writerS

柊彩 藍

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状況の悪化

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 二人は悩んでいた。ここで助けに行っても仕方がない上に助けの必要があまりないので助けに行かないことは決定した。そして、自らの役目が陽動であるがゆえにそれに見合った行動をとることも理解していた。だが、何をすれば相手は戸惑うのかそれが二人にはわからなかった。二人は、緩い守備網を薙ぎ倒しながら考えていた。どうすればこいつらに一発かますことが出来るのかを。建物に入って少し進んだところで更に深くに行くためのエレベーターを見つけた。外部と通信をとることが出来なくなったため誰にも相談することが出来なかったため確信は持てなかったが、そのエレベーターは安全だと二人は直感でそう感じた。更にそれが一番深くまで続いていないことも。二人は直感でそう感じたが、理論的に考えてもあっているだろう。一番深くまで続くエレベーターであればそれを護る護衛がいるだろう。そんな大事な要に護衛もつけないわけがない。さらにそれが重要なエレベーターでないのであればそこを守る必要もないそれよりもwriterSが襲撃を仕掛けた3ヶ所に人員を派遣するべきだろう。ならば安全と言えるだろう。二人は、エレベーターに乗り込み下へ下った。
 
 その頃、襲撃組は苦戦していた。どの場所も武力では圧倒しようと数の力に押されつつあった。池宮、羽鳥ペアでは……
 「たく、っとうしいな!」
 「これじゃ、持久戦と変わらないよ。」
 この二人は幼なじみということもあり物凄く息がピッタリだった。羽鳥が爆発的な攻撃力を誇るためその火力で相手を蹴散らし、魔力コントロールの上手い池宮がウンディーネの力で水を器用に操り羽鳥を守っていた。二人とも外傷は一切無いもののかなりのスピードで魔力を消費していった。
 大柴、ボスペアはボスが戦闘力において心もとないものの的確な指示で相手を翻弄していた。この時、ボスにはこの状況を打開し、一気に形勢逆転する術があった。
 「大柴、アレを使って勝てる可能性は、いくらあると思う?」
 「多く見積もっても30%が限界だろう。何しろ相手はこちらの動きを読める上に俺たちは相手の事を知らなさすぎる。不確定要素が多過ぎて必ず勝てるとも言えない。それにもし勝てたとして1人でも生き残りがいたらそいつに対策をうたれでもしたらボスは2度と戦場に出てくる事が出来なくなる。ここで使うのは得策とは言えない。」
 ボスが使おうとしていたその策には多くのリスクを伴うものだった。手の内がバレてしまっては使えなくなるようなものだ。二人は、魔力量にはwriterSのなかでトップクラスであったため持久戦になる分には、たいした不利でもなかったのだが、なるべく早く打開するに越したことはない。
 紗希の方でも同じように数に圧倒されていた。付近一帯を固有結界で覆うことによって小分けにして戦うことは出来ていたが、あまり使いすぎると最終戦があると過程したときになるべく魔力は消費したくなかったのでかなり広い範囲で多くの相手を相手にしていた。固有結界ないでは、想像が全てなのであらゆる攻撃を無効し、相手を圧倒していた。ただ、紗希に一つでも刀傷を負わせようというものの人の波は止まることがなかった。
 ただでさえ苦戦しているなかで更に状況を不利にする出来事が3ヶ所において起こってしまった。
 
 シュウウウ…………
 「!?水が………」
 羽鳥と池宮を守っていた。水が消えた。いや、蒸発したのだ。
 「こんにちは麗しいお嬢様方、ここはオアシスの潤い一つ許さない砂の楽園、砂漠の世界へようこそ。」
 
 キィン
 「なぜ俺をとらえられた!」
 目にも止まらぬ早さで駆け回り敵を切り刻んでいく大柴の刀を止める者がいた。
 「あなたの最高速度はそんなものですか~?」
 
 スゥ…………
 「固有結界が…………消えた!?」
 紗希が大規模に展開していた固有結界のワンダーランドが突如機能を果たさなくなり消えてしまった。ここぞと言わんばかりに数々の兵が紗希に襲いかかる。
 「あなたの魔術はあまり美味しくないですねぇ。もう少し甘味を控えて塩味または苦味、あーあと酸味などもいいですねえ。ともかくあなたの魔法は甘すぎる。もっと味にアクセントのある魔法出ないと……ねぇ?」
 
 それぞれの前に現れたのはそれぞれに不利な相手だった。相手は、これまでの戦闘から特色を理解しこのように配置したのか。こうなる未来を想定したうえでこのようにしたのかは分からないがwriterSにとってはかなり痛いハンデだ。更にwriterSには蒼太の安全を確認出来ていないがゆえに焦り初めて思考に迷いやミスが生まれ始めダメージを負うことが増えてしまった。
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