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本編
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「なぁレクター。俺働きたいんだけどさ?いい職ないか?」
私が異世界に来てから五日目。
騎士韓亭の手伝いを、執事風の服を着てしているレクターに声をかけた。
手伝いをしている姿が様になっているところを見ると、元々女の私は(今も一応女だぞ!)、少しだけドキッとしてしまう。
「あ?ああ、ちょっと待っててくれ!仕事後ちょっとだから、そっこうで終わらす」
そう言って、レクターは先程騎士5人組が食べていた残りの皿を、結構な量なのにいっきに厨房に運んでいった。
皆さ~ん?ここに《イケメン》と呼ばれる種族の人間。その名もレクターという方がいますよ~!
私はそう心中で叫びながら、目の前にあるジュースを飲む。ライチのスッキリ感がとても美味しい。
「さ、終わらしてきたぞ?」
仕事を終わらせて休憩に入ったレクターは、着替えてくるでもなく、執事服のまま私の隣に座ってくる。
レクターは、自分用のジュースを持ってきていて、それを喉が渇いていたのか一気に半分ほどまで飲んでしまう。飲めなかったジュースが少しだけ口から顎につたい、それをグイッと手で拭うレクターは、めちゃくちゃイケメンオーラを振りまいている。
う、やばい。鼻血でそうです。
「レ、レクター‥‥少し離れて座ろうか」
私は、このままここにいては危ないと思い、レクターの向かい側に移動するべく、席を立ち上がる。
あ、レクターの容姿言ってなかったよね?
名前はレクター。(ファミリーネームは、結婚した時に相手と話し合って決めるもんなんだと)
年齢15歳。誕生日は12/24。
スラッと長い足に、一見なよなよして見えるが、脱ぐとちゃんと6つに割れた腹筋。(レクターが「割れてるんだぜ!」と言って見せてきた)
真っ赤な燃えるような髪に少しだけ入った緑の髪の束。
顔は綺麗に整っていて、これまで見てきた異世界人も顔は整っている人が多いのだが、レクターはその中でもさらに整っている顔つきだ。あっちの世界だったら、ジャ〇ーズに入って人気をかっさらっていたに違いない。
OK?私が鼻血吹きそうになるの分かった?
「え、なんでだよ。このままの方が話しやすいだろ」
そう言って、私の腕を掴むレクター。
私が立っている分、レクターとの身長差が出る。だから、レクターは私を見上げる形になるのだが‥‥。
やばいやばい。何これ!執事が下から目線で困り顔で!しかも私の腕を掴んで何か訴えてるよ!?私にとってご褒美の他にならないものだよ!!
鼻血が出そうになるのを、私は頑張ってこらえて、レクターの腕を振りきって向かいに座る。
「で、話なんだけどな?」
「‥‥‥ああ」
レクターは、拗ねたみたい窓側を向き頬ずえをついて、ジュースを飲んでいる。
え、何これ。私何したよ。自分の身を守るために移動しただけだよね?なのになんで?
レクターの不機嫌な態度に、私もつられてムカッとしてくる。
「‥‥‥俺、ここ出ていくから」
私は強い口調でそう言った。
あ、一人称が「俺」なのは、レクターが私のことを男と思っているみたいだから、そのままでいこうと思ったから「俺」にしている。決して、訂正するのが面倒だからという理由では無いのをご理解頂きたい。
レクターは不満そうでも、私は後悔はしてな_______________
「はぁ!?なんでだよ!!何が気に入らなかったんだよ!!宿か?俺ん家の宿が嫌だったのかよ!!」
レクターは急に立ち上がって、真剣にそう聞いてきた。レクターの顔は、どことなく泣きそうにも見える顔をしている。
何?本当に私何したよ!泣かせるようなこと何もしてないよ!?
「何も気に入らないものなんてないですけど?てか、高待遇すぎて逆に心配になるくらいですけど?」
私はかねてから異世界には憧れていた。そんな私が本当に異世界に来れたのだ。その時点で神様に(自称神様ではなくて)感謝したいほどだ。
レクターの話と魔石の存在で、この世界には魔法もことはわかっているし、いつも小説で読んでいたことを試すことも出来る。不満がある方が可笑しいって話だ。
「‥‥じゃぁーなんで出ていくなんて言うんだよ」
座ったレクターは、また、拗ねたようにう腕と足を組んだ。
‥‥‥レクターって、本当に私と同い年なのかな?ものすごく子供っぽいんですけど。まぁ、こんなイケメンで可愛いレクターの姿が見れたんだから、ちゃんと説明してやるか♪
「お金を稼ぎたいからだよ。このまま何もせずにいたら、持ってたお金もすぐに底をつくだろ?だから、働くためにここを出てくんだよ‥‥あと、神らへんから貰った金を使うのが何か癪に障るしな(ボソッ)」
正直いって、最後の方に小さく言った方が本音だったりする。
今のところ、お金は金貨5枚銀貨4枚の、日本円で合計540,000円だ。
前世でも大金であるこのお金は、当たり前にこっちでも大金であり、貰ったものだとはいえずっとこのお金だけで生活するのは無理がある。
「‥‥……分かった。仕事を紹介すればいいんだな?」
納得した様子のレクターは、何かいい事を思いついたのか、ニヤッと笑って俺を見る。
‥‥何か嫌な予感がしてきたぞ?
「レン!お前俺と一緒に騎士になろうぜ!!」
レクターは、とてもいい笑顔と声でそう言ってきた。
「‥‥‥あ、うん‥‥………え?」
勢いに負けて、「うん」と返事をしてしまった私は、レクターと騎士を目指すことになってしまったのでした。チャンチャン。
私が異世界に来てから五日目。
騎士韓亭の手伝いを、執事風の服を着てしているレクターに声をかけた。
手伝いをしている姿が様になっているところを見ると、元々女の私は(今も一応女だぞ!)、少しだけドキッとしてしまう。
「あ?ああ、ちょっと待っててくれ!仕事後ちょっとだから、そっこうで終わらす」
そう言って、レクターは先程騎士5人組が食べていた残りの皿を、結構な量なのにいっきに厨房に運んでいった。
皆さ~ん?ここに《イケメン》と呼ばれる種族の人間。その名もレクターという方がいますよ~!
私はそう心中で叫びながら、目の前にあるジュースを飲む。ライチのスッキリ感がとても美味しい。
「さ、終わらしてきたぞ?」
仕事を終わらせて休憩に入ったレクターは、着替えてくるでもなく、執事服のまま私の隣に座ってくる。
レクターは、自分用のジュースを持ってきていて、それを喉が渇いていたのか一気に半分ほどまで飲んでしまう。飲めなかったジュースが少しだけ口から顎につたい、それをグイッと手で拭うレクターは、めちゃくちゃイケメンオーラを振りまいている。
う、やばい。鼻血でそうです。
「レ、レクター‥‥少し離れて座ろうか」
私は、このままここにいては危ないと思い、レクターの向かい側に移動するべく、席を立ち上がる。
あ、レクターの容姿言ってなかったよね?
名前はレクター。(ファミリーネームは、結婚した時に相手と話し合って決めるもんなんだと)
年齢15歳。誕生日は12/24。
スラッと長い足に、一見なよなよして見えるが、脱ぐとちゃんと6つに割れた腹筋。(レクターが「割れてるんだぜ!」と言って見せてきた)
真っ赤な燃えるような髪に少しだけ入った緑の髪の束。
顔は綺麗に整っていて、これまで見てきた異世界人も顔は整っている人が多いのだが、レクターはその中でもさらに整っている顔つきだ。あっちの世界だったら、ジャ〇ーズに入って人気をかっさらっていたに違いない。
OK?私が鼻血吹きそうになるの分かった?
「え、なんでだよ。このままの方が話しやすいだろ」
そう言って、私の腕を掴むレクター。
私が立っている分、レクターとの身長差が出る。だから、レクターは私を見上げる形になるのだが‥‥。
やばいやばい。何これ!執事が下から目線で困り顔で!しかも私の腕を掴んで何か訴えてるよ!?私にとってご褒美の他にならないものだよ!!
鼻血が出そうになるのを、私は頑張ってこらえて、レクターの腕を振りきって向かいに座る。
「で、話なんだけどな?」
「‥‥‥ああ」
レクターは、拗ねたみたい窓側を向き頬ずえをついて、ジュースを飲んでいる。
え、何これ。私何したよ。自分の身を守るために移動しただけだよね?なのになんで?
レクターの不機嫌な態度に、私もつられてムカッとしてくる。
「‥‥‥俺、ここ出ていくから」
私は強い口調でそう言った。
あ、一人称が「俺」なのは、レクターが私のことを男と思っているみたいだから、そのままでいこうと思ったから「俺」にしている。決して、訂正するのが面倒だからという理由では無いのをご理解頂きたい。
レクターは不満そうでも、私は後悔はしてな_______________
「はぁ!?なんでだよ!!何が気に入らなかったんだよ!!宿か?俺ん家の宿が嫌だったのかよ!!」
レクターは急に立ち上がって、真剣にそう聞いてきた。レクターの顔は、どことなく泣きそうにも見える顔をしている。
何?本当に私何したよ!泣かせるようなこと何もしてないよ!?
「何も気に入らないものなんてないですけど?てか、高待遇すぎて逆に心配になるくらいですけど?」
私はかねてから異世界には憧れていた。そんな私が本当に異世界に来れたのだ。その時点で神様に(自称神様ではなくて)感謝したいほどだ。
レクターの話と魔石の存在で、この世界には魔法もことはわかっているし、いつも小説で読んでいたことを試すことも出来る。不満がある方が可笑しいって話だ。
「‥‥じゃぁーなんで出ていくなんて言うんだよ」
座ったレクターは、また、拗ねたようにう腕と足を組んだ。
‥‥‥レクターって、本当に私と同い年なのかな?ものすごく子供っぽいんですけど。まぁ、こんなイケメンで可愛いレクターの姿が見れたんだから、ちゃんと説明してやるか♪
「お金を稼ぎたいからだよ。このまま何もせずにいたら、持ってたお金もすぐに底をつくだろ?だから、働くためにここを出てくんだよ‥‥あと、神らへんから貰った金を使うのが何か癪に障るしな(ボソッ)」
正直いって、最後の方に小さく言った方が本音だったりする。
今のところ、お金は金貨5枚銀貨4枚の、日本円で合計540,000円だ。
前世でも大金であるこのお金は、当たり前にこっちでも大金であり、貰ったものだとはいえずっとこのお金だけで生活するのは無理がある。
「‥‥……分かった。仕事を紹介すればいいんだな?」
納得した様子のレクターは、何かいい事を思いついたのか、ニヤッと笑って俺を見る。
‥‥何か嫌な予感がしてきたぞ?
「レン!お前俺と一緒に騎士になろうぜ!!」
レクターは、とてもいい笑顔と声でそう言ってきた。
「‥‥‥あ、うん‥‥………え?」
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