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柊彩 藍

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間に合わせる!

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    ボスから、連絡が来てから二時間ほどたったとき、まだ戦闘音はなりやんでいなかった。少し気になって連絡をとろうとチップを使うと、僅かなノイズ音が聞こえるだけで返事はかえって来なかった。これが何を意味するのか分からなかったが、とりあえず紗希に報告しにいった。
 「紗希先輩、これ繋がらないんですけど…」と、蒼汰が伝えると一瞬で紗希の顔が真っ青になった。それを見た蒼汰も起こりうる最悪の状態を想像した。もしかしたら太刀打ち出来ていないのではないかと。二人はすぐに屋上にかけあがりそこから戦場になっているだろう所を眺めた。すると、分かったことが3つあった。まず1つは、ボスたちが死んではいないがかなり押されているという事。二つ目は、その戦闘場所がかなり離れていて着いた頃に間に合っているかどうか分からないこと。そして、最大の問題が大規模で結界が張られているということ。恐らくその結界のせいでこちらからもあちらからも連絡をとることが出来なかったのだろう。二人は必死に頭を回して打開策を探しながら戦場へと走った。しかし、結界に阻まれ中に入ることが出来なかった。
 「これを剥がした所で間に合うかどうか…」と、紗希が呟いた。
 「剥がせるんですか?」
 「剥がせる。けど、こんなに大きな結界だと5分はかかる。だからそれじゃ間に合わない。それしか思い付かないから今は解除するための作業をしてるけど。」これを聞いた蒼汰は目の色をかえ、何かを決意したようにこういった。
 「結界の解除は任せました。あとは、僕が絶対に間に合わせます。」
 と、蒼汰は学校の屋上へと戻って行った。
 
 一方ボス達は二時間ほど前、かなり順調にことが進んでいた。
 「これだったら数は多いけど何とかなるな!」と、大柴は、大量のモンスターを相手にしながら余裕の表情を浮かべる。
 「高校生組には迷惑をかけないようにしないとね」と、『四獣』を操る羽鳥南も楽々とモンスターを蹴散らしていく。ここにいた相川(ボス)、大柴、羽鳥の全員がこれから起こる悪夢を想定していなかった。それも無理はない、この三人の戦闘力はトップ5を占めるものだったからだ。だが、しかしその余裕の表情が一変した。倒したモンスターが黒い靄となり、その靄が一つに収束していったのだ。それは、今まで倒してきたモンスターの合計のエネルギーということになる。一つ一つは、弱くともここまで集まると三人といえども恐怖を覚えた。次第にその靄の塊は薄い大きな円を形成していった。そこから漏れだしていた空気は、とてつもなく重く苦しい空気だった。心臓が押し潰される様な気さえした。そして、その空気と共に現れた者がその場にいたものを凍りつかせた。その恐怖は、息をすることさえ許されないほどだった。そこから現れたのはモンスターではない。悪魔だ。悪魔はよくモンスターの上位層だと例えられるが、これを目の前にしたものは、悪魔はそんなものでは例えることが出来ないと悟っただろう。悪魔は、すぐにその場の空気を支配した。というかそこに現れるだけでその場の空気を変えた。そして、悪魔は超巨大な結界を展開した。一つの町を覆い隠すほどの結界を…
 「外に連絡できるか?出来たらすぐに紗希のグループを読んでくれ!」
 「ボス!出来ません!」
 相川はかなり素早く判断した。だが、それ以上に悪魔の行動の方が速かったのだ。これで外との連絡は途絶えた。だが、しかし、悪魔にも弱点が無いわけでは無いわけでは体のどこかにあるコアを壊せば簡単に倒せる。簡単には壊させてくれないが。
 「大柴、コアを探せ!」
 一番機動力のある大柴がコアの創作に出た。大柴の本は『ハルピュイア』別名ハーピー三姉妹とも呼ばれ、風を操ることが出来る。大柴はその力を使い人間が耐えられるGの限界まで加速することが出来る。そして、大柴は探した。しかし、攻撃は当然大柴に襲いかかる。大柴はその攻撃を交わすことに精一杯だったが、幸いコアが分かりやすい所にあったためコアの場所はすぐに分かった。
 「ボス!分かった!やつの額だ!」
 「大柴!羽鳥!狙えるか!」
 二人はコアに攻撃を仕掛けたがそれは、コアには届かなかった。
 「せめて死角から攻撃出来れば…」
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