君への嘘

けゆ

文字の大きさ
2 / 4

過去の私

しおりを挟む
ー昔

私はなんでも出来るさよちゃんに憧れていた。
可愛くて自慢の親友だった。
ある日、ずっと好きだった
かい君に私は告白された。
もちろん付き合った。
大好きだったから、それからは一緒に帰ったりと幸せだった。でもある日

かい「ごめん、さよが好きで近づくためにお前を利用したんだ。」

ショックだった。自惚れて馬鹿みたいって思った。思い返せばいつも三人だった。
彼女の私はおいてけぼりで。
ああ。バカだなあ。って凄く思った。

涙が大雨のように降るから、やんでくれないから、次の日学校に行けなかった。

さよちゃんから連絡があって、『かぜ大丈夫??あ、そーいえば今日かい君と帰ったんだけどね、これからは二人がいいって言うから…ごめんね?』そう言われた。

返事をしないで私は電話を切ってしまった。悔しかった、凄く。惨めだと思った。なのに
さよちゃんもかい君の事も大好きで仕方なかった。

やっと学校に行けた頃には二人は付き合っていた。見るのも辛かった。その場にいることさえ。

さよちゃんは優しいから一人でいる私を、呼んで三人にしてくれた。その優しさが辛かった苦しかった。かい君もいつも通りに接してくれた。

でも、どこかで恨んでしまう私がいて。
どこかで大嫌いと思う私がいて。
そんな自分が嫌で。
だから、決めたの。

私は、かい君が好みの女子の逆の子になろうと。そんな事したら一生好きになってもらえないって思ったけど。さよちゃんが好きな時点で、好きになってもらえるなんてありえない、と自分に言い聞かせ。

長い髪の毛をバッサリ切って。腰よりもあった髪を肩にもつかないくらいに。
学校にいったら、凄いビックリされたけど。。
なんだか前を向けた気がした。
のに

二人がいちゃいちゃしてるのを間近で見るのは辛くて涙をこらえるのが大変で。
かい君を好きなのをやめよう。
こんな私、やめよう。
何度思ったことか。
けど、かい君もさよちゃんも

いじめられていた私。そんな私に手を差し出してくれた。同時に。その時から二人は運命だったのかな。
あの日から三人で行動するようになったね。付き合っても三人だった。
でも、さよちゃんと付き合ったらかい君は
二人きりで私をおいて帰っていたよね。

辛かったし今も苦しいけど

さよちゃんごめんね

かい君好きなの。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

あんなにわかりやすく魅了にかかってる人初めて見た

しがついつか
恋愛
ミクシー・ラヴィ―が学園に入学してからたった一か月で、彼女の周囲には常に男子生徒が侍るようになっていた。 学年問わず、多くの男子生徒が彼女の虜となっていた。 彼女の周りを男子生徒が侍ることも、女子生徒達が冷ややかな目で遠巻きに見ていることも、最近では日常の風景となっていた。 そんな中、ナンシーの恋人であるレオナルドが、2か月の短期留学を終えて帰ってきた。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

【完】まさかの婚約破棄はあなたの心の声が聞こえたから

えとう蜜夏
恋愛
伯爵令嬢のマーシャはある日不思議なネックレスを手に入れた。それは相手の心が聞こえるという品で、そんなことを信じるつもりは無かった。それに相手とは家同士の婚約だけどお互いに仲も良く、上手くいっていると思っていたつもりだったのに……。よくある婚約破棄のお話です。 ※他サイトに自立も掲載しております 21.5.25ホットランキング入りありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ  Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.  ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

処理中です...