魔王転生に巻き込まれた!?ならば私は騎士になる!!!

レラン

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本編

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『ということだから、《魔素》は人間の《魔法》から還元された、人間の本質であるものなんだ。《魔素》が突然変異したのが人間。他のものも、本質は《魔素》からできているって考えるとわかりやすいかもね。《魔素》は、自然そのものなんだ』

 でも、それだと《魔素》はちゃんと人間の中にあるんじゃないの?私の中にある《魔素》とどう違うわけ?

『君の中にある《魔素》は、この世界の人間を作った《魔素》とは違って、》なんだ。突然変異せず、きちんと《魔素》として体内にある。それが、君の体が軽いわけだよ』

 ………。

『理解できてる?』

 できてるに決まってるでしょ?

『じゃあ、まとめてみて?』

 私は、自称神様のその声に、『絶対に説明できない』という自信満々な空気を読み取り、ムカついたのでちゃんとまとめてやった。

「つまりは、この世界の人間は、《魔素》の突然変異から出来た人間で、体内に《魔素》自体は持っていない。でも、私の中には、その《魔素》が突然変異もせずにそのままある」
『セイカイデス』

 へっ!私を見くびらないでいただきたいものだね!
 私のドヤ顔を空中に向けると、声の主は悔しげに「うぅ」と唸った。ざまぁみろだ!

「でも、それとこれとが、私の体が軽いのになんの関係があるわけ?」
『えっと、さっきも言ったけど、《魔素》は自然のそのものだから、それが、体内にあるってことは、君の体はってことになるんだ。自然に近いということは、自然に溶け込めるっていうこと。自然にとけ込めるということは、自然の力を借りることが出来るということ。僕達もそれができるから、君は僕達神様の体に近いってことかな?』

 え、それ最強じゃない?人間なのに、神様と近い力が使えるってことでしょ?チートやん。

『まぁ、そうなんだけど……やっぱり調べてみると、僕らとは無理みたい。だから、君は僕達のってことに_______________』
「あ''ぁん?」
『ナンデモナイデス。ゴメンナサイ』

 さて、私がチートということはわかった。ならば、試しに作ってみたいものがある。
 私は、レクターに貰ったポーチをベルトから外し、それに手をかざすようにして魔法を使ってみる。

「…………どう使うの?」
『うぉえ!?し、知らないで使ってみようとしてたの!?!!?』

 めちゃくちゃ、自称神様がズッコケたような音と共に、驚いた声が聞こえてくる。
 しょうがないでしょ。私異世界人だし、魔法の使い方なんて、それこそ小説の中でしか見たことな…………あ!

「えっと、こうしてこうやって…………お、なんか温かいものがあるぞ?」
『教えなくてもできてるし』

 よくある小説内の、魔力の感じ方を試してみると、すぐに体内に温かいものがあるのを感じ取った。
 あ、やり方は、目を閉じて(瞑想)血液の近くに何か流れているものがないか、感じ取るってものだ。これが、以外に難しい。少し意識を他に向けると、すぐにその力が霧散してしまい、感じ取れなくなってしまうのだ。

「ん~…………あ、じゃあ、溜めてみるとか?………………お、できたできた」
『魔力の溜め方習得してるし』

 霧散してしまうならば、どこかで蓄えておけばいいのでは?と考え、私は、丹田(気を集めて煉るところ)部分に力を集め、それをダムのように溜めることに集中してみる。すると、案外簡単にできてしまい、注意を逸らしても、丹田部分は温かいままで、力がそこにあることがわかる。

「んじゃあ、試してみますか!」
『この人本当に異世界人?僕何も教えてないのに魔法使え_______________』
「シャラップ!」
『ハイ』

 うるさかった声を黙らせ、私は魔力をポーチに与えるイメージで、魔法を使ってみる。

「…………《異空間魔法》」

 声に出し、イメージを明確にすることで、私は、ポーチをマジックポーチにする。
 あ、わかりやすく言うと、某ネコ型ロボットアニメの四次○○ケッ○ね?あれ夢だったんだよねー。あの中に、仕事関係のものとか入れとけば、忘れ物とか絶対にしないじゃん?
 既に、イメージ物があったおかげか、一発で魔法は成功し、ポーチに魔力がついているのが何となくわかる。
 試しに、近くにあった大きめの石を、ポーチの出入り口に近づけると、ポーチよりも大きいはずの石が、一瞬で中に吸い込まれていった。

「よっしゃ!」
『成功しちゃったよこの子!』
「ん?なにこれ」

 成功したことに喜んでいると、目の前にいきなり、ゲームのようなウィンドウが出てきた。
 そこには、たくさんのボックスが並んでいて、一番左上のボックスだけが、何やら赤い丸がついていたので、タップしてみると、画面にはゲームみたいなマスが現れた。

「うぉ、なにこれ」

 これまた左上には、先程入れたであろう石があって、マスの下には、《石》と書かれていた。
 試しにタップしてみると、ウィンドウと私の間に、新たにウィンドウが出てきて、そこには、説明らしきものが書かれていた。

《石》:騎士韓亭の庭にあった、中ぐらいの石。
 [出す] [出さない]

 いや、ゲームかよ。
 私は説明の下にあった、[出す]のボタンを押してみると、目の前に先程の石が現れ、マスの中にあった石は消えていた。
 いや、ゲームかよ。

「この世界はゲームだった?」
『違うよ!?現実だよ!?!!?』

 自称神様がそう言うが、これはゲームだろ。ウィンドウにタップ機能。これをゲーム機能の言わず、なんと言う。

『多分、気のイメージの中に、これがあったから、こうなったんじゃないかな?』
「え、私がイメージしたの四〇〇ポケットだよ?」

 自称神様はそう言うが、四次〇〇〇ットには、こんな機能なかったはずだ。なのに、私の目の前には、ゲームみたいなウィンドウが出た。
 え?私の知らない間に、〇次元〇〇ットには、新たな機能が追加されていた???

『いやそうじゃなくて、「便利にしたい」っていう君のイメージが、そうさせたってことだよ』
「あ、なるほど」

 確かに、イメージする時に、「便利になれ」と一瞬ゲームのウィンドウが出てきたので、それが反映されたというのならば、納得する。
 いや、ゲームじゃん。

「まぁ、魔法を使えるのはわかったよ。これでどうにか、この世界の一般常識の一部は理解出来たかな?」
『そうだね。あとは慣れって感じかな』
「りょ。じゃあねぶりっ子さん」
『だから!僕はぶりっ子じゃな──』

 ブチッという効果音が聞こえそうな感じで、私は自分の脳内で自称神様との通信を切る。すると、本当に自称神様の声が聞こえなくなったので、「こりゃあ便利だ!」と喜び、宿の中へと戻った。
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