異世界転生しました。〜優し過ぎる彼と冷た過ぎる私〜

黒狼 リュイ

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第1章  現実世界の私

高校生ーー別名"氷の獣"中編

 氷の獣。それは決して触れてはならない。容易に触れれば、辺りは一瞬にして凍りつく。
 霜原雪乃はいつからか、学校中の噂になる程名が広まった。
 雪乃に話しかけてくる人は一人も居ない。雪乃が話しかけても顔を真っ青にして離れてしまう。雪乃は独りきりの寂しさを思い知った。それは昔から知っていた筈なのに、忘れてしまっていた。
 日野太陽が側に居たから今まで忘れていた事実。
 雪乃は、表立って怒ったりしない。いつもニコニコ静観している。そんな自分を作っていたから本当の意味で自分を自覚しようとはして居なかった。
 そして、たった一つ自分を出してしまったから今回の件が起きた。ただそれだけなのに、たった一回自分を解放してしまったそれだけの事で雪乃は学校に居る生徒達から同級生からつい昨日話して居た子達から避けられる様になった。
 その代わり、近づいて来た人も居た。
 雪乃の怒りを知った上で近づいて来る人達だ。
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