかけてきたのは刀を二本持った女だ。
「ん? お前は」
「拙者『ミヤモト・ムサミ』っす」
ムサミと名乗る女は若干緊張しているようだが、刃のような鋭い目で私を射抜いた。その程度で怯みはしないが、『ムサミ』か。なかなか強そうだ。
「そうか。よろしくなムサミ」
「!? マジっすか。こ、光栄っす」
握手しただけで嬉しそうなムサミ。なんで喜んでいるんだ? 仲間が増えたからか? それならここにいる二人も。
「お前達はペンタの仲間なのか?」
「「は、はい」」
「『テオ・ミラーレア』だす」
「俺は『青助』だぜよ」
ガチガチに緊張した様子で答える二人。一人声がおかしく聞こえたが、気にしないでおこう。ゴリラよりはマシだ。
「そうか。私は『ディーア・クロノ』だ。よろしく」
ペンタに抱きつかれたまま緊張している二人と握手を交わす。
「カロロロ!」
すると突然トカゲが起き上がり、こちらに顔を向けながら口を広げたかと思うと、私達を襲うように地面がどんどん陥没していく。
「ヤバッ」
陥没した地面を見た瞬間、ペンタが二度と離れないくらいに抱きついていた手をあっさり離し、一瞬で私から離れて距離をとる。
「これはあの見えない攻撃。クロノ殿逃げるっす!」
「逃げろクロノの姉ちゃん」
「クロノ!」
いつの間にか離れているムサミ、青助、テオの三人。やっぱり青助だけ声がおかしい。あいつあんな形で男なのか?
目の前が陥没し、すぐ体に生暖かい何かが当たる。この感触は……光りか。どうやらあの口から目に見えない極小の光を出しているようだな。
「私は大丈夫だ」
シャワーのように極小の光を浴びながらジャンプし、地面が大きく抉られる勢いのまま、トカゲの口へ膝蹴りをくらわせた。
「「「「!?」」」」
「ガロッ――!」
トカゲは空高く真上に吹っ飛び、ロケットのような勢いのまま雲を抜け、もう少しで宇宙空間ってとこまで飛んだが、重力に負けて地上に落ちてきた。残念。
ドゴオオオン!
トカゲの落ちた勢いで大地に数百メートルものクレーターができる。
「カッ……」
私は再びトカゲの上に乗り。
「痛いか? 可哀想だから終わらせてやる」
デコピンの構えでトカゲの顔をロックオン。
これで終わりだ。
そう思ったがしかし、トカゲの口から超音波のような鳴き声が流れる。
「カアアアアアアアアアア!」
「くっ、五月蝿い!」
あまりにもやかましいので、目覚まし時計を殴るように、トカゲの顔をつい殴ってしまう。
ボッ。
「あ……」
するとトカゲの首から上が消え、こと切れたように倒れ絶命した。
「時々死にかけたけどね」
トカゲから降り、ペンタに近づくとすぐ抱きつかれた。
「おいおい」
「えへへ」
胸に顔を埋め、甘えたような顔をするペンタ。コイツこんなキャラだったか?
「は、初めまして、クロノ殿」
声をかけてきたのは刀を二本持った女だ。
「ん? お前は」
「拙者『ミヤモト・ムサミ』っす」
ムサミと名乗る女は若干緊張しているようだが、刃のような鋭い目で私を射抜いた。その程度で怯みはしないが、『ムサミ』か。なかなか強そうだ。
「そうか。よろしくなムサミ」
「!? マジっすか。こ、光栄っす」
握手しただけで嬉しそうなムサミ。なんで喜んでいるんだ? 仲間が増えたからか? それならここにいる二人も。
「お前達はペンタの仲間なのか?」
「「は、はい」」
「『テオ・ミラーレア』だす」
「俺は『青助』だぜよ」
ガチガチに緊張した様子で答える二人。一人声がおかしく聞こえたが、気にしないでおこう。ゴリラよりはマシだ。
「そうか。私は『ディーア・クロノ』だ。よろしく」
ペンタに抱きつかれたまま緊張している二人と握手を交わす。
「カロロロ!」
すると突然トカゲが起き上がり、こちらに顔を向けながら口を広げたかと思うと、私達を襲うように地面がどんどん陥没していく。
「ヤバッ」
陥没した地面を見た瞬間、ペンタが二度と離れないくらいに抱きついていた手をあっさり離し、一瞬で私から離れて距離をとる。
「これはあの見えない攻撃。クロノ殿逃げるっす!」
「逃げろクロノの姉ちゃん」
「クロノ!」
いつの間にか離れているムサミ、青助、テオの三人。やっぱり青助だけ声がおかしい。あいつあんな形で男なのか?
目の前が陥没し、すぐ体に生暖かい何かが当たる。この感触は……光りか。どうやらあの口から目に見えない極小の光を出しているようだな。
「私は大丈夫だ」
シャワーのように極小の光を浴びながらジャンプし、地面が大きく抉られる勢いのまま、トカゲの口へ膝蹴りをくらわせた。
「「「「!?」」」」
「ガロッ――!」
トカゲは空高く真上に吹っ飛び、ロケットのような勢いのまま雲を抜け、もう少しで宇宙空間ってとこまで飛んだが、重力に負けて地上に落ちてきた。残念。
ドゴオオオン!
トカゲの落ちた勢いで大地に数百メートルものクレーターができる。
「カッ……」
私は再びトカゲの上に乗り。
「痛いか? 可哀想だから終わらせてやる」
デコピンの構えでトカゲの顔をロックオン。
これで終わりだ。
そう思ったがしかし、トカゲの口から超音波のような鳴き声が流れる。
「カアアアアアアアアアア!」
「くっ、五月蝿い!」
あまりにもやかましいので、目覚まし時計を殴るように、トカゲの顔をつい殴ってしまう。
ボッ。
「あ……」
するとトカゲの首から上が消え、こと切れたように倒れ絶命した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる