君への嘘

けゆ

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白馬の王子様

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さよ「かい!!!」

な、ななな何事!?何が起こってるんだあ…!?

かい「ゆきん、ちょっと来て。」
ぐいっー

いやいやいや!!さよちゃんいるし!
しかも手…ゾワッ。…え?
なんで?好きな人なのに、なんでこんなに触られて嫌なの…。
すごく嫌だ。昨日ゆきとに抱きしめられた時は暖かかったのに。
この手はとても怖い。

ゆきん「は、はなしてっ!!!」

さよ「最低!!ゆきん!!なんで!?
なんで、ゆきんとかいが…!?
意味わかんない!!」

え…?なんで?なんで、私が悪者になるの?
私がかい君を誘ったって言うの?
違うじゃん。違うじゃん!!!
親友だから分かるはずなんじゃないの…
かい君とさよちゃんが大好きだから
二人の幸せを願ってるって。
でも、どこかで、不幸を、ねがって、しまっていたのかもしれない。

そう思うと何故か涙が溢れ出した。
わかってる、確かに心で
さよちゃんを裏切っていた。
でも一生懸命行動には出さないようにって
もしかして出ていたのかな。
けど、先に付き合ったのは
ゆきんだよ…。利用だったかもしれない
でも、ゆきんなんだよ…。
なんで、…

かい「ゆき…」

ゆきと「ゆきんっ!!今日は学校サボるか!」

ゆきん「…え?さ、さぼ…?」

かい「は?俺はゆきんに…」

ゆきと「は?彼女追えよ。卑怯男。」

かい「な、…」

ゆきとは優しすぎるよ。
私最低って言われた人なのに。
素敵な笑顔でゆきんって呼んでくれるの?
私何もしてないのに
全然、優しくしてないのに…

かい「ゆきんっ!!ごめん、あの時ごめ…ん。」

え…?あの時?
あの時って手を握った時?さよちゃんに
見られたから?
頭がぐるぐるしてる。。

ゆきと「過去に…」

ゆきん「…え??」

ゆきと「あ、いや、ごめん」

きっとキラキラの金の髪の中で
ぐるぐる考えてるんだよね。
どうしたら私が元気になるか、とか
なにがあったんだろう、とか
今もこうして、自転車に乗せてくれてる
優しい金髪の君。
私には王子様に見えるよ。

白馬に乗った王子様。

自転車に乗ってるけれど

私には充分すぎる

素敵な白馬だわ。

キラキラで

目つきがすごく悪くて

怖がられそうな態度とる君。

でも根は優しくて

見た目とは正反対の

素敵な素敵な王子様。

私を迎えに来てくれたの?
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