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第1章 現実世界の私
高校生ーー別名"氷の獣" 後編
「あんた最近調子乗ってるわよね!すっごく邪魔なのよ?消えてくれない?」
こんな言葉なんて毎日だ。タイミングがそれぞれ違うだけ、授業中や放課後、休み時間。毎日同じ様な言葉を毎日違うタイミングで何度も何度も繰り返される。そんな日常を繰り返す度に私の心は動かなくなった。
初めは怒りすら感じていたはずなのに、いつからか反応するのも馬鹿らしい。無視するのがまだ楽。そんな風に心は動かなくなった。
そんなある日、自称学校の悪トップの女子が群れの様に何人かを引き連れて帰り途中の私に絡んできた。
「あんた聞いてんの?!」
「なんとか言ったらどうなのよ‼︎」
「…」
雪乃は答えない。鞄を持ち肩に掛けてその場を去ろうとするが、タイミング悪く鞄を掴まれ地面に叩きつけられる。
中身は鈍い音が聞こえた。どうやらいくつか壊れたかも知れない。雪乃は、拾わずに鋭い目を彼女らに向けた。
(ここまでするのか?)
私が何をしたのだろう?そんな疑問は毎日だ。だが、答えも救いも存在しない。だから今回も耐えれば良い。
そんな雪乃を彼女達は逃がしはしない。何度も鞄は踏まれ、言葉で責められ、道は塞がれどうしようも無かった。やむ終えず手を出さなきゃならないのか…雪乃はそう感じていた。
そんな時、声が聞こえた。
「ゆ、雪乃さんを!離しっなさい…よ!」
「あんだ?アタシらに文句付ける気?」
彼女は子鹿の様に震えた脚で立ち、風で消えてしまいそうなくらいか細い声で叫んでいた。私を雪乃を救う為に、自らを奮わせ。
そんな彼女に狙いを定め次は彼女だと言わんばかりに向かう彼女達に雪乃も立ち上がった。これ以上騒ぎを大きくは出来ない。彼女を巻き込んではいけない。
「…黙りなさい。あんた達の目的は私の筈。彼女に向ける前に私を無視する気?相手になってあげるわよ?」
「こっ‼︎このヤロー聞いてりゃぁ!みんなやりなさい‼︎」
雪乃は彼女への目線、標的を全て自分に向けた。本当はしたくなかった。また引かれるかも知れない。でも助けてくれた人が傷付くより余程良い…
雪乃は、彼女達の暴行から身を捻り避け痛く無い程度で反撃をした。雪乃自身そこまで運動が苦手では無い。そのため避ける事は雑作もない。
そうして場を収め彼女達は去っていった。
一人一人額にデコピンを残して…
雪乃は、同じ女の子だからと思い敢えて反撃はデコピンにした。…それでも意外と痛いけれど。
そして助けに来た彼女を振り返らず帰ろうとした。現に彼女も帰ろうとする雪乃を止めようとしない。
それからしばらく、雪乃に立ち向かう者は誰一人居ない。雪乃を助けようとした彼女さえ近寄らない。それに雪乃は彼女の名前も知らない。それで良い。
"氷の獣"を知る者も知らない者も雪乃に近寄りもしなかった。そして名は、雪乃が卒業した後も残った。
その後"霜原雪乃"は、独りきりで高校を卒業し大学へ入学した。
こんな言葉なんて毎日だ。タイミングがそれぞれ違うだけ、授業中や放課後、休み時間。毎日同じ様な言葉を毎日違うタイミングで何度も何度も繰り返される。そんな日常を繰り返す度に私の心は動かなくなった。
初めは怒りすら感じていたはずなのに、いつからか反応するのも馬鹿らしい。無視するのがまだ楽。そんな風に心は動かなくなった。
そんなある日、自称学校の悪トップの女子が群れの様に何人かを引き連れて帰り途中の私に絡んできた。
「あんた聞いてんの?!」
「なんとか言ったらどうなのよ‼︎」
「…」
雪乃は答えない。鞄を持ち肩に掛けてその場を去ろうとするが、タイミング悪く鞄を掴まれ地面に叩きつけられる。
中身は鈍い音が聞こえた。どうやらいくつか壊れたかも知れない。雪乃は、拾わずに鋭い目を彼女らに向けた。
(ここまでするのか?)
私が何をしたのだろう?そんな疑問は毎日だ。だが、答えも救いも存在しない。だから今回も耐えれば良い。
そんな雪乃を彼女達は逃がしはしない。何度も鞄は踏まれ、言葉で責められ、道は塞がれどうしようも無かった。やむ終えず手を出さなきゃならないのか…雪乃はそう感じていた。
そんな時、声が聞こえた。
「ゆ、雪乃さんを!離しっなさい…よ!」
「あんだ?アタシらに文句付ける気?」
彼女は子鹿の様に震えた脚で立ち、風で消えてしまいそうなくらいか細い声で叫んでいた。私を雪乃を救う為に、自らを奮わせ。
そんな彼女に狙いを定め次は彼女だと言わんばかりに向かう彼女達に雪乃も立ち上がった。これ以上騒ぎを大きくは出来ない。彼女を巻き込んではいけない。
「…黙りなさい。あんた達の目的は私の筈。彼女に向ける前に私を無視する気?相手になってあげるわよ?」
「こっ‼︎このヤロー聞いてりゃぁ!みんなやりなさい‼︎」
雪乃は彼女への目線、標的を全て自分に向けた。本当はしたくなかった。また引かれるかも知れない。でも助けてくれた人が傷付くより余程良い…
雪乃は、彼女達の暴行から身を捻り避け痛く無い程度で反撃をした。雪乃自身そこまで運動が苦手では無い。そのため避ける事は雑作もない。
そうして場を収め彼女達は去っていった。
一人一人額にデコピンを残して…
雪乃は、同じ女の子だからと思い敢えて反撃はデコピンにした。…それでも意外と痛いけれど。
そして助けに来た彼女を振り返らず帰ろうとした。現に彼女も帰ろうとする雪乃を止めようとしない。
それからしばらく、雪乃に立ち向かう者は誰一人居ない。雪乃を助けようとした彼女さえ近寄らない。それに雪乃は彼女の名前も知らない。それで良い。
"氷の獣"を知る者も知らない者も雪乃に近寄りもしなかった。そして名は、雪乃が卒業した後も残った。
その後"霜原雪乃"は、独りきりで高校を卒業し大学へ入学した。
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