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煌輔の決意
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「最近ホントモンスター出てくるようになったよね~」
放課後の帰り道でふと優衣が呟いた。その現場にいる蒼太は、どう反応していいか分からず黙っていた。二人には、そこで戦っていることを伝えていなかったから。
「そういえば、モンスターの出現の時にいっつも俺たちの側に居ないけど大丈夫か?お前何かとりつかれてるんじゃねえの?」
蒼太は、そんなことないよ。と苦笑いをして返した。当然、二人は大丈夫ではないことは勘づいていただろうが、蒼太の気持ちや、考えを察してか、蒼太には、何か考えがあるのだろうという信頼感からか、それ以上踏み込まないでいてくれた。
優衣と、別れて家に着くと煌輔は奇妙な質問をしてきた。
「モンスターって誰が倒してくれてるんだろうな」
その質問に驚きを隠せなかった反面、スラスラと嘘をついてごまかす蒼太がいた。
「さあ?俺、モンスターと遭遇したのあの日以来ないからな。それにその時もモンスターによる怪我でぶっ倒れてたし。」
「俺さ少しその事について調べたんだよ。」
「何か分かったのか?」
蒼太は、自分のことがバレるのではないかと心配しつつそれを隠した。それがバレてしまっては、優衣と煌輔によけいな心配をかけるのは目に見えているからだ。蒼太には、優衣と煌輔の存在がそれほど暖かく見えていた。だからこそ、それを守りたいと思い、writerSに入ったのである。
「多分、政府の何らかの組織に情報を消されてる。絶対にネットに出ているはずなのにそれがネットに1つも存在していないんだよ。これは、国家規模の介入があったとしか考えられねぇ」
蒼太は、驚いた。防衛省の方々がフィルターをかけて、ネットに流れるモンスターに関する情報を制限されていることは蒼太も知っていた。まず、驚いたのは、煌輔がそれを予想とはいえ、言い当てたこと。二つ目は少々失礼なのだが、普段バカに見える煌輔がここまで頭のキレる人間だとは思わなかったということだ。だから、思わず蒼太は黙り混んでしまった。蒼太は、言葉を発っさない代わりに、体温計を煌輔に差し出した。
「熱じゃねぇーよ!ふざけんな、俺だって色々考えることがあるんだよ。」
頭をかきながら、少し照れていう。
「ごめん、煌輔が頭を使うなんて最近変食をしていないせいで熱になったかと思って…」
蒼太は、真剣に心配した。
「ちょっと待て!蒼太の俺に対する認識はどうなってんだ?だいたい食事が変わったぐらいで熱になるか!」
お互いちょっとした、茶番で楽しんだあと煌輔はまた、真剣な表情になって喋り始めた。
「俺、優衣のことが…」
煌輔がいいかけたとたんに蒼太は口を挟む。
「好きなんだろ?」
蒼太は何食わぬ顔で煌輔の言葉の続きを言った。煌輔は、なぜそれを!すら言えずに固まっていた。煌輔は、ただただ驚いていたが、少し間をおいて話を再開した。
「まあ、そのそう言うことなんだがいざとなった時に守れる力が欲しいっていうのが今の気持ちだ。優衣に告白する勇気すら出ない俺だけど優衣や、もちろんお前がピンチの時には駆けつけたいと思う。」
蒼太は、黙り混んでしまった。煌輔がこういう事を考えてもおかしくないやつだとは普段からみてても分かっていた。この前だって、全然知らない女の子が、ナンパされてたところを迷わず助けにいっていたぐらいだから。蒼太には、それが出来ない自分にはない長所だと認めていて、煌輔のその長所を尊敬していた。本来ならば、それを止める理由など蒼太には、無かったが、蒼太は実際にモンスターを前に戦っている戦士である。当然その辛さも知っている。かといって、その力を手にいれることで多くの人が救われるかもしれないとも分かっていた。だけど、蒼太にはその他大勢の命よりも煌輔の身の安全を重視して、やっとの言葉を返した。
「止めといた方がいい。」
その言葉を発した蒼太の声や、面影はとても暗く、蒼太自身は煌輔の顔を直視することを避けうつむいていた。
「俺がやりたいって気持ちは変わらない、俺だって怖いもの知らずだって訳じゃない。当然、その力と引き換えに自分の命を危険に差し出さなければならないのはわかっている。俺は、そうまでしてでも力を手にいれるために行動したい。」
煌輔の真っ直ぐな目を蒼太は、感じ取った。それに耐えられなくなって蒼太は、乱暴になってしまった。
「じゃあ勝手にすればいいだろ!僕に相談して、僕に心配だけ掛けさせて何がしたかったんだ!そんな目をするぐらい覚悟が決まってるなら自分で決めろよ…」
蒼太は、いきなり立ち上がって乱暴に叫んだ。蒼太の、煌輔を応援したい気持ち、煌輔を危険に晒したくない気持ちが、ぐちゃぐちゃになって自分でもどうなってるのか分からなくなって感情的になった。
「そんなつもりじゃ…ただこれは、そんなに軽い事じゃないからせめて蒼太には知っててもらいたくて…」
「分かってるよそんなこと。お前いいやつだもんな。お前がそうしたいならそうすればいい、ただ僕は手助けもしないし、そう努力していくお前も見たくない。だから、この家から出ていく。あのときは拾ってくれてありがとな。じゃあ、さようなら」
蒼太は、静かに玄関のドアを開いた。
「何でそうなるんだよ!」
「僕が辛いからだ。この家にいたら辛くて辛くてどうにかなりそうだ。それで、どうせ僕がいようがいまいが煌輔の考えはかわらないだろ。安心しろ優衣には黙っといてやる。」
蒼太が、出ていく背中に煌輔は手を伸ばしたがその背中を止めることはできなかった。それが、距離的にできなかったのか、精神的にブレーキをかけて出来なかったのかは煌輔が一番分かっていた。
放課後の帰り道でふと優衣が呟いた。その現場にいる蒼太は、どう反応していいか分からず黙っていた。二人には、そこで戦っていることを伝えていなかったから。
「そういえば、モンスターの出現の時にいっつも俺たちの側に居ないけど大丈夫か?お前何かとりつかれてるんじゃねえの?」
蒼太は、そんなことないよ。と苦笑いをして返した。当然、二人は大丈夫ではないことは勘づいていただろうが、蒼太の気持ちや、考えを察してか、蒼太には、何か考えがあるのだろうという信頼感からか、それ以上踏み込まないでいてくれた。
優衣と、別れて家に着くと煌輔は奇妙な質問をしてきた。
「モンスターって誰が倒してくれてるんだろうな」
その質問に驚きを隠せなかった反面、スラスラと嘘をついてごまかす蒼太がいた。
「さあ?俺、モンスターと遭遇したのあの日以来ないからな。それにその時もモンスターによる怪我でぶっ倒れてたし。」
「俺さ少しその事について調べたんだよ。」
「何か分かったのか?」
蒼太は、自分のことがバレるのではないかと心配しつつそれを隠した。それがバレてしまっては、優衣と煌輔によけいな心配をかけるのは目に見えているからだ。蒼太には、優衣と煌輔の存在がそれほど暖かく見えていた。だからこそ、それを守りたいと思い、writerSに入ったのである。
「多分、政府の何らかの組織に情報を消されてる。絶対にネットに出ているはずなのにそれがネットに1つも存在していないんだよ。これは、国家規模の介入があったとしか考えられねぇ」
蒼太は、驚いた。防衛省の方々がフィルターをかけて、ネットに流れるモンスターに関する情報を制限されていることは蒼太も知っていた。まず、驚いたのは、煌輔がそれを予想とはいえ、言い当てたこと。二つ目は少々失礼なのだが、普段バカに見える煌輔がここまで頭のキレる人間だとは思わなかったということだ。だから、思わず蒼太は黙り混んでしまった。蒼太は、言葉を発っさない代わりに、体温計を煌輔に差し出した。
「熱じゃねぇーよ!ふざけんな、俺だって色々考えることがあるんだよ。」
頭をかきながら、少し照れていう。
「ごめん、煌輔が頭を使うなんて最近変食をしていないせいで熱になったかと思って…」
蒼太は、真剣に心配した。
「ちょっと待て!蒼太の俺に対する認識はどうなってんだ?だいたい食事が変わったぐらいで熱になるか!」
お互いちょっとした、茶番で楽しんだあと煌輔はまた、真剣な表情になって喋り始めた。
「俺、優衣のことが…」
煌輔がいいかけたとたんに蒼太は口を挟む。
「好きなんだろ?」
蒼太は何食わぬ顔で煌輔の言葉の続きを言った。煌輔は、なぜそれを!すら言えずに固まっていた。煌輔は、ただただ驚いていたが、少し間をおいて話を再開した。
「まあ、そのそう言うことなんだがいざとなった時に守れる力が欲しいっていうのが今の気持ちだ。優衣に告白する勇気すら出ない俺だけど優衣や、もちろんお前がピンチの時には駆けつけたいと思う。」
蒼太は、黙り混んでしまった。煌輔がこういう事を考えてもおかしくないやつだとは普段からみてても分かっていた。この前だって、全然知らない女の子が、ナンパされてたところを迷わず助けにいっていたぐらいだから。蒼太には、それが出来ない自分にはない長所だと認めていて、煌輔のその長所を尊敬していた。本来ならば、それを止める理由など蒼太には、無かったが、蒼太は実際にモンスターを前に戦っている戦士である。当然その辛さも知っている。かといって、その力を手にいれることで多くの人が救われるかもしれないとも分かっていた。だけど、蒼太にはその他大勢の命よりも煌輔の身の安全を重視して、やっとの言葉を返した。
「止めといた方がいい。」
その言葉を発した蒼太の声や、面影はとても暗く、蒼太自身は煌輔の顔を直視することを避けうつむいていた。
「俺がやりたいって気持ちは変わらない、俺だって怖いもの知らずだって訳じゃない。当然、その力と引き換えに自分の命を危険に差し出さなければならないのはわかっている。俺は、そうまでしてでも力を手にいれるために行動したい。」
煌輔の真っ直ぐな目を蒼太は、感じ取った。それに耐えられなくなって蒼太は、乱暴になってしまった。
「じゃあ勝手にすればいいだろ!僕に相談して、僕に心配だけ掛けさせて何がしたかったんだ!そんな目をするぐらい覚悟が決まってるなら自分で決めろよ…」
蒼太は、いきなり立ち上がって乱暴に叫んだ。蒼太の、煌輔を応援したい気持ち、煌輔を危険に晒したくない気持ちが、ぐちゃぐちゃになって自分でもどうなってるのか分からなくなって感情的になった。
「そんなつもりじゃ…ただこれは、そんなに軽い事じゃないからせめて蒼太には知っててもらいたくて…」
「分かってるよそんなこと。お前いいやつだもんな。お前がそうしたいならそうすればいい、ただ僕は手助けもしないし、そう努力していくお前も見たくない。だから、この家から出ていく。あのときは拾ってくれてありがとな。じゃあ、さようなら」
蒼太は、静かに玄関のドアを開いた。
「何でそうなるんだよ!」
「僕が辛いからだ。この家にいたら辛くて辛くてどうにかなりそうだ。それで、どうせ僕がいようがいまいが煌輔の考えはかわらないだろ。安心しろ優衣には黙っといてやる。」
蒼太が、出ていく背中に煌輔は手を伸ばしたがその背中を止めることはできなかった。それが、距離的にできなかったのか、精神的にブレーキをかけて出来なかったのかは煌輔が一番分かっていた。
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