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入隊試験(2)
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しばらく、蒼太と煌輔はお互いを思った故の仲違いをした状態でいよいよ防衛省の入隊試験の日になった。
煌輔は、やる気に満ちており。闘志に関しては申し分ないような感じだった。煌輔は、勢いよく玄関を飛び出しランニングも兼ねて防衛省魔法生物特別対策科本部へと走っていった。
その頃、蒼太は寝たフリをしていた。煌輔のことが気になりつつもあんなことを言った手前様子を見に行くわけにもいかないと思っていたのだ。そんな時、紗希が頭を乗り出して蒼太に外へ出かけるよう誘われた。
「ねえ、ちょっと付き合ってよ」
もう行く準備万端な紗希を見て蒼太は行くことにした。ボーッとしながらただただ紗希に着いていく蒼太は目的地など知らなかった。紗希に連れられて着いた場所は防衛省魔法生物特別対策科本部だった。紗希は、友達の事で悩む蒼太に何をしてあげられるかを考えていた。その答えがこれだ。紗希は、蒼太が友達を止めようとするなら止めれば良いし、見届けたいと願うなら見届けさせるつもりだった。ただ、どんな選択をしようと蒼太の側に居ようという思いだけはどの状況になったとしても変わらないだろう。
「怒ってる?」
「怒ってはないです。ただ、僕はここでどうしたらいいのか分からないでいるだけです。ここに連れてきてくれたことに関してはむしろ感謝しています。」
蒼太は、紗希の顔を見ずに喋り続ける。
「手紙という手段で自分の想いを伝えたつもりでしたが、書けたのはきれいごとばかり本当に自分がどうしたいのかなんて伝えられていませんでした。つまり、逃げていたんですよ。でも、紗希先輩はそんな僕にチャンスをくれた。だから感謝しています。」
「よつかった~。怒られたらどうしようかと思ってたよ。蒼太君には嫌われたくないし。」
紗希は最後の言葉を小声で呟いた。
「?まあ、ちょっと僕も勇気出してケジメつけに行ってきます。」
勇み足で建物に乗り込む蒼太に、紗希は目一杯背中を叩いた。
バシンッ
「頑張れ!」
紗希は、親指を立てて送り出した。蒼太はそれに笑顔で返事をした。
蒼太が建物の内部へ姿を消した頃。
「さあ、私はどうしようか。……………カッコよく送り出した手前恥ずかしいけどやっぱり私も行く~!」
急いで蒼太を追いかけた。
蒼太が防衛省の中をさまよっていると、一条の出会った。
「あ、蒼太!なにしに来たんだ?今から俺と一戦やってくか?」
一条は蒼太を見つけるとすぐに蒼太のもとへ歩いてきた。
「やらないよ。今日はそんなことで来た訳じゃない。今日、入隊試験があるって聞いたけど。」
入隊試験の会場へと案内してもらうために蒼太が入隊試験の事について触れた。
「おう、そうだぜ。は!?まさか蒼太、入隊直前の若い芽をコテンパンにしてやろうとか考えていないだろうな…」
一条は、蒼太の思惑とは全く違う方向だとかん違いして、物理的、精神的に距離をおいた。顔を真っ青にしながら。
「そんなに僕の事ひどい人だと思われてたの?!ちょっと様子を見たくて…」
蒼太は詳しい訳を話さずにいた。そうこうしているうちに後ろから紗希が追いかけてきた。
「紗希先輩。どうしたんですか?」
「えっ?え…えーと。私も見てみようかな~って」
紗希は、先ほど送り出したのにも関わらず本当は最初からついていきたかった事を隠そうとぎこちないながらもはぐらかした。あまりそういうことに敏感でない蒼太は知るよしもないのだが。
「見学か~。よかったよ。もし蒼太に入隊直前の人をボコボコにされたら入りたくないっていう人も出てくるかもしれないって焦ってたよ。見学なら俺についてきて。」
「あ、でも試験に受けに来ている人からは見えないところで見学したい。」
蒼太は、影から見ておこうと考え一条に頼んだ。一条は手でOKサインをし、見学するところへと案内してくれた。
モニタールームに案内されたくさんのフロアで様々な試験を受けている人の映像を全て確認することが出来た。モニターの左端には、ランキングが表示されていた。そして名前の横にはポイントが表示されており、一位の人がダントツでトップを張っている状況だった。煌輔だ。蒼太は、ランキングに目を向けてすぐに別のモニターへと視線をずらした。
「あの子気になるか?すごいよな期待の新人だって本部長も喜んでたよ。
」
笑顔で語る一条がいる一方で、
「そうですか…」
その映像を静かに見つめる蒼太がいた。一条は気になって先に小声で蒼太と煌輔がどのような関係なのか聞いた。紗希は、蒼太の事を思って黙っていようと思ったが、結局一条に訳を話した。
「あいつ何でポイントが高いか分かるか?」
一条は、蒼太に問う。それに対して蒼太は無言でうなすいた。そして少し間を開けてから口を開いた。
「試験内容を見たけど、これで煌輔がトップをとれないはずがない。僕が信頼している親友なんだから。面接でメンタル面のテストがあったみたいだけど、こんなもの煌輔はする必要もないぐらい意志が強い。」
一条は、言葉が出なかった。それだけ信頼している人物を、今にも消えそうなはかない存在を見るような目で見る蒼太の存在に。
煌輔は、やる気に満ちており。闘志に関しては申し分ないような感じだった。煌輔は、勢いよく玄関を飛び出しランニングも兼ねて防衛省魔法生物特別対策科本部へと走っていった。
その頃、蒼太は寝たフリをしていた。煌輔のことが気になりつつもあんなことを言った手前様子を見に行くわけにもいかないと思っていたのだ。そんな時、紗希が頭を乗り出して蒼太に外へ出かけるよう誘われた。
「ねえ、ちょっと付き合ってよ」
もう行く準備万端な紗希を見て蒼太は行くことにした。ボーッとしながらただただ紗希に着いていく蒼太は目的地など知らなかった。紗希に連れられて着いた場所は防衛省魔法生物特別対策科本部だった。紗希は、友達の事で悩む蒼太に何をしてあげられるかを考えていた。その答えがこれだ。紗希は、蒼太が友達を止めようとするなら止めれば良いし、見届けたいと願うなら見届けさせるつもりだった。ただ、どんな選択をしようと蒼太の側に居ようという思いだけはどの状況になったとしても変わらないだろう。
「怒ってる?」
「怒ってはないです。ただ、僕はここでどうしたらいいのか分からないでいるだけです。ここに連れてきてくれたことに関してはむしろ感謝しています。」
蒼太は、紗希の顔を見ずに喋り続ける。
「手紙という手段で自分の想いを伝えたつもりでしたが、書けたのはきれいごとばかり本当に自分がどうしたいのかなんて伝えられていませんでした。つまり、逃げていたんですよ。でも、紗希先輩はそんな僕にチャンスをくれた。だから感謝しています。」
「よつかった~。怒られたらどうしようかと思ってたよ。蒼太君には嫌われたくないし。」
紗希は最後の言葉を小声で呟いた。
「?まあ、ちょっと僕も勇気出してケジメつけに行ってきます。」
勇み足で建物に乗り込む蒼太に、紗希は目一杯背中を叩いた。
バシンッ
「頑張れ!」
紗希は、親指を立てて送り出した。蒼太はそれに笑顔で返事をした。
蒼太が建物の内部へ姿を消した頃。
「さあ、私はどうしようか。……………カッコよく送り出した手前恥ずかしいけどやっぱり私も行く~!」
急いで蒼太を追いかけた。
蒼太が防衛省の中をさまよっていると、一条の出会った。
「あ、蒼太!なにしに来たんだ?今から俺と一戦やってくか?」
一条は蒼太を見つけるとすぐに蒼太のもとへ歩いてきた。
「やらないよ。今日はそんなことで来た訳じゃない。今日、入隊試験があるって聞いたけど。」
入隊試験の会場へと案内してもらうために蒼太が入隊試験の事について触れた。
「おう、そうだぜ。は!?まさか蒼太、入隊直前の若い芽をコテンパンにしてやろうとか考えていないだろうな…」
一条は、蒼太の思惑とは全く違う方向だとかん違いして、物理的、精神的に距離をおいた。顔を真っ青にしながら。
「そんなに僕の事ひどい人だと思われてたの?!ちょっと様子を見たくて…」
蒼太は詳しい訳を話さずにいた。そうこうしているうちに後ろから紗希が追いかけてきた。
「紗希先輩。どうしたんですか?」
「えっ?え…えーと。私も見てみようかな~って」
紗希は、先ほど送り出したのにも関わらず本当は最初からついていきたかった事を隠そうとぎこちないながらもはぐらかした。あまりそういうことに敏感でない蒼太は知るよしもないのだが。
「見学か~。よかったよ。もし蒼太に入隊直前の人をボコボコにされたら入りたくないっていう人も出てくるかもしれないって焦ってたよ。見学なら俺についてきて。」
「あ、でも試験に受けに来ている人からは見えないところで見学したい。」
蒼太は、影から見ておこうと考え一条に頼んだ。一条は手でOKサインをし、見学するところへと案内してくれた。
モニタールームに案内されたくさんのフロアで様々な試験を受けている人の映像を全て確認することが出来た。モニターの左端には、ランキングが表示されていた。そして名前の横にはポイントが表示されており、一位の人がダントツでトップを張っている状況だった。煌輔だ。蒼太は、ランキングに目を向けてすぐに別のモニターへと視線をずらした。
「あの子気になるか?すごいよな期待の新人だって本部長も喜んでたよ。
」
笑顔で語る一条がいる一方で、
「そうですか…」
その映像を静かに見つめる蒼太がいた。一条は気になって先に小声で蒼太と煌輔がどのような関係なのか聞いた。紗希は、蒼太の事を思って黙っていようと思ったが、結局一条に訳を話した。
「あいつ何でポイントが高いか分かるか?」
一条は、蒼太に問う。それに対して蒼太は無言でうなすいた。そして少し間を開けてから口を開いた。
「試験内容を見たけど、これで煌輔がトップをとれないはずがない。僕が信頼している親友なんだから。面接でメンタル面のテストがあったみたいだけど、こんなもの煌輔はする必要もないぐらい意志が強い。」
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