37 / 89
3章~最強の剣士現れる?!~
厄災再び
しおりを挟む
その場にいた全員の目に写し出された光景は、戦いに勝ち、国を守ることができた喜びを絶望へと、突き落とすには十分過ぎた。消えた音の中で響く血の滴る音。これが聞こえる度に、戸惑いや絶望は、怒りへと変わっていった。そこで起きていたのは、迅之介、琥珀の将軍が背後から刺されているというなんとも信じがたい光景であった。そして、迅之介を刺していた犯人は、ハルトが捕まえ牢屋に放り込まれていたはずのエド・ゲインである。
「お前何でここに!」
ハルトは牢屋に送り込んだつもりで、その事を迅之介から確認していたのでテレポートのミスではないことは確信していた。だから、この時ハルトは驚きの顔を隠せなかった。この時蓮は一つの仮説を思い付いた。
「全員に聞く!倒した人間の敵の人数を教えろ!」
使者や、ハルトの証言から、撃破したのは、蓮と迅之介が倒した二人だけだということ。そして、行動不能にしたはずのエド・ゲインの合計3人だった。
「やっぱりか」
蓮が前日に確認していたのは全部で4人だった。1人足りない。すると背後から称賛の声がした。
「ハイハイハイ、どうもグレイテスト・ロザリンと申します。蓮さんに関してはお久しぶりでしょうか。皆さんはなぜこんなことにとお思いでしょう。それは、蓮さんが頭に描いたシナリオ通りですよ。私が彼を逃がしたんです。なんなら牢屋の場所に行ってみるといい、警備をしていたものの血で赤の染まった地面を見ることができるだろう。」
「アハッ、蓮さん?あなたはこれのお兄さんなの?ありがとね。たまっていたストレスがスッキリしたよ。あー、ハルトさんじゃないですか。急にあんなとこにつれてくなんてつまんないですよ」
と足を倒れた迅之介の頭に乗せ挑発した。蓮は怒りでどうにかなりそうだった。だが、それこそが奴らの狙いだった。今回、琥珀を攻めてきた一番の目的は蓮にもう一度竜になってもらうこと。蓮は、怒りを爆発させ、その身体を徐々に竜の姿へと変えていった。しかし、ここで疑問に思う事があるだろう。そう、蓮は薬で竜にされそうになっていたがそれを自分ではねのけ、竜にならずにいることが出来ていたのだ。だが、これは決して薬を克服したわけではなかった。蓮自身の心で押さえつけていたに過ぎなかった。だから、そのストッパーの役割をしていた。理性が怒りで吹き飛んだ時に、竜になってしまったのだろう。
「よし、これで我々の計画は成功だ。怒り狂う憤怒の竜よ、この町を、この国を焼き払え。」
こう、高らかに声をあげた。しかし、ここには奴らにも想定していなかった事が起きた。蓮の怒りが強すぎて、暴走してしまっていたのだった。そうでなければ、薬を与えた奴らの言うことを少しは、聞くはずだったのに竜(蓮)は、グレイテスト・ロザリンを凪ぎ払った。並みの人間では、意識が吹き飛んでいただろう。しかし、グレイテスト・ロザリンといえど意識は飛ばずともかなりのダメージを受けた。恐らくここから起き上がることは難しいだろう。それでも竜は、追撃しようとしていた。恐らく、何もかもを壊しきるまで収まらないだろう。
「エドお前だけでも逃げろ。そして、報告しろ。任務は完了したと。」
ロザリンは声を振り絞ってエド・ゲインに逃げるように促した。しかし、エド・ゲインはグレイテスト・ロザリンを助けようとしていた。その時エド・ゲインの前にある人影が現れてそのまま消えてしまった。そして、その人影だけが戻ってきた。その人物を見たハルトは驚きで声も出なかった。グランダイトで一戦交えた、あのスナイパーである。
「お前何でここに!」
「お前ではない、ネスコースト・ミシュリだ。そんなことよりそいつを何とかしたかったら言うことを聞け」
「何でお前なんかの」
「聞きたくなかったら聞かなくていい。一応言うが私は、こいつを元に戻す薬を持っている。それを脳天にぶちこみたい。やつの体と首を固定しろ。そうしたら私が何とかしてやる。なんせ部下の不手際だからな。」
ハルトは悩んだ。敵であるはずのミシュリを信じてもいいのだろうかと。しかし、この女を信じる他に当てがないのも事実だった。
「分かった。俺をあいつに直接触れられるように援護してくれ!」ハルトは一時的に手を組むことを決めた。
「やってみよう」
ハルトはミシュリの援護射撃により竜の懐にたどり着いた。そして、テレポートを発動させた。竜は、近くの地面に現れ、しばらく身動きがとれないように埋まっていた。そして、ミシュリの薬の入った弾丸が脳天に刺さる。竜は、動きを止めその姿をだんだん元の姿に戻していった。
「ハルト。お前は、私の組織から殺せと命令されている。だが、今回は助けられた借りがあるから見逃す。」
「何で俺は、狙われてるんだよ!」
「自覚が無いのか?やはり相当のクズだな。次会う時はこいつで撃ち抜く。」
ミシュリはそのまま姿を消した。蓮が人間の体に戻り、目を覚ますまでに時間がかかったがどうやら無事なようだ。ただ、迅之介を救えなかったという傷は癒えないだろうが。
「お前何でここに!」
ハルトは牢屋に送り込んだつもりで、その事を迅之介から確認していたのでテレポートのミスではないことは確信していた。だから、この時ハルトは驚きの顔を隠せなかった。この時蓮は一つの仮説を思い付いた。
「全員に聞く!倒した人間の敵の人数を教えろ!」
使者や、ハルトの証言から、撃破したのは、蓮と迅之介が倒した二人だけだということ。そして、行動不能にしたはずのエド・ゲインの合計3人だった。
「やっぱりか」
蓮が前日に確認していたのは全部で4人だった。1人足りない。すると背後から称賛の声がした。
「ハイハイハイ、どうもグレイテスト・ロザリンと申します。蓮さんに関してはお久しぶりでしょうか。皆さんはなぜこんなことにとお思いでしょう。それは、蓮さんが頭に描いたシナリオ通りですよ。私が彼を逃がしたんです。なんなら牢屋の場所に行ってみるといい、警備をしていたものの血で赤の染まった地面を見ることができるだろう。」
「アハッ、蓮さん?あなたはこれのお兄さんなの?ありがとね。たまっていたストレスがスッキリしたよ。あー、ハルトさんじゃないですか。急にあんなとこにつれてくなんてつまんないですよ」
と足を倒れた迅之介の頭に乗せ挑発した。蓮は怒りでどうにかなりそうだった。だが、それこそが奴らの狙いだった。今回、琥珀を攻めてきた一番の目的は蓮にもう一度竜になってもらうこと。蓮は、怒りを爆発させ、その身体を徐々に竜の姿へと変えていった。しかし、ここで疑問に思う事があるだろう。そう、蓮は薬で竜にされそうになっていたがそれを自分ではねのけ、竜にならずにいることが出来ていたのだ。だが、これは決して薬を克服したわけではなかった。蓮自身の心で押さえつけていたに過ぎなかった。だから、そのストッパーの役割をしていた。理性が怒りで吹き飛んだ時に、竜になってしまったのだろう。
「よし、これで我々の計画は成功だ。怒り狂う憤怒の竜よ、この町を、この国を焼き払え。」
こう、高らかに声をあげた。しかし、ここには奴らにも想定していなかった事が起きた。蓮の怒りが強すぎて、暴走してしまっていたのだった。そうでなければ、薬を与えた奴らの言うことを少しは、聞くはずだったのに竜(蓮)は、グレイテスト・ロザリンを凪ぎ払った。並みの人間では、意識が吹き飛んでいただろう。しかし、グレイテスト・ロザリンといえど意識は飛ばずともかなりのダメージを受けた。恐らくここから起き上がることは難しいだろう。それでも竜は、追撃しようとしていた。恐らく、何もかもを壊しきるまで収まらないだろう。
「エドお前だけでも逃げろ。そして、報告しろ。任務は完了したと。」
ロザリンは声を振り絞ってエド・ゲインに逃げるように促した。しかし、エド・ゲインはグレイテスト・ロザリンを助けようとしていた。その時エド・ゲインの前にある人影が現れてそのまま消えてしまった。そして、その人影だけが戻ってきた。その人物を見たハルトは驚きで声も出なかった。グランダイトで一戦交えた、あのスナイパーである。
「お前何でここに!」
「お前ではない、ネスコースト・ミシュリだ。そんなことよりそいつを何とかしたかったら言うことを聞け」
「何でお前なんかの」
「聞きたくなかったら聞かなくていい。一応言うが私は、こいつを元に戻す薬を持っている。それを脳天にぶちこみたい。やつの体と首を固定しろ。そうしたら私が何とかしてやる。なんせ部下の不手際だからな。」
ハルトは悩んだ。敵であるはずのミシュリを信じてもいいのだろうかと。しかし、この女を信じる他に当てがないのも事実だった。
「分かった。俺をあいつに直接触れられるように援護してくれ!」ハルトは一時的に手を組むことを決めた。
「やってみよう」
ハルトはミシュリの援護射撃により竜の懐にたどり着いた。そして、テレポートを発動させた。竜は、近くの地面に現れ、しばらく身動きがとれないように埋まっていた。そして、ミシュリの薬の入った弾丸が脳天に刺さる。竜は、動きを止めその姿をだんだん元の姿に戻していった。
「ハルト。お前は、私の組織から殺せと命令されている。だが、今回は助けられた借りがあるから見逃す。」
「何で俺は、狙われてるんだよ!」
「自覚が無いのか?やはり相当のクズだな。次会う時はこいつで撃ち抜く。」
ミシュリはそのまま姿を消した。蓮が人間の体に戻り、目を覚ますまでに時間がかかったがどうやら無事なようだ。ただ、迅之介を救えなかったという傷は癒えないだろうが。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる